Facebook、「ハッピーバースデー」スパム問題をストーリーで解決へ

誕生日にFacebookの通知をオフにしたり、アプリそのものを削除したことのある人はいないだろうか? みんなの「誕生日おめでとう」がタイムラインにあふれるのを止めるためだ。実は、対応策が検討されている。Facebookが誕生日通知をどう扱うつもりかについて、今日のFacebook F8カンファレンスの基調講演でヒントが語られた。

新機能はFacebookのデモにはなかったし、公開時期も明らかにされていない。

しかし、基本的な考え方はこうだ。Facebookはストーリー機能を活用して「バースデー・パッケージ」を作り、その日の終わりにまとめて1回本人に送ることで、ユーザーは友達のタイムラインにメッセージを投稿しなくてもよくなる。

この話は、コラボレーション・ストーリー、ビデオクリッピングが可能になるストーリーのオプションなど、ストーリー拡張計画の一環として簡単に触れられた。

「そして誕生日には、友達全員があなたのタイムラインにおめでとうを書き込む代りに、「ハッピーバースデー」と書かれたパッケージに写真やビデオをまとめたものを受け取るというのはどうだろう」と製品開発責任者のChris Coxが基調講演で話した。

この機能が実際いつ公開されるのかは不明だが、Facebookが正式発表しないのはこの新しい「ハッピーバースデー」機能の詳細がまだ固まっていないからだろう。

友達のタイムラインに書き込むことが禁止されるとは考えにくい。むしろこれは、Facebookが友達や家族の誕生日を思い出させるためのプロンプト方法を変えるという意味かもしれない(現在Facebookは、誕生日メッセージをタイムラインに投稿するよう誘導しているが、それがストーリーを使うことを推奨するように変更されるのかもしれない)。

長年続くハッピーバースデー・スパム問題をFacebookが解決しようとする試みはこれが初めてではない。これまでにも誕生日投稿をグループ化するしくみを作ったり、2016年のバースデー・カメラや昨年の自動的にパーソナライズされたビデオメッセージなどでビデオを使わせるなど、さまざまな努力をしてきた。

さらには、誕生日メッセージを思い出ビデオにまとめる実験をしたこともあり、これは今回Facebookが紹介したハッピーバースデー・ストーリー機能にいちばん近い体験かもしれない。まとめビデオが復活する場合、ニュースフィードに現れるのではなく、あなた専用にパーソナライズされたストーリーになるものと思われる。

もちろん、バースデースパムが《どうしても》嫌な人は、当日近くなったらプロフィールから誕生日情報を削除すればいい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook