銀行統合プラットフォーム「Send」が25種類の通貨でPSP送金できる「Curve Send」を提供開始

Curveは、「over the top」と呼ばれる銀行プラットフォームを開発・運営している英国ロンドンを拠点とするスタートアップで、複数の銀行カードを1枚のCurveカードとアプリに統合できるサービスを提供している。このほど家族や友人への送金が簡単にできる新サービスを開始した。

「Curve Send」と名付けられた新機能は、Curveに紐付けられた銀行のデビットカードを通じてどこの銀行口座にも25種類以上の通貨で送金できる。技術的にはVisaとMastercardのAPIを利用しており、Curveを仲介者とすることによってカードネットワーク全体を実質的に1つのネットワークのように使える。

「Curve Sendはあらゆるカードを1つにまとめることで、複数の銀行口座や複数の通貨を使う人への送金で多くの人が体験している面倒なプロセスを省略し、金融の分断化問題を即座に解決できる」と同社は説明する。

Curve Sendで送金するには、Curveアプリを開き、連絡先から送金相手を選んで金額を指定したら、送金元として使用する銀行カードを選ぶ。受け取る側には通知が送られ、キャッシュカードの写真を撮るよう依頼される。するとCurveがカードネットワークを通じて相手の銀行口座に直接送金する。

「Curve Sendを利用した送金の支払いや受け取りに手数料はかからない」と同社。FXも「ミッドマーケット」レートで取り扱い手数料はかからない。Curveの無料プランユーザーは月額500ポンドまで、Curve BlackとCurve Metalのユーザーは上限なしだ。

Curveの創業者でCEOのShachar Bialick(シャチャー・ビアリック)氏はTechCrunchへのメールで、「Curveは実質的に通貨取引所として機能している」と語った。VisaとMastercardを統合し、Curveが2つのカードネットワーク間の連携を支援することで、ピア・ツー・ピア支払いを可能にしている。「過去2ヶ月間テストしてきたが、利用者の反応はすこぶる良い」と同氏は語る。

CurveのOSプロダクト責任者であるDiego Rivas(ディエゴ・リバス)氏は声明で、顧客は家族や友達に数回のタッチで送金したいと思っている。しかし、さまざまなオプションやチャレンジャーバンクと呼ばれる新規の金融サービスの台頭によって手順は必要以上に複雑化し、送金するだけのためにアプリを3つも4つも立ち上げなくてはならない。このプロセス全体を10倍簡単にしたいとわれわれは考えた。今はシンプルで賢いプラットフォームを使うことで、どんな口座からどんな口座へも安心確実に送金できるようになった」とコメントしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Payもサポートしたカード統合アプリCurve

Curveは、ロンドンに本拠を置くオーバー・ザ・トップ(OTT)のバンキングプラットフォーム。すべての銀行カードを1枚のカードに統合できるアプリを提供している。Samsung Payのサポートに引き続き、今度はGoogle Payのサポートを開始した。

今週初めのTechCrunchの記事でも、Google Payのサポート予定に触れているが、それがあっという間に実現してしまった。これでAndroidユーザーは、Google Payが利用できる支払先であればどこでも、Androidを搭載するスマホ、またはスマートウォッチを使って、Curveで支払うことができるようになった。これには、Google純正のデバイスはもちろん、Acer(エイサー)、Huawei(ファーウェイ)、HTC、Samsung()サムスン)、LG、ソニー、Motorolaなどの各社が製造したデバイスも含まれる。

さらに、BarclaysやVirginのように、現状ではGoogle Payを直接サポートしていない銀行のユーザーも、Google Payが利用できるようになる。これまでそうしたユーザーは、NFC対応の支払い方法を自分の銀行アプリに追加する際には、Google Pay以外を選択していた。

新機能は、すべての銀行カードを1枚のCurveカードに統合するCurve独自の機能によって有効になる。つまり、CurveカードをGoogle Payに登録するだけで、Google Payアプリは、Mastercard (マスターカード)やVisaが発行したあらゆるデビットカード、またはクレジットカードで支払うことができるようになる。

Google Payの場合、Curveのユーザーは、通常の「非接触」カードによる支払いに課せられる30ポンド(約4200円)の上限を超える額を支払うことも可能だ。また、オンラインの取引や、Google Payをサポートするアプリ内での支払の際には、シングルサインインなどの支払いシステムの恩恵を受けることもできる。

「CurveとGoogle Payとの統合を発表できることをうれしく思います」と、CurveのOS・製品責任者のDiego Rivas(ディエゴ・リバス)氏は述べている。「Curveは、すべてのカードを1つに統合する卓越した方法であり、Google Payを統合したことにより、物理的なカードが手元にない場合でも、より多くの支払い方法から選択できるようになりました。Google Payの実績と、すべてのカードを1つにまとめるというCurveならではの資金管理機能とを組み合わせることで、Curveのお客様は、市場で最も満足度が高く、機能満載のパーソナルファイナンス製品を体験できるのです」。

その一方、CurveもまだApple Payはサポートしていない。次だろうか。たぶんそうなるだろう。ただし、Apple Payの一番のルールは、「(実際に登場するまでは)決してApple Payについて語ってはならない」ということなのだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

モバイルウォレットのCurveがSamsung Payをサポート

英国ロンドンを拠点とするモバイルウォレットアプリのCurveは、同国でSamsung Payのサポートを追加し、Samsung(サムスン)のスマートフォンにて誰との取引でも簡単に支払えるようになった。

この新機能は、すべての銀行のカードを1枚のCurveのカードに統合する機能によって実現される。つまり、CurveカードをSamsung Payアプリに登録すれば、他のMastercardやVisaのデビットカードやクレジットカードと連携させることが可能になる。

これはサムスンのスマートフォン所有者にとって、大きな意味を持つ可能性がある。大手銀行の多くはNFCによる支払いを自社の銀行アプリに組み込もうとする一方で、Samsung Payをサポートしていない。

Apple(アップル)がiPhoneのNFCシステムを厳しくコントロールするため、銀行に協力を強いているのとは異なり、Samsungや他社のAndroidスマートフォンの場合は、NFC技術をサードパーティーのデベロッパーが利用できる。これは、銀行にとってSamsung PayやGoogle Payなどのデジタルウォレットを含む、競合するNFCアプリをサポートするインセンティブが減っていることを意味する。

また情報筋によれば、Curveが数週間以内にGoogle Payに対応する可能性もあるという。さらに、Apple Payへの対応も進められていることが公式に明かされている。これについて、同社はコメントを控えた。

Samsung Payへの対応は、Curveが6月に発表した5500万ドル(約60億円)のシリーズBラウンドに続くもので、同社の評価額は2億5000万ドル(約270億円)に達した。その際、Curveは新たな資金をプラットフォームへの機能追加と、さらなる欧州での市場拡大に充てると述べていた。

Fintech分野にスタートアップが数多く存在するように、Curveはユーザーのスマートフォンを資産管理センターに変え、異なる金融商品や機能をバンドルして一括的にを管理するための、単一アプリを提供しようとしている。

しかし、MonzoやStarling、Revolutなどの挑戦者に位置づけられる銀行がそうであるように、Curveも新しい銀行口座を作るのではなく、他のすべてのデビットカードやクレジットカードと連携し、1枚のカードを持つだけですむカードとアプリを目指している。

そして今回はSamsung Payをサポートしたことで、NFCによる購入ではサムスンのスマートフォンを持ち歩くだけよくなった。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

モバイルウォレットのCurve:どのカードに請求するかを「時間を遡って」あとから変更できるようになった

モバイルウォレット兼all-in-card-in-one(全てのカードを一箇所に)アプリであるCurveは、支払いに使用したカードを、遡って切り替えることができる素敵な新機能の展開を始めた。

大胆にも「Financial Time Travel(金融タイムトラベル)」と呼ばれている、当初ユーザーたちの要求で始まり現在パテント出願中のこのオプションは、特定の買い物に対して、ユーザーがCurveに関連付けている銀行やクレジットカードの中からどれを使うかを、最大2週間以内なら変更できるというものだ。

たとえば、あなたの経費勘定のクレジットカードではなく、あなたの個人口座のデビットカードに誤って仕事の昼食を請求をした場合、単純に「時間を遡って」Curveが請求の取り消しや払い戻しを行い、正しいカードに請求し直してくれる。

なぜこれが重要で、本当に必要なものなのかを理解するために、Curveの中核サービスを要約しよう。このモバイルウォレットでは、デビットカードとクレジットカードを、MasterCardと提携したCurveカードと共にアプリにリンクすることができる。Curveアプリを使用すると、オフラインまたはオンラインで行う支払いのためにCurveカードを他のカードの代理として振る舞わせることが可能になる。つまり物理的に持ち歩くカードはCurveカード一枚で済むということだ。

しかし、問題は、Curveで何かの支払いを行なったものの、どのカードが現在請求先に設定されていたかを忘れていた場合だ。あるいは更に悪いことに、携帯電話の受信状態が悪い地域にいるために、購入前にCurveアプリを使って請求先カードを切り替えることができない場合もある。今回登場した新しい機能は、両方のケースを緩和するものだ。

もしあなたがこれまでに、Curveの共同創業者でCEOのShachar Bialickと時間を過ごしたことがあるならば、特に驚きはないかもしれないが(何しろ彼は1時間のうちに話が遥かに進み、常に3歩先を考えているのだ)、実はこの先には更に大きなビジョンが控えているのだ。「時間を戻り」遡及的に支払い元を変更する能力は、将来的には異なるクレジットカード提供者をお勧めするチャンスをもたらすのだ。

例えば、Curveは、ユーザーが高額商品(例えば新しいテレビ)を購入しようとする際に、クレジットカード枠が足りないことを検知して、他の低金利の「事前承認済み」ローンに切り替えることが可能だ。これは銀行や他のクレジットソースとの提携することで可能になる。

この先提供される予定のCurveの機能”Curve Connect”とうまく連携して、アプリは他のフィンテックもしくはデジタルファイナンスサービスとの接続を始めることになる。これはCurveのロードマップ上に載せられたフィンテック集約戦略(fintech convergence strategy)を実現するものだ。長期的には、Curveはお金に関する管理を一手に引き受けるプラットフォームになりたいと考えている。本質的には、ユーザーがコントロールを手にして、自由にパートナシップを結べるように、金融サービスを再バンドルしようということだ。

一方、Curveは最近、5万人を超える加入契約を締結したことを発表した。また、Curveアプリによって5千万ポンドの支払いが処理されていることも発表されたが、月間アクティブユーザー数は公開されていない。スタートアップのシリーズAは数週間以内に公開される筈だ。同社には既に、Seedcamp、送金スタートアップTranferWiseを共同創業したTaavet Hinrikus、Challenger Bank TandemのRicky Knoxといった多数の著名投資家が名を連ねている。

こうしたものが好きな人のために、最後にCurveのファンシーなプロモーションビデオを紹介しておこう:

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(翻訳:Sako)