スマートフォンでリモコン操作可能なレンジローバー(プロトタイプ)が登場!

gf8a2995

リモコンで遊べる車が大好きだった人も多いだろう。本当の車をリモコン操作することについてはどうだろう? イギリスのランドローバーが、スマートフォンのアプリケーションから操作できるレンジローバースポーツのプロトタイプを発表したのだ。もちろんドアのロックができるとか、そういうレベルの話ではない。アプリケーションから、実際に車を走らせて操作することができるのだ。

操作の様子は上のビデオをみてみて欲しい。たとえばやっかいな場所の路面状況を車外から確認しつつ抜けだしたり、あるいは隣の車とぴったりくっついてドアすら開けられないパーキングエリアなどで便利に利用することができるだろう。

まさにリモコンカーを操縦するような感じで、速度や進行方向を操作することができる。ただしスピードは時速4マイルまでに制限されていて、また操作できるのは車から10フィート以内圏内であるのだとのこと。

音声コントロールの仕組みも組み込む予定にしているという話もある。

現在のところこれはエンジニアリングプロトタイプであり、近くの販売店で購入することはまだできない。ランドローバーは、このプロトタイプモデルを市場に投入するのかどうかについても、あるいはいつ頃投入する予定であるのかについても明らかにしていない。実用化するのであれば、セキュリティ対策を万全にしておく必要もあるだろう。車泥棒がリモコン操作で簡単にお気に入りのSUVを盗み去ってしまうというような状況は、なんとしても避ける必要がある。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

大量の専門技術者をごっそり抜かれたLi-ion電池専門メーカーがAppleを告訴へ

Appleは、自動車など大型車両用のリチウムイオン電池を作っている企業と直接競合するような電池事業部を作っている…そういう事業部を作るためにその企業からエンジニアを引き抜いている、とAppleを非難する訴訟の訴状が、そう言っている。電池メーカーA123 Systemsが裁判所に提出したその訴状によると、Appleが同社(A123)のプロジェクトを指揮していたエンジニアたちを積極的に勧誘してきたため、2012年に倒産保護を申請せざるをえなかったA123 Systemsは、彼らが担当していたプロジェクトの一部を閉鎖しなければならなかった。

Reutersの記事によると、その訴訟の中では、Appleは“A123のものと同一ではないまでも類似の”電池事業部”を構築している、とされ、またAppleはLGやSamusung、Panasonic、Toshibaなどからも電池技術者を雇用しようとしている、と示唆している。AppleはTeslaからも、自動車製造技術の専門技術者を雇用し、そのことが、Appleは同社独自の電気自動車を作るらしいという噂が広まる原因になった。

Reutersの記事では、元A123の技術者11名が、今ではLinkedIn上でAppleの社員になっており、確かにこの電池メーカーからクパチーノに本社があるあの企業への、大量引き抜きがあったことをうかがわせる。A123の訴訟は、Appleの意図が自動車ないし自動車技術の構築にある、とは言っていないが、同社から技術者を引き抜くということは、その強い可能性を示唆している、と述べている。

しかしAppleがリチウムイオン電池技術の経験のある専門技術者を雇用していることは、それが車に使われるか否かとはかかわりなく、同社にとって十分な意義がある。またA123 Systemsの現在の経営状態からすれば、有能な社員がよそに機会を求めても不思議ではない。もちろんAppleは、ものすごく魅力的なオプションを提示しているはずだ。今回の訴訟の原告A123の勝ち目は、そこに挙名されている社員たちの唐突無断の中途退社が、同社と彼らが雇用時に交わした公式の雇用契約に違反していることにある。

この訴訟自体は意外でもないし、平凡な結果に終るだろう。しかし大型リチウム電池を通常の(良質な)サプライチェーンから入れずに、専門メーカーからわざわざ大量の人さらいまでして自分で開発することの、Appleの真のねらいは何だろう? われわれとして興味津々なのは、その点だ。事態の今後の展開を、ゾクゾクしながら見守りたい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))