アレックス・ジョーンズのTwitterアカウント、永久禁止にーコンテンツで新たに違反

Twitterは、なぜAlex Jonesのアカウントと彼のオンラインメディアウェブサイトInfowarsを完全に閉鎖しなかったのか、というこれまでの議論に終止符を打った。彼のアカウントとサイトには攻撃的な言葉がみられるとして多くの人が苦情を寄せていたが、最終的にTwitterとTwitterのビデオプラットフォームPeriscopeはJonesのアカウントとサイトを禁止処分にした。

「今日、我々はTwitterとPeriscopeにおけるAlex JonesとInfowarsのアカウントを永遠に凍結する」。Twitterのセーフティアカウントがツイートした。「これは昨日投稿されたツイートと動画に関するレポートに基づく措置だ。過去にも違反があったが、今回も攻撃的な行為に関する我々のポリシーに違反した」。

「我々のルールと、ルール適用については透明性を高めているが、今回のケースに関しては社会的な関心が高いことを考慮し、ルール適用をオープンにしたかった。我々は通常、プライバシーに配慮して個人のアカウントに対するルール適用についてはコメントしない」。

「我々は引き続き、Alex JonesとInfowarsに関連している可能性のある他のアカウントに関するレポートを精査し、我々のルールに反するようなコンテンツが確認されたり、今回の措置の抜け道を考えようと他のアカウントが利用されるようなことがあれば、相応の措置をとる」。

過去24時間にさかのぼってJonesのTwitterのフィードをみると、Googleから削除されたコンテンツを目にする。そこには、CNNをフェイクニュースと呼んでいるツイートや、Marco RubioとBob Woodwardに対する批判、ホワイトハウスにおける騒動についてニューヨークタイムズが匿名の情報源で書いた記事の出所の正しさを問うものが含まれる。これはある意味、Jonesが過去に投稿したものに比べると比較的マイルドな方かもしれない。

しかし、同じように過去24時間さかのぼると、TwitterのCEO、Dorseyは米国議会に現れ、上院情報委員会で“シャドウ禁止”や保守的な政治への一般的な態度に関して質問を受けた。社として市民権監査と濫用透明性レポートに同意した。Twitterはすでにかなり厳しい状況に置かれていて、今回の同意で最終的に禁止のプロセスを早めることになったのかもしれない。

TwitterとDorseyはここ数週間、Jonesに対する攻撃的コンテンツに関するポリシーの適用が厳格ではないと考える人に激しく批判されてきた。Dorseyは“言論の自由”に基づいていると言ってきたが、皮肉屋の人々は、実在する多くのTwitterユーザーでTwitterから遠ざかった人々への抵抗と関係しているのでは、とみている(公平に見て、批判はこれまで何年もそして今も続いていて、その抗議の意を表すのに多くの人がTwitterをやめている)。

その代わり、Twitterは状況をコントロールしようと、7日間閲覧のみの処分としたり、なぜそれ以上の処分を行わないのかを正当化する長い説明をしたりという策に出た。

結局、FacebookやYouTubeを含むソーシャルメディアプラットフォームの中で、“フェイクニュース”であるばかりか明らかに有害で危険な偽情報としてJonesとInfowarsのアカウントを停止したのは、Twitterが最後だった。

イメージクレジット: Infowars

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(翻訳:Mizoguchi)

SpotifyもAlex Jonesのヘイトコンテンツを削除、YouTube、Facebookに次ぎ三社め

一週間あまりの間に三つのテクノロジー企業が、Alex Jonesの人騒がせ的で極右的で陰謀説のコンテンツに対する態度を決めた。その三番目の企業は、昨日(米国時間8/1)一部のコンテンツを削除したSpotifyだ。同社が5月に発表したヘイトコンテンツに対するポリシーに、Infowarsのポッドキャスト番組の一部が違反している、とされた。同社のアクションは、Jonesのビデオに対するYouTubeFacebookの罰に続くものだ。それらのビデオには、イスラム教排斥や性的少数者の排撃、児童虐待など、両社のポリシーに違反するコンテンツが含まれているとされた。

水曜日(米国時間8/1)のBloomberg宛ての声明で、Spotifyはこう述べている:

弊社はヘイトコンテンツの報告を真剣に受け止め、コミュニティがマークしたポッドキャスト番組や曲は、すべて調べている。Spotifyは、‘The Alex Jones Show’ポッドキャストの特定の番組を、弊社のヘイトコンテンツに関するポリシーに違反しているため削除したことを、ここに確認する。

Spotifyは削除した番組や違反したとされるポリシー条項を明かしていないが、同社のポリシーアップデートのページに引用されている削除候補には、“人種や宗教、障害、性的同一性、性的指向性などを理由として人びとに対する憎しみや暴力を喚起することが主たる目的であるコンテンツ”、とある。そのポリシーはまた、これらの違反が必ずしも“敵対的で露骨で野卑なコンテンツ”を含んでいなくてもよい、としている。それよりもむしろ、憎しみを生じさせることを意図しているヘイトスピーチ、という包括的な言い方をしている。

Infowarsのポッドキャストのそのほかの番組は、今でもSpotifyで提供されている。Apple PodcastやSticherなどと同様だ。

このほかSpotifyは5月に、R. KellyとラッパーXXXTentacion、およびTay-Kの音楽を取り下げている。

Spotifyは、ヘイトスピーチをモニターするために、以下の人権団体と協力している: The Southern Poverty Law Center, The Anti-Defamation League, Color Of Change, Showing Up for Racial Justice(SURJ), GLAAD, Muslim Advocates, International Network Against Cyber Hate。またモニタリングツールSpotify AudioWatchを内製して、ユーザーがヘイトコンテンツにマークをつけるよう、求めている。

しかしインターネットという道は、安全であると同時に、誰もが自由に通れる道でなければならない。安全と自由の‘安全な両立’は、現状ではまだ、きわめて困難な目標だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeがAlex Jonesのチャネルに罰を適用、ヘイトスピーチと児童愛護に関するポリシーに違反と

Googleは、InfowarsのファウンダーAlex JonesのYouTubeチャネルに、このビデオプラットホームの児童愛護とヘイトスピーチに関するポリシーに違反したとして罰を与えた。また、4つのビデオが削除された。罰の内容は、Jonesのチャネルの90日間ライブストリーミング禁止だ。

Googleのプレス向け声明はこう言っている: “弊社には何年も前から、児童愛護とヘイトスピーチに関するポリシーがある。話者やチャネルが何であれ誰であれ、ビデオのコンテンツに基づいてそのポリシーを一貫して適用している。また弊社には明確な三振法があり、三か月以内に三度罰を受けたチャネルは閉鎖する”。

The Vergeによると、削除されたビデオのうち2つには、イスラム教徒に対するヘイトスピーチがあり、3つめには性同一性障害者などに対するヘイト、4つめでは大人が子どもを地面に押し付け、字幕「リベラリズムはこうやって防げ」が表示された。

4つの削除されたビデオがJonesのチャネルに対する一つの罰でしかないことが、YouTubeのモデレーションポリシーに対する疑念と批判を招(よ)んでいる。それらの批判は、プラットホームのルールに違反しているビデオ一つ々々について、個々に罰が適用されるべき、と主張している(==違反ビデオが4本なら計4つの罰があるべき)。違反件数の多い違反常習者に対しては、それでなければ罰の効果がない、と批判者たちは主張している。

Jonesのチャネルは、フロリダ州パークランドの17名が死亡した銃撃事件で死ななかった人たちは“被害者を演じた連中”だ、とする陰謀説を宣伝するビデオにより、2月に罰を受けている。しかし罰は有効期間が3か月なので、Alex Jonesのチャネルには現在、アクティブな罰が一つしかないことになる。三振までは、遠い。

バカバカしくていやらしい考えを宣伝している、おかしな人物にすぎないJonesだが、でも彼には影響力があり、彼のInfowarsは悪質な陰謀説をたくさん広めてきた。たとえば彼は今、小学生児童20名を含む27名が殺されたSandy Hook銃乱射事件は、でっち上げだったと主張して、遺族から訴えられている。2012年12月のあの銃撃事件以来、被害者の遺族は陰謀説を掲げる人びとから、いじめのターゲットにされてきた。

YouTubeによる罰の数日前にはFacebookが、JonesがRobert Muellerに関して毒づいているビデオの取り下げを拒否した。そのビデオでは彼は、その司法長官直属特別顧問が子どもに対する性犯罪を犯したと非難し、彼を撃つ真似をした。FacebookがBuzzFeed Newsに語っているところによると、ビデオの中のJonesのコメントは本物と確認された彼自身のページにポストされたものであり、コミュニティのスタンダードに反していない、なぜならそれは、暴力を犯す意図を本気で述べている、と信じられるような声明ではないからだ、という。

TechCrunchは、Infowarsにコメントを求めている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa