CESのGoogleテーマパークでトラムに乗ってきた――すっかりディズニーランドのレベル

企業がCESに参加するのはまず第一に注目を集めるためだ。 ところが我勝ちの騒音と混雑の中ではこれが非常に難しい。ライバルがもっと大きいスクリーン、もっと派手なブース、もっと有名なセレブを用意するからだ。

そこで今年のGoogleは新機軸を出してきた。なんとまるごとテーマパークを作ってしまったのだ。ゲストはトラム―おもちゃの列車に乗ってアシスタントの能力を体験できる。

GoogleはCESの会場、ラスベガス・コンベンション・センターの駐車場に巨大な2階建てビルを建てた。Googleアシスタント・ライドは2階すべてを占める。トラムに乗るために行列を作っているところから体験が始まる。アニマトロニクスの「おばあちゃん」が話しかけてくるし、プロジェクターがアシスタントができることを巧みなストーリーで紹介する。「おばあちゃんのお誕生日にケーキを持っていきましょう! アシスタントがお手伝いします!」という具合だ。ほんの数日しか続かないアトラクションのためにどれほどのリソースが費やされたか、考えるのも恐ろしい。

私は外聞をはばかるほど何度もディズニーランドに行っている。ラスベガスのテーマパークはGoogleのロゴを外してミッキーを潜ませれば完全にディズニーランドのレベルだ。実際このテーマパークはディズニーランドからヒントを得ているはずだ。行列を作って待っている間におばあちゃんが話かけてくるのは「トイ・ストーリー・マニア」でミスター・ポテトヘッドが話かけてくるのを思い出させる。星の効果は「ピーター・パン・空の旅」にGoogleがテクノロジー上の改良を加えたものだろう。

この事業にどれほどコストがかかったのか計算してみる気も失せるが印象に強く残るエキジビションを作るのが目的だったら成功だ。ライバルのはるか、はるか、はるか上を行っている。私の中の冷静な部分は壮大な無駄遣いと見ようとしているが…そんなことを言い出せばCES自体がそうだ。.

CES 2019 coverage - TechCrunch

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滑川海彦@Facebook Google+