Bluedot Innovationが550万ドル調達。位置情報の精度向上を目指す

正確な位置情報の永続的追跡に関して、モバイル分野での約束はほとんど果たされていない。インストールしたアプリのコンテキスト対応サービスに期待する消費者にとって残念なだけでなく、質の高いユーザーデータを欲しがるマーケターにとっても悩みの種だ。

Bluedot Innovationは、スマートフォンユーザーの位置情報をバックグラウンドで測定する技術を構築することで、課題に挑戦しようとしている。本日(米国時間(4/23)Bluedotは、シリーズAラウンドで550万ドル調達したと発表した。ラウンドをリードしたのは有料道路会社大手のTransurban。豪州メルボルン拠点のスタートアップはこれまでに1300万ドル調達している

同社の技術目標は、ユーザーの位置を数メートル範囲まで絞り込み、APIを使う企業に自社のマーケティング活動がユーザーを物理的店舗に向かわせているかをわからせることだ。この分野への参入企業が数多い。Bluedotが独特なのは、研究開発の焦点を、より正確で低電力のソリューションにこだわり、ネットワークと端末の様々なセンサーを活用することで、ユーザーが何をしてどこを動き回っているかを密集した都市部でも識別できるシステムを作ることに向けていることだ。

当初Bluedotは、有料道路のモバイル支払いを可能にするサービスに特化していた。フロントガラスに何かを取り付けるかわりに、アプリをダウンロードして位置情報の継続的アクセスを許可することで、アプリに登録されている有料道路を通るたびに、手間をかけることなく支払いが行われるしくみだ

その後スタートアップの野望は、特にSalesforceとの提携を通じて間違いなく拡大してきたが、このラウンドをリードしたのが有料道路会社であることを踏まえると今もこの利用形態が中心であることはわかるだろう。昨年11月、同社はTransurbanと共同でLinktGOを公開した。オーストラリアのユーザーが携帯電話で道路料金を支払えるアプリだ

同スタートアップは最新ラウンドで得た資金を使って、サンフランシスコの米国オフィスとメルボルンの本社を増築すると言っている。現在30名の従業員を倍増する計画だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook