壁のスイッチが切られてもPhilips Hueを操作可能になるモジュール登場

PhilipsのHueは素晴らしいスマートランプだが、天敵がいる。それは壁にある照明スイッチだ。Hueをそのスイッチに接続している場合、スイッチを切るとHueへの電力も断たれてしまうことになる。また、スマートフォンや音声アシスタントからのさまざまな操作もできなくなる。

解決策はいくつかあるが、ほとんどの場合、それは問題となるスイッチをスマートなものに交換するというものだ。米国時間1月14日、Signify(元Philips Lighting)は、既存のスイッチで使える公式ソリューションを発表した(ただし、いくつかの注意点はある)。

「ウォール・スイッチ・モジュール」と呼ばれるこの製品は、ヨーロッパでは2021年春に、北米では夏に発売予定だ。取りつけることで、今あるライトのスイッチはHueコントローラーのようなものになり、ただ電源を切るのではなく、設定した照明に切り替えることができるようになる。

40ドル(約4200円)、2つセットなら70ドル(約7300円)は決して安価なものではない。(配線工事が不要で、おそらく設置を簡単にするため)電池を利用するので推定寿命が5年ほどであることを考えると、家全体で使うのはためらわれるかもしれない。しかし、照明スイッチが1つか2つしかないのであれば、それなりの解決策のように思える。

またPhilipsは、Hue用のアクセサリーもいくつか発表した。あなたがHueマニアなら、無視できないだろう。

  • ポータブルな調光器のニューバージョンが2021年2月に25ドル(約2600円)で発売される。オンオフボタンが単一のトグルになり、新たに「Hue」ボタンで照明シーンを切り換えられる。
  • 新しいライトバーであるPhilips Hue Amarantは屋外用で、庭や軒下などで使える。北米では2021年3月に170ドル(約1万7700円)で発売される。ただし屋外用の電源ボックスが別途必要。電源ボックスは60ドル(約6200円)か70ドル(約7300円)で購入できる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Philips Hueの新スマートライト群はホームエンタメスペースの大幅なアップグレードを約束

スマート照明のPhilips Hueシリーズは、ホームエンターテイメントの環境をスマートテレビの照明設定をよりも簡単に、より強力にする新製品を発表した。新しい「Philips Hue Playグラデーションライトストリップ」は、個別にアドレス指定可能なフルカラーLEDを搭載しており、Philips Hue Hue Play HDMI Syncボックス、またはPCやMac用の同期ソフトウェアと組み合わせて使用すると、それぞれのLEDを他のLEDとは独立して異なる色に調整可能で、より没入感のあるカラーマッチングを実現できる。

この新製品は、55インチは199.99ドル(約2万1200円)、65インチが219.99ドル(約2万3300円)、75インチが239.99ドル(約2万5400円)のテレビ用に、3つの異なるサイズ設定でカスタムメイドされている。同社では、取り付けや設置が簡単なようにこれらのラインアップを用意しているが、少し手を加えるだけで、より大きなセットや小さなセットでも使用することができる。現在予約販売中で、米国では10月16日に出荷される。

ユーザーは、Hue Syncモバイルアプリを使用して、エンターテイメントエリア内のグラデーションライト、およびそのほかの互換性のあるHue製品の位置と高さを、ライトはスクリーンに表示されているものに合わせて色と明るさをそれぞれ調整できる。Hueのライトストリップ製品の以前のバージョンでは、特定の色から別の色に完全に切り替えることしかできず、画面の特定の領域に合わせて調整することができなかった。一方の新しいグラデーションライトストリップは、より自然で没入感のあるカラーマッチング体験を提供できるようになっている。

Iris copper limited edition(価格未定)

開発元のPhilips(フィリップス)は、新しいグラデーションライトストリップのほかにも、輝度を上げ、色を改善し、階調を低くしたテーブルランプ「Hue Iris」など、多くの新製品を発表した。これは、Bluetoothを搭載搭載しており、Hueブリッジなしで利用できる。Philips Hue E 12キャンドルスタンド電球も、すべてBluetoothを搭載している。価格は49.99ドル(約5300円)。

写真に向かって左から、E26 Filament Globe、E27 Filament Edison

新Hueコレクションには、大きな地球儀デザインの「E26 Filament Globe」と大きなエジソンデザインの「E27 Filament Edison」を含む、2つの新しいフォームファクターのヴィンテージルックのフィラメント電球もある。価格はそれぞれ29.99ユーロ(約3800円)、32.99ユーロ(約4200円)だ。Hue Ensisペンダントライトにはブラックカラーが新たに用意された。価格は539ユーロ(約6万8000円)。そして小さくて愛らしい電球「Philips Hue White E14」も加わった。E14は、小さなかわいい電球で、小さなスコーンライトやその他の小さな器具によさそうだ。価格は14.99ユーロ(約1900円)。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

ホームシアターに劇場のような体験をもたらすPhilipsのHue Play HDMI Sync Box

Signify(シグニファイ)はスマート照明製品のHueシリーズを着実に拡大し続け、家の内外向けにあらゆる製品を生み出してきた。色、強度、明るさの調整など照明をリモートでコントロールするこういった製品の機能は申し分ないが、最近発表された製品の一つに、接続されたこれらすべての照明を自宅におけるダイナミックでインタラクティブなエンターテイメント体験に変えることに重点をおいた製品がある。Philips Hue Play HDMI Sync BoxはゲームコンソールやApple TVなどのビデオソースとテレビの間で使用する比較的シンプルなデバイスで、さまざまなHue製品を活用して同期されたライトショーを楽しませてくれる製品だ。

製品の概要

Hue Play HDMI Sync Boxは根本的には、4つのHDMI入力と1つのHDMI出力を持ったHDMI スイッチャーである。入力デバイス(AppleTV、Roku、Xbox、PS4など)からの信号がボックスに送られ、テレビに届く。切り替えは最後にアクティブだったデバイスに応じて自動的に行われる。アプリと音声コントロールを用いてこれを手動で変更することも可能だ。

Sync Boxはディスプレイとオーディオにおけるさまざまな最新の品質基準に対応している。4K 60Hz解像度、HDR10+、Dolby Vision規格、DolbyAtmosサラウンドサウンドをサポートしている。また、著作権保護のためにHDCP 2.2に準拠したHDMI 2.0bもサポートしている。

Hue Sync Boxがただ単に高価なHDMIハブというだけでなく、その非常に優れた機能を確実に発揮するには、HueのカラーライトのみならずHue Bridge(第 2 世代の丸みを帯びた正方形のバージョン)が必要だ。テレビスタンドの上やテレビの背面に簡単に取り付けることができるHue Playライトバーや、Hue SigneのマルチカラフロアランプやテーブルランプなどのHue製品をお持ちの場合は、コンパニオンアプリのSyncを使用して、ボックスを通して再生される動画の画面上で起きていることを照明に反映させることができる。

Image Credits: Philips

デザインと性能

なぜこのデバイスが欲しいのか。それは見た目がすごくクールだからである。Hue Syncは監視ツールと組み合わせた場合、Macや PCで再生されるビデオで使用できるソフトウェア機能としてすでに登場していた。ただしこれには、公式のNetflixアプリやブラウザーの Netflixを操作できないなど多くの制限があった。Sync Boxは潜在的な障害を排除し、これでメディアセンター PCを実行しなくても通常のストリーミングやゲームソースを使用できるようになる。

ボックス自体は比較的大きいが、これは複数のHDMIポートに対応するためにこのサイズになったのだろう。Apple TVの約 2 倍の表面積ではあるものの非常に短いため、どんな既存のホームシアター設定にも容易に溶け込むことができると思う。

Hue Play HDMI Sync Boxのセットアップは非常に簡単で、アプリをインストールし、指示された際に Hue Bridgeの同期ボタンを押すだけで完了だ。前述の通り、最大4つのソースをプラグインでき、入力デバイスを使用するとボックスが自動的にソースを切り替える。また、アプリを使用して入力を手動で変更(および名前を変更)することも可能だ。このアプリを使用して光の強度、明るさ、応答性を微調整し、好みやアクティビティに応じて弱めたり強めたりすることもできる。たとえば「ゲーム」設定では、テンポの速いインタラクティブなコンテンツに適したよりダイナミックな効果を実現するため、最大の強度と応答性に設定されるという具合だ。

Image Credits: Philips Hue

特に公式のHueアプリで、専用の「エンターテインメントエリア」にHueライトの位置を時間をかけて正確に設定すると、シーンの色と明るさを模倣する照明の能力が非常に高く発揮されると著者は感じた。最も控えめな設定で使用すると、効果はわずかでも、実際には視聴体験を確実に強化してより高い没入感をもたらしてくれる。最大限の設定で使用すればかなり強調されるが、長期間使用すると良い意味でバックグラウンドに馴染んでいく。

特にファームウェアのアップデート以降、Hue Play Sync Boxは著者のホームシアターで素晴らしい実力を発揮し、テレビ視聴体験をより豊かなものにしてくれている。暗い部屋の方がより効果的なのは明らかだが、鮮やかな色と真の深い黒を生成する高品質のOLEDスクリーンだと特に効果を発揮するようだ。

総合評価

Hue Play HDMI Sync Boxは229.99ドル(約2万4000円)と少し高価ではあるものの、映画、ストリーミング、ゲームなど、家庭でのテレビ視聴体験全体を確実に豊かにしてくれる。4つのHDMI入力があるため必要であればそれを使用してテレビにポートを追加することもできる。最近のアップデートのおかげで、それによってビデオ品質が犠牲になることもないだろう。

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(翻訳:Dragonfly)