暗号通貨の世界は奇妙な世界だが、でもユーモアのセンスはあるようだ。ここでご紹介する新しいゲームでは、小さな暗号カーに乗ったプレーヤーが、メジャーだったりマイナーだったりさまざまな通貨の激しい乱高下を楽しむ。ばかばかしいけど、決して悪いゲームではない!
予想どおりCrypto Riderと名付けられたこのゲームは、人気ゲームLine Riderの物真似のようだが、でも電動スクーターなどと違って、市当局から停止命令を受けることはないだろう(願わくば)。
まず車を選び、それからコース・チャートを選ぶ。安値から高値へ、というコースが多い。しかし途中に、山に似た“時価総額”や、評価額ギャップをクリアしてBTCの保有者を悲しませる“ドラッグレース”もある。それは2万ドルから7850ドルへ、という急降下だ。今後新しい暗号通貨が登場して、それらも乱高下していけば、このゲームにも新しいトラックが登場するだろう。
ゲームのデザインは可愛らしいし、途中で楽しいメッセージも出る。そして、排気は小さなコインだ(右図)。コインを集めると、新車をアンロックできる。外観〜ルックスが変わるだけで車の性能はみな同じだと思うが、ぼくはDogecarをねらっている。
デベロッパーSuperFly GamesのファウンダーDaniel Faheyは、“自分の余暇時間に作ったサイドプロジェクトだ”、と言っている。“最初に作った10のトラックは、だから、何度でも遊べるのにした。でも、とても評判がいいから、今後もっとトラックを増やしたいね”。
無料で馬鹿くて楽しいゲームだから、時間つぶしにはぴったりだ。これをプレーしながら、ついでに、これまでの金融システムを転覆させようとするこの性急な試み〔==仮想通貨〕の傲慢ぶりをやっつけた気分になるのも、悪くないかも。
Faheyも言っている: “全然シリアスな意図はないから、楽しく遊んでくれれば嬉しい。仮想通貨という、ちょっとシリアスな世界の、軽い遊びだから”。
ブロックチェーンは将来性がありそうだし、それはいずれ広く実用化されるだろう。でもこのゲームが強調しているのは、その過程もまた、激しい道のりだろう、ということ。