Facebookのストーリー機能の導入は先週の大きな話題だったが、一部のFacebookユーザーは別の新機能に遭遇している。世界のごく一部のユーザーの間で、Facebookアプリのニュースフィードボタンの隣に「宇宙ロケット」アイコンが現れた。多くの人々が「一体これは何なんだ」と不思議がっている。
そのアイコンはiOSかAndroidかによって画面の上または下に表示されている。
実はこのロケットアイコンは、Facebookが最近実験している「第2ニュースフィード」だった。中身はそのユーザーがフォロー「していない」ユーザーやFacebookページ、メディアなどからの投稿、写真、ビデオなどだ。
ユーザーが積極的に追いかけていない情報ソースであっても、気に入るコンテンツがあるに違いないとFacebookは信じている。「宇宙ロケット」フィードに表示されるのは、ユーザーが以前「いいね!」をつけたのと似たFacebookページの投稿や、友達の間で人気の記事だ。
これは全く新しい試みというわけではない。Facebookは少し前にも第2ニュースフィードのテストをしていたがその時は別のアイコン(小さな正方形)を使っていた。またその時はAndroidユーザーのみが対象だったと記事は伝えている。 それ以前にiOSで実施されていたテストでは、第2ニュースフィードのラベルは “Explore” [探索]だった。
最新実験の宇宙ロケットアイコンは、iOS、Android両方のモバイル版Facebookアプリに出現した。
Facebookは高度なアルゴリズムを用いてユーザーを引き付け、永遠にスクロールさせようとしている。ユーザーが何を見て、何にいいね!をつけ何をクリックしたりしたかも知っている。しかし、推奨記事を通じてもっと広く人々とつながることについては、あまり力をいれてこなかった。現在のニュースフィードは、友達の近況であれフォローしているFacebookページの記事であれ、本人が明示的に興味を示したコンテンツで埋められている。
しかしFacebookは、人々のあらゆる関心事をもっとよく知りたいと常に考えている。Twitterなどのほかのソーシャルネットワークのように、人やブランドや企業だけでなく、ニュースや話題も簡単にフォローできるしくみに注目している。
2012年にFacebookは、ニュースフィードを話題ごとに分類した “interests lists” を導入したが主流になることはなかった。2014年にはRoomsというモバイルアプリで再び実験をしてユーザー同士が様々な話題について議論する場を設けた。しかしこのアプリも結局失敗した。
第2ニュースフィード風の情報ストリームは、ユーザーの興味に取り入る一つの方法だが、説明もなくアイコンを投入するのは混乱のもとだ。
現在この新機能のテストは世界中で行われているようだ。ロケットアイコンそのものは比較的新しく、いくつかのツイートによると、先月から今月にかけて登場している。
Facebook広報は全世界でこのテストが行われていることを声明で認めている。「当社ではユーザーの興味に合わせてカスタマイズされたビデオ、写真などからなる補助的フィードを試行している。ユーザーからは、自分とまだつながっていない新しいコンテンツを見つけたい、という声を以前から聞いていた」。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)