リアルJARVISか?―映画『アイアンマン』のR.ダウニー・Jrがザッカーバーグの人工知能の声を申し出る

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Facebookのファウンダー、CEOのマーク・ザッカーバーグは毎年野心的な「今年の目標」を設定するのを例としている。2016年の目標は自宅用のAIアシスタントを開発することだった。そのモデルは(少なくとも一部は)マーベル・コミックのヒーローでヒット映画にもなった『アイアンマン』に登場するコンピュータのJARVISだ。JARVISはアイアンマンことトニー・スタークが必要とする情報をたちどころに提供する。トニーが悪と闘いながらビジネス帝国を運営していくのに欠かせない存在だ。映画版でトニーのバーチャル・コンパニオン、JARVISの声は英国生まれの俳優ポール・ベタニーが担当していた。

面白いことに、ザッカーバーグ家の人工知能アシスタントの声はトニー・スターク自身が務めることになるかもしれない。ザッカーバーグが「AIの音声には誰がいいだろう?」とFacebookに投稿したところ、映画でトニー役を演じてきたロバート・ダウニー・Jr.が「自分がやってもいい」と申し出たのだ。

たちどころに多数のコメントがついてたいへん長いものになったが、もともとのFacebook投稿でザッカーバーグは「いよいよAIに声を持たせる時期になった」と書いた(つまり完成間近ということだろう)。ベタニー自身を推薦するコメントもあったが、当たり前過ぎてザッカーバーグの興味を引かなかった。本人がコメントで協力を申し出る前に別のコメントがロバート・ダウニー・Jr.を勧めており、これはザッカーバーグを喜ばせていた。

ダウニー・Jr.は申し出に条件を付けている。ベネディクト・カンバーバッチの最新作、ドクター・ストレンジに出演するベタニーに報酬を出し、カンバーバッチがチャリティーの寄付先を決めることだ。この映画はマーベル・コミックが原作のスーパーヒーローものでこの冬公開される。ちょっと分かりにくい条件だが、ダウニーは要するに「意義あるチャリティーに相応の寄付をするなら私が声をやってもいい」と言っているわけだろう。

今のところJARVISはザッカーバーグの個人的プロジェクトだが、近い将来、Facebookがこれを一般ユーザー向けに広く公開するのではないかという気がしてならない(Alexa/Siri/OK GoogleなどAIがひしめき合う中、Facebookもこの分野で早急に追いつく必要がある)。もしFacebookのAIの声がロバート・ダウニー・Jr.だったら競争上非常に有力なセールスポイントになりそうだ。

CNBC経由

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

アイアンマン・スーツの支援者をクラウドファンディングで募集中―本物そっくりで1999ドルから

1000ドル近いスターウォーズのストームトルーパーのスーツを何着も買うファンがいることを考えると、完全に本物をコピーし、自動的に開閉するフェイスマスクまで装備したアイアンマン・スーツを大量生産しようというクラウドファンディングのプロジェクトには大いに興味をそそられる。Iron Man FactoryによるこのIron Man Mark IIIプロジェクトは、あまりにもクールなのでなんとかライセンス問題をクリアして実現させてもらたいものだ。

ビデオに登場するプロトタイプはすべてのパーツを3Dプリンティングで製作している。効果的に照明が組み込まれ、重量は3kgと軽い。ボディーはカーボン/ポリマーで関節部分は金属製だ。スーツのサイズが56号未満、62号以上のユーザーは応募できない(ということは私はダメらしい)。

大量生産に入った場合、製造は深センのインジェクション・モールディングの工場で行われる。また北京にもデザイナーのチームがいる。現在、スーツのヘルメット部分だけを3Dプリンティングで少量受注生産しているという。

支援者のオプションは量産タイプのスーツ(1999ドル)、量産タイプのヘルメットのみ(1800ドル)、3Dプリントのスーツ(3万5000ドル)などとなっている。3Dプリント版は向こう3、4ヶ月のうちに出荷される。量産バージョンは6-8ヶ月後だ。実際に製品が発送されるまでカードからの引き落としは行われない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

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