Kantar Worldpanel Comtechは恒例の世界のモバイルOS市場の調査結果を発表した。これによると、対象期間である今年1月を終期とする四半期で、中国都市部におけるスマートフォン市場でのiOSのシェア拡大は減速している。
KantarはAppleのOSの成長減速について、価格に敏感になってきた中国の消費者が〔大規模なバーゲンが行われる〕2月の旧正月を目前してして購入を手控えているのも一因だと分析している。
前回成長が減速したのは2014年の後半だったが、Appleは現在でも中国のスマートフォン売上の25%を占め〔Android各機種の合計が73.9%〕、依然としてもっとも人気の高いスマートフォンのブランドだ。
Kantarによれば、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 6は中国都市部でもっとも売れている機種だという。
l昨年のこの時期に、専門家は四半期の世界最大のスマートフォン・メーカーはAppleであることを報告した。そのため中国のモバイル市場が全体としてやや成長を減速させる中でもAppleは市場シェアを守ることに成功した。この成長の減速に関して、昨夏、Gartnerのアナリストは中国市場に飽和の兆候があると述べている。
一方、中国で売上2位のHuawei〔華為〕はAppleとの差を縮めつつある。Kantarによれば、Appleと同時期にHuaweiは24.3%のシェアを獲得することに成功している。昨年度中に8000万台を販売するという大胆な目標を掲げていた3位のXiaom〔小米〕は10.2ポイントもシェアを落としている。
Kantarによれば、Huaweiはヨーロッパでも好調で、Androidで2位となり、シェアを昨年同期の5%から今期は14%に伸ばした。Huaweiは来月、スマートフォンのフラグシップ機種を発表する予定だ。
〔日本版〕Kantarの調査によれば、世界の大市場でAppleのiOSのシェアが高いのはアメリカ(39.1%で2位)、イギリス(38.6%で2位)、日本(50.3%で1位)。逆にブラジルではAndroidのシェアが92.4%と高い。Kantarの世界地図に表示されたアイコンをクリックするとその国でのシェアが表示される。画面下部のスライダーを動かすと時系列で以前の統計を見ることができる。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)