ギフトを贈るモバイルアプリ「Goody」がホリデーシーズンに合わせさらなる資本を獲得

Goodyの共同創業者兼CEOのエドワード・ランド氏(画像クレジット:Goody)

ギフトを贈ることは必ずしも簡単ではないが、Goody(グッディ)は、それをテキストを送るのと同じくらい簡単にしたい。

マイアミを拠点とする同社は、2020年12月に、ローブからクッキー、多肉植物、スパトリートメントまで、厳選されたギフトのリストとともに始まった。必要なサイズを知らなくてもギフトを選ぶことができ、受け取った人はサイズや種類を選んだり、同じような価格のギフトと交換したりすることができる。

Goodyのアプリ画面(画像クレジット:Goody)

Goodyは消費者向けのアプリとしてスタートし、現在は企業間のギフト用にGoody+というウェブサイトも展開している。Goody+は4月にサービスを開始して以来、1000社以上の企業が利用している。

この11ヵ月間、同社は好調で、2021年3回目のラウンドを迎え、共同創業者兼CEOのEdward Lando(エドワード・ランド)氏が「ステップアップ」と呼ぶ1500万ドル(約17億1900万円)の資金を、Lantin America Fund(ラテンアメリカファンド)を通じてSoftBank(ソフトバンク)から調達した。

「2021年初めにNEAから1310万ドル(約15億円)のシリーズAを調達し、Index(インデックス)から400万ドル(約4億5000万円)のシードラウンドを調達した後、我々には十分な資金がありました」、ランド氏はTechCrunchの取材に対し語った。「チームに資金を投入しましたが、多くの関心が寄せられていました。また、ホリデーシーズンはeコマース企業にとって大きなイベントですので、完全なシリーズBは行わず2022年に行うことにし、拡大のために高い条件で資金を調達することにしました」。

短期間で約3200万ドル(約36億6800万円)を調達したGoodyは、今後のブランドとの提携を含め、法人向けギフトの既存製品、機能、サービスの拡大に注力している。新機能の中には、アプリ内で誕生日のリクエストをすると、ユーザーにポイントが付与されるというゲーム性のあるものもある。

消費者向けアプリとデスクトップツールを合わせて、2021年の第2四半期から第3四半期にかけて5000%の成長を記録しており、ランド氏は9月と10月に送られたギフトの量が615%増加したと述べている。

「Goodyへの投資には期待しています」、SoftBank Lantin America FundのマネージングパートナーであるShu Nyatta(シュウ・ニャッタ)氏は、書面による声明で述べた。「企業向けのギフトや従業員のエンゲージメントには、多くの空白があります。このスペースに消費者レベルの楽しいアプローチを提供するチームを見るのはとてもエキサイティングです。私たちは、Goodyが米国だけでなく、ラテンアメリカでもサービスを拡大できるよう支援していきたいと思います」。

Goodyは、2420億ドル(約27兆7400億円)の市場規模があると推定されているギフトサービス、特に法人向けのギフトサービスに資金を集めた最新の企業だ。2021年これまでに、Reachdesk(リーチデスク)が4300万ドル(約49億円)、Sendoso(センドソ)が1億ドル(約114億円)、Alyce(アリス)が3000万ドル(約34億円)を調達している。

ランド氏は、2022年までにGoodyを「米国における主要な雇用者の幸福とエンゲージメントのプラットフォーム」のレベルに押し上げるために、このパイの大きな部分に食い込もうとしている。また、フランスで育った彼は、ラテンアメリカに加えて、他の国での展開も視野に入れている。

 

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(文:Christine Hall、翻訳:Yuta Kaminishi)

ギフトを贈るモバイルアプリ「Goody」がホリデーシーズンに合わせさらなる資本を獲得

Goodyの共同創業者兼CEOのエドワード・ランド氏(画像クレジット:Goody)

ギフトを贈ることは必ずしも簡単ではないが、Goody(グッディ)は、それをテキストを送るのと同じくらい簡単にしたい。

マイアミを拠点とする同社は、2020年12月に、ローブからクッキー、多肉植物、スパトリートメントまで、厳選されたギフトのリストとともに始まった。必要なサイズを知らなくてもギフトを選ぶことができ、受け取った人はサイズや種類を選んだり、同じような価格のギフトと交換したりすることができる。

Goodyのアプリ画面(画像クレジット:Goody)

Goodyは消費者向けのアプリとしてスタートし、現在は企業間のギフト用にGoody+というウェブサイトも展開している。Goody+は4月にサービスを開始して以来、1000社以上の企業が利用している。

この11ヵ月間、同社は好調で、2021年3回目のラウンドを迎え、共同創業者兼CEOのEdward Lando(エドワード・ランド)氏が「ステップアップ」と呼ぶ1500万ドル(約17億1900万円)の資金を、Lantin America Fund(ラテンアメリカファンド)を通じてSoftBank(ソフトバンク)から調達した。

「2021年初めにNEAから1310万ドル(約15億円)のシリーズAを調達し、Index(インデックス)から400万ドル(約4億5000万円)のシードラウンドを調達した後、我々には十分な資金がありました」、ランド氏はTechCrunchの取材に対し語った。「チームに資金を投入しましたが、多くの関心が寄せられていました。また、ホリデーシーズンはeコマース企業にとって大きなイベントですので、完全なシリーズBは行わず2022年に行うことにし、拡大のために高い条件で資金を調達することにしました」。

短期間で約3200万ドル(約36億6800万円)を調達したGoodyは、今後のブランドとの提携を含め、法人向けギフトの既存製品、機能、サービスの拡大に注力している。新機能の中には、アプリ内で誕生日のリクエストをすると、ユーザーにポイントが付与されるというゲーム性のあるものもある。

消費者向けアプリとデスクトップツールを合わせて、2021年の第2四半期から第3四半期にかけて5000%の成長を記録しており、ランド氏は9月と10月に送られたギフトの量が615%増加したと述べている。

「Goodyへの投資には期待しています」、SoftBank Lantin America FundのマネージングパートナーであるShu Nyatta(シュウ・ニャッタ)氏は、書面による声明で述べた。「企業向けのギフトや従業員のエンゲージメントには、多くの空白があります。このスペースに消費者レベルの楽しいアプローチを提供するチームを見るのはとてもエキサイティングです。私たちは、Goodyが米国だけでなく、ラテンアメリカでもサービスを拡大できるよう支援していきたいと思います」。

Goodyは、2420億ドル(約27兆7400億円)の市場規模があると推定されているギフトサービス、特に法人向けのギフトサービスに資金を集めた最新の企業だ。2021年これまでに、Reachdesk(リーチデスク)が4300万ドル(約49億円)、Sendoso(センドソ)が1億ドル(約114億円)、Alyce(アリス)が3000万ドル(約34億円)を調達している。

ランド氏は、2022年までにGoodyを「米国における主要な雇用者の幸福とエンゲージメントのプラットフォーム」のレベルに押し上げるために、このパイの大きな部分に食い込もうとしている。また、フランスで育った彼は、ラテンアメリカに加えて、他の国での展開も視野に入れている。

 

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(文:Christine Hall、翻訳:Yuta Kaminishi)

プレゼントと温かい気持ちや想いも贈れるアプリGoodyが4.2億円調達

Amazon(アマゾン)で相手の「ほしい物リスト」が見られるなら別だが、今の世の中、誰かにプレゼントを贈るのはとても難しい。贈りたい友だちや家族の住所、相手のサイズや好みがわからないことも多々ある。そこを改善しようと考えた新スタータップGoody(グッディー)は、このたび400万ドル(約4億2000万円)の資金調達を成功させた。ローンチされたばかりのGoodyの贈り物アプリを使えば、友だちや家族や、その他の愛する人たちのお祝いにプレゼントを贈ることができる。また近々、相手のことを思っているという意思表示がでできる「IOU」の合図を送ることも可能になる。

利用するには、まずはiOS版またはAndroid版のGoodyモバイルアプリをダウンロードして、アプリが提示する数百ものブランドの商品を見て回る。誕生日や祝日などの状況や、お祝いやお見舞いといった特定の目的で絞り込むこともできる。

画像クレジット:Goody

贈りたいものが決まったら、相手の電話番号を入力する。するとGoodyは相手にテキストメッセージを送信し、あなたがプレゼントを贈ろうとしていることを知らせる。もらう側が贈り物の受け取りを認めるリンクをクリックすると、選択された商品のウェブサイトが開く。そこで、洋服なら自分のサイズや好きな色、カップケーキなら好きな味など、オプションがあればもらう側が設定できる。

受け取り人はそこで自分の住所を伝えると、品物が発送される。その後、お礼のメッセージを送信することもできる。

このエクスペリエンスが他の既存の贈り物スタートアップと異なる点は、受け取る側はアプリをダウンロードする必要がなく、贈る側も相手の電話番号だけ知っていれば発送できるというところだ。

画像クレジット:Goody

Goodyのアイデアは共同創設者で、手練の起業家であり、スタートアップ投資家でもあるEdward Lando(エドワード・ランドー)氏によるものだ。同氏が以前Y Combinator(ワイコンビネーター)の支援で立ち上げたGovPredict(ガブプレディクト)は先日売却を果たした。また、Misfits Market(ミスフィット・マーケット)の最初の投資家であり、Atom Finance(アトム・フランス)の役員であり、ランドー氏が現在居住しているマイアミのPareto Holdings(パレト・ホールディングス)の業務執行社員でもある。

Goodyで彼に合流したのが、Even.com(イーブン・コム)で技術責任者を務めていたMark Bao(マーク・バオ)氏と、Lee Linden(リー・リンデン)氏。彼は贈り物スタートアップKarma Gift(カーマ・ギフト)を2012年にFacebook(フェイスブック)に売却したことで知られている。

ランドー氏は、自身が贈り物が大好きなのだが、現状ではそのプロセスにスムーズに行かない部分が多くあるため、このアイデアを実現させたいと思ったという。ギフトカードなら簡単に送れるが、それでは心が伝わらない。

「Goodyで私たちが最も大切に考えているのは、非常に強い親密な感覚です」とランドー氏。「Goodyを使って何かを誰かに贈ると、『おお、私のことを本当よく考えてくれたんだ、私のことを思ってこれを選んでくれたんだ』という感覚が伝わります。単に適当なものが送られてきたと感じられる程度ではダメなのです」と彼は話す。

このモバイルアプリは2020年12月中旬にローンチされ、現在は200件ほどの業者が提携している。多くは直販市場の企業だが、それ以外にも、ノンアルコール食前酒のGhia(ギア)、オンラインフィットネスのThe Class(ザ・クラス)、ペットのFable(フェイブル)、健康食品のMoon Juice(ムーンジュース)、Raaka Chocolate(ラーカチョコレート)といった新興企業が含まれている。

画像クレジット:Goody

Goodyのビジネスモデルには、提携業者との収益分配が採用されている。提携企業に代わってGoodyが伸ばした売上げに応じて手数料が増える仕組みだ。

ブランドは、自らはあまり動くことなく新規顧客を獲得できることから、Goodyとの取り引きに興味を示すとランドー氏はいう。

「今や、コーヒーやチョコレートや、さまざまなすてきな商品をオンラインで販売する消費者直販ブランドの数は、数千件に上ります」とランドー氏。「しかも今は、見つけてもらうためにはFacebookの広告枠を買わなければなりません。私たちは、人々が品物を探し出せるもう1つの手段です。私たちは、そうした商品を発見できる巨大ショッピングモールのようなものです」。

またこのアプリは、友だちや家族とただ繋がっていたい人たちに便利なものになることも目指している。その目的のために、Goodyは今週、「IOU」という無料ギフトの展開を開始する。誰かにその人のことを思っていると伝えるためのものだ。いうなれば「今度、街に行ったら夕飯をおごるよ」というようなものだ。または、心の贈り物を交換するようなものだ。

さらに、誕生日や人生の大きなイベントなどの重要な日を記録できるカレンダー機能も追加する予定だ。

Goodyは2020年3月に創設され、アプリは同年の12月中旬にローンチされた。現在までに、およそ1万点の贈り物がこのサービスを通じて贈られたとランドー氏は話している。

もちろん、年末休暇シーズンだけでなく、パンデミックも、Goodyの人気を早々と高める一助となった。

「パンデミックは、すべての人にとって過酷な問題だと思っています。なかでも、あまり気軽には口にできない問題として、パンデミックがすべての人に及ぼしている精神的な苦痛があると私は思います。私たちは、社会的なやりとりを楽しむ生き物なのです。人に会うと、特に大好きな人と会えると、とてもよい気分になれます。反対に会えなくなると、気力が大量に消耗されます」とランドー氏は訴える。

「直接人に会うことと同じだとは言いませんが、温かい気持ちや励ましを伝えるのに、Goodyはとてもよい方法だと考えます。利用された方はみな、使った後にいい気分になったと話しています。それは稀なことだと思います」とランドー氏はいう。

画像クレジット:ニューヨーク市街のGoodyの広告

またGoodyは、アーリーステージ投資として400万ドル(約4億2000万円)強を調達した。投資に参加したのは、Quiet Capital、Index Ventures、Pareto Holdings、Third Kind Venture Capital、Craft Ventures、そしてCoinbaseの創設者Fred Ehrsam(フレッド・エールサム)氏とQuora (Charlie Cheever:チャーリー・シーバー氏)などだ。

Goodyの従業員は9名。マイアミに本拠を置くが、リモートで働いている人もいる。バレンタインデーを前に、同社はタイムズスクウェアの看板にアプリのスポット広告を出した。1年で最も多くの贈り物が行き交うイベントの1つであるこの時期に、新しい利用者を獲得しようという狙いだ。

歴史の中には、死んでしまったか数年前に退場してしまった贈り物スタートアップが散見される。Bond(ボンド)、Giftly(ギフティー)、Token(トークン)、Sesame(セサミ)など、持続性のあるオーディエンスを大量に獲得できずに失敗した企業たちだ。しかしD2Cブランドの台頭と、出会いを求めてFacebookを使う若者の減少によって、新たなプレゼントスタートアップが成長できる環境が醸成される可能性がある。

Goodyアプリは、App StoreまたはGoogle Playで無料ダウンロードできる。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Goody資金調達プレゼント

画像クレジット:Goody

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(文:Sarah Perez、翻訳:金井哲夫)