VR版「グランド・セフト・オート・サンアンドレアス」がOculus Quest 2向けに開発中

Facebook(フェイスブック)の創業者兼CEOであるMark Zuckerber(マーク・ザッカーバーグ)氏は、米国時間10月28日に開催されたVRとARに特化した大規模なイベントの中で、VRプラットフォームに向けたメジャーな新タイトルを発表し、注目を集めた。


「Grand Theft Auto:San Andreas(グランド・セフト・オート・サンアンドレアス、GTASA)」がOculus Quest 2にやってくる。GTASAは、Rockstar(ロックスター・ゲームズ)が2004年に発表した大ヒットゲームGTA(Grand Theft Auto)シリーズの作品で、ロサンゼルスやラスベガスなどの都市を模したオープンワールドでプレイヤーが大暴れするゲームだ。

「史上最高のゲームの1つであるこのタイトルの新バージョンは、このアイコニックな世界をバーチャルリアリティで体験するという、まったく新しい遊び方をプレイヤーに提供します」とザッカーバーグ氏は述べた。

このような象徴的なゲームを導入することは、同社の新たなバーチャルワールドに、より多くのユーザーを引き寄せる1つの方法であることは間違いない。FacebookのVRアカウントへのログイン要件に抵抗があるユーザーでも、ゲームの魅力につられるかもしれない。

ザッカーバーグ氏は、何をいつ期待するべきかについて多くの詳細を提供しなかったが、Facebookは何年も前から、GTAの名作をVRヘッドセットに導入することに取り組んでいたようだ。

画像クレジット:Facebook

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Aya Nakazato)

Oculus QuestにSlackがやってくる

もうすぐ、VRヘッドセットを外さなくても、絶え間なく届くSlackのメッセージを読むことができるようになる。


Facebookの「Connect」カンファレンスで、同社は2DアプリをOculus Storeに導入するための新たなフレームワークを紹介し、ユーザーがスマホの通知を確認するためにVR空間から一時的に離れる必要がなくなるようにした。現在、多くのFacebook製アプリが提供されているが、まもなくSlackもOculus Storeに登場することを同社はあきらかにした。

これまで、Oculus Questには2D体験のサポートが非常に少なく、ほとんどがOculus Webブラウザに限られていました。また、Facebookは、Oculus Quest 2でMessengerのネイティブサポートを開始したが、本日、このプラットフォームに音声通話のサポートを導入することも発表している。

Facebookは8月に、Zoomと統合したミーティングシミュレーター「Horizon Workrooms」を公開し、ユーザーに生産性の高いVR体験を提供することを約束している。しかし、アプリがサポートされていないことが、この目標を達成するための大きな障害となっていた。

VRにおける文字入力の問題は解決されていない。そのためユーザーは、キーボードをヘッドセットとペアリングしたり、長文メッセージを大量に送信するというよりも、通知をチェックするといったものに最適な機能になるだろう。

画像クレジット:Facebook

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(文:Lucas Matney、翻訳:Katsuyuki Yasui)

Oculus Storeで2Dアプリ導入可能に、VR空間で仕事をする新世代リモートワーカーのために

Facebookは、同社のヘッドセット「Oculus Quest 2」を、新世代のリモートワーカーの生産性を高めるデバイスにしたいと考えているが、そのためにはアプリが必要となる。

米国時間10月28日、Facebookは、2DアプリをOculus Storeに初めて導入することを発表した。PWA(Progressive Web App)という業界標準に基づいたこの新アプリにより、ユーザーはこれまでヘッドセットを外し、スマホで見る必要があったアプリをそのまま確認できるようになる。

現在のところ、Oculus StoreではFacebook、Instagram、Smartsheet、Spikeなど、一部の2Dアプリが提供されている。の他にも、Dropbox、Monday.com、MURAL、My5(UK)、Pluto TV、Slackなどのアプリが用意されているとのことだ。

Oculus Storeでは、ひと握りのアプリメーカーがVRのネイティブサポートを行っているが、専用のバーチャルリアリティアプリの維持はさまざまな面において複雑で、NetflixやHuluといった企業のアプリが更新されることは非常に稀なことだ。今後、PWAに頼ることで、開発者の負担が大幅に軽減され、Oculusがこれまでアプリメーカーに提供してきたよりも広く採用されることが期待される。

2Dアプリの導入は「Quest」を仕事の場で活用するための幅広い取り組みの一環だ。同社は2021年8月に「Horizon Workrooms」というアプリを発表したが、これは従業員が自分のデスクトップをVRに持ち込んで、共有されたソーシャルVR空間でコミュニケーションをとることができるというものだ。

画像クレジット:Facebook

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(文:Lucas Matney、翻訳:Katsuyuki Yasui)

かつてフェイスブックと呼ばれた会社が「Oculus」ブランドをさりげなく抹殺

Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏は、米国時間10月28日朝に行われたAR/VRに特化したイベント「Connect」で、名前が変わってもFacebookMeta(メタ)のミッションは変わらず、既存のブランドも変更しないと発表した。

「私たちが何者であるか、そして何を築いていきたいかを反映させるために、今日から私たちの会社がMetaになったことを発表でき誇りに思います。当社の使命は変わらず、人々を結びつけることにあります。私たちのアプリやブランドも変わりません」とザッカーバーグ氏は述べた。

しかし、実際にはそうではないことがわかった。基調講演が終了してから約15分後、CTO(に就任予定)のAndrew Bosworth(アンドリュー・ボスワース)氏は、Facebookへの長い投稿の中で、新しいブランド再構築の一環として、Oculus(オキュラス)ブランドを廃止することを明らかにした。

28日のプレゼンテーションでは、Oculusというフレーズが目立って欠けており、Oculus Storeなどの機能は一貫してQuest Storeと呼ばれていた。ボズワース氏は投稿の中で、2022年初めからOculusアプリをMetaアプリに、Oculus QuestをMeta Questに名称変更するプロセスを開始すると詳細に説明している。

「私たちはみな、Oculusブランドに強い愛着を持っており、今回の決断は非常に難しいものでした。Oculusという名前は引退しますが、当初のOculusのビジョンは、Metaが今日のVRの大規模な普及を推進していく上で、引き続き深く根付いていると断言できます」とボスワース氏は書いている。

Facebookは2014年にOculus VRを買収した。

画像クレジット:David Fitzgerald/Sportsfile / Getty Images

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(文:Lucas Matney、翻訳:Aya Nakazato)