indiegogoとジェトロが「Japan FastTrack Program Plus」参加スタートアップを募集

indiegogoとジェトロが「Japan FastTrack Program Plus」参加スタートアップを募集

スタートアップのグローバル展開を支援する日本貿易振興機構 (ジェトロ)イノベーション・知的財産部スタートアップ支援課は1月7日、世界最大級のクラウドファンディングサイト「indiegogo」(インディゴーゴー)と共同で「Japan FastTrack Program Plus」の募集を開始したと発表した。indiegogoが、2020年12月より米国銀行口座不要かつ日本での銀行口座のみで利用可能となったことから、日本発のイノベーションのグローバル展開をさらに加速させるべく実施する。

エントリー締め切りは1月22日。2次募集を予定しており、4月以降ローンチ予定の場合は、2次募集での応募を呼びかけている。

ジェトロ・スタートアップ支援課は、国内スタートアップのグローバル展開への支援策として、日本にいながら世界の消費者につながることができる仕組みを提供。クラウドファンディングで得られる価値は資金だけではなく、海外スタートアップは消費者からのフィードバック、マーケティングのノウハウを活用し、米国ならびに世界に進出するための戦略策定に活用しているという。

世界へ進出する前、市場へ新製品を投入する前に「Go-to-Market Strategy」の一環として、まずはクラウドファンディングを活用することを提案している。

Japan FastTrack Program Plus

  • プログラム概要:Indiegogoによるマーケティング、フルフィルメント(受注、在庫管理、発送から代金回収まで)、小売・配送、通訳・翻訳などのサポート。またJapan FastTrack Programとして、ジェトロがスタートアップ企業の状況(コンテンツ保有、コミュニティー形成、スケジュールなど)に応じて、プレローンチやキャンペーン中に、「デジタル広告やE-mail・SNSキャンペーン」「動画作成支援」といった支援を実施。サポートにかかる費用は、一定額までサポートを受けられる
  • 締め切り:2021年1月22日(定数に達した場合、募集を締め切る場合がある)。2次募集を予定しており、4月以降ローンチ予定の場合は、2次募集への募集を呼びかけている
  • 募集企業数:5社~10社
  • エントリー方法:「イベント/サービス申し込みページ」より申し込み
  • サービス紹介ページ:「Indiegogo × JETRO Japan Fast Track Program Plus

応募要件

  • 日本に拠点を有するスタートアップ企業であること
  • テクノロジーベースのスタートアップ企業であること
  • クラウドファンディングでローンチする具体的な商品・サービスを有していること(ハードウェアが望ましい)
  • 目標資金調達額が3万ドル以上であること
  • 目標資金調達額の10~20%のマーティング費用が捻出できること
  • 米国に展開する初めての商品であること(世界で初めての商品が望ましい)

参加することで得られる3つの価値

  • 米国における消費者からのフィードバック獲得
  • 米国でのマーケティングならびにオペレーションに関するノウハウ
  • 米国でローンチするための資金(資金調達)

Indiegogoは、237の国と地域から月間約1800万人が集まる世界最大級の「購入型」クラウドファンディングプラットフォーム。プロジェクトの実行者は、プラットフォームを通じて、世界中から資金を募ることができ、その対価として支援者に完成した製品や作品などを任意で提供する。

Indiegogoでは、これまで90万超のプロジェクトが起案され、累計で約2100億円を超える支援を集めているという。同プラットフォームには良質なアーリーアダプターのコミュニティが形成されており、製品コンセプトの検証やマーケティングの場として、世界中のスタートアップをはじめ、BOSEやP&G、パナソニックなど大企業にも活用されている。

また近年、資金調達、製品の市場投入、グローバルブランドの構築と、海外展開サポートを一気通貫で行う「グローバルファーストトラックプログラム」の提供を開始。中国企業を中心に、すでに670超のプロジェクトが累計270億円の資金調達とグローバル市場への参入に成功しているという。

J-Startupは、日本のイノベーション政策の一環として、2018年に経済産業省主導で立ち上がったスタートアップ企業の育成支援プログラム。経済産業省、JETRO、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が事務局を務めている。

日本では約1万社のスタートアップが日々新しい挑戦をしている一方、グローバルに活躍する企業はまだ少数とされる。J-Startupでは、トップベンチャーキャピタリストや大手企業のイノベーション担当者などから構成される推薦委員が139社の企業を選抜。官民による手厚い支援を提供し、成功モデルを創出する。世界で戦い、勝てる企業を日本から創出することで、世界に新しい価値を提供するとしている。

ジェトロ・スタートアップ支援課は、世界で活躍するスタートアップ創出のために、政府や関係機関と連携し、スタートアップのグローバル展開を支援する日本貿易振興機構イノベーション・知的財産部内の組織。

世界各地のスタートアップ・エコシステムと直結した展示会などのイベントへの出展支援、ブートキャンプなどのハンズオン型プログラムの企画・運営、現地アクセラレータ/VCとのメンタリング・マッチング機会などを提供している。

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IndiegogoがJETROと提携して日本の起業家支援、グローバル・ファストトラック導入へ

カテゴリー:ネットサービス
タグ:indiegogo(企業・サービス)クラウドファンディング(用語)JETRO(組織)日本(国・地域)

IndiegogoがJETROと提携して日本の起業家支援、グローバル・ファストトラック導入へ

IndiegogoはGlobal Fast Track Program(グローバル・ファストトラック・プログラム)を日本に拡大(Indiegogoリリース)して起業家のクラウドファンディングを支援しようと計画している。

Indiegogoは数年前に中国でこのプログラムをスタート(未訳記事)させた。狙いはその市場の起業家にグローバルな消費者、特に米国とヨーロッパの消費者向けのキャンペーン作成に指針を与え必要な支援を提供することだ。

Indiegogoのゼネラルマネージャーでグローバル戦略の責任者、Lu Li(リ・ルー)氏は私の取材に対し「このプログラムはすでに670人以上の起業家がキャンペーンを開始するのをサポートしており、そのうち40のキャンペーンが100万ドル(約1億円)以上を調達しました」と語っている。これをサポートするために、Indiegogoは中国に「最も質の高いキャンペーンを成功させるためにセールスとマーケティングにこの上なく真剣に取り組む」チームを置いているという。

日本でもすでにIndiegogoを利用したキャンペーンがいくつも生まれているが、同社は日本でも中国におけるのと同様の方法でその存在を拡大する計画だ。これを実現するためIndiegogogは日本の公的な輸出支援組織であるJETROと提携した。

JETROサンフランシスコ事務所次長の樽谷範哉(たるたに・のりや)氏はこの提携について次のような声明を発表した。

JETROとIndiegogoのパートナーシップを発表できることを大変うれしく思います。最近、日本のクラウドファンディングは年率40%以上の伸びを示しており、日本のスタートアップ企業からクラウドファンディングを活用して素晴らしい製品を世界市場に投入する方法についての問い合わせが数多く寄せられるようになりました。私たちのコラボレーションは海外に進出する日本のスタートアップへの支援となることはもちろん、Indiegogoの日本におけるスタートアップ援助活動を含め、我々双方の事業に有益であると確信しています。

これを機に、Indiegogoは、日本円ベースのキャンペーンのサポートを開始する。またMade in Japanというコレクションによって世界に日本製品の紹介を開始するという。

IndiegogoのCEOであるAndy Yang(アンディー・ヤン)氏は、「市場を支配する既存の巨大企業に挑戦する最近の活気に満ちたスタートアップエコシステムを日本に展開するのにいまはまさに適切な時期です」と述べた。

ヤン氏は同社はキャッシュフローはプラスであり、パンデミック中も成長を続けているとし、またクラウドファンディング業界の現状についてもこう述べている。

クラウドファンディングは2016年にブームとなり大きな盛り上がりを見せたものの、その後業界全体として困難な時期を経験しました。起業家、出資者ともにクラウドファンディングの仕組みをさらに理解し、何を期待すべきか学ぶ必要がある時期となりました。しかしクラウドファンディングは絶えず進歩しているプロセスです。【略】現在、新しい販売チャネルを見つけるようとする起業家の意欲が強い追い風となっています

【Japan編集部】JETROによるIndiegogoとの提携説明資料(日本語 PDF)

カテゴリー:ネットサービス
タグ:IndiegogoJETRO日本クラウドファンディング

画像クレジット:oxygen/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook