ソニーが約102万円のプロ用ドローン「Airpeak S1」をクリスマスイブに発売

AirPeak S1って何だったけ?と思い出せなくても、今回は許される。Sony(ソニー)が、初めてのプロ用ドローンをちらっと披露してから、長くておかしな13カ月が経つ。同社は2020年11月の発表後、プロフェッショナルなUAVに関するわずかな追加情報を2021年1月のすべてがバーチャルで行われたCESで発表し、6月に公式「ローンチ」した。その後、沈黙が続いてきた。

関連記事:ソニーがフルサイズミラーレス一眼αを搭載するドローン「AirPeak」発表

米国時間12月1日、ソニーはAirPeakが2021年に発売されると発表した。この製品の予約は12月1日から始まり、出荷予定日は12月24日となっている。すでに何でも持っている撮影監督であるあなたへの、少し遅れたクリスマスプレゼントとなるだろう。

予想どおり、ソニーのドローン進出は安いものではなく、希望小売価格は9000ドル(約101万7000円)だ。ソニーの非常に優秀なミラーレスカメラを飛ばすために設計されたクアッドコプターとプロペラ2組、バッテリー2個、充電器、リモコンがセットになっている。

前述のカメラ、レンズ、そしてそのカメラ用のジンバルはいずれも別売りだ。ジンバルはさらに2200ドル(約24万9000円)となっている。さらにクラウド保存やジオフェンシングなどができる「Airpeak Plus」を1年間利用するのであれば、300ドル(約3万4000円)を追加することになる。

現在、世界のドローン市場の70%を占めるというDJIに、ソニーが真っ向勝負を挑むのはまだ早いだろう。しかし、イメージング製品の成功を利用して、カメラ専用のカスタムリグを設計しようとしているため、その狙いは明らかだ。

Airpeak S1は、α1、α7S、α7R s、α9、FX3といったのカメラに対応している。

画像クレジット:Sony

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

ソニーがドローン「Airpeak S1」を9月発売、ミラーレスα搭載や映像制作向け飛行プラン作成も可能

ソニーがドローン「Airpeak S1」を9月発売、ミラーレスα搭載や映像制作向け飛行プラン作成も可能ソニーグループは、これまで開発を進めてきたAirpeakの第一弾として「Airpeak S1」(ARS-S1)を2021年9月に発売します。価格はオープンですが、市場想定価格は税別100万円です。

Airpeak S1は、独自開発のモーターやプロペラなどを備え、センシングによる障害物検知や自動飛行、機体や飛行情報のクラウド管理などが可能なドローン。フルサイズミラーレス一眼カメラαも搭載でき、主に映像制作への利用を見込んでみます。

本機に搭載した17インチの軽量なプロペラは独自開発のもの。プロペラやブラシレスモーターを制御するESC(Electric Speed Controller)も搭載。推進デバイスと全てのセンサー情報を統合し、安定した飛行と高い操縦応答性を実現するといいます。

センシングによる安定飛行も特徴のひとつで、ソニー製イメージセンサー内蔵カメラを機体5方向(前後左右下)に配置。カメラ情報を同時に処理するソニー製ビジョンセンシングプロセッサと独自アルゴリズムも搭載します。

それらの視界情報とIMU(Inertial Measurement Unit)、コンパス、気圧、赤外線測距などのセンサー情報を統合し、自己位置・姿勢を高精度に推定して周囲の空間をリアルタイムに認識。屋内や橋梁下などGNSSを受信しづらい条件下でも安定して飛行できるとのことです。

用途に応じてカメラを選べるのもポイント。具体的には、低ノイズな撮影が可能なα7Sシリーズや FX3 のほか、高精細な撮影が可能なα7Rシリーズ、歪の少ない映像を撮影できるα9シリーズの搭載が可能です。

αの映像をリアルタイムで確認しながら、機体と各機材を一元的に操作できる iOS / iPadOS 対応アプリ「Airpeak Flight」も用意され、ユーザーは飛行距離やバッテリー残量などを確認できます。

iOS / iPadOS 対応アプリ「Airpeak Flight」
さらに、機材管理や飛行プラン作成、フライトログの管理が可能なWebアプリ「Airpeak Base」のほか、機体の緯度・経度・高度を設定し、ジンバルの向きや動画・静止画撮影のタイミングを指定することも可能です。

このほか、Airpeak Base の機能が使えるクラウドサービス「Airpeak Plus」と、保証サービス「Airpeak Protect Plan」なども用意され、詳細は商品販売開始前にAirpeakのWebサイトで公開されます。

 Airpeak Base を使えば、あたかも空中にレールを設置したかのように自動的に何度も機体を飛行させたり、タイムラインに沿って機体の位置(緯度・経度・高度)や速度を設定し、ジンバルの向きや動画・静止画撮影のタイミングを指定したりできる。再現飛行は過去に飛行したフライトログをもとに飛行ルートとジンバル、カメラの動きを自動で再現する自動飛行機能

Airpeak Base を使えば、あたかも空中にレールを設置したかのように自動的に何度も機体を飛行させたり、タイムラインに沿って機体の位置(緯度・経度・高度)や速度を設定し、ジンバルの向きや動画・静止画撮影のタイミングを指定したりできる。再現飛行は過去に飛行したフライトログをもとに飛行ルートとジンバル、カメラの動きを自動で再現する自動飛行機能

 

ちなみに開発中のAirpeakは2021年1月11~14日に開催された世界最大級の家電・技術見本市「CES 2021」で披露され、その後、ソニーの試作EV「VISION-S」が公道で走行する模様の撮影に使用されました。なお、AirpeakとVISION-Sは、ソニーがAI​ロボティクス事業の取り組みとして、CES 2021 で包括的に紹介しました。

ソニーグループは今後、クリエイターだけでなく、システムインテグレーターや産業パートナーなど、プロフェッショナルサポーターとの共創活動を推進していく考えです。

  • 外形寸法:約526.8mm(高さ) x 591.9mm(幅) x 511.8mm(奥行)
  • 対角寸法:約644.6mm(モーター対角、プロペラは除く)
  • 機体質量:約3.1kg(バッテリーパックは除く)
  • 最大積載可能質量:約2.5kg
  • 最大離陸質量:約7.0kg
  • 最大速度:25m/s(90km/h)(ペイロード無し、障害物ブレーキ無効時)
  • 最大上昇速度:7m/s(ペイロード無し、障害物ブレーキ無効時)
  • 最大下降速度:4m/s(ペイロード無し、障害物ブレーキ無効時)
  • 加速時間:約3.5秒(停止から80km/hまでの時間、ペイロード無し時)
  • 最大飛行時間:約22分(ペイロード無し時) / 約12分(a7SIII+SEL24F14GM搭載時
  • 最大無線伝送距離:2km(障害物や電波干渉がなく見通しがよい場合)
  • ビジョンセンサー:種別:ステレオカメラ、配置:前後左右下方向、動作環境:地表の模様が明瞭で適切な明るさのある状態、検知範囲・角度:0.5 – 54m、HFOV・VFOV 80°
  • 赤外線測距センサー:種別:赤外線、配置:上下方向、検知範囲・角度:0.1 – 2m、FOV ±20°
  • FPVカメライメージセンサー:1/4インチ 817万画素CMOSセンサー 30fps
  • ジンバル軸:2軸ジンバル(チルト、ロール)
  • 搭載可能ジンバル:GBL-T3(Gremsy製ジンバル)
  • 搭載可能なカメラ:ILCE-1 / ILME-FX3 / ILCE-7C / ILCE-9M2 / ILCE-7SM3 / ILCE-7RM4 / ILCE-7RM3 / ILCE-7M3 / ILCE-9
  • 搭載可能なレンズ:SEL14F18GM / SEL20F18G / SEL24F14GM / SEL24F28G / SEL28F20 / SEL35F28Z / SEL35F18F / SEL40F25G / SEL50F25G / SEL50F18F / SEL50M28 / SEL55F18Z / SEL85F18

(Source:Airpeak S1Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:ドローン
タグ:Airpeak(製品・サービス)Sony / ソニー(企業)ドローン(用語)日本(国・地域)

ソニーが試作EV「VISION-S」を3月28日に一般公開、2021年事業化予定のドローン「Airpeak」も展示

ソニーが試作EV「VISION-S」を3月28日に一般公開、2021年事業化予定のドローン「Airpeak」も展示

ソニーは、開発を進めている電気自動車「VISION-S」試作車両を国内で初めて一般公開します。

VISION-S は、ベンツやBMWなどの開発と生産を請け負うマグナ・シュタイアとソニーが共同開発したEVです。イメージング・センシング技術を搭載し、将来的にはレベル4自動運転の実装を目指しています。

ソニーによると、2020年12月にはオーストリアで公道試験を実施し、今後は他の地域でも順次走行テストを実施するそうです。

一般公開は3月28日に二子玉川ライズのイベントスペースにて行います。同スペースでは、VISION-Sだけでなく2021年に事業化を予定しているドローン「Airpeak」も一般公開します。

また、自律型エンタテインメントロボット「aibo」を展示し、ソニーが推進するAIロボティクス事業の取り組みを包括的に紹介するとしています。

展示概要

  • 名称:「EV:LIFE 2021 FUTAKO TAMAGAWA」
  • 開催日時:3月28日10:00〜19:00
  • 主催:カルチュア・エンタテインメント LEVOLANT(ル・ボラン)編集部
  • 会場:FUTAKO TAMAGAWA rise(二子玉川ライズ) イベントスペース「ガレリア」。東京都世田谷区玉川2丁目21
  • 入場形態:入場無料/雨天開催(新型コロナ感染症拡大防止策を実施)

(Source:ソニーEngadget日本版より転載)

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