Facebook Liteは、Facebookの機能を絞ったAndroid向けサービスで、このほど月間アクティブユーザーが1億人を超え、同社で最も成長の速いモバイルアプリとなった。
このアプリは新興国の低価格スマートフォンと低速インターネット接続を利用するユーザー向けに作られたもので、昨年6月に公開して以来9ヵ月でユーザー1億人の節目を迎えた ― これはFacebookのメインモバイルアプリ等よりも速いペースだ。Facebookによると、同アプリはブラジル、インド、インドネシア、メキシコ、およびフィリピンで特に人気が高く150ヵ国で使われている。
アプリのサイズはわずか1MBで、すぐにダウンロードてきて使用メモリーも少ない。このため機能はかなり基本的なものだが、Facebookはビデオ、写真の複数アップロード、ピンチによるズーム、絵文字等の新機能を加えて見映えをよくしている。
本誌はFacebookに、iOSや他のプラットフォーム向けに同様のアプリを提供する計画があるかを尋ねたが、回答はなかった。Facebook Liteではユーザーが「広告をある程度」見ると同社は言っている。現時点でFacebook Liteユーザーは、同ソーシャルネットワークの15.9億アクティブユーザーの小さな部分を占めているにすぎないが、急速な成長が続けば、アプリの広告戦略を見直す必要があるかもしれない。
ソーシャルネットワークアプリを1MBに縮めるのは容易な作業ではなく、Facebookは、どうやってその偉業を成し遂げたかをブログで公開し、新興国市場で運用する企業のために情報提供している。
数ある米国企業の中でも、Facebookは新興国市場に最も順応している会社の一つだ。
Facebookは世界中に社員を駐在させ、新興国市場には定期的にスタッフを派遣して現地の状況を把握している。昨年同社は「2G火曜日」 を実施し、米国拠点の社員が自ら接続の遅い環境を体験した。
Facebookは、Free Basicsサービスも運用している。従来Internet.orgと呼ばれていたもので、「次の10億人」をつなぐために一部のウェブサービスを無料で提供している。このサービスは、ユーザーが見ることのできるサービスをFacebookが任意に選択していることから異論もあり、ネット中立性の原則に反するとしてインドではブロックされている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)