飛行車PAL-V Libertyの実生産バージョンがスイスのモーターショーに登場した

飛行車は意外と身近に迫ってきている。たとえばPAL-V Libertyは、スイスのジュネーブで行われたモーターショーで実際に見て触(さわ)れる実物だ。この空中飛行車の実生産バージョンがショーで展示されるのはこれが初めてだが、われわれは運良く見ることができた。

PAL-V Libertyの外観は、航空機というよりも自動車的だが、路上というよりも超特殊なサーキットで見かけるかもしれないようなレースカー、といったところ。細いボディーの前の方に二つのシートが横に並んでいるが、これはふつうのデザイン。そして飛行用の折りたたみ式回転翼が上にある。

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この車は、エンジンが路上用と飛行用の計二基ある。そして実は、‘ジャイロプレーン’(gyroplane)と呼ばれるクラシックな航空機のデザインをベースにしている。それは、空中を航行できることが実証されているデザインだ。しかもPAL-V Libertyは、ヨーロッパではEASAの、アメリカではFAAのルールに従って飛行できることが認められている。また、路上の安全基準も満たしている。

ただし、飛ぶためにはパイロットの免許が要る。離着陸には小さな飛行場+滑走路も必要だ。飛行モードとドライブモードの切り替えに5−10分を要するが、広い空き地を持ってる人なら、それも気にならないだろう。

お値段は40万ドルからだ。上に書いたいろんな要件のほかに、銀行の協力も必要かもしれない。最初の予約購入者にキーを渡せるのは2019年、それまでにすべての検定をパスしていればね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Uber、NASAの技術者をスカウト―空飛ぶタクシー、Uber Elevate開発に本腰

2017-02-07-uber-elevate

UberはNASAの先進航空機エンジニアMark Mooreをスカウトした。「空飛ぶ自動車」の開発に本腰を入れるらしい。以前からUberは都市圏での短距離乗客輸送のための小型の垂直離着陸機に対して強い興味を抱いていた。2010年のレポートでもヘリコプターのように運用できるVTOL機の実現可能性が検討されている。MooreはUber Elevateのエンジニアリング責任者に就任する。Elevateはオンデマンドの空飛ぶタクシーにUberが付けた名前だ。

Bloomberの記事によれば、Uberは最近のVTOL機利用に関するレポートをまとめる際にMooreをコンサルタントとしたという。 MooreはUberのこの分野における真剣さに強い印象を受け、同時に彼自身の長年のアイディアを比較的短い時間で実現するチャンスを見てとったようだ。Mooreは「この〔Uberに参加するという〕決定のカギはUberが短距離旅客航空に関して現実的なビジネスモデルを持っているということだった。市場に需要がないかぎりどんなすぐれたビジョンであっても実現は不可能だ」と語っている。

Uberは「オンデマンド航空」に関して詳細な提案を行っている。これには一回の充電で80-160km程度飛行できる電動モーターを使った垂直離着陸可能な小型の航空機のネットワークが用いられる。最終的な目標はスマートフォンなどのデバイスを通じたユーザーの呼び出しに答えてこうした機体が自律的に飛行するというものだ。MooreがBloombergに語ったところによると、当面の目的は、人間のパイロットが操縦する小型VTOL機をいくつかデザインし実際にテストすることのようだ。

VTOL機の開発は他社も関心を抱いている。Googleのファウンダー、ラリー・ペイジ、航空機メーカーのエアバスがそれぞれ創立した2つのスタートアップなどがそうだ。TechCrunchでも報じているが、エアバスはVTOLタクシー、Vahanaプロジェクトを発表している。エア・タクシーは地上の渋滞を避ける切り札だが、運輸ビジネスにとっての最大の関心は、安価なVTOL機体の開発だ。これが可能であれば長期的に莫大な利益が確保できるはずだ。

今のところElevateは現実のオンデマンド・エア・タクシーではないが、 Uberはこのテクノロジーを真剣に追求しており、年内にオンデマンドVTOL輸送に関心を抱く企業を集めるサミット・カンファレンスを開催しようと努力している。

Uberの先進プログラムの責任者、Nikhil GoelはTechCrunchの取材に対し、下記のようなコメントを寄せた。

Uberは拡大しつつあるVTOL開発エコシステムにおいて今後も重要な触媒的役割を続けていく。 Markが参加してくれたことはUberと株主にとって朗報だ。われわれは〔VTOL機について〕以前のレポートで発表した線にそってユースケースの拡大を検討している。

〔日本版〕Airbusが発表したエアタクシーの想像図。Uberのものも含めてVTOLはV-22と同様のティルトローター式を採用している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

この空飛ぶ自動車を作っている会社は実在する企業か?…どうやら投資目当ての詐欺ではなさそう

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空飛ぶ自動車のお話は、かなり昔からあった。60年代のJetsonsから80年代のBack To The Futureに至るまで、何度も何度もそれは登場した。ぼく自身も、ふつうに地上を走ってて、その気になれば飛行もできる車を、ぜひ運転したいと本気で思った。

マサチューセッツ州WoburnのTerrafugiaも、この夢の実現に挑戦した企業のひとつだ。その最新機種TF-Xは、見事なルックスだが…。

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TF-Xの仕様は:
– 地上ではプラグイン型ハイブリッド
– ふつうの車として運転可能
– 航続距離500マイル
– 一台用のガレージに収まる

発売は、2021年を予定。

ぼくは気に入ったけど、でもこれは実在する企業なのか? 彼らは何者か? うむ、Terrafugiaは2006年創業で、MITのビジネスプランコンペで賞金10万ドルを獲得し、シード資金を調達しようとしている。これまで、580万ドルをすでに調達している。

同社の最初のプロジェクトTransitionは、プロトタイピングから試験飛行まで2年を要している。それは合法的なストリートカー(路上走行OK)で、飛行機に変身でき、元の車に戻れる。ご覧あれ:

Terrafugia社は2010年に、DARPAのTransformerプロジェクトで下請けをやっている。それは、“空飛ぶHumvee”を作ろうという、6500万ドルのプロジェクトだった。

ファウンダたちはMITで出会い、空飛ぶ車を作ろう、ということで意気投合した。

というわけで、彼らは本気の本気だ。

来週は、Terrafugiaのことをもっと詳しく調べてみたい。同社に聞きたいことを、この記事のコメントで書いてくれたら、ぼくがそれを、確実に尋ねるからね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa