グーグルによるタブレットカテゴリの削除は「バグ」だったと判明

eng-logo-2015先週末にAndroidの公式ページから「タブレット」カテゴリが消えたことについて、グーグルの担当者は「アップデートの際のバグが原因だった」と説明しました。これにより、一時は業界を騒然とさせたグーグルによるタブレット端末からの撤退という推測は間違いだったことになります。

先週の金曜日(アメリカ時間)にテック系メディアなどにより発見された、タブレットカテゴリの消滅。しかし週が明けるとともに該当カテゴリは復活し、また同時にグーグルのプラットフォーム&エコシステム部門のヒロシ・ロックハイマー(Hiroshi Lockheimer)上級副社長はこの騒動がただのバグの結果だったと認めたのです。

ただしこれがミスだとしても、タブレット市場、特にAndroidタブレットが苦境に陥っていることに変わりはありません。かつてグーグルが「Nexsu 7」を販売していたころは気軽に購入できるタブレット端末として好評でしたが、スマートフォンが次第に画面サイズを大きくするにつれ、7〜8インチのタブレット端末はその存在意義を失っていったのです。

また、復帰した後のタブレットカテゴリに表示されているのも、Nvidiaの「Shield Tablet K1」やサムスンの「Galaxy Tab S2 8.0」、ソニーの「Xperia Z4 Tablet」など、なぜか古めのものばかり。「MediaPad M5」のように魅力的なタブレット端末も投入されたことですし、そろそろページ内容も更新したほうがいいんじゃないでしょうか?

Engadget 日本版からの転載。

GoogleがAndroidの実験的前衛的アプリをオープンソースで展示するAndroid Experimentsを開設

androidexperiment-collage

Googleが今日(米国時間8/12)、Android Experimentsを立ち上げた。これは、同社のChrome Experimentsのモバイルアプリ版、のようなものだ。

Chrome Experimentsと同じく、Android Experimentsの目的も、最先端の新しい技術やデザイン、およびインタフェイスを使っているアプリをここに‘展示する’ことだ。そのギャラリー、Android Experiments Galleryに登場するアプリはすべてオープンソースで、デベロッパがその内部を詳細に知ることができる。

すでにおよそ20の実験作品があり、それらはAndroid Wear用の斬新な文字盤、Androidタブレットが駆動する簡易壁掛けプロッター(作図器)IOIO Plotter(上図)などだ。後者はフリップチャートの制作などに使う。

Googleによると、今そこにあるアプリは、Android SDKやNDK、Android Wear、IOIOボード、Cinder、Processing、OpenFrameworks、Unityなどを使って作られている。“どのプロジェクトも、日常使っているデバイスで何かもっとおもしろいことができないか、という挑戦の産物だ”、と、GoogleのデザイナーRoman NurikとGoogle Creative LabのRichard Theが言っている。Nurikの作品Muzeiも、ギャラリーにある。

AndroidExperiments_Landmarker

自分の作品を展示したいデベロッパは、今日からでも提出できる。

ここの実験的作品は、Google Playからではなく、このサイトで検索してダウンロードできる。

Androidの可能性を追究した前衛的な作品が、いきなりアプリストアではなく、それら専用の場所に登場するのは、なかなかおもしろい。しかもすべてオープンソースだから、ほかのデベロッパたちがそれらから学ぶことができる。すでにオープンソースのアプリケーションは多くあり、オープンソースのフレームワークを使ってアプリケーションを作っているデベロッパも少なくない。でも、モバイルの世界はまだまだこれからだ。オープンソースがもっと普及し、勉強の障壁がなくなれば、アプリ開発への参入者も大幅に増えるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa