英語しか使えないテクノロジーは世界の75%を無視している。この問題はFacebookのグローバルなユーザー基盤ではいっそう深刻だ。しかしながら、米国と中国の研究者による自然言語処理を中心とした人工知能の研究は、多くの言語を置き去りにしてきた。
しかし今日は、AIのアクセシビリティにとって記念すべき日だ。Facebook Messengerの人工知能アシスタント “M” は、スペイン語で提案できるようになった。メッセージの中にスペイン語を検出するとこの機能が働く。Mの提案機能は英語圏では2カ月前に公開されこか
システムは単語とメッセージの意図を理解し、Messengerの様々な機能を提案するポップアップを表示する。例えば、 “Te debo $20” とあればMは支払い機能を提案する。“Besos!” と書けば、かわいいスタンプが薦められ、“¿Dónde estás?” なら位置情報の共有機能が提示される。
Mの新機能は、米国で言語をスペイン語に設定している全ユーザーが利用できる。メキシコでも公開されつつある。
昨年Facebookは、Facebookページに多言語シェアボタンを追加し、一つの言語で投稿すると、各国の人たちに母国語で表示されるしくみを提供した。そして、毎月8億人を優に超えるユーザーが翻訳されたニュースフィードを読んでいる。FacebookはBingとの契約を終えてから、自社の翻訳技術を支えるAIの強化に集中している。
Messengerの次のステップはリアルタイム翻訳だろうか。そうなれば、異なる文化の人々ともつながり、協力し、共感をもつことができる。人は自分の理解できないものを恐れる。しかし、もしFacebookの翻訳技術によって、他国の人々がいかによく似ているかを知れば、全人類の寛容を促進することができるだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )