先週本誌は、オンラインマーケティングサービス、Zeta Interactiveのファウンダーらと話し合う機会を得た ― これはCEO David Steinbergと元Apple CEO、ジョン・スカリーを引き合わせた最初の会社ではない。
Zeta Interactiveは、データマイニングとデータ分析を使って顧客がどこからやって来たかを追跡するサービスだ。彼らが使った事例では、Ford等の会社が実施したメディアキャンペーンから試乗にいたった経路を追跡した。この種の属性分析はGoogleのような会社にとっては簡単で、それは基本的に検索結果ページのクリックが出どころだからだが、テレビのような伝統的メディアで特定することははるかに難しい ― そこでZeta Interactiveは、企業にマーケティングキャンペーンの成果を伝えるべく立ち上がった。
「属性分析は、役に立っているか否かを教えてくれる。なぜなら、十分多くの人々が携帯電話をアクティベートしたり、保険を契約したりしなければ、そのマーケティング費用は有益に使われていないからだ」とSteinbergは言った。「つまりこれからのマーケティングは、属性と配分 vs いかにこの巨大ブランドを構築するかだというのがわれわれの考えだ。多くの資金がエコシステムのブランディングに費され、最終的に買収、維持、および収益化に注がれる」。
Zeta Interactiveのオンラインサービスは、セールスやマーケティングプロセスの他の多くの部分も支援する。例えばスカリーによると、顧客の来訪と退出を追跡することも、オンラインマーケティングの重要な要因だという ― それはZeta Interactiveが企業と共にモニターしているデータの一つだ。
「鍵となる測定基準としてわれわれが注目しているのは、新たな顧客を獲得するまでの販売サイクルだ」とスカリーは言った。「例えばサイクルが約3ヵ月で、それがある〈サービスとしてのソフトウェア〉ビジネスのおよそ半分に当てはまるとすれば、収益的にその顧客の価値はいくらになるか?われわれのケースでは、いくつかの大型顧客の場合、50万ドルから1000万ドルに上る。こうした規模のビジネスのおかげで、この会社は世界有数のデータ分析会社になった。
もちろんそれは、広告のクリエイティブ要素が消滅するという意味ではない ― むしろ逆だ、とSteinbergは言った。Zeta Interactiveのゴールは、3.5億人からなる集団の中でいったい誰が、マーケターの探している条件と一致するかを、データによって識別することだ。
「われわれはデータを選別し、ターゲットと本当に一致する人をおそらく700万人見つけることができる。そのグループの一部にメールを送り、誰がクリックし、ページを開き、購入したかを追跡し、それをデータベースに反映させることによって、さらに新しい情報を得られる。パートナーたちとつながることによって、われわれはキャンペーン構築に役立つ属性情報を見つけだす」と彼は言った。
スカリーとSteinbergは2007年にZeta Interactiveを立ち上げ、それ以前にもInPhonic、WireFly等のワイヤレス会社を作った。スカリーはもちろんAppleの元CEOであり、その在籍期間の殆どにスティーブ・ジョブズはいなかった。
われわれはスカリーからジョブズの一番いい話を聞かずに彼を帰すわけにはいかなかった。彼は、ジョブズとどのように仕事をしたかを説明し、”Mac Phone”の初期コンセプトをスカリーが実際に「描いた」ことを話した(ストーリーの全編は下のビデオで見られる)。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)