10種類以上のセンサーを一元管理可能な現場管理支援SaaS「Canvas」を手がけるIoTBASEが8000万円調達

IoTで企業のデジタル変革を支援するIoTBASEは6月16日、プレシリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資および社債発行による約8000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、インキュベイトファンド、グロービス、あおぞら企業投資。調達した資金は、業務プロセスにおける課題解決ニーズに対応するためのプロダクト開発に投資する。

IoTBASEは、現場管理を支援するSaaS型クラウドサービス「Canvas」を提供している。これは、車両や設備の状態監視センサーのデータや、作業ステータス、現場写真など、現場の様々なセンサー情報をクラウド上で一元管理可能なIoTデータダッシュボードサービスという。従来現場に人が向かい確認しなければならなかった業務を削減し、現場業務の生産性向上をサポートする。

Canvasの特徴としては、10種類以上のセンサーを統合管理するIoTプラットフォームである点や、現場の設備状態や作業状況を離れた場所からリアルタイム把握可能、関係者への通知や外部共有も直感的な操作で簡単に設定できるなどが挙げられる。

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カテゴリー:IoT
タグ:IoT(用語)IoTBASE建設 / 建築(用語)日本(国・地域)

乾電池IoTのMaBeeeがクラウド対応し、「みまもり電池」が新登場

乾電池型のIoTデバイス「MaBeee」(マビー)の開発・販売を手がけるノバルスは、4月24日に「MaBeeeみまもり電池」の販売を大手家電専門店のビックカメラで先行販売する。

MaBeeeは、乾電池で駆動する製品をスマホなどでコントロールできる単三形乾電池型のIoT製品。電流と電圧を制御できるので、オン/オフを切り替えるタイプの製品をコントロールでき、照明の場合は明るさを変えることも可能だ。しかし、従来モデルはスマホとBluetooth 4.1で通信する仕様で、クラウドとは接続できなかった。

今回、IoTBASEとの協業によりMaBeeeをクラウドにつなぐことに成功。ネットワークを介しての遠隔監視が可能になったことで、新バージョンとしてMaBeeeみまもり電池を発売することになった。

実家に住む両親などが使うテレビのリモコンなどにMaBeeeみまもり電池をセットしておき、自宅ではIoTBASEが提供するクラウド連動アプリ「スマート電池」を使うことで、MaBeeeみまもり電池が備える電流・電圧検出機能によって遠隔地から利用状況を可視化できるとのこと。実際にはMaBeeeにWi-Fi機能が搭載されるわけでなく、Bluetooth経由でMaBeeeと接続したスマホから、インターネット上のクラウドサーバーにデータを転送する仕組みなので、見守られる側の両親にもスマホを持たせる必要がある。

ノバルスはみまもり電池の発売に合わせて、MaBeee本体から得られる電池特有のデータをクラウド上で管理・運用するサービス「MaBeeeプラットフォーム」を事業者向けに提供することも発表。今後は特にモバイルアプリ事業者との協業を進め、 MaBeeeデバイスの運用、 データの分析、 データの連携のためのAPI、 MaBeeeプラットフォム上で開発するためのSDKなどを提供することで、 MaBeeeのエコシステムを構築する狙いだ。