Dockerが今日(米国時間6/21)、シアトルで行われた同社のデベロッパーカンファレンスで、Docker化された検証済みで信頼できるソフトウェアのマーケットプレースDocker Storeの、非公開ベータを発表した。
これは一種のセルフサービス型のポータルで、Dockerのエコシステムを構成するパートナーたちが自分たちのソフトウェアをDockerイメージで公開し配布する(有料or無料)。そしてユーザーはそれらのアプリケーションを、容易にデプロイできる。
Dockerはすでに、コンテナの(コンテナ化したソフトウェアの)レジストリを(主にデベロッパー向けに)提供しているが、今度のDocker Storeはエンタープライズのニーズに対応する。同社によればこのストアはエンタープライズに、“コンプライアンスを満たし商用サポートを伴うソフトウェアを、信頼性のある、検証済みのパブリッシャーから、Dockerイメージとして提供する”。有料のソフトウェアもあれば、無料のものもある。有料の場合は当然ながらお店(Docker Store)がマージンを取る。ただしそれらの詳細は、現時点では不明だ。
公開の過程はコンテナイメージのクォリティーに焦点が置かれ、すべてのコンテンツをDockerが検証し、企業のコンプライアンスのためにライセンス情報も含める。
同社は今日の発表声明で述べている: “ここ二年ほどで、Docker化されたコンテンツの利用と作成が急増している。コンテンツに対するこのような需要と、企業内におけるDockerの利用の拡大に伴い、当然ながら、セキュリティとコンプライアンスのニーズも高まっている”。
Dockerによると、最近の2年間でコンテナ化されたアプリケーションは3000%増加して46万種に達し、Docker Hubとイメージリポジトリからとり出されたイメージの数(ダウンロード数)は40億を超えている。マーケットプレースの開設によってパブリッシャーたちは、同社の継続的に成長している顧客ベースにアクセスできる。
Docker Storeはまだ非公開ベータだが、おそらくパートナーのパブリッシャーたちをもっと増やしてから一般公開されるのだろう。現在のパートナーには、Chef, New Relic, Citrix, Splunk, Nginxなどがいる。