世界中のiPhoneが不思議な症状で死につつあり、Appleが正しい対応をしていないと主張する被害者のユーザーたちが、先週末に訴訟を興した。今原告は3名だが、彼らはもっと数を増やして集団訴訟に持ち込みたい、と考えている。
それは“タッチ病(Touch Disease)”と呼ばれ、おそらく大量(数千もしくはそれ以上)のユーザーが遭遇しているものと思われる。画面が反応しなくなり、グレーのバーが表示の上部に現れる。機を(壊れたテレビをたたくときのように)正しく扱えば一時的に治るが、その病気は、結局のところ、死に至る。
先週のiFixitの記事によると、この問題の原因は設計の欠陥であり、その欠陥はiPhoneの初代機からずっと変わらず存在している。それは、曲がるということ。いわゆる“ベンドゲート(Bendgate)事件”は早々に終息したが、タッチスクリーンをコントロールする重要なチップが同機の論理回路のボードから外れてしまう症状は、その剛性のなさが原因だろう。
カリフォルニアの北部地区連邦裁判所に提出された訴状は、Appleは設計不良を知っていながらそれを消費者から隠し、認容も修理も拒否してきた、と主張している。訴状は、5sと5cはいろいろなやり方でこの問題に対策を講じているから、Apple自身も気づいていたはずだ、と言っている。また6sとPlusは、曲げを防ぐために補強されている。
原告を代表する法律事務所McCuneWrightはこの訴訟を、被害機を買った任意の人びとによる集団訴訟へと拡張することを検討している。もちろんそれが認められるか否かは、裁判所の判断次第だ。今本誌TechCrunchは、Appleにコメントを求めている。