新型コロナ対策で必需品を管理するマーケットプレイスがフランスでローンチ、仏政府も支援

フランス拠点のスタートアップであるMiraklはeコマースサイトと協力して、サードパーティーの販売者とマーケットプレイスを構築する企業だ。そして今回、同社は新型コロナウイルス(COVID-19)との戦いで必要不可欠な物資の需供を一元化させる「StopCovid19.fr」というマーケットプレイスを開発した。フランス政府がこのプロジェクトを支援している。

多くのフランス企業が医療従事者や一般の人々を保護するために、手指の消毒剤やマスク、手袋、その他の必需品の製造を約束しているが、それはまた多くのサプライチェーンの課題を生み出している。つまり、どのようにして最も物資不足が深刻な病院が、必要不可欠な製品を確実に入手できるだろうか?

StopCOVID19.frは手の消毒剤から始まり、他の保護用品へも拡大する予定だ。これは、企業と公的機関が互いに対話するのを助ける。例えば、化学薬品会社は大量の手指の消毒剤を保管するために、包装メーカーと連携しなければならない。同様に、公立あるいは私立の病院は、各メーカーに直接連絡を取る時間を無駄にしたくない。

これは、オープンなマーケットではない。医療施設や新型コロナウイルスの保護製品に特化した工業会社に向けたものだ。フランス政府は、現在マーケットプレイスに掲載されているすべての販売主を審査した。アカウントを作成するには、ウェブサイト経由でMiraklに連絡する必要がある。

総合的なマーケットプレイスは、長期的に国内の在庫を分析するためにも不可欠なサービスになるかもしれない。特に、全国にマスクを配布し、新型コロナウイルスのロックダウンの終了に備えておくのに役立つ可能性がある。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

小規模eコマースでも傘下マーケットプレースを容易に増やして管理できるMirakl Connect

中小eコマースのお助けサービスを提供するMiraklが、Mirakl Connectという新製品を立ち上げた。これはユーザーであるeコマース企業が複数のマーケットプレースをパートナーにしている場合、それらパートナーのコントロールやコミュニケーションを行うダッシュボードだ。

フランスのスタートアップであるMiraklは最近、7000万ドルの資金を調達した。同社はeコマースのプラットホームと協働して、彼らのサイトにサードパーティのマーケットプレースを、いわば新たな在庫としてくっつける。

eコマースのWebサイトは今、マーケットプレースをくっつけることがますます流行している。Miraklもこれまで、Darty、Office Depot、カナダのBest Buyなどをマーケットプレースで強化してきた。同社は、B2B(買い手が消費者でなく企業)のマーケットプレースも扱う。

しかし契約マーケットプレースが多くなると、eコマース企業はその現状理解とコントロールが難しくなる。ある品物を、どこが扱っているか、分らなくなることも多い。それぞれのマーケットプレースの顧客とのコミュニケーションも、難しい。

そこでMirakl Connectを利用すると、セラーが企業のプロフィールを作ったり、複数のマーケットプレース上で同時に製品を販促したりできる。また始めたばかりのeコマースプラットホームは、Mirakl Connectを使えばサードパーティのセラーを見つけやすくなる。

あなたが小さなeコマースサイトをやっていると、サードパーティのセラーは売上ボリュームの少ないところへ自分の製品を出そうとしない。でもMirakl Connectを使えば、小さなeコマースでもマーケットプレースを容易にパートナーにできる。

そしてMirakl Connectの上でセラー(eコマースサイト)とマーケットプレースがチャットでコミュニケーションできる。まさにMirakl Connectはマーケットプレースのマーケットプレースみたいだ。その上で、マーケットプレースがどんどん増えていく。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa