MWCで爆発的人気の巨大電池スマートフォンはクラウドファンディングで失速

うーん。自分のクラウドファンディングキャンペーンでは、こんなの絶対に見たくないよね:

勝ち目のない勝負っていろいろあるけど、こいつは目標額120万ドルに対して1万5000ドルだ。この18000mAhのバッテリーを搭載した滑稽なほど肥満体のスマートフォンEnergizer Power Max P18K PopのIndiegogoのページが、今年のMWCで盛り上がったセンセーションのバイラルな広がりに賭けていたのはわかる。会場でこれの写真を撮ろうとして、ジャーナリストたちが押し合っている様子も報道された。

当然ながら作者は、クラウドファンディングのページでも同じことが起きる、と考えた。なんたってこいつは、そのイベントで主役になるはずだったフォルダブルや5Gスマートフォンを脇役に追いやってしまった。本誌も記事にした。本誌のライターLucas Matneyは正しくもそれを、「スマートフォンを内蔵している巨大なバッテリー」と呼んだ。

でも、結果は明瞭だ。みんながその製品を話題にしていることは、だれかがそれを買おうとすることを意味しない。ではそれは何だったのか。あえて言えばそれは、スマートフォンの電池寿命の現状に対するコメント(一種のギャグ)であり、実在する魅力的な製品ではなかった。

そして率直に言って近年では、省電力モードや大容量電池を搭載したスマートフォンが増えている。だから少なくとも近未来に5Gがやってくるまでは、電池寿命の問題はあまり意識されなくなっている。それに今ではポータブル充電器が800万台も使われていて安くなっている。だからますます、P18K Popが愚かに見えてくる。そして言うまでもなく、たった1つの機能に惹かれて買ったスマートフォンは、そのほかの部分で問題が起きる可能性が高い。

しかしそれでも、キャンペーンを閉じた作者たちは希望の言葉を述べている。「目標額には達しませんでしたが、デザインや厚さなどで、P18Kの改良には取り組んで参ります。電池寿命が信じられないほど長いスマートフォンへの関心は高まっている、と信じています。しかも、ポータブル充電器として使うことも可能です」。

確かに、サムスンやファーウェイの製品は、パワーシェアリングが強力なセールスポイントであることを証明した。でもそれに、このEnergizerのロゴが付くことはないだろうね。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

EnergizerのP18K Popはスマホ付き18000 mAh大容量バッテリー

これこそが、みんなが求めていた機能だ。

スマートフォンのレビュー記事を読むとき、最初に知りたいことの一つはバッテリーの持続時間が自分の利用形態に合っているかだ。もしスペックの中で意味があるのはバッテリー寿命だけだったらどうなるだろう?

バルセロナで行われているMWCで、携帯電話メーカーのAvenir TelecomはEnergizerブランドの強烈なパンチ力をもつ巨体で注目を集めている。

P18K Popには18000 mAhという超大型バッテリーが組み込まれている。メーカーは丸2日間動画を見続けてもバッテリーがなくならない、と言っている。ちなみに今読者のポケットの中にある携帯電話のバッテリーは2500~3500 mAhくらいなので、ふつうの使い方なら数日間もちそうだ。

消費者は、果てしなく端末を薄くしたいというメーカーの欲求に必ずしも興奮していない。もちろんいちばん薄い部分の厚さが18 mmのP18K Popにとってそんな問題はない。ふしぎなことにここまで厚くしたのに、ヘッドホンジャックをつける余裕はなかったようだ

この大きな図体にどの程度の市場があるのかまったくわからないが、パリ拠点のAvenir Telecomは、この夏には消費者向けに出荷を始めると言っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook