マイクロソフトがTeamsのアップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成も

マイクロソフトがTeamsの大幅アップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成機能も

米マイクロソフトはビデオ会議ツール「Microsoft Teams(以下、Teams)」における、今後の機能追加のスケジュールを明かしています。

今年5月に企業向けだけでなく、個人向けにも提供が始まったTeams。また同月には大画面スクリーンや専用カメラ、空間オーディオなどを組み合わせた未来のビデオ会議のコンセプトも披露されています。

さて今回の発表によれば、Teamsにはプレゼンテーションツール「PowerPoint」の画面共有ツール「PowerPoint Live」におけるカメオ機能が追加されます。これはピクチャー・イン・ピクチャーのように、PowerPoint資料映像に自分の顔や上半身映像(動画)を合成する機能で、来年初頭にリリースされる予定です。マイクロソフトがTeamsの大幅アップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成機能もマイクロソフトがTeamsの大幅アップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成機能も

さらに2022年初頭には、AI(人工知能)を利用したスピーチの改善機能「スピーカーコーチ」も導入されます。同機能ではスピーチのペースや出席者に確認するタイミングをアドバイスしてくれたり、あるいは聴衆にチェックインするようにリマインダーを表示したりします。

今月末には、米アップルのCarPlayによる音声での会議参加が可能に。自動車の中からでも、Siriを利用してミーティングに加わることができます。マイクロソフトがTeamsの大幅アップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成機能もマイクロソフトがTeamsの大幅アップデート予告、アップルCarPlay対応やパワポ映像へのピクチャー・イン・ピクチャー合成機能も

照明の自動調整ツールも、数ヶ月以内に導入されます。Teams Mobileのコンパニオンモードも改善され、チャットやライブリアクションなどの機能への簡単なアクセス、さらにカメラなどの接続デバイスのコントロールが可能になります。

Jabra、Neat、Poly、Yealinkなどが提供する、インテリジェントカメラへの対応も予定。AIによる会話者の判断機能では音声だけでなく視覚的な合図も利用し、画面を切り替えられます。また同じ場所にいる会話者をそれぞれのビデオペインに配置する複数ビデオストリームや、会話者のプロフィールを下部に表示する人物認識ツールなども、数ヶ月以内に導入される予定です。2022年に導入されるOutlookのRSVP(簡易返答)機能では、自分が会議に直接参加するのか、あるいは遠隔地から参加するのか、勤務時間にいつ、どこで仕事をできるのかを記入できるようになります。

このように、新機能が次々と導入される予定のTeams。ビデオ会議ツールとしてはTeamsだけでなく、Zoomや米GoogleのGoogle Meetが激しいシェア争いを繰り広げており、今後もさらなる機能改善が業界全体で実施されることになりそうです。

(Source:MicrosoftEngadget日本版より転載)

iOS版Outlookの音声操作がMicrosoft Graphにより強化、口述筆記や音声でスケジュール追加などが可能に

iOS版Outlookの音声操作がMicrosoft Graphにより強化、口述筆記や音声でスケジュール追加などが可能に

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マイクロソフトのメール・情報管理アプリOutlookは2019年に音声AIアシスタントCortanaに対応し、音声で着信箱の新着メールチェックができるようになりました。それから遅れること2年、マイクロソフトはiOS版のOutlookに、音声操作で電子メールの読み上げや会議予約機能または検索機能などを追加しました。

音声操作機能をオンにすると、Cortanaに次の会議の時間をたずねたり翌週の予定を記入するよう指示ができます。予定を入れる際は招待する人を指名することも可能。また音声でメールに添付ファイルを指定したり、音声からテキストへの変換機能を使用して新しいメールを作成したりできます。

マイクロソフトはこれまでにもOutlookモバイルアプリにPlay My Emails機能を搭載するなど徐々に音声機能を強化していました。今回のアップデートで、Outlook mobileのほぼすべての部分に音声機能が搭載されたと言えそうです。

なお、この音声操作機能を支えるのはMicrosoft 365や関連するクラウドサービスにおいてそれぞれを一体として連携させるAPI​を提供するMicrosoft Graphというツール。このAPIが音声アシスタントが必要とするコンテキストを提供することで、Cortanaがスケジュールに添付する人名のスペルなどを住所録から引っ張ってくるといった細かい便利さを提供します。

ただ、マイクロソフトは今年3月にiOSおよびAndroid版の、音声AIアシスタント単体でのCortanaの提供は終了しています。今回の動きは、マイクロソフトがCortanaをSiriやAlexaなどのようにあらゆる操作に対応するものとせず、ユーザーの生産性向上に特化したツールとして提供していこうという考えを反映したものと言えそうです。

(Source: MicrosoftEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:音声認識 / Voice Recognition(用語)Cortana(製品・サービス)Microsoft / マイクロソフト(企業)Microsoft Outlook(製品・サービス)Microsoft 365(製品・サービス)Microsoft Graph(サービス)日本(国・地域)

Googleサービスがクラッシュする中、マイクロソフトのOutlookも断続的にダウン

米国時間12月14日のGoogle(グーグル)のサービス停止ほどの規模ではないが、Microsoft(マイクロソフト)のメールサービス、Outlookでも問題が発生していることがわかった。

読者からの報告によると、マイクロソフトのさまざまなOfficeサービスのサイトステータスの最新情報によると、一部のOutlookユーザーは、Active Directoryインフラストラクチャの不具合のために、Outlook.comにサインインして電子メールを使用することができない可能性がある。

マイクロソフトは、今回のサービス停止がヨーロッパのユーザーに影響を与えていることを確認するTechCrunchからのコメント要請に応じてくれた。回避策は、ページをリロードすることだ。

「ごく一部のヨーロッパのユーザーに、Outlookメールへのアクセスが断続的に妨げられている問題に対処しています」とマイクロソフトの広報担当者は述べた。「ユーザーが操作を再試行すると、アクセスできるようになります」。

影響を受けるユーザーの数は不明だが、すべてのユーザーが影響を受けるわけではない(筆者の英国のアカウントに問題なくログインできた)。

「当社では、Active Directory(AD)システム内のインフラストラクチャの一部が影響を及ぼしていると考えています。発生したエラーを分析して、これを確認します」とエンジニアはOutlookサービスのステータス更新ページに書いている。またこのページにはSkype、OneDrive、Teamsといった他のサービスはすべて正常に動作していることが示されている。

グーグルのシステム停止は全体的なもののように見えたが、実際に発生したときと同じくらい突然に修正され始めた(全体的な機能停止は約1時間続いた)。DownDetectorの統計によると、マイクロソフトの問題は少なくとも6時間は続いていたようだが、報告されたインシデントに関してはもっと長いかもしれない。同サイトによると、問題の大半(80%以上)はログイン時に発生しているという。

マイクロソフトのOutlookは、デスクトップ版Outlookとウェブメールサービスと、従来のHotmailのウェブ専用プロダクトを組み合わせたもので、ユーザーがマイクロソフトのすべてのウェブベースサービスにログインするための中心的な手段となっている。Outlookは、かつて独占的だったウェブベース(つまりクラウドベースの)メールの世界で初期の頃から存在していた。

しかしグーグルのGmailが登場し、その高速さ、簡素化されたインターフェース、そして迷惑メールやスパムを排除する性能の高さを気に入ったユーザーに受け、すぐに以前のライバルを追い抜いてしまった。2019年にはOutlookユーザーは約4億人と推定されていたが、Gmailユーザーは約15億人だった。

だからといって、システム停止による影響がないわけではない。複数のサービスに影響を与えたマイクロソフトの最後の停止は、Outlook、Teams、Officeが認証の不具合でクラッシュした2020年9月(未訳記事)だった。偶然にも、今回のグーグルの問題の原因が認証にあるという声もある。

グーグルとマイクロソフトのインシデントは間違いなく解決されるだろうが、それでも重大な問題を浮き彫りにしている。

私たちのコミュニケーションやデータ、生活の多くをひと握りの独自のクラウドベースネットワークに縛られていることの脆弱性、そして究極の不安定さが今回のインシデントで強調された。特に新型コロナウイルスのパンデミックで、私たちはかつてないほどバーチャルを使って生活をしているため、それらがダウンすると、その影響はかつてないほど重く感じられる。

我々はマイクロソフトにコメントを求めている。詳細が判明次第この記事を更新する予定だ。

【Japan編集部】マイクロソフトによるとOutlookのインシデントは現在、解決済み。影響範囲は考えられていたものよりも大幅に小さかったとのこと。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:MicrosoftOutlookGoogleシステムダウン

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:TechCrunch Japan)