Googleがポルトガル南アフリカ間に民有の海底ケーブル敷設中

Googleがポルトガルと南アフリカを結ぶ民有の海底ケーブルEquiano(イクイアーノ)を発表した。ケーブルはAlcatel Submarine Networksが製造し、その第一段階の完了が2021年と予定されている。このケーブルについては、4月にWSJ紙が最初に報じた

これは、ヨーロッパと米国を結ぶDunant(デュナン)と、米国とチリを結ぶCurie(キュリー)に次ぐ、同社の3つめの民有ケーブルだ。このほかGoogleは、さまざまなコンソーシアムのケーブル事業にもパートナーとして参加しており、それらを合わせると地球全体を覆うことになるだろう。

同社によると、ナイジェリアの作家で奴隷制廃止論者Olaudah Equianoにちなんで命名されたEquianoは、ファイバーペアのレベルで光スイッチングを用いる初めての海底ケーブルだ。これにより、必要に応じての容量の割り当てが容易になる。

またこの新しいケーブルは伝送容量が、この地域向けに設置された最後のケーブルの約20倍ある。このケーブルは分岐ユニットがたくさんあるので、ほかの国のケーブルとの接続もできる。最初の分岐は、ナイジェリアのラゴスに接続される。今後のほかの分岐も計画されている。

Googleは一部のコンペティターのようにアフリカでデータセンターをまだ運用していないし、その計画もない。そのため、ヨーロッパとの高速接続がなおさら必要だった。しかしもちろん、このケーブル敷設の本当の目的は、南アフリカにおけるGoogleのデータセンターの立ち上げなのかもしれない。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Nokia、166億ドルでAlcatel-Lucentを買収すると発表

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Nokiaは、Alcatel-Lucentを買収すると発表した。買収交渉中であるという情報を確認してからわずか一日で事態は進展した。

Nokiaは166億ドルを支払う。買収手続きの完了は来年上半期までかかるもよう。

NokiaとAlcatel-Lucentの合同はライバルのEricsson、Samsung、Huaweiに対する競争力を高めることになるだろう。NokiaとAlcatel-Lucentの合同は双方の研究開発を効率化し、節約できた費用を5Gインフラの構築に振り向けることを可能にするかもしれない。逆にキャリヤはハードウェアの購入先の選択肢が狭まる

当初ヨーロッパの反トラスト法当局の動向が懸念されていたが、この買収はすでにフランス政府の賛成を得ているという。

Alcatel-LucentのCEO Michel Combesは声明を発表し、「この契約はヨーロッパのテクノロジー産業の競争力強化に対して適切なタイミングで成立した。われわれの顧客はNokiaとの合同によるイノベーション能力の強化によって益するところが大きいだろう。特にわれわれのベル研究所の研究開発能力は比類なきものだ。われわれはアメリカと中国をはじめ、グローバルに存在を拡充していく」と述べた。

買収が完了した後、新会社はNokiaの名称を継承する。Nokiaの会長、Risto SiilasmaaとCEO、Rajeev Suriはそれぞれの職を維持する。Alcatel-Lucentからは3人が新会社の取締役会に入り、一人は副会長に就く。

画像:Shutterstock

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+