Bitcoin、CBOEで先物取引が可能に

世界最大の先物取引所CBOEは、本日(米国時間12/10)午後5時CTにBitcoin先物の取扱いを開始した。

bitcoinは開始直後に、約1万4700ドルから最高1万6200ドルに約10%急騰したが、数分後にはおよそ5%高の1万5500ドル前後で落ち着いた。取引き開始から1時間たった今、bitcoinの価格は上昇を続けており1万5350ドル前後で取引きされている。

現在、2018年1月1日のbitcoinの先物決済価格は1万5700ドルに設定されており、現在の取引き高は比較的少ない。先物契約は1 bticoin単位で、取引き総額は770万ドルになるが、この先物取引に必要な委託保証金は30%なので実際の取引き金額はもっと少ない。

取引き開始後、少なくとも1回売買停止措置がとられた。値動きが10%のあると2分間、20%の場合5分間取引きが停止される。

1月決済の先物は516件取引きされたが、2017年3月決済はわずか数件に留まった。

CBOEのサイトは、先物取引の開始後ダウンしたが、これは関心をもった人たちによるアクセスが主であり、必ずしも取引量を表してはいない。トレーダーはブローカープラットフォームを経由して売買する必要があるため、CBOEのサイトで提供しているのは価格と情報のみで、実際に取引きする機能はない。

CBOEは、TechCrunchに向けた声明で「当ウェブサイトの負荷が高いため、www.cboe.comの利用者は通常よりも動作が遅かったりアクセスが不可能になる場合がある。取引きシステムはすべて通常通りに運用されている」と答えた。

ともあれ、開始から30分たっても取引量は少なかった。

週明けに活動が盛んになる可能性はあるが、現時点での動きは予想されていたよりもずっと少ない。

おさらいをしておくと、CBOEは先物取引を3種類提供しており、1月1日、2月1日、3月1日、それぞれの決済価格を設定している。CMEグループも12月中に先物商品を提供開始する予定で、現在投資家がデジタル通貨を実際に保有することなく取引きする方法はこの2種類だけだ。

先物商品はbitcoinの価格を安定させるのに役立つと多くの人が考えており、ウォール街の早期導入を求める声もある。一方これを規制当局がデジタル通貨の扱いを緩和する兆候と見る向きもあり、その場合はbitcoin ETFのような先物商品が認可される可能性が考えられる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Bitcoin価格、4日間で21%のアップ―過去21ヶ月の高値を付ける

2016-05-31-bitcoin

今日(米国時間5/30)、ビットコインが再びポジティブな話題として戻ってきた。すでにすたれたという噂は明らかに早計だったようだ。ビットコインはBitfinexで現在547.40ドルで取引されている。このマーケットは米ドルとビットコインの交換を行う場所としてBitcoinityに次いで2位を占めている。この価格はこの4日間で21.4%の大幅な上げだ。

この価格は過去21ヶ月での高値でもある。意外なことに、今回の急騰以前の2ヶ月、ビットコイン価格は比較的安定していた。

今回の値上がりの原因を探るのは困難だ。ただ最近、HuobiOKCoinという中国で最大クラスの取引所の登録者が急増し、ビットコインの買い注文が大量に入っている。

最近、中国ではビットコイン価格がマクロ経済の状況に連動する傾向が強まっている。ビットコインへの殺到は、中国が依然デフレを恐れていることを示唆する。

多くの中国人はビットコインを有力な財産の保全手段と考えている。同様に、中国政府当局はピア・ツー・ピアの資金貸付サービスへの取り締まりを強化し、資金の出し手をビットコインコインへの投資に誘導しようとしている。

中国以外でもビットコインの先行きについて明るい情報が入っている。2015年末に、ビットコイン企業の多くがBitcoin_ClassicなどによりBitcoin Coreをフォークさせることで取引量を拡大することに積極的な姿勢を見せるようになった。これはオリジナルのBitcoin Coreプロジェクトにとって大きな挑戦となるかもしれない。

この数ヶ月のうちに、、ビットコインとそのブロックチェーンをさらに堅牢かつ将来性の高いものにするためBitcoin Coreは何度もアップデートされるはずだ。私はlightning networksに大きな期待をかけている。このネットワークはビットコインによる送金を秒の単位に高速化する。このことはビットコインを現行の送金手段を代替する存在に押し上げるものだ。

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画像: Antana/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN MODIFIED)

〔日本版〕Bitcoin Core(以前のBitcoin-QT)は過去の取引を完全に記録したブロックチェーンで、65GB以上のサイズがあるとされる。最初のダウンロードには長時間かかり、十分な帯域幅を必要とする。なおテクノロジーの名称としては大文字のBitcoin、通貨単位としては小文字のbitcoinが用いられる慣行があるが統一性のある規則ではない。英文では見出単語、文頭の単語は表現スタイルとして自動的に大文字になることがある。Wall Street Journal、OED等は「常に小文字を使う」よう提唱しているという。この記事本文の訳文ではBitcoin Coreのような固有名詞を除いて暫定的に「ビットコイン」とカタカナ表記している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

小型環境センサーのCubeSensors、70万ドルを「ビットコイン」にて調達

今やビットコインの姿はどこにでも現れるようになってきている(見えないが)。そして当然の流れながら、ファンディングにも利用されるようになった。スロベニアのハードウェア系スタートアップで、小さな環境センサーを開発するCubeSensorsがシードラウンドにて70万ドルを調達した。資金調達自体はよくある話だが、これが暗号通過(ビットコイン)により為されたのだ。出資したのはビットコインの最大規模の取引所であるBitstampのファウンダーだ。

今回の出資をうけ、CubeSensorsでは支払い手段としてビットコインも受け付けるようにするとのこと。まずはスロベニア国内で対応するそうだ。現在のところプロダクト(Cubes)は売り切れの状態ではあるが、今回の調達資金も投入して、次の生産をすすめていくことにしているようだ。

BitstampのファウンダーはNejc KodričおよびDamijan Merlakだ。現在はイギリスに拠点をおくが、もともとはスロベニアで起業した。

CubeSensorsは2年間にわたって自己資金での運営を続けてきた。数ヶ月前に売りだしたセンサー(Cubes)はすぐに売り切れた。1月に行ったTechCrunchハードウェア・バトルフィールドにも登場した。ビットコインにより出資を行うという話は、まだあまり聞いたことがない。2つのスロベニア(発の)企業がビットコインを通じて協力しあうというのは、なかなか面白い話だ。双方ともに、ビットコインが多いに気に入ってもいるのだろう。

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(翻訳:Maeda, H


Mt.Goxのハックで、Bitcoin残高と顧客口座残高が暴露か

複数の匿名ハッカーがMt.Gox CEO Mark Karpelesのブログを書き換え、顧客データのダンプリストをアップロードした。同サイトにアカウントを持つユーザーによると、内容は正確らしい。Redditのあるユーザーが、匿名化したアカウント残高のExcelシートを作った[ミラーサイト]。多くの現Mt.Goxユーザーが、そこに自分の残高が載っていると言っている。

記事にはこう書かれている[NSFW]:

*** 記事を保存せよ、ミラー、転載、シェアしてこのデータを残せ ***

http://blog.magicaltux.net/wp-content/uploads/2014/03/MtGox2014Leak.zip

http://89.248.171.30/MtGox2014Leak.zip

最初に言っておくが、私はMark Karpelesではない。あのクソ野郎めが。

BitcoinコミュニティーがGoxにしてやられるのではなく、MTGOXがBitcoinコミュニティーの怒りを買う時が来た。このデータはもっと早く公開できたのだが、責任ある公開の精神と正確性のために予定より何日が余分にかかった。

上にMark Karpeles本人のblog.magicaltux.netのダウロード用リンクとミラーを許可なく載せた。

ダウンロードファイルには、関連するデータベースのダンプと、CSVファイル、専用ツール、データをまとめた要約が含まれている。クソGoxだけを叩くために、ユーザー名は含めていない。

これが消される前に転載、シェアすること。われわれを含む多くの人々が金とコインを失った。拡散希望。

われわれはBitcoinを盗んでいない。盗むべきコインがなかった。寄付したい人は、以下にコインを送ってくれれば、われわれをピザとビールで満腹にすることができる。1859rayqN1X7DYjD1BrAHm4vaQxoUhhzsN 。

〈全ユーザー〉の通貨別合計残高。

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Currency: AUD Balance: 924,124.65121
Currency: BTC Balance: 951,116.21905382 <– あのクソ野郎ウソついてやがった!!
Currency: CAD Balance: 320,184.36558
Currency: CHF Balance: 99,487.07308
Currency: CNY Balance: 297,775.78994
Currency: DKK Balance: 112,264.56207
Currency: EUR Balance: 5,634,625.59531
Currency: GBP Balance: 921,892.96793
Currency: HKD Balance: 740,519.14894
Currency: JPY Balance: 384,885,150.13700
Currency: NOK Balance: 91,346.00305
Currency: NZD Balance: 58,224.95320
Currency: PLN Balance: 1,645,194.67364
Currency: RUB Balance: 551,162.54477
Currency: SEK Balance: 15,335.84383
Currency: SGD Balance: 43,193.59706
Currency: THB Balance: 666,464.33497
Currency: USD Balance: 30,611,805.67481
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Total BTC Deposits: 19,065,241.307202
Total BTC Withdrawl: 18,563,466.149383
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BTC Difference: 501,775.157819
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ここで最も重要な数字は、もちろん、951,116.21905382 という残高だ。覚えているだろうか、Mt.Goxは、85万BTCを失ったとして破産宣告した 。これによると、Karpelesの推測値は大きくずれていたことになる。これらの数字が正確かどうかは全く別の問題だ。今回のリークが示しているのは、Mt.Goxのユーザデータのほぼ全部を入手することがいかに容易であったか、およびKarpelesのブログがどれほど堅牢であったかだ。ファイル群には、Mt.Goxの管理者が送金管理に使っていたアプリも含まれている。下にスクリーンショットがある。

誰がMt.Goxをハックしたのか? 今回のリークにいくつかヒントがある。上に書かれたミラーサイトへ行くと、ZIPファイルのリンクと共にこんなメモがある:「あんたと一緒に仕事をするのが嫌でたまらなかった。自分がやったことすべての報いを受けるべきだ」。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook