Disrupt 2020のStartup Battlefieldの勝者は大麻栽培者向けERPプラットフォーム開発のCanix

TechCrunchは、20社の印象的なスタートアップからこのコンペティションを始めた。まったく新しいバーチャルなStartup Battlefieldでの5日間の熾烈なピッチの後、勝者が決まった。

Startup Battlefieldに参加しているスタートアップ企業はすべて、競争の激しいスタートアップ・コンペティションに参加するために厳選な審査を通過した。今年は、物理的なコンテストの興奮をバーチャルなステージに移した前代未聞の年だった。彼らは全員、審査員を務める複数のVCやテックリーダーのグループの前でプレゼンテーションを行い、10万ドル(約1060万円)と栄誉あるDisrupt Cupを獲得するチャンスを手にした。

何時間もの審議の後、TechCrunchの編集者は審査員のメモに目を通し、最終的に5つのファイナリストに絞り込んだ。Canix、Firehawk Aerospace、HacWare、Jefa、Matidorである。これらのスタートアップ企業は最終審査員である審査員の前でデモを行い、フィナーレを迎えた。最終審査員を務めたのは以下の6人だ。

  • Caryn Marooney(キャリン・マルーニー)氏/Coatue Managemen
  • Ilya Fushman(イリヤ・フッシュマン)氏/Kleiner Perkins
  • Michael Seibel(マイケル・セイベル)氏/Y Combinator
  • Sonali De Rycker(ソナリ・デ・リッカー)氏/Sequoia)
  • Troy Carter(トロイ・カルテ)氏/Q&A
  • Matthew Panzarino(マシュー・パンザリーノ)/TechCrunch

そしてTechCrunch Battlefield 2020の優勝はCanixに決定した。

Canixは、大麻栽培者のデータ入力にかかる時間を短縮するために設計された堅牢なエンタープライズリソースプランニングプラットフォームを構築。このプラットフォームは、一般的な会計ソフトウェアや、業界全体の規制プラットフォームであるMetrcとうまく統合されている。創業者によると、このプラットフォームは、人件費を改善することで、生産者の利益を増加させることができるという。Canixについての詳細はこちらしてほしい。

【Japan編集部注】大麻は米国ではカリフォルニア州など一部の州、カナダ、オランダなどでは全土で解禁されているが、日本国内では大麻取締法で規制されており、栽培、所持、譲渡することは違法となる。

準優勝はMatidorだ。

Matidorは、コンサルタントやエンジニアが単一のダッシュボードでプロジェクトや地理空間データを追跡するためのプロジェクトプラットフォームを構築。エネルギーや環境サービス分野の顧客にオールインワンのデータ可視化スイートを提供している。Matidorの詳細についてはこちら参照してほしい。

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:TechCrunch Japan)

エネルギー分野での地理空間の可視化と共同作業を可能にするカナダ拠点のMatidor

世界は広いが、専門家が地理空間データをより詳しく見ることができるソフトウェアは、コンシューマー向けのプラットフォームのような飛躍を遂げていない。

カナダ・バンクーバーを拠点とする地理空間の可視化と共同作業を可能にする事業を進めるスタートアップのMatidor(マタドール)は、エネルギー分野のコンサルタントやエンジニア向けにプロジェクトプラットフォームを構築しており、プロジェクトを1つの広範なダッシュボードで追跡できるようにする。共同設立者のVincent Lam(ビンセント・ラム)氏とSean Huang(ショーン・ファン)氏は、TechCrunch Disrupt 2020のバーチャルステージでMatidorを披露した。ラム氏は以前Google Earthチームで働いていた経験があり、ファンはAR/VR分野での経験がある。

Matidorの二人の共同設立者によると「現在の顧客の多くは、Slack、Microsoft Projects、ArcGIS(あるいはGoogle Maps)のようなツールを組み合わせて、転送されたスクリーンショットやリンクを織り交ぜた雑然としたソリューションを使用している」と話してくれた。Matidorは、データの可視化に関する具体的な共同作業のニーズに注目し、エネルギーと環境サービス分野の顧客にオールインワン製品スイートを提供している。

これらの業界で働く人々は多くの場合、ひと握りの視覚的なデータタイプを使用しているが、Matidorはこれらの顧客に、システムが変化を追跡し、関心のある視覚的なポイントを特定するために分析できるデータのレイヤーを重ね合わせることを可能にする。

「当社は多くのサードパーティのデータソースを取り込むことができます」とファン氏はTechCrunchに語った。そして「私たちは、あらゆるロケーションベースの有用な情報のための最適なプラットフォームになりたいと思っています」を続けた。

他のソフトウェアソリューションとは異なり、両氏は「Matidorはユーザーが簡単にポートフォリオ全体を一度に把握できるようにすることができる」とコメントしている。チャットに加えて、ユーザーは地図上の地域に素早く注釈を付けたり、メモを取ったりすることで、視覚的な共同作業が可能になる。

同社はユーザーごとに課金するのではなく、プロジェクトごとにソフトウェアを販売しており、プロジェクトで働くさまざまな関係者がプラットフォームを使えるようにすることを想定している。エネルギー分野へは参入したばかりで、開発チームは新しい顧客を取り込むためにテンプレートタイプの開発に取り組んでいる。最終的には、建設や緊急時の対応などの分野にも参入したいと考えているそうだ。

画像クレジット:Matidor

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(翻訳:TechCrunch Japan)