Petnetのスマート自動給餌器が1週間停止、同社の顧客対応にも大きな不満の声

Petcoなどの投資家が支援するスマート自動給餌器のPetnetで最近、第2世代製モデルのSmartFeedersにおける1週間のシステム障害があった。このスタートアップのカスタマーサービスは、SmartFeedersとアプリの機能が回復したと先週末にツイートしたが、Petnetの不十分な対応は多くの顧客を失望、あるいは混乱させ続けている。

Petnetは米国時間2月14日、同社の第2世代モデルのSmartFeedersに影響するシステム障害を調査中であると、初めて発表した。同社のツイートによると、SmartFeedersは予定通りに餌やりができているとしているが、何人かの顧客は給餌できていない、あるいはスケジュールどおりに給餌しなかったと回答した。

2月19日、Petnetは「サービス停止に関して、サードパーティのサービスプロバイダと緊密に連携して対応している」と述べ、2月22日にSmartFeedersがオンラインに復帰すると発表した。

この間、顧客はTwitterやFacebookでの質問に対する同社の回答不足に、不満を述べた。同社のサポートメールと、CEOを務めるCarlos Herrera氏(カルロス・エレーラ)氏へのメッセージを送ることができなかった。

TechCrunchもメールで連絡を取ろうとしたが、送信失敗の通知が届いた。彼らのツイッターアカウントに送ったメッセージも返信がなかった。同社には再度、コメントを求めている。

Petnetは2020年1月にも、同様のシステム障害を経験している。

Crunchbaseによれば、Petnet.ioは2012年の創業以来、Petcoが率いるシリーズAを含めて1490万ドル(約17億円)を調達している。

Petnetによるサービス停止解消発表前の週末にTechCrunchに送られた声明の中で、同社の関係者は「我々PetcoはPetnetの小規模で受動的な投資家だが、当社は同社の運営には関与しておらず、また現在起こっているシステム停止についての情報も持っていない」と述べている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

ネットから制御する自動給餌機SmartFeederでペットの過食と肥満を防ぐ

【抄訳】

ロサンゼルスのPetnetが今日(米国時間1/21)、112万5000ドルのシード資金を獲得したと発表した。投資家はGrishin RoboticsKima VenturesSparkLabs Global Ventures、そしてLaunch Capitalだ。Petnetは得られた資金を、最初の製品であるSmartFeederの商用化に投じ、発売は今年半ばを予定している。なお、オーストラリアのペット用品ショップPetnetと、こちらのPetnetはお互いに無関係である。

ここ数年でペットケア産業は不況に強いことを証明した。American Pet Products Associationの統計によると、2008年の世界金融危機のあとでもペット製品への支出は着実に成長を維持し、2013年には合衆国における支出額が推計で555億3000万ドルに達した。その38%、212億6000万ドルが、フードだ。

またアナリスト企業のEuromonitorによると、ペットケア市場は世界的にも成長しており、2013年の総売上は960億ドルと推定される。

ペットのオーナーには、他の支出を切り詰めてでもペットにはお金を投ずる傾向がある。中には、あまりにもやりすぎではないか、と思われるほどの可愛がり方も見受けられる。Association for Pet Obesity Prevention(ペットの肥満防止協会)によると、合衆国の犬と猫の推定54%が、過食による太りすぎ、ないし肥満である。それは言うまでもなく不健康であり、さまざまな疾病の原因、そして短命の原因になりやすい(典型的には、糖尿病、腎臓病、心臓病、癌、関節の障害など)。

今売られているペットフードの給餌機、たとえばPetmate Le Bistro Portion-Control Automatic Pet Feederなどは、タイマーとドアシャッターを使って給餌量を制限する。ペットの首にスマートIDをつけておき、ペットの接近を感知したら給餌機がシャッターを開けて一定量のフードを出すのだ。

後発のPetnetが考えたのは、物のインターネットを利用するペット給餌機だ。定価199ドルのSmartFeederには、インテリジェントなセンサ、学習アルゴリズム、ペットの食餌要件に基づいて給餌量や給餌スケジュールを計算するプロセッサ、などの機能がある。給餌が終わったら飼い主にアラートし、また給餌機内のフードの量が少なくなりすぎるとアラートする。需要はすでに活発で、今現在10000を超える予約が集まっている。

SmartFeederの競合ないし類似製品には、Bluetooth LEを利用するペットトラッカーPuppyや、インターネットからコントロールするペットの遊具PetcubeEggなどがある。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))