Googleフォトの新機能発表、iCloudやFacebookから写真を移動、保管する便利なインポートオプションなど追加

米国時間3月22日、Google(グーグル)はモバイル端末向けの人気アプリ「Googleフォト」で今後追加される変更点を多数発表した。今回のアップデートにより、アルバムの整理、インポート、分類、そして共有コンテンツやスクリーンショットへのアクセスがより簡単になるという。新機能の中には、Googleフォトアプリとデバイス上のフォルダとの連携を強化するものもあれば、年月を経て大きく、扱いにくくなってしまったライブラリの整理に重点を置いたものもある。

例えば、アプリのライブラリタブのデザインが変更され、写真をグリッドやリストで表示できるようになる。アルバム、共有アルバム、お気に入り、デバイス上のフォルダなどでフィルタリングして、好きなように分類できるようになる。この変更は、ギャラリーが多すぎて把握しきれない人や、写真を探すときに絞り込む方法が必要な人に歓迎されそうだ。

画像クレジット:Google

もう1つの機能は、写真をGoogleフォトという保管場所で一元管理してもらうというものだ。アルバムグリッドの下に、(最新版の)ロックフォルダ、ユーティリティ、アーカイブ、ゴミ箱機能のボタンと並んで、新しく「写真のインポート」セクションが追加される。このインポートオプションにより、iCloud(アイクラウド)、Facebook(フェイスブック)、Pixieset(ピクシセット)などの競合するサービスからの写真のコピー、写真、ビデオ、フィルムのデジタル化、デバイスフォルダからのバックアップ、カメラからGoogleフォトへの写真の移動、Google Photos Scan(グーグル・フォトスキャン)を使った写真のスキャンができるようになる。

インポートオプションはすべてが新しいわけではない。例えばPhotoScanは、以前はユーティリティの下にあった。また、iOSユーザーは、iPhoneのフォトギャラリーのお気に入りをGoogleフォトのお気に入りと同期することもできる。また、FacebookやiCloud内の他のサービスからGoogleフォトにインポートする方法もある。しかし、Googleフォトアプリ内には、写真をインポートするさまざまな方法を一覧する、専用の場所がなかった。

画像クレジット:Google

一方、アプリの「共有」タブもアップデートされる。パートナーと写真を共有する共有アルバムや会話などのセクションが追加される。これにより、さまざまな共有写真や動画を簡単に検索、表示、管理できるようになるという。このアップデートは、Android(アンドロイド)では米国時間3月22日から、iOSのユーザーには近い将来提供される予定だ。

Androidユーザーには、Googleフォトでデバイスに保存したスクリーンショットへのアクセスも付与する。Googleフォトのユーザーの多くは、ストレージ容量を節約するためにデバイスのスクリーンショットをバックアップしていないが、それでもそうした写真を見たい場合がある。Googleによると、間もなくメインの写真グリッドの上部に表示される新しいショートカットをタップしスクリーンショットに直接アクセスできるようになるとのことだ。

画像クレジット:Google

もう1つのAndroid限定機能は、スクリーンショットを閲覧する際に、テキストのコピー、切り取り、Googleレンズの使用などの文脈的な提案をユーザーに提示するものだ。これは、Apple(アップル)のLive Text(ライブテキスト)機能の開始に続くもので、写真からテキストをコピーして貼り付けることができるようになる。

Googleフォトは写真を改善する方法を提案することが多いが、そのヒントはユーティリティメニューに埋もれてしまう。普通、スクリーンショットアプリは「整理すべきもの」の対象として削除が推奨される他に焦点が当たることはない。しかし、今回の機能は、ユーザーが実際に何かをしたいからスクリーンショットとして保存しているのであって、必ずしもすべてを使い捨てにするとは考えていないことを認めている。この特別な機能は、Androidに「間もなく登場する」とGoogleは述べている(iOSではすでに導入されている)。

特に断りのない限り、新機能はiOSとAndroidのGoogleフォトユーザーに今後数週間で徐々に展開される予定だ。

画像クレジット:Jaap Arriens/NurPhoto / Getty Images

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

Googleフォトに記憶を鮮明なものにする3D写真や新「思い出」機能などの機能追加

Googleフォトは、過去に撮った最高の写真を表示する「思い出(Memories)」機能のアップデート(Googleリリース)を公開した。同社によると、3Dシネマティック写真、最新のコラージュデザイン、新しいタイプの「思い出」機能などは今後1カ月で拡大されるという。これらの新しいタイプの「思い出」には、ユーザーがアップロードした写真に基づいて、人生で最も重要な人々の写真やお気に入りのもの、たとえば夕日、パン作りやハイキングのようなアクティビティ、そのほかユーザーにとって最も重要だと思われる写真が含まれるかもしれない。

Google(グーグル)によると、自分の写真履歴の一部に「思い出」に表示されたくない場合は、特定の人物や期間を非表示にもできるという。また、この機能が気に入らない場合は、「思い出」をに関する通知オプションをオフにすることも可能だ。

画像クレジット:Google

この新しい機能は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響でユーザーが家に閉じこもり、コンサートやパーティーといった集まりに足を運んだり、飛行機でどこか行ったりする代わりに多くの人が家を中心に家族とともに過ごしていたこの1年を経て登場する。新たな「思い出」機能は個人的な写真がこれまでほど多く撮れなかったであろうこの1年に、私たちが行った「お気に入りのアクティビティ」が何だったのか、その一部を明らかにするのに役立つだろう。

一方、Googleフォトの新しい3Dシネマティック画像は、画像の奥行きを予測してシーンの3D表現を生成する機械学習を使って作成されている。グーグルによると、オリジナルの写真にカメラからの奥行き情報が含まれていなくても適用されるという。この機能はバーチャルカメラをアニメーション化して滑らかなパンを実現し、思い出より鮮明なものにすることを目的としている。

画像クレジット:Google

Googleフォトが新しい3Dシネマティック画像を作成すると、ユーザーには通知が届く。新しい写真はフォトグリッドの上部にある最近のハイライトセクションに表示される。その後、その写真を友人や家族と共有したり、ビデオとして送信することも可能だ。

新しいコラージュのデザインは、2020年12月の初めから一部のGoogleフォトユーザーに公開され始めている。

画像クレジット:Google

コラージュでは写真を使ってスクラップブックのようなデザインを作ることができるが、紙や装飾を使う代わりに、GoogleフォトではAIを使ってレイアウトをデザインする。これには写真の選択のほかに背景の選択や、似た色を見つけたり、フォントとコラージュの背景にアクセントをつけることなどが含まれると同社は述べている。

グーグルによると、すべての機能は2021年1月中に公開されるとのこと。機能拡張を確認するには、Googleフォトアプリのアップデートを行う必要がある。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:GoogleGoogleフォト

画像クレジット:Jaap Arriens/NurPhoto / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Googleフォトに記憶を鮮明なものにする3D写真や新「思い出」機能などの機能追加

Googleフォトは、過去に撮った最高の写真を表示する「思い出(Memories)」機能のアップデート(Googleリリース)を公開した。同社によると、3Dシネマティック写真、最新のコラージュデザイン、新しいタイプの「思い出」機能などは今後1カ月で拡大されるという。これらの新しいタイプの「思い出」には、ユーザーがアップロードした写真に基づいて、人生で最も重要な人々の写真やお気に入りのもの、たとえば夕日、パン作りやハイキングのようなアクティビティ、そのほかユーザーにとって最も重要だと思われる写真が含まれるかもしれない。

Google(グーグル)によると、自分の写真履歴の一部に「思い出」に表示されたくない場合は、特定の人物や期間を非表示にもできるという。また、この機能が気に入らない場合は、「思い出」をに関する通知オプションをオフにすることも可能だ。

画像クレジット:Google

この新しい機能は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響でユーザーが家に閉じこもり、コンサートやパーティーといった集まりに足を運んだり、飛行機でどこか行ったりする代わりに多くの人が家を中心に家族とともに過ごしていたこの1年を経て登場する。新たな「思い出」機能は個人的な写真がこれまでほど多く撮れなかったであろうこの1年に、私たちが行った「お気に入りのアクティビティ」が何だったのか、その一部を明らかにするのに役立つだろう。

一方、Googleフォトの新しい3Dシネマティック画像は、画像の奥行きを予測してシーンの3D表現を生成する機械学習を使って作成されている。グーグルによると、オリジナルの写真にカメラからの奥行き情報が含まれていなくても適用されるという。この機能はバーチャルカメラをアニメーション化して滑らかなパンを実現し、思い出より鮮明なものにすることを目的としている。

画像クレジット:Google

Googleフォトが新しい3Dシネマティック画像を作成すると、ユーザーには通知が届く。新しい写真はフォトグリッドの上部にある最近のハイライトセクションに表示される。その後、その写真を友人や家族と共有したり、ビデオとして送信することも可能だ。

新しいコラージュのデザインは、2020年12月の初めから一部のGoogleフォトユーザーに公開され始めている。

画像クレジット:Google

コラージュでは写真を使ってスクラップブックのようなデザインを作ることができるが、紙や装飾を使う代わりに、GoogleフォトではAIを使ってレイアウトをデザインする。これには写真の選択のほかに背景の選択や、似た色を見つけたり、フォントとコラージュの背景にアクセントをつけることなどが含まれると同社は述べている。

グーグルによると、すべての機能は2021年1月中に公開されるとのこと。機能拡張を確認するには、Googleフォトアプリのアップデートを行う必要がある。

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カテゴリー:ソフトウェア
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(翻訳:TechCrunch Japan)

Googleフォトへの写真の無料・無制限アップロード廃止、2021年6月1日から

2021年6月1日以降、Google(グーグル)の無料アカウントのストレージの規約がユーザーの負担が増える方向に改定される。無料アカウントで頻繁にGoogleフォトを使用している場合、Google Oneに登録してサブスクリプション料金を支払う必要が出るかもしれない。

現在、無料Googleアカウントには、Gmail、Googleドライブ、Googleフォトに対応する15GBのストレージ容量がオンラインで提供されている。メールとドライブに保存する一般のファイルの容量は15GBにカウントされるが、来年6月1日になると、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、画像、フォーム、デジタルホワイトボードのJamboardを含めたすべてのファイルが15GBの容量にカウントされる(Googleブログ)ことになる。これらはおおむね小さいファイルだが、アップロードしたすべての写真も15GBにカウントされるようになる点は非常に重要だ。

重要だというのは現在、解像度が16MP未満ないしグーグルのデフォルト画質で保存することを選択した場合は無料、無制限で写真のアップロードができているからだ(HDなら動画も無料)。2021年6月以降、新しく高品質でアップロードされる写真や動画は、15GBの無料ストレージ容量にカウントされてしまう。

画像クレジット:Google

 

近年、ユーザーはますます多くの写真を撮るようになっているため、無料ストレージはすぐに使い果たされてしまうだろう。グーグルでは「一般的なユーザーの80%が15GBラインに到達するまでに少なくとも3年はかかる」と主張している。しかしTechCrunchの読者の場合、無料の空き容量の減少ペースはずっと速いはずで、残りの20%になっている可能性が十分ある(あるいは有料のGoogle Oneをサブスクリプションしているかもしれない)。

良いニュースも少しある。有料化の痛みをやわらげるため、2021年6月1日以前に高画質でアップロードされた写真とビデオは15GBの無料ストレージ容量から除外される。ただし(これは現在と変わらないが)撮影時のオリジナル画質で保存することを選択した画像は、引き続き容量にカウントされる。またスマートフォンがPixelである場合は6月1日以降も高画質の画像を無料で無制限にアップロードできる。

グーグルは、ユーザー別に無料ストレージがあとどれくらいもつかを推定して表示するようになる。また来年6月にはストレージをより簡単に管理できるフォト用の無料ツールをリリースする。このツールには暗すぎたりぼやけたりしている写真が削除の候補として表示される。これまでグーグルは「ストレージ容量について心配する必要はない」と述べてきたが、それも来年6月までということになる(「アーカイブを削除する必要はない」という初期のGmailのうたい文句を思い出す読者も多いだろう)。

ストレージ容量のカウント方法の改定に加えて、注意すべ変更がいくつかる。Gmail、ドライブ、またはフォトが2年以上使用されていない場合、グーグルはそのコンテンツを削除する場合がある。つまりGmailは使っているが、写真関係のデータは別のサービスに保存しているなどしており、過去2年間Googleフォトを利用していない場合、グーグルが古い写真を削除してしまう可能性がある。またストレージ容量の上限を超えたまま2年間以上放置するとグーグルは「Gmail、ドライブ、フォトのコンテンツを削除することがある」という。

現在、ユーザーがGmail、ドライブ、フォトにアップロードするファイルの容量は毎日4300TB以上だという。なるほど巨大な数字だが、グーグルはユーザー行動を詳細に把握しており、約款を当初決定したときに、将来どうなるか予測ができたはずだ。

とはいえ有料化はある程度予想できる動きだった。グーグルはもはや2010年ごろの「なんでもあり」の型破りなスタートアップではない。グーグルがGoogle Oneのサブスクリプションにフォトを含めた高度な機能を集約していく兆候は以前からあった(9to5Google記事)。今回の利用約款の改定はGoogle Oneのサブスクリプションへの加入を促すことにある。つまりGoogle Oneからの収入の増加は同社の広告への依存を多少でも減少させることができるわけだ。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:GoogleGoogleフォト

画像クレジット:Justin Sullivan / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook