Netflixが初めての トークショー番組を開始、最初のゲストBarack Obamaはソーシャルメディアの“バブル”を警告

30年あまりという超長寿命の芸歴と人気を誇るお笑いタレント兼番組ホストのDavid Letterman(70歳)がなんと、Netflixに新番組を持った。そしてその初回の最初のコーナー“紹介する必要のないゲスト”に招かれたのは、前アメリカ合衆国大統領Barack Obamaだ。

二人のトークにも、お笑いは多かった。ObamaはLettermanの、聖書の中の人物のようなあごひげをからかった。まじめな政治的話題もあった。ステージ上のインタビューだけでなく、Lettermanがアラバマ州セルマの有名な橋Edmund Pettus BridgeをJohn Lewis上院議員と一緒に渡っていくときも、そうだった。

というかLettermanは、今度の新番組を、自分のスタイルを変える機会にしたいようだった。毒舌で笑いを取るいつものパターンをやめて、もっとまじめにやりたいようだ。インタビューの最後にObamaにこう言った: “疑問も疑いもなく、あなたは私が本当に心から尊敬する初めての大統領です”。

テクノロジーに関しては、Obamaは、イギリスのハリー王子によるBBCのインタビュー番組で述べた主張を繰り返した。民主主義の危機について問われたObamaは、“あなたが得るすべての情報がスマートフォンにアルゴリズムが送ってくるものだけであってはならない”、と警告した。

彼は自分の政治家としての成功はソーシャルメディアに負うところが大きい、と認め、そのおかげで“結果的に現代の政治史におけるもっとも効果的な政治活動を展開できた”、と述べた。そこで彼は最初のうちはテクノロジーに対して“きわめて楽観的な感触”を持っていたが、しかし、と彼は言う、“私たちが見落としていたのは、権力の座にある人びとや圧力団体、外国の政府等々が、それを著しく操作したり、プロパガンダに利用したりし得ることだ”。

そしてObamaは、ある科学的実験について語った(曰く: “大きな科学的実験ではなくて、エジプトで革命が起きていたときに誰かがやった実験だ”)。リベラルの人と、保守派の人と、そしていわゆる“中道”の人にそれぞれ、“Egypt”で検索してもらう。するとGoogleは、それぞれに対してまったく異なる検索結果*を与えた。〔*: 異なる検索結果, 個人化、パーソナライゼーションによる結果。〕

“あなたが何に傾斜している人であれ、結果はそれをベースに送られてくる。そして時とともにそれは、一層強化されていく”、と彼は語る。“それがまさに、Facebookのページでも起きていることであり、しかも最近はニュースをFacebookで得る人がどんどん増えている。そうなるとやがてあなたは、泡(バブル)の中だけで生きるようになる。それが、私たちの政治が今、非常に分極化している理由の一部だ”。

しかしObamaはつねに、希望をとてもだいじにする政治家なので、楽観的な部分も述べた: “それは解決可能な問題だ、と私は思う。しかしそれは、私たちが多くの時間を費やして考えなければならない問題だ、と私は思う”。

Facebookやそのほかの大手プラットホームは、少なくともこの問題に対応しようとしているように見える。たとえば昨日(米国時間1/11)FacebookのMark Zuckerbergは、今後はニュースやパブリッシャーのコンテンツよりも“有意義な社会的対話”を優先する、と発表した。〔そのためFacebookの株価が下がった(未訳)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

David LettermanがNetflixの新番組で復帰する、ひげと毒舌は健在か?

David Lettermanが、6話終了の新番組をNetflixで持つことになった。

同社はこの番組のテーマや形式、ゲストなどの詳細を明らかにしていないが、ふつうのスタジオ・トークショウではなさそうだ。NetflixのChief Content Officer(CCO) Ted Sarandosが声明で述べている: “David Lettermanはテレビの真の偶像であり 、とくに彼はスタジオの外へ出たときや、彼がおもしろいと感じた人びとにインタビューするとき、もっとも生彩があった。彼のいない世界は、想像できない。今度の番組には、ちゃんとひげをつけて出演してくれるだろうか”。

NetflixはHouse of CardsStranger Thingsのような台本のある番組で大成功したが、Chelsea Bill Nye Saves the Worldのような番組もある。それらはヒットしなかったが、Netflixは今でも打ち切っていないSense8などより、制作費が安いせいもあるだろう。なおNetflixは視聴率などの数字を公表しないから、勘で言うしかないが。

一方Lettermanは、2015年にCBSのLate Showをやめてから、ずっとおとなしくしている。でも彼は、気候変動に関するドキュメンタリーYears of Living Dangerouslyには出たし、また最近のNew York誌の、話題の広いインタビューでは、彼の人を笑わせる能力が健在であることを示した。

Lettermanの新番組は、来年始まる予定だ。

彼は発表声明でこう言っている: “おかげで、勉強になりました: 引退して家族と過ごす時間を増やしたいなら、その前に家族と相談すべきだね*。視ていただいて、ありがとう。車の運転には、気をつけてね”。〔*: 家族にとっては、迷惑かもしれない。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))