最初の1杯が毎日無料になるBARのサブスク「mellow」運営のJapanFuseが資金調達

最初の1杯が毎日無料になるBARのサブスク「mellow」運営のJapanFuseが資金調達

最初の1杯が毎日無料になるBARのサブスク「mellow」提供のJapanFuseは12月9日、資金調達を発表した。引受先は、サムライインキュベート運営の「Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合」。

京浜急行電鉄とサムライインキュベートが共同運営するオープンイノベーション・コミュニティ「AND ON SHINAGAWA」(アンドオン)において提供している、起業支援プログラム「AND ON Startup Garage」の第1号出資として、JapanFuseに対してプレシード出資・成長支援が実施される。

調達した資金は、サービス基盤の構築により一層力を入れ、BAR経営者と利用者双方にとって価値あるサービスにすべく邁進する。

同社は、mellowについて、店舗経営と顧客体験の双方の視点から飲食業界の最適化を志すサービスとして位置付け。個人経営BARの集客システムにおける課題や、BAR利用者における入店・注文・決済における課題の解決を通して、飲食に関わる人々の日常がより豊かになる世界を目指すとしている。

mellowは、「自分に合ったBARの探し方がわからない」「どのようなカクテルを注文すれば良いかわからない」「お会計の料金が高そうで不安」というBAR初心者と、「客数の減少」という課題を抱える店舗側をつなぐことを目的に、加盟店において月額2000円で最初の1杯が毎日無料になるサブスクサービスおよびアプリ。

ユーザーは、各BAR店舗内で流れている音楽をはじめとしたより詳細な情報や、ユーザー属性から最適なBARをレコメンドする機能によって、自分に合ったBARを探すことができる。店舗側は、アプリへの情報掲載に加え、オンラインチケット機能を使った顧客情報管理の一元化が可能となる。

なお現在mellowでは、招待制のクローズドβ版でアプリを運営しており、横浜・みなとみらいエリアを対象としたリーン検証を実施中という。渋谷エリアでのテスト拡大の準備をしており、「iOS(iPhone)ユーザー」「横浜または渋谷に生活エリア(住居、職場など)があること」の条件に該当するテスターを募集している。詳細は、プレスリリースを参照。

AND ON SHINAGAWAは、「デジタル時代のモビリティ×ライフスタイル」を生み出すイノベーション創出に向け、モビリティやその周辺領域(=Urban Tech)に特化し、スタートアップや大企業などによる事業共創の加速を目指す「オープンイノベーション・コミュニティ」。

品川駅至近の拠点におけるスタートアップ向けのオフィススペースの提供や、ピッチイベント・ワークショップなどの開催を通じ、関係プレーヤーのネットワーク化を図っているという。

現在、AND ONには30社以上のスタートアップが会員として加入。また「AND ONパートナー」としてアセットを持つ大手企業や自治体が参画している。

京急電鉄が、東京都におけるイノベーション・エコシステム形成促進支援事業「認定地域別協議会」に品川・蒲田・羽田空港エリアの主幹事企業として認定されるなど、同コミュティは地域のエコシステムの中核として進化を続けている。

AND ON Startup Garageは、常設・出資即決型の起業支援プログラム。応募事業に対し、サムライインキュベートによる事業創造レクチャー、約1ヵ月間のメンタリングの実施、ピッチ審査を経て、サムライインキュベートが運営するファンドから最大1000万円の出資判断を行う。

出資に至った企業へはAND ONが継続的にサポートを行い、京急グループやAND ONのコミュニティ・ネットワークを活用し、1年以内の「社会実装」を目指す。

Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合は、サムライインキュベートが2018年に組成したオープンイノベーションファンド。創業期の起業家・スタートアップへの出資・成長支援に特化しながらフォローオンも実施。京急電鉄は、同ファンドへの事業シナジーを目的とする戦略的出資を実行している。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:酒・アルコール飲料サブスクリプション(用語)JapanFuse資金調達(用語)Mellow日本(国・地域)

フードトラックと空きスペースをつなぎランチ難民救う「TLUNCH」

都心のオフィス街では、昼12時ごろになるとどこのお店も混み合ってしまう。せっかくのリフレッシュ時間を無駄にしないために、お昼は結局コンビニ弁当で済ませてしまう人も多いだろう。僕もその1人だ。そんな人たちは“ランチ難民”とも呼ばれていて、TechCrunch Japanではその課題に取り組む、月額定額制のランチテイクアウトサービス「POTLUCK(ポットラック)」を紹介したりしている。

そのPOTLUCKとは違うかたちでこのランチ難民問題に取り組むスタートアップがいるので紹介したい。トラックを改装した飲食店の“フードトラック”とオフィスビルの空きスペースなどをマッチングする「TLUNCH(トランチ)」を提供するMellowだ。

フードトラックは、店舗型の飲食店を開業するのに比べて初期費用が安く済むことなどから新しく飲食業を始めたい人たちにとっては魅力的な選択肢。しかしその一方で、特に都心では営業できる箇所がすくないなどの課題がある。

その課題の解決を目指すのが、フードトラックのオーナーと、空きスペースを有効活用したい土地のオーナーとをマッチングするTLUNCHだ。同サービスを利用すれば、フードトラックのオーナーは営業可能なスペースを簡単に見つけることができる。また、オフィスビルなどのオーナーは空きスペースを使って追加的なマネタイズが可能になるだけでなく、オフィスの近くにおいしいフードトラックがあるという環境づくりをすることで、入居を考える企業へのアピールにもなる。

フードトラックのランチを楽しむ一般ユーザーは、TLUNCHのアプリをダウンロードすることで、どの空きスペースにどのフードトラックが来ているのかを確認することが可能だ。同じ空きスペースでも、曜日ごとに別々のフードトラックを配車することも可能なので、一般ユーザーがフードトラックのメニューに飽きることもないだろう。

TLUNCHは出店料としてフードトラックから売上の15%を受け取り、そのうちの5%が空きスペースのオーナーの取り分となる。2016年にサービスを開始したTLUNCHには現在、350店のフードトラック、約80箇所の空きスペースが登録されているそうだ。

このように、空きスペースとフードトラックのマッチングサービスを展開するMellowだが、同社は今後、空きスペースで提供するサービスカテゴリーの幅を広げていくという。2018年3月、同社はオイシックスドット大地と手を組み、フードトラックでミールキットを販売する「Kit Oisix」を提供開始。また、つい先日の7月17日には東京・恵比寿のプライムスクエアタワーにて移動型マッサージ店舗の営業も開始した(今回は7月31日までの限定オープン)。

Mellowのマッサージカー

当初は、空きスペースにフードトラックを配置することで都心のランチ問題を解消するサービスとして生まれたTLUNCH。同サービスは、さまざまな場所にある空きスペースに、必要とされるサービスを必要なときに提供するというモビリティサービスのプラットフォーム事業へと徐々に進化を遂げているようだ。

スマートフォンからコントロールできる真空調理器、Mellowが予約受け付け中


真空パックした素材を温水で長時間加熱する低温調理法あるいは真空調理法は肉や野菜を驚くほど柔らかくする料理手法だ。これまでは主に業務用として利用されてきたが、最近Anovaのように手頃な価格の家庭用の製品も出始めている。

ここで紹介するMellowはいわば「スマート低温調理ポット」だ。スマートフォンのアプリから自動的にコントロールでき、素材と分量に応じて最適なタイミングで調理ができる。

この調理器には予約した調理開始時間まで5℃で素材を保存するための冷蔵機能もある。調理が開始されると水温を最高90.5℃まで上げ、熱した水を真空パックした食材の周囲に循環させる。Mellowには真空シール機能も含まれており、繰り返し利用できる真空バッグも付属している。内蔵の秤が素材の重量を測り、素材の種類にしたがって適切な調理時間が設定される。ユーザーは材料をMellowに入れ、アプリからスタートボタンを押すだけで理想的に調理されたステーキが食べられる。

このアプリは調理開始時間を予約でき、調理が完了したら通知を受け取れる。さらに新しいレシピをユーザーに提案してくれる。

Mellowは現在予約受付中で価格は400ドルだが、値段に見合う価値があるだろうと思う。しゃれたデザインのプログラマブルな大型コーヒーメーみたいに見えるが、このコンパンクトな筐体に驚くほど多くの機能が詰め込まれている。正しく低温調理されたステーキやチキンは驚くほど柔らかく、野菜は不思議に歯切れよく調理され、すばらしい味わいを楽しめる。

Mellowを開発したのはCatarina ViolanteとZe Pinto Ferreiraのポルトガル出身のチームで、現在はイギリスを本拠として各種のキッチンウェアを製造販売している。

〔日本版:記事中で紹介されているAnovaはユーザーが手持ちの鍋にセットする電気ヒーターで25℃から99℃まで正確に水温を設定できる。価格は199ドルでAmazon USからも購入できるようだ。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)</P