ユニークなプレゼンツールで成功したPreziのサンフランシスコオフィスで社長のPeter Arvalにインタビュー

ノンリニア*で対話的なプレゼンテーションができるPreziは、このところニュースらしいニュースがなかったが、このほどハンガリーのブダペストにおける同社のルーツや、9時間の時間差のある二つのオフィス(ブダペストとサンフランシスコ)を抱える悩みなどについて、話してくれた(上のビデオ)。〔*: 従来のスライド型のプレゼンソフトは、リニア(線形)。〕

今やSalesforceやLufthansa、Marriott、IBMなどもPreziを使ってクリエイティブなプレゼンを作っている。同社は2009年、シリコンバレーに進出して以来爆発的に成長し、MicrosoftのPowerPointから相当数のユーザを奪った。

同社によると、今年ユーザ数が6000万を超え、これまでに1億9000万あまりのプレゼンテーションが作られ、それらは合計10億回以上見られた。

上のビデオはPreziのサンフランシスコ本社のオフィス、取材に応じてくれたのは同社の協同ファウンダで社長のPeter Arval。インタビュワーは私Sarah Buhrだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

グラフ型プレゼンのPreziが写真を‘ミニムービー’に変えるNutshellをリリース

プレゼンテーションを旧いシーケンシャルで退屈なスライド形式(PowerPoint, etc.)から未来的なグラフ形式(グラフ理論の‘グラフ’)に進化させたPreziは、すでに全世界的な人気アプリケーションだが、最近では消費者市場にも目を向けて、これから人気が盛り上がると思われる‘ビデオの共有’というトレンドに乗ろうとしている。そのために同社が作ったiOSアプリはNutshellという名前で、Preziのプレゼンテーションの美観にも貢献しているダイナミックズームをうまく利用している。

Nutshellでは、ユーザはビデオを撮るのではなくて三枚の連続写真を撮る。そしてそこにテキストやグラフィクスをオーバレイして、短い‘ムービーもどき’を作る。要するにそれは、スマホで撮った写真に動きを取り入れるための方法だ。別の言い方をするとそれは、スチル写真をズームやパンしてムービーにする‘Ken Burnsイフェクト’に、ちょっと味付けをしたような技法だ。

PreziによるとNutshellのアイデアは実は、Preziのユーザの多くがそのズーム機能を利用して、誕生日パーティーやドライブ旅行の記録、ときには彼女に見せるためのプロポーズまで作って共有していることから、ひらめいた。つまりそれは、Preziの消費者的利用だ。優れたプレゼンテーションツールであるPreziを使うと、写真やビデオやテキストやグラフィクスを組み合わせて‘ストーリー’を作ることが、簡単にできるのだ。

それにまたPreziの機能の一部を消費者目的に転用したNutshellの作品は、当然ながらメールやテキストメッセージ、Instagram、Facebook、Twitterなどなどで容易に共有できる。

ただしもちろん、単なる写真やビデオの共有なら、TwitterのVineをはじめ上に挙げたソーシャルメディアにもその機能はあるし、またヴィジュアルなストーリーを作るアプリとしてはCoubや、musixMatchが最近リリースしたClipなどがある。このすでに混みあった市場でNutshellは、Preziのユニークな機能で勝負をかけるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


パワポキラーPreziがユーザ数4000万に–急成長は今も続く

Dropboxのユーザ数が2億7500万に達し、昨年11月の2億からの急速な増加を見た、というニュースは、SaaSのスタートアップがあちこちで古い世界を破壊しつつあることの、さらなる証拠だ。同じく、PowerPointのような古いプレゼンテーションソフトウェアも、クラウド上のプラットホームに徐々に侵食されている。今日(米国時間4/9)はその一つ、Preziが、ユーザ数が4000万に達したと発表した。

昨年10月の発表では 3000万だったから、半年足らずで1000万も稼いだことになるが、立ち上げ当初の2009年には、わずか20万だった。

2007年に創業されたEvernoteは5歳でユーザ数6500万に達したが、でもそれはほとんど合衆国だ。同社の国際展開はずっと遅く、2013年にやっとドイツ進出を果たしたばかりだ。

Preziは今年で5歳だが、すでにスペインや韓国、日本、ポルトガル、フランス、ドイツで使われている。だから今後は、さらに伸びるだろう。過去半年間、毎日の新規登録ユーザ数は約55000だった、と同社は公言している。

今後のPreziに関しては、その一種独特なユーザ体験(UX)で本当にPowerPointを追い越せるのか、それとも、やがて成長は停滞してユーザ数が横ばいになるのか、そのあたりが見どころだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))