アメリカ海軍、港湾・艦船の防御のためにドローン警備艇SWARMをテスト中

2016-12-21-usnavy-swarm

アメリカ海軍は多数のドローン警備艇を協調させて内外の港湾を防御する実験を行っている。使用されるドローンは自動航行機能を備えたリジッド・ハルのゴムボートだ。CARACaSと呼ばれる人工知能システムを通じて操縦される。2014の実験ではドローンは単独で艦船や港湾施設の防御に当たったが、新しい人工知能システムは一群のドローンを統合運用して脅威を無力化する。

システムには自動目標判別機能があり、外洋でも探知した目標が味方か脅威かを評価できる。

ボートの自動航行は車両の場合より問題が少ない。海上には込み入った障害物が少ないからだ。このボートは防御すべき区域に敵が侵入するのを防ぐのに効果的だ。多数のボートが自動操縦で協調動作する。分散して広い区域を監視し、脅威が発見された場合に集合して排除に当たるというような運用が可能だ。もうひとつのメリットとして、ボートを新たに建造する必要がない。利用されたドローンは通常の監視艇で、海軍はこれにAIによる自動航行システムを搭載した。後付は容易にできるようデザインされているので、海軍は最小限の費用で既存の「ダム・ボート」を「スマート・ボート」に再艤装しロボット艦隊に加えることができる。

〔日本版〕ビデオで開発者は海軍のドローンについて「港湾警備以外にも護衛、機雷掃討、補給などさまざまな応用を計画している」と述べている。また港湾警備は「単調な任務であるにもかかわらず突発的に生命の危険が生じる可能性があり、乗員に過酷なものとなりやすい」としてドローン警備艇のメリットを挙げている。イェメンのアデン港に停泊中、ボートによる自爆テロで大損害を受けた駆逐艦コールが資料映像で紹介されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

海軍の研究者たちが拡張現実用のHUDを内部に収めたダイバー用ヘルメットを開発…安全性と作業性のアップ

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合衆国海軍の研究者たちが作ったダイバー用のヘルメット内ディスプレイは、“アイアンマン”に似ている。とくに、主人公Starkの初期のプロトタイプに。この発明でダイバーの安全性と仕事の効率は上がるが、なにしろ外見がクールだ。

海に潜ることは楽しい体験だけど、仕事としてのダイバーは難しくて孤独な作業だ。マスクで視界が制限され、手には厚いネオプレン製のグラブをしている。だからプロのダイバーにとっては、仕事をやりやすくしてくれるものなら、何でも大歓迎だ。とくに、位置を確認したり、衛星やソナーからのデータを見るためのディスプレイが、手首から消えてしまえば本当にありがたい。

研究チームのリーダーDennis Gallagherが、プレスリリースでこう言っている: “HUD〔ヘッドアップディスプレイ〕をダイバーのヘルメットの中に直接置き、外部のディスプレイを不要にすることによって、ダイバーは映画‘アイアンマン’の主人公みたいになる。見たいものは何でもヘルメットの中にある”。…アイアンマンは今や、こういう場合に使う比喩の定番なのだ。

Simulation of what an augmented reality view through DAVD could look like.

DAVDの拡張現実の画面をシミュレートするとこうなる。

情報をDAVD(Divers Augmented Video Display)に送るのは、頭上の船(からの鳥瞰画像)だったり、将来的にはヘルメットに内蔵するカメラやミニソナーだったりする。夜間や濁った水中などでは、とくにこのディスプレイが重宝するだろう。

DAVDは両目で見る立体画像なので、奥行き感がある。本物のARには、欠かせない要素だ。戦闘機などでもHUDを利用しているが、今回の、加圧スーツに収める水中用の無線バージョンは、きわめてユニークだ。

現状はまだプロトタイプだが、Naval Surface Warfare Center Panama City Divisionのチームは、まずファーストレスポンダー(災害等初期対応要員)が使えるようにし、今後は民間のダイバーにも提供していきたい、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))