Teslaのオーナーは車載ブラウザーで実際何をやっているのか? それが広告測定・ターゲット会社、Quantcastが最新データで答えようとした疑問だ。
Tesla Model S(現在2万5000台以上が路上に出ている)には、17インチのタッチスクリーン付きウェブブラウザーが塔載されているようで、そう、運転中にも使える。
誰かが実際どんなものをブラウジングしているかを見るために、Quantcastはブラウザー識別子を使い、1億箇所のサイトへのTeslaからの訪問を30日間にわたって調べた。100ページビュー以上を記録したサイトに絞って集計したところ、同期間のTeslaによるPVは46万3000回で、ニュースサイトのトラフィックが異常に多かった(54%)― Drudge Reportだけで全Teslaページビューの10%を数え、金融ニュースサイトが計13%だった。ニュースカテゴリーの中では、ローカルサイトが全体の26%を占めた。
さらにQuatcastは、午前7時から午後6時の間、比較的安定した利用されていることを発見した。これは驚きだったようだ ― ブログ記事でにこう書いている、「Teslaのオーナーは日中運転ばかりしているのだろうか?」実際はこの期間内にも多少の変化があり、エンターテイメントの利用は昼時に多くニュースは通勤時に多い。同じドライバーが一日中ブラウジングしていたのかどうかの疑問は「今後の分析」に残してあるとQuantcastは言っていた。
では、今後〈つながっている〉車がもっと市場に出回った時の利用形態はどうなるのか? 同社の結論はこうだ。
Tesla Model Sは、標準ウェブブブラウザーを塔載した最初の量産車であるが、この車におけるブラウジング行動が、将来のつながった車のメディアプラットフォームとしての利用を占うものかどうかはわからない。メーカーがGoogleやAppleのアプリ環境を提供するようになるにつれ、ネット接続車は広まっていくだろう。現在のブラウジング行動は、どちらかというとTeslaオーナーを反映したものであり、その半数はカリフォルニア住人なので高収入とITアーリーアダプターが自動的に選ばれている。われわれに言えるのは、Teslaオーナーは、スマートフォンを持っているにもかかわらず、車載ブラウザーでニュース、金融その他のサイトを見ている、ということだ。Teslaのドライバーは、カーナビ以上の社内ブラウザー体験の価値を検証した。これは、つながっているクルマが新たなメディアプラットフォームとして注目すべきであることの予兆だ。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)