米国の成人の過半数がストリーミング対応テレビを所有している(IAB調べ)

ストリーミング機能付きテレビはこの2年間に大きく躍進した ―― 今や米国の成人の56%がストリーミング対応テレビ受像機を所有している。2015年には成人の1/3だった。

これはInteractive Advertising BureauとMARU Matchboxのオンラインアンケートに基づく調査 “The Changing TV Experience” によるものだ。

レポートによると、視聴者はストリーミング機能を実際に活用しており、テレビを見ている時間の半分以上(54%)は、従来からのテレビ放送以外のコンテンツに費やされている。放送を見る以外の時間の20%がデジタルビデオにあてられており、これにはオリジナルのオンラインコンテンツとテレビ放送番組のデジタル配信の両方が含まれている。

広告については、ストリーミングテレビ所有者の50%がCM付きコンテンツを見ていて、広告のない有料契約はしていない。また44%がデジタルビデオのCMはテレビほど邪魔にならないと答えている。(要注意:調査をしたIABはオンラインパブリッシャーと広告主の業界団体であり、現在開催中の年次NewFrontsイベントは、パブリッシャーがビデオコンテンツを広告主に売り込むための場だ)。

「消費者は単なる受動的なマーケティング受信者ではない ―― 彼らは価値の交換が行われていることを理解している」とIABの調査担当SVP、Chris Kuistが語った。

デジタルビデオといえばテレビだけではないのはもちろんだ ―― スマートフォンやタブレットなどさまざまなデバイスが利用されている。しかしKuistは、この調査は主にテレビに重点を置いたと話した。

コンテンツの楽しみ方を見てみると、大きな画面が今も根強い人気であることがわかる。

先月comScoreが発表したデータによると、WiFiを利用できる世帯の半分以上が、ストリーミングビデオサービスを1社以上利用しており、そのトップを走るのがNetflixだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

IAB調査:モバイルデバイスで閲覧するビデオは長時間化の傾向あり?!

iab-mobile-video-study

Interactive Advertising Bureauにより、世界のさまざまな国を対象とした、モバイル端末によるビデオ閲覧状況についての調査が行われた。

「あたりまえ」と言えるのかもしれないが、1年前に比べてより多くの人がモバイル端末を利用してビデオを楽しむようになってきているようだ。アメリカでの回答者の50%、カナダ、ニュージーランド、および南アフリカにおける回答者の42%が、モバイル端末でビデオを閲覧する頻度が高まっていると回答している。

そうしたビデオ閲覧者も、ごく短い30秒程度のクリップを見ているわけではないようだ。回答者の36%が、5分以上の長さをもつビデオを毎日閲覧していると回答しているのだ(36%という率は半数にも見たない数字ではある。しかし「多くの人」と表現してよい割合であるように思える)。

とくに中国においては映画やテレビドラマなどもスマートフォンで閲覧する傾向が高まっているのだそうだ。なお、中国では37%、シンガポールでは35%のひとが、スマートフォンのビデオ閲覧が増えるに従って、以前よりテレビを見る時間が減ったと回答している。

longform mobile video

閲覧するビデオを見つけるきっかけとしては、62%がYouTubeをあげていて、33%がソーシャルメディアからの情報であると回答している。情報を検索していてビデオを見始めたという人は20%で、広告経由で見ることになったと回答している人も14%存在している。

IAB Mobile Marketing Center of ExcellenceのシニアディレクターであるJoe Laszloが調査についてのプレスリリースで述べたところによると、「コンテクストに合致した適度な広告については、多くの視聴者がその存在を受け入れる傾向であるようです」とのことだ。

この調査は24ヵ国にて、それぞれ200名を対象として行われたものだ。より詳細な内容についてはこちらで見ることができるようになっている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H