Tesla Model 3はこうしてNHTSA安全レーティング5つ星を獲得した(ビデオあり)

Tesla Model 3は、CEO Elon Muskよく知られた生産地獄発言から最近顧客への配車を遅らせたロジスティクスの「悪夢」まで、さまざまな苦難に遭ってきた。

Teslaには輝いている部門がひとつある。幹線道路交通安全局(NHTSA)が実施した衝突安全テストだ。Model 3も例外ではない。下のビデオで衝突テストの様子を見てほしい。

後輪駆動バージョンのTesla Model 3は、NHTSAの総合安全レーティングの5つ星を獲得した。同局で発行する最高の評価だ。このテストでは、前面衝突、側面衝突、およびロールオーバー(横転)の3つの試験を行う。Model 3は各カテゴリーで5つ星を取得し、サイドバリア、ポール衝突などのサブカテゴリーでもすべて満点だった。

Teslaの衝突試験の成績は、内燃エンジンの不在に支えられている。たとえば、ボンネットにエンジンがないことで、前面衝撃吸収ゾーンを広くとれる。Tesla車は横転に耐性が強い傾向があり、これはバッテリーパックが床下に置かれ重心が低いためだ。Tesla Model 3の横転リスクは6.6%たどNHTSAは報告している。

最高レーティングを受けたのはTesla Model 3だけではない。2018年モデル車でNHTSAの5つ星評価を得たのは、ほかにSubaru LegacyとToyota Camry4ドア・ハイブリッドの2車種がある。さらに、Muskが木曜日(米国時間9/20)に指摘していたように、5つ星評価は車が一定基準を満たしていることを意味しているだけだ。近く発表される傷害発生確率が、安全の程度を示す。

道路安全保険協会(IIHS)も安全レーティングを決めるために衝突試験を行っている。自動車保険会社を代表するIIHSはModel 3の評価をまだ公表していない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

米運輸省、2023年までに全新規車両の「車-車間通信」を義務化

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幹線道路交通安全局 (NHTSA)が最近公開した規定案は、全新規車両にV2V(車-車間)通信機能の塔載を義務付けている。これはまだ正式な要件ではないが、もし2019年(この種の規則でよくある期限)に発効すれば、自動車メーカーは今後数年をかけて自社車両にシステムを組み込み、新車がすべて通信可能にならなければならない2023年までに準備を整えることができる。

規則が要求しているのはシステムを塔載することだけではない。車同士でやり取りするメッセージも標準化している。そしてみんなが期待している通り、規則には山ほどの略語が使われている。路上の各車両は専用狭域通信(DSRC)ユニットを備え、基本安全メッセージ(BSM)を送信する。

BSMは文字通り基本的で、速度、ブレーキ状態、方向等のデータからなる。プライベートな情報はなく、規定案には「NHTSAはプライバシーの懸念を軽減するために一部のデータ要素を意図的に不要としている」と明確に書かれている。システムの目的は全車両が同じ言語を用い短いメッセージをやりとりすることにある。

規定案には、セキュリティーおよびソフトウェアのアップデートを無線で受けられるという要求も盛り込まれている。ただし「消費者の同意があり…適切である場合」だ。さらにNHTSAは、車両のV2Vモジュールと他の通信機能との間にファイアウォールを設置し、ろくでなしが他のシステムをアクセスすることを防いでいる。

これはV2Vが単独で動くという意味ではない。車両は受信した情報を他の車載センサーや緊急自動ブレーキ等の安全システムで利用すべきであることを、規則は明確に謳っている。NHTSAは車両が集団で通信することで、各車のセンサーやDSRCメッセージの能力を越えて助け合うことの利益も強調している。

テクノロジーが既にその方向に進んでいるとき、なぜ公式規則を作る必要があるのか?政府はV2Vテクノロジーが十分速く進展していないと考えているからだ。「政府の行動がなければ、様々な障壁が、将来有望な安全技術が広く普及して多くの利益を生むことを妨げる恐れがある」と規定案に書かれている。

またNHTSAは、生命を救うかもしれないこの安全技術を義務化しなけれは、車の購入者は導入しないかもしれないと指摘する。V2Vから受ける安全の恩恵が、十分多くの人々が買わなければ受けられないなら、消費者は自分も買わないかもしれない。だからNHTSAは全員を安全にしようとしている。好むと好まざるによらず。

V2Vの専門知識がありこの話題について強い意見を持っている人は、2017年4月12日までに規定案に対して意見を述べられる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook