Instacartがコストコと提携し処方薬の配達を開始、数カ月内に全米で提供

オンライングローサリー配達のInstacart(インスタカート)は、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックによる需要の高まりを受け、Costco(コストコ)との提携を通じて処方薬配達サービスを開始する。

Instacartは4月16日、アリゾナ、カリフォルニア、デラウェア、フロリダ、イリノイ、ニューヨーク、ワシントン、ワシントンD.C.にある200店近くのコストコで配達サービスを提供すると明らかにした。このサービスは最初にカリフォルニア南部とワシントンのいくつかの店舗で試験展開され、数カ月内に全米に拡大するとのことだ。

オンライン処方サービスを利用している顧客は、処方薬の用意ができた時にコストコ薬局からテキストメッセージを受け取る。テキストには処方薬の配達の日時を選ぶリンクが含まれている。顧客がリンクをクリックすると、コストコのサイトにリダイレクトされる。そこで顧客は処方薬を確認し、またグローサリーや家庭用品をInstacartのコストコ配達オーダーに加えることができる。注文は、顧客の安全とプライバシーを確保するため、手が加えられないよう封かんされて配達される。

Instacartはまた、ほとんどの処方薬注文でコンタクトレス配達を提供する。Instacartのショッパーは、薬注文確認のための顧客IDをスキャンでき、サインは不要だ。顧客はまた、新しいサービスで最大1週間前に配達のスケジュールを組むこともできる。

新しいサービスは新型コロナ禍での需要を受けてのものだとInstacart社長のNilam Ganenthiran(ニラム・ガネンティラン)氏は述べた。

「多くの人にとって、グローサリー買い物には新鮮な農産物、肉、魚介類、貯蔵用食品だけでなく、かなり必要とされる医薬品の入手も含まれている」とガネンティラン氏は話した。

新型コロナ拡大でInstacartのグローサリーサービスに対する需要はうなぎ上りだ。同社が先週受けた注文は昨年同期比400%増だった。顧客が費やす額も増えている。顧客の買い物カゴの平均サイズ、つまり注文ごとにInstacartで使う総額は前月比25%増とのことだ。

需要増を受け、同社は3月1日以来マーケットプレイスに新たに150店舗近くを加え、さらに利用しやすいようにした。顧客の増加に対応するため、スタッフも増やしている。

Instacartは4月10日に「ケア」チームを1200人から3000人に倍増させたことを発表した。チームはInstacartの利用方法についての質問に答えたり、配達に関する問題などに対応したりする。

このスタッフ増強前の3月には、個人保護用品や危険手当の支給、チップのデフォルト設定、疾病手当の延長を求めるショッパーがストライキを行った。

画像クレジット: Instacart

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:Mizoguchi

Costco、全米の店舗でApple Payを導入

AppleはApple Pay導入で大きなパートナーを獲得した。Costcoが全米750店舗でこのモバイル支払いサービスを導入したのだ。同社のガソリンスタンドでも使えるようになる見込みだが、導入はまだ完了していない。

今回の導入はーはじめにMacRumorsが報じたーワシントンの同社本部近くにある店舗を含むいくつかのCostcoアウトレットでの試験展開に続くものだ。

今回のパートナーシップは、AppleにとってはCVSや7-Elevenとの提携直後の動きだ。特にCVSとの提携は注目に値する。というのも、CVSはバーコードを使った独自の支払い手法を開発していて、Appleサービスのサポートを避けていたからだ。Appleはまた、今夏eBayとも提携を結んだ。これによりeBayはオンライン小売の中でほっと一息つくことになった。

Apple Payサービスは今や世界30のマーケットで運用されていて、最近のレポートによると、米国においては2020年までにOEMを使った非接触型支払いの半分がApple Payによるものになると予測されている。

Samsung Payや Google  Pay、その他を含むそうしたサービスのマーケットは、4億5000万人に達する見込みだ。すでにAppleはその恩恵を受けている。Apple Payは、前四半期に昨年同期比31%増となった96億ドルもの収益をあげた“サービス”部門の一角を構成している。

イメージクレジット: Michael Brochstein/SOPA Images/LightRocket / Getty Images (Image has been modified)

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(翻訳:Mizoguchi)