Googleがこのほど、同社のソーシャルアプリケーションを強化するためのリソース獲得努力の一環として、Kifiを買収した。Kifiは複数のソーシャルアプリ間で共有されているリンクを集めたり検索するエクステンションで、リンク集をリコメンデーションするKifi for Twitterのようなツールも作っている。買収の条件は公表されていないが、Googleの技術担当ディレクターEddie Kesslerによると、KifiのチームはGoogleのグループチャットアプリSpacesのチームに加わる。
Googleは、その人数を明かさなかった。
Spacesは数か月前にローンチしたが、市場の反応はぱっとせず、App AnnieによるとアメリカではiOS App Storeで577、Androidストアで284しかダウンロードされていない。Kifiの連中は、そこに、どんなテコ入れをしていくのか。
今日(米国時間7/12)のMediumの記事でも言ってるように、KifiというアプリがGoogleのものになるのではなく、チームがGoogleの力になる。アプリはあと数週間生き残り、さらにその後数週間、データのエクスポートだけできる。
アプリは生き残らないが、ファウンダーのDan Blumenfeld(すでに退社)とEishay Smithが築いたKifiの技術は継続するようだ。Spacesはグループチャットだから、Kifiのリンク共有とかリンクリコメンデーションなどの機能が、その味付けになるのだろう。もちろん、ほかのアプリケーションやプラットホームのリンクも、そこに加わる。
Kesslerも同様のことを、彼のGoogle+のポストで言っている: “コンテンツや会話の共有を組織化するKifiの優れた技術が、Spacesのグループ共有機能をより魅力的にしてくれることを、大いに期待している”。
Googleが公開している買収(2001年以降)は200件近い。それらの中で、ソーシャルとアプリ関連の人材獲得に関わるものは、シンガポールのPie(Slackのようなアプリ)と、パリのMoodstocks(アプリ内の画像認識の改善)だ。
Kifiはこれまで、Don Katz, Oren Zeev, SGVC, Wicklow Capitalなどから1100万ドルあまりを調達している。