6,200万通のEメールを送信して学んだコンテンツマーケティングの活用法

複数の人気ウェブサービス&ブログを運営する天才ウェブマーケッターが、とあるブログで6,200万通以上のメールを送信してきた中で得たメールマーケティングとコンテンツマーケティングとの関係とは。意外とその効果が無視されがちなメールマーケティングですが、もしかするとコンテンツマーケティング成功のヒントが隠されているかもしれません。 — SEO Japan

email marketing

私はQuick Sproutを2007年4月17日に開設した。それ以来、18万4291のEメールアドレスを取得し、そのうちの12万6443は今でもアクティブである。このブログを始めてから、実に62,619,592本のメールを送信してきた。

随分多くのメールを送ったと思われるかもしれないが、実はそうでもない。ブログの投稿を書く度に、Eメールリストの登録者全員に送信している。また、毎週、Eメールリストの登録者全員にブログでは提供していないマーケティングに関連する情報を与えている。

要するに、私はEメールを使って、コンテンツマーケティングの取り組みを拡大しているのだ。そこで今回は、62,619,592本のEメールを送信することで得た、コンテンツマーケティングの教訓を紹介していく:

Eメールは大量のトラフィックをもたらす

Quick Sproutが、6月、Eメールからどれぐらいのトラフィックの得ていたのか想像してもらいたい。なんと、Eメール経由のビジターは8万3493名に達し、ブログのトラフィック全体の16.25%に当たる。大したことはないと思うかもしれないが、ビジターの質が高いため、重要な意味を持つ。Eメール経由のビジターは、特に強い関心を持っている(後程、この点を裏付けるデータを提供する)。

しかし、6月は、Quick Sproutにとっては、トラフィックが少なかった。なぜなら、ブログの記事のタイトルを考える作業に十分に時間を割かなかったためだ。そのため、その前の月と比べて、ブログパフォーマンスが落ちてしまった。7月に入り、私は新しい記事のタイトルを検討する作業に30分間を費やしており、Eメール経由のビジターは、10万9239名に達すると期待している。

ブログに定期的にトラフィックを呼び込みたいなら、Eメールアドレスを集める必要がある。ポップアップを通じて、収集するアプローチは、最も効果が高い。ポップアップを嫌う人は多いことは百も承知だが、このブログを介して得たEメールアドレスの81%が、ポップアップを通して、集まっている。

次に効果が高いのは、サイドバーのオプトインだが、ポップアップと比べると、効果は低い。あくまでも消極的にEメールアドレスを求め、尚且つ、大量のEメールアドレスを獲得したいなら、Hellobarの無料Eメール収集バーを利用すると良い。このバーをテストした際、Eメールの獲得率は約28%増加した

Eメールはコメントを増やす

6月、私のブログには3722本のコメントが新たに投稿された。そのうち、1860本は私が投稿したもので、残りの1862本は、読者の方々が投稿してくれたものだ。1862本のコメントのうち:

  • 209本は検索エンジン経由であった
  • 406本はソーシャルメディアサイトによってもたらされていた。
  • 581本は直接記事に投稿されていた。 /li>
  • 666本は、Eメールのトラフィックを経由していた。

Eメールを介したトラフィックは、全体の16.25%のみであったにも関わらず、コメント全体の35.7%を占めていた。購読する読者が、とりわけ忠誠心が高く、没頭しており、そして、意見を持っている何よりの証拠だ。

ブログのコメントを増やしたいなら、Eメールアドレスの獲得を検討する必要がある。コメントの数が多ければ多いほど、ウェブページに表示されるテキストは増え、その結果、検索エンジンから得られるロングテールのトラフィックは増えていく。

Eメールはソーシャルメディアのシェアを増やす

ソーシャルメディアのシェアを計測するのは、若干難しかった。ソーシャルメディアのボタンをクリックする回数を計測するのが、やっとであった。ソーシャルメディアの共有ボタンをクリックしても、投稿をシェアするとは限らない。それでも、シェアする意図を持っていることは明白だ。

いずれにせよ、興味深いデータが得られたので紹介していく。6月、ソーシャルメディアのボタンは、6552回クリックされた。以下に、各チャンネルがクリックされた回数を挙げていく:

  • 検索エンジンによって1445回のクリックがもたらされた。
  • ソーシャルメディアサイトによって1488回のクリックがもたされた。
  • ダイレクトトラフィックによって1372回のクリックが記録された。
  • Eメールのトラフィック経由で2247回のクリックがもたらされた。

ソーシャルメディアサイトからブログに来たなら、ソーシャルメディアのプロモーションボタンをクリックしてもらえる確率が高いと思う人は多い。私もその一人であった。

絶対的な数値ではないものの、この考えは、正しいと言える。しかし、Quick Sproutでのソーシャルメディアボタンのクリック数に関しては、Eメールのトラフィックが、ソーシャルメディアサイトに勝っていた。ソーシャルメディアよりも、Eメールから3倍多くのトラフィックが寄せられていることが原因である。

比率に関しては、ソーシャルメディアボタン全体の34.3%をEメールが占めていることになる。Eメール経由のビジターが、強い関心を持っていることが、コメントの多さからもうかがえる

Eメールが収益をもたらす

以前触れたことがあるが、Quick Sproutは赤字であった。しかし、Quick Sprout Universityのメンバーシップを販売することで、コストの一部を取り戻すことに成功した。

そして、売り上げの大部分を占めていたのは、Eメールであった

ブログの収益の44%はEメール、35%は検索のトラフィック、13%はダイレクトトラフィック、そして、8%はソーシャルメディアのトラフィックであった。

私だけではない。Social TriggersI Will Teach You to Be Rich等のブログも収益の大部分をEメールで賄っている。なぜなら、Eメールの購読者は、より忠誠心が高いからだ。時間を割いてEメールアドレスを提供し、Eメールを読んでいるなら、有料の製品も楽しんでくれる

結論

コンテンツマーケティングの取り組みを最大限に高めたいなら、Eメールアドレスを集める必要がある。トラフィックの増加だけでなく、コメントの本数、さらには、製品を販売しているなら、収益の増加にもつながるからだ。

Quick Sproutにおける最高の取り組みが、Eメール購読者の獲得であった。ブログを成功に導きたいなら、Eメールアドレスの収集を始めるべきだ。

最後に皆さんの意見を聞かせてもらいたい。これからEメールアドレスの獲得に着手してみてはいかがだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「What Sending 62,619,592 Emails Taught Me About Content Marketing」を翻訳した内容です。

SEO Japanもメール会員収集には取り組んでいませんので偉そうなことはいえないのですが 汗、サイト開設時から地道に取り組んでいれば今はそこそこの会員がいたかもしれませんし、ここに書かれているような活用もできたかもしれません・・・。ここに書かれている程の効果があるかはケースバイケースと思いますが、集客、エンゲージメント、コンバージョンどれも確実に効果はあると思います。新たにコンテンツマーケティングに取り組む方はメールマーケティングの同時活用も是非検討していただきたいですね。 — SEO Japan [G+]

コンバージョン率最適化を左右する3種の心理

コンバージョン率を改善する上でのアドバイスを米国の天才ウェブマーケッターが自身の経験から心理学的に3つのポイントに落とし込んでまとめた記事を。どれも読んで納得できつつ、改めて日々の自分の考え方や行動を考えさせられる内容に仕上がっています。 — SEO Japan

conversion optimization

トラフィックの獲得に費やすコストは、増加の一途をたどっている。有料広告、コンテンツマーケティング、そして、SEO… トラフィックを増やすために時間を割いているはずだ。時間を割く、イコール、資金を投じていることになる。

トラフィックの獲得を黒字にしたいなら、ビジターをカスタマーにコンバートする方法を理解しなければならない。コンバージョン率を高める方法が分かれば、マーケティングに費やすことが可能な資金が増え、その結果、競合者に勝つ上で必要な推進力を得られる。

ただし、闇雲にコンバージョンの最適化に着手する前に、知っておいてもらいたいポイントが3つある:

レッスン #1: 抵抗がコンバージョンの最大の敵

コンバージョンを増やす取り組みの最大の要素は、抵抗の軽減である。しかし、A/Bテストばかりに注目し、マーケッター達は、抵抗を軽視してしまいがちである。

コンバージョンを邪魔するものは全て抵抗に該当する。コンバージョンのエキスパートは、必ず「抵抗を軽減せよ」と指示する。しかし、実際に何をすればいいのだろうか?抵抗を軽減するためには、まずは、抵抗が何かを理解し、抵抗を除去する取り組みに着手する必要がある。

コンバージョンのエキスパート、ピープ・ラジャ氏は、抵抗を「与えられたものに対する心理的な反発」と位置づけている。残念ながら、この抵抗は「販売において必ず起きる現象」である。抵抗は、販売プロセスのあらゆる段階で起きる可能性があり、と言うよりも確実に起きる — 人間の心理は際限なく複雑であり、非常に多様性に富んでいるためだ。抵抗の多くは、内部/心理に基づいているため、サイトのどこで起きるのかを特定するのは、容易ではない。

以下に抵抗を分類する方法、そして、サイトで抵抗が起きる可能性がある場所を特定するための問いを挙げていく:

複雑抵抗

この類の抵抗は、必要以上にに状況を複雑化することで発生する。スローガン「KISS – Keep It Simple Stupid」(シンプルにしておけ、愚か者)を常に肝に銘じておこう。コンバージョンのプロセスが複雑になると、それだけ、抵抗が起きる確率は高くなる。

  • 必要以上に情報を提供しているか?
  • 無関係なトピックや問題を取り上げているか?
  • フォームに不要な項目を用意しているか?
  • ビジターにとって分かりにくい用語やコンセプトがあるか?

情報抵抗

情報を紹介する、もしくは、紹介しないことで、抵抗が生じる可能性がある。次の問いに答え、ページ上の情報を分析してもらいたい。

  • 決定を下す上で十分な情報をユーザーに与えているか?
  • ユーザーが求めている可能性のある詳しい情報を提供しているか?ユーザーが持つ疑問に対する答えを提供しているか?
  • 情報は、論理的にまとめられているか?
  • 情報はスムーズに流れているか?

スタイル抵抗

デザインのスタイルが抵抗を生むこともある。ユーザーの大半が、ウェブサイトの特定のタイプのスタイルに否定的な反応をしているなら、ビジターの好みに合うように、当該のスタイルを変更するべきかもしれない。

  • ビジターの大半は、デザインのスタイルを嫌っている、あるいは、気に入っているか?
  • 十分にスタイルに気を配り、ユーザーを魅了して、抵抗を除外しているか?

時間抵抗

コンバージョン率の最適化を考える際、時間は重要である。 当然だが、ページの読み込み時間だけを考慮すればいいわけではない。ここでは、ユーザーが初めてページを訪問してから、最終的なコンバージョンの地点に到達するまでの時間が焦点となる。

  • ページを閲覧する、読む、または、スクロールするのに時間がかかり過ぎているか?
  • フォームの欄は多過ぎるか?
  • コンバージョンを急がせているか?
  • ファンネルのプロセス内のページ数は、多過ぎるか?あるいは少な過ぎるか?

視覚抵抗

抵抗を生み出す、または、軽減する視覚的な要素は、多種多様である。動画の配置、フォントのカーニング、ボタンの色 — 抵抗に影響を与える視覚的な要素を全て挙げようとすると、きりがない。

  • ヘッドラインとコンテンツに対するテキストのサイズは適切か?
  • コールトゥアクションボタンに適切な色を用いているか?
  • 価格を明確に表示しているか?
  • 背景の色とテキストのバランスが取れ、読みやすいコンテンツを提供しているか?

抵抗の原因を発見する際に特に有効なのが、体験を実際にユーザー(スタディグループ等)に尋ねるアプローチである。どこでユーザーは抵抗を感じたのだろうか?抵抗の多かったポイントを記録し、各種の変更を行い、それぞれをA/Bテストで確認していこう。

レッスン #2: 不安はコンバージョンの多くを頓挫させる

コンバージョン率を最適化するためには、コンバージョンに対する心理的な障害を把握し、この障害を乗り越える方法を理解しなければならない、と私は確信している。

A/Bテスト、コピーの変更、配色の改善、そして、画像の修正の裏側に潜む、複雑に変化する人間特有の認識、そして、心理的な反応をマーケッター達は見過ごしてしまうことが多い。

その一つが、不安だ。不安は、「迫る出来事、あるいは、結果が確かではない事柄に対して生じる、心配、ナーバス、または、気掛かりな感情」である。Eコマースでは、不安を抱えている場合、ユーザーはほとんどコンバートしない。そのため、顧客の不安を取り除く取り組みを実施する必要がある。

Marketing Sherpaが実施した分析結果には、コンバージョンのプロセスに不安が与えるネガティブな影響が如実に現れている:

marketing sherpa

上の公式を理解してもらうため、以下にそれぞれの要素をリストアップしていく:

  • C = コンバートする確率
  • m = ユーザーのモチベーション
  • v = 価値提案の分かりやすさ
  • i = 行動を起こしてもらうための(追加の)インセンティブ
  • f = 存在する抵抗
  • a = 存在する不安

不安が、これほど強い影響力を持つ点に対して、Marketing Sherpaは、「リスクに対して、程度/影響が比例していないこと」を理由に挙げている。そのため、全体的なページのデザインやコンバージョンの要素を考慮する際に、不安の影響を軽視してしまうことが多いのだ。

それでは、不安を大幅に煽るウェブサイトの特徴を幾つか挙げていく:

コンテンツが曖昧

ウェブサイトのコンテンツが、分かりにくい、誤解を招く、あるいは、響きがおかしいなら、大きな不安をユーザーに与えてしまう。人間は、心理的に、新たな体験を安定化する、もしくは、明確化するものを欲する。従って、ウェブサイトのコンテンツが、ユーザーの心理状況に不均衡をもたらすなら、不安を煽ってしまう。ウェブサイトのコピーにおいて、不安を煽ってしまう要素が幾つか存在する:

  • スペルミスがある。文法を誤って利用している。
  • コンテンツの量が少ない。
  • 誤った主張を行う。または、証明されていないスタッツを用いる。
  • 度を超えた推薦広告(通常はプロフィールのストック写真を伴う)を掲載する。
  • 感嘆符の利用が多い。
  • 「信じられない!」、「これはショック!」、「オーマイガッド!」等のとても感情的な表現を用いる。

毎回、Harverd Business Reviewのようなコンテンツを提供する必要はないものの、多少、専門性とバランスをコンテンツにもたらすべきである。

広告、または、広告のような要素が多過ぎる

私達は、毎日、大量の広告を目にしているため、その一部を自然に無視する習慣が染みついている。そのため、何かを売ろうとしている、と考え、ある程度、疑った目で広告を見る傾向がある。マーケッターは、この点を直観的にに理解しなければならない — だからこそ、戦略上の取り組みの多くが、広告に対する認識の偏りを乗り越える点に集中しているのだ。

多数の広告がウェブサイトに掲載されている場合、脳の扁桃体 — 潜在的に警告を発する場所が活性化される。この反応は、軽度の不安をもたらし、その結果、ユーザーは、読んでいる、または、見ているコンテンツを信じられなくなるか、あるいは、ページを去ってしまう。

見慣れない、意外

人間は、慣れ親しんだ環境を求める。同じ人、同じ通勤コース、同じスタイルの服、同じコンピュータのOS、同じ種類の食べ物に引き寄せられる。その一方で、冒険とスリルを求め、常に新たな危険やリスクを探している人達は多い。しかし、このタイプの人達であっても、親しみのなさを感じさせる不安を体験する。単純に、異なる反応が生じるのだ。

馴染みのない、もしくは、意外なものは不安をもたらす。ウェブサイトが、最先端のデザインの手法や独特のアニメーション技術を用いているなら、好奇心をそそる可能性もあるが、コンバージョンの確率を下げる程度の不安を生み出す可能性もある。

実証済みの親しみのあるメソッドが、無難である。

あまりにも多くの情報を求める

ウェブサイトのフォームは、非常に重要度が高い。フォームが、コンバージョンのポイントとなるランディングページは多く、適切なユーザー体験を作り出すため、多くの配慮と労力がフォームの作成に割かれる。しかし、情報を求める項目が多過ぎると、不安を煽ってしまう可能性がある。

とりわけ、インターネットでの情報のやり取りに関しては、プライバシーを重視している人が多い。個人に関する詳細を求めるウェブサイトは、プライバシーを侵害していると見なされる。そのため、欲を出し、多くの情報を求めるよりも、基本的な情報に制限する方が、安全である。

信頼もまた、考慮してもらいたい心理的な要素の一つに挙げられる。不安を取り除く取り組みを行う際は、同時に、信頼感を与える要素を加えるか、あるいは、既存の要素を改善して、信頼を高める取り組みも行うべきである。

レッスン #3: 取り除くものと加えるものは同じぐらい大事

マーケッターの多くが「このウェブサイトを良くするために、何を加える事が出来るだろうか?」と言う疑問を持つ。

この疑問自体に誤りがあると私は思う。

「このウェブサイトを良くするために、何を変更することが出来るだろうか?」と問うべきである。

A/Bテストをマーケッターが多用しなければならない理由がここにある。 マーケッターは変更をテストする必要がある。要素を取り除くことが、最高の変更になるケースもある。削除は、手っ取り早くサイトを改善するメリットを持つ。単純に何らかのアイテムを削除するだけで(大量のアイテムを削除しなければならない時もある)、コンバージョン率を改善することが可能である。

以下に、コンバージョンの障害となっている可能性がある要素を幾つか挙げていく:

  • 画像 — 不要な画像は、コンバージョンを妨げてしまうことがある。 画像は、画質、スタイル、あるいは、主題に関わらず、ウェブページを改善すると言う考えが定着している。しかし、実際には、必ずしもこの考えが正しいとは限らない。そのため、画像ありバージョンと画像なしバージョンをA/Bテストして、影響を確認することを薦める。
  • 動画 — 私は、説明する動画を用いて、素晴らしい成果を上げたことが何度もある。しかし、説明用の動画が、コンバージョンのプロセスを妨げるケースにも遭遇している。
  • 同じタブで開くリンク — コンバージョンの要素ではないクリック可能なリンク/ボタン/画像を加える行為は、ランディングページにおける大きな過ちの一つである。ランディングページを離れるリンク – つまりサイト外部のページへ向かう – を提供すると、コンバージョンを失うリスクが生じる。ウェブサイト上のユーザーのクリック行動を分析したいなら、ヒートマップの分析を検討しよう。

アイテムの削除は、アイテムの追加と同じぐらい効果が高い。コンバージョンを最適化する取り組みは、単純な足し算/引き算ではなく、変化である。従って、テストと実装、テストと実装を繰り返す必要がある。

まとめ

コンバージョンの最適化は、各種のA/Bテストの結果を合計するだけのプロジェクトではない。また、ボタンの色を変えたり、トーンの強いコールトゥアクションを加えるだけでのプロジェクトでもない。

今回の投稿で紹介した3つの大きな問題に対応すれば、コンバージョン最適化のプロセスを推進し、コンバージョン率を高くすることが可能になるだろう。

最後に問いたい。コンバージョン率の改善について、マーケッターは何を知っておく必要があるのだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「What Every Marketer Needs to Know about Conversion Optimization」を翻訳した内容です。

日本でもA/Bテストが大分普及してきたように感じますが、単純に要素のテストに終わらず、ここに書かれているような全体像を考えた上でテストできるとさらに効果が期待できそうです。後半にあった改善のために「何を加える事が出来るだろうか?」ではなく「何を変更することが出来るだろうか?」であるべき、という一言は心に沁みました。– SEO Japan [G+]

完璧なブログのデザインを構成する11の(データドリブンな)要素

TechCrunch等、有名メディアのSEOやリデザインに関わり、自らも複数の人気ブログを運営する米国の天才デジタルマーケッターが語る、集客からコンバージョンまでより効果の高いブログデザインのツボとは。よくあるリスト記事と侮れない有益な情報が満載。 — SEO Japan

design

完璧なデザインのブログを作ろうとしているだろうか?コンテンツを読んでもらい、ソーシャルウェブでシェアしてもらい、そして、何よりも検索エンジンの結果で、上位にランク付けしてもらえるようなブログを目指しているだろうか?

私はGawker MediaTechCrunchを含む、多くの人気の高いブログのSEOを担当したことがあり、人気が高い理由を知っている。そして、幸いにも裏付けるデータも持っている。

そこで、人気の高いブログを作ろうとしている方のために、ブログのデザインに欠かせない11点の要素を紹介していく:

要素 #1: スレッド表示のコメントを採用する

様々なコメントのシステムが存在する。DisqusやFacebook等、選択肢には事欠かない。しかし、どのコメントシステムが、最も優れているのだろうか?

それは、スレッド表示のコメントだ。

なぜなら、このタイプのシステムを用いると、通常、投稿されるコメントの本数が、記事1本につき、16% – 33%増える効果があるためだ。コメントが多ければ多いほど、各ページのテキストの量は増える。そして、テキストの量が多いと、ランク付けの対象となるロングテールのキーワードが増える

スレッド表示のコメントにこだわるべきだ。アクティブなFacebookのコミュニティを抱えていたとしても、Facebookのコメントシステムの利用は避けた方が無難である。コメントを所有するのはFacebookであり、検索エンジンのトラフィックの増加には貢献しない。

要素 #2: スニペット

Quick Sprout(私が運営するサイト)のホームページには、記事の全文を表示していない。1つか2つ段落を見せているだけだ(スニペット)。このアプローチには、コールトゥアクション「クリックして続きを読む」に反応し、記事の残りを読むよう促す効果がある。

次の2つの主な理由があるため、全文ではなく、スニペットを用意してもらいたい:

  1. 注意が持続する時間は短い – 注目が持続する時間は、8秒間のみである。スニペットのみを見せると、読者が複数の記事から読む記事を選択することが出来る。読者は、興味のある記事に遭遇するまでスクロールを続け、その後、記事を読む。
  2. コンテンツの重複を避ける – 記事全文をホームページに掲載すると、コンテンツの重複が発生し、検索ランキングにマイナスの影響がもたらされる。そのため、スニペットの利用が推奨される。

ホームページでは、複数のコールトゥアクションのテキストをテストして、クリックして、記事を読む人の人数が一番多いバージョンを見つけたいところだ。私は以下のフレーズを試したことがある:

  • 続けて読む
  • もっと読む
  • クリックして続きを読む
  • 続ける

この中で、「クリックして続きを読む」が、その他の3つフレーズよりもクリックスルー率が10%以上高いことが判明した。もちろん、私のブログで功を奏したフレーズが、その他のブログでも役に立つとは限らないため、ご自身のブログでもテストを行うべきである。

要素 #3: スクロールするソーシャルボタン

Quick Sproutで様々なソーシャルボタンを試した。記事の始め、そして、終わりにボタンを配置したことも、記事の途中でツイートを要請したこともある。しかし、常に最も効果が高いデザインは、スクロールするソーシャルボタンである。

SharebarFlare等のプラグインは、ソーシャルトラフィックを27%増加させていた。

social media

スクロールするソーシャルボタンのプラグインを利用する際は、ボタンの数を3つに限定してもらいたい。つまり、読者が利用しているソーシャルネットワークの中で、人気が高いネットワークを3つ選ぶ必要がある。ちなみに、私のサイトでは、Facebook、Twitter、Google+が該当する。

選択肢を増やし過ぎると、経験上、ソーシャルトラフィックは減ってしまう。

要素 #4: フォントのサイズは11、もしくは、それ以上

約1ヶ月前、テキストのサイズが読みやすさに影響を与えることを記事の中で指摘した。

私は13のブログでテストを行い、フォントのサイズを8から9に引き上げると、読者がサイトでコンテンツを読む時間が13秒増加した。サイズを10にすると、さらに8秒間増え、11にすると、6秒間増加した。

ただし、ArialやTimes等の読みやすいフォントを利用していることが前提である。読みにくいフォントを利用しているなら、サイズを大きくしたところで、大きな効果は見込めない。

信じられないなら、実際にフォントを大きくしてみると良いだろう。

要素 #5: 右側にサイドバーを配置する

一部のブログでは、サイドバーが左に掲載されている。サイドバーを両側に用意しているブログもある。私は幾つか異なるレイアウトのタイプを試したが、コンテンツを左側に配置し、サイドバーを右側に配置するレイアウトが、最も効果的であった。

このレイアウトでは、読者は、コンテンツに集中することが可能であり、一方のブロガーは、サイドバーで、その他のアイテムを宣伝することが出来る。メインのコンテンツは、60%以上のスペースを占める必要がある。ビジターは、ブログの記事を読むために、ブログにアクセスしているのであり、その他の要素で気を散らすべきではない。

サイドバーをどうしても左側に配置したいなら、それでも構わないが、私が行ったテストでは、コンテンツを読む人は15%-25%減少してしまうことが判明している。

要素 #6: 経歴を紹介する

企業のブログを運営しているのであれ、個人的なブログを運営しているのであれ、読者とつながりを作るべきである。個人的なレベルでのつながりが存在しない状態では、コメントの投稿や購入は期待できない。

オープンに接すると、読者との絆を作ることが出来る。サイドバーで、簡単な経歴を紹介し、詳細な経歴ページにリンクを張ろう。

企業のブログを運営しているなら、設立者、もしくは、ブログを管理するチームの経歴をサイドバーに掲載する手がある。その際は、経歴の上に写真を掲載しよう。つながりを築くためには、ブロガーの姿が「見える」ことが条件となる

要素 #7: Eメール購読の選択肢を用意する

前にも指摘したことがあるが、Eメールアドレスの収集は、トラフィックを増やす上で、非常に重要度が高い。サイドバー上部のオプトインを利用することも、あるいは、もっと積極的に集めたいなら、ポップアップを利用することも可能だ。

emails

無料のEブック、または、コースを提供すると、Eメールの購読者が増える。また、名前とEメールアドレスではなく、Eメールアドレスのみを求める場合も、オプトインが10%前後増える。

今年の6月、Quick Sproutが得たトラフィックの28%は、Eメール経由であった。コメントとソーシャルシェアの大部分を占めていたのも、Eメールの購読者であった。

いずれにせよ、読者のEメールアドレスの収集を始めるべきである。新たにブログの記事を更新した際に、通知することが出来るためだ。

要素 #8: 人気が高い~ウィジェットを利用する

私のブログで最もクリックされている領域が、どこなのか見当をつけることが出来るだろうか?実はコンテンツではない

サイドバーには、ガイド、特に人気の高い記事、そして、現在人気が高いコンテンツを紹介する領域が用意されている。

popularity contest

ここが最もクリックされる回数が多い領域である。トラフィックを重要な記事に導くだけでなく、私が採用するクロスリンクの手法により、検索エンジンのランキングにもプラスの効果をもたらす。

Popularity Contest プラグインを利用しているなら、誰でもこのメリットを得ることが出来る。ただし、私のタブと同じようなタブを使いたいなら、ディベロッパーに調整を頼む必要がある。

要素 #9: Yoast SEOプラグインを使う

これほど簡単な調整方法はない。長い目で見ると、飛躍的に検索エンジンのトラフィックは伸びていく。

WordPressでブログを運営しているなら、Yoast SEO プラグインをインストールしよう。WordPressを利用していないなら、この記事で紹介している手順に従って、自力でSEOを実施する必要がある。

要素 #10: シンプルな配色とデザインを心掛ける

色によって意味は異なる。慎重にブログで利用する色を選んでもらいたい。心理的な観点においてだけではなく、選択する色は、色々な意味で重要である。色によって、コンテンツは読みやすくもなり、反対に、読みにくくもなる。

例えば、黒い背景に赤いテキストの組み合わせは、白い背景に黒いテキストの組み合わせと比べると、読みにくい。

出来るだけ余白のスペースを取り、テキストには黒を用いて、デザインをシンプルにするよう心掛けると良いだろう。ビジターはブログのコンテンツを読むためにアクセスしているのであり、デザインを複雑にする必要はない。コンテンツを読みやすくすることを目標に掲げよう

要素 #11: 画像を利用する

Quick Sproutでは、全ての記事の冒頭に画像を配置している。以前は、画像を掲載しないこともあったが、テストを行った結果、ホームページで記事をクリックする人が増えることが判明した。

images

どれぐらい増えたか想像してもらいたい。実は37%も増えたのだ。たった1枚画像を加えただけだ。魅力的な画像を用いているなら、良い結果が出るはずだ。反対に醜い画像を用いているなら、クリックする人は少なくなってしまう。

私はストック写真を利用している。著作権使用料無料の写真を使う手もあるが、通常、質はそれほど高くない

結論

トラフィックを増やすブログをデザインするのは、難解な取り組みではない。 今回紹介した手順に従うだけで良い。そうすれば、トラフィックは増えていく。

全ての変更を加える時間がないなら、スクロールするソーシャルボタンのプラグインとスレッド表示のコメントをインストールする作業から始めよう。この2点のシンプルな変更により、ソーシャルメディアのトラフィック、そして、検索トラフィックは、長期的に伸びていくだろう。

完璧なブログのデザインを構成する要素は他にもあるだろうか?

この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 Essential Elements of a Perfect Blog Design (a Data Driven Answer)」を翻訳した内容です。

一番目のコメントに関しては日本のブログは米国程、コメントが活発に投稿されませんし、スパムコメント排除に時間がかかったりしてしまうので微妙な所とは思いますが、他はどれもタイトルだけ見ると一般常識の範囲と思いつつも、読んでみると、改めて気づきのある内容でした。統計値も多く、適度にデータドリブンなものも多かったですし、どれもテストしてみる価値は十分にありそうな内容でした。 — SEO Japan [G+]

アイトラッキング調査で判明した8つの原則

アイトラッキング調査といえば、画面上のユーザー目線を追うことで、普段気付かないウェブデザインの問題やユーザビリティ上の課題を見つけ出そうという試み。サイトのコンバージョン率改善には確実に役に立つであろう手段ですが、準備の大変さや費用も重なり、中々実現できている企業は少ないと思います。今回、既に公開されている様々なアイトラッキング調査を調査し、そこから学べる要素を引き出した記事を紹介します。ある種、鉄板といえるルールに集約されていますが、筆者は有名デジタルマーケッターでありヒートマップツールで有名なCrazyEggの創業者ニール・パテルだけに、分析内容含め学べる点は多そう。 — SEO Japan

eye tracking

データに関しては、多ければ多いほど良い。データの解析、テストの実施、数値の考察、トレンドの分析 — 素晴らしい事業、そして、優れたウェブサイトを作り出す上で、データは土台となる。

消費者の行動に対する調査において、興味深い分野が一つある。それは、アイトラッキング(視標追跡)だ。アイトラッキングから得られる情報は、ウェブデザイン、コンテンツの作成、コンバージョンの最適化、そして、オンラインマーケティングをレベルアップさせる力を持つ。

そこで、アイトラッキングテストの収益に関わる結果をまとめ、それぞれの事業に当てはめて考えられるように、これから提供していく。

その前に、アイトラッキングとは何かを説明させてもらいたい。アイトラッキングとは、基本的に、ビジターが、ウェブページのどの場所を、どれぐらいの時間見ているのかを計測する技術である。アイトラッキングのデータは、上の画像のように、被験者が見ている画面上に覆うように、視覚的に表示される。

アイトラッキングでは、ビジターが、最初に見た場所、2番目に見た場所、3番目に見た場所…を把握することが可能だ。ユーザーが画面のどの部分に特に強い関心を示しているのか、そして、特定の領域をどれぐらいの時間見ていたのかが分かる。

あらゆる効果的なリサーチに境遇することだが、アイトラッキングの調査を行うには、それなりのコストがかかる。最も安価なアイトラッキングデバイスでも、5000ドルはくだらないだろう。手頃な価格とは程遠い。しかし、私は、公開されているアイトラッキングの調査を分析することで、オンラインビジネスに役に立つ8つの原則を見出すことに成功した。

原則 #1: 最も有益なコンテンツを上半分に掲載する

やはり、上半分のコンテンツは、多くの注目を集める。そのため、最も重要なコンテンツをこの場所に用意するべきである。

eye tracking fold

ただし、上半分が最も重要な場所であったとしても、残りの場所を無視していいわけではない。上半分に何もかも詰め込むと、ウェブサイトの使いやすさを台無しにしてしまう。まさに、本末転倒である。

8秒以内にビジターの注目を掴み取る必要があるため、魅力的な情報をウェブページの上半分に掲載しよう。ただし、その際は、コールトゥアクションを詰め込んで、散らかしてしまわないように注意してもらいたい。

魅力的なメッセージとコピーを作る努力をするべきだ。それが、さらにコンテンツを読み、製品を購入する意欲を促す。

NeilPatel.comの新しいデザインにA/Bテストを実施したところ、上半分に掲載したコールトゥアクションが、コンバージョン率を21%減少させていた点に気づいた。

原則 #2: コールトゥアクションをページの一番下に掲載する

確かに、ページの上部は、ビジターに最も見てもらえる。しかし、次に多くの注目を集めるのが、ページの一番下の部分である。ビジターは、画面をスクロールする。その際は、ページの一番下に向い、そこで、スクロールを終える。この場所にコールトゥアクションを表示するべきだ。

私は複数の場所にコールトゥアクションを用意している。皆さんにも、このアプローチを是非利用してもらいたい。

eye tracking crazy egg

Crazy Eggのヒートマップを見ると、Quick Sproutのメンバーシップページの下の方に掲載されたコールトゥアクションが、クリックの大半を獲得していることが分かる。事実、メンバーシップページの中間に配置したコールトゥアクションボタンよりも、39%も多い。

原則 #3: ビジターは大きな、太字のヘッドラインを読む

ヘッドラインが大きければ大きいほど、そして、目立てば目立つほど、読んでもらえる確率は高くなる。有名なF字パターンの調査を含む、様々な調査によって、ヘッドラインの大きさの重要性が証明されている。

eye tracking f pattern

このトピックを追求したThe Poynter Instituteによる重大な調査では、「圧倒的なヘッドラインは、ページを訪れた際に最初に見てもらえることが多い」と結論づけられていた。

ヘッドラインの重要性ヘッドラインの作り方に関しては、既に説明した。ただし、読みやすさに加えて、目立つデザインの要素をヘッドラインにもたらす必要がある — 大きく、そして、ボールド体で綴ると良いだろう。

私は時々ヘッドラインに視覚的な飾りを用いる:

eye tracking headline

しかし、ほとんどの場合、大きな活字書体を用いる:

quicksprout eye tracking headline

原則 #4: 情報を塊に分ける

「コンテンツを短い段落に分けて、見出しを用意し、箇条書きを使い、そして、番号付きリストを利用するべし」と言う鉄則を聞いたことがあるのではないだろうか。

この鉄則には、直感が関係している。単純に、ビジターは巨大なテキストの塊を消化することが出来ないのだ。

下のアイトラッキングのヒートマップは、ページ上の注視時間を表しており、情報を消化可能なサイズの塊で提供する必要性を指摘している。

明らかに、ビジターは塊を見る。このページは、必ずしも、レイアウトの良い見本とは言えないが、強力な視覚的要素を持つ見出し — 中央への配置、目立つ色、考え抜いた空間の構造 — をビジターが見る、と言う考えを実証している。

原則 #5: 多くの余白を設ける

余白(ネガティブスペース)は、ウェブデザインにおける重要な要素の一つである。アイトラッキングの調査が、この点を実証している:

eye tracking whitespace

上の例では、余白を持つ開放的なレイアウトが、スムーズに注視を導き、データを効率良く吸収させてていることが分かる。

余白は、スペースの無駄遣いに見えるため、何か配置したくなる気持ちは分かる。しかし、ページの残りの動きを促す効果があるため、実は貴重な存在である。人間の目は、ページの様々要素から、「休む」場所を求める。また、次に向かう場所を把握する必要もある。

そこで余白が役に立つ。

原則 #6: ページの左側は重要

このアイトラッキング調査は、ユーザーが、ページに滞在する間、ページの左側を見ることが多いと指摘している。

eye tracking left

多くの言語では、テキストが左から右に向かうパターンが採用されている。ウェブデザイン、そして、ウェブページを読む習慣において、この閲覧パターンは、深く根付いている。

ウェブページをデザインする際、または、コンテンツを配置するさは、重要なコンテンツを左側に置き、ページの左側を最大限に活用すると良い。

原則 #7: バナーを排除する

ウェブバナーは無視される。バナーへの注目の低下は、バナー広告が黄金時代を迎えた頃から現れ始めた。

バナー広告の効果は消え始めた。単なる広告でしかなかったためだ。その後、注目を集めるために、震えるバナーの利用が始まった。しかし、システムのエラーにしか見えない作品もあった。また、「100万人目の訪問を記念し、黄金のフェラーリを贈呈する」と宣伝する広告も現れた。

クリックする気になるだろうか

「バナーブラインドネス」と呼ばれるこの現象は、アイトラッキングの初期の研究で、特に話題に挙がることが多かった。ヤコブ・ニールセン博士は、1997年にバナーブラインドネスの存在を発見していた。

現在、バナーブラインドネスは、インターネットの知識、そして、ユーザビリティの常識として、受け入られている。とても重要度が高く、Wikipediaの記事が作られるほどだ。バナーが無視されると言う指摘が信じられないなら、以下のアイトラッキングの調査結果を見てもらいたい。

eye tracking banners

サイトを収益化する方法が他にないなら話は別だが、基本的には、バナーを利用するべきではない。

原則 #8: 人物写真は有効

LinkedInの調査を始めとするユーザビリティの調査では、人物の写真の効果が裏付けられている。たとえ写真であれ、他の誰かを見ると、– 通常は — 魅力、理解、あるいは、識別において前向きな心理の反応を促す。

人物の顔写真を持つページは、双方向的な情報のやり取りと閲覧を促し、直帰率を低下させる効果がある。

人物写真に関する調査で得られた4つの重要な見解を挙げていく:

  • デザインの要素として人物写真を利用する — ホームページで人物の画像を利用するべきだ。人は他の人を見る習性があり、その結果、ページに長くとどまるためだ。
  • Aboutページで写真を用いる — 容姿が分かると、信じてもらい、信頼してもらい、そして、取引を行ってもらえる確率は高くなる。
  • LinkedInのプロフィールで顔写真を用いる — すると、信頼感が生まれる。
  • Googleオーサーシップの確立に励む — SERPでは、オーサーシップの画像を持つエントリにクリックが集まる。

結論

ウェブサイト、コンバージョン、事業、そして、製品を、アイトラッキングの調査に注目するだけで、改善することが出来る。

ビジターがサイトのどこを見ているかは、非常に重要だ。なぜなら、ビジターが何を学ぶか、何をするのか、そして、何を買うのかに影響を与えるためだ。見た結果、クリックが生まれる。

アイトラッキングの調査から得たその他の見解をご存知なら、コメント欄で発表してもらえないだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「8 Powerful Takeaways from Eye Tracking Studies」を翻訳した内容です。

長年の経験値と深い知識を元にした考察だけあり、どれも基本的といえば基本的ですが、読み応えがある記事でした。次のランディングページを作成する前に一度じっくり内容を読み、基本を徹底的に頭に叩き込んだ上で取り組んでみてはいかがでしょう? — SEO Japan [G+]

コンバージョンを減らすランディングページの7つの誤り

LPOも大分普及してきた日本のウェブマーケティング、本格的なLPOは行っていなくとも広告用に専用のランディングページを用意しているサイトは多いでしょう。とはいえ、せっかくの専用ページを設けているのに、効果が出ていないばかりか普通にホームページにしておいた方が良かったというケースさえありかねません。今回はランディングページのコンバージョンを減らしかねない基本的なポイントをインフォグラフィック形式でまとめた記事を。 — SEO Japan

ランディングページは、コンバージョン率の増加に貢献するはずだが、コンバージョン率にマイナスの影響を与えていることが多い。このケースは、どんな時に生じるのだろうか?誤ったコピーを掲載する、あるいは、ビジターの気を散らしてしまう際に発生する。

これは氷山の一角に過ぎない。そこで、ランディングページのコンバージョン率を最大限に高めてもらえるように、避けて欲しい過ちをリストアップし、収益を増やすために踏む必要のあるステップを記したインフォグラフィックを作成した。

下の画像をクリックすると、拡大表示される(インフォグラフィックの下に訳文を掲載):

7 Landing Page Flaws That Kill Your Conversions

コンバージョンを台無しにするランディングページの7つの誤り(そして、修正する方法)

そのランディングページは役目を果たしているか?

マーケッターの64%: ランディングページは、提案するメリットを試す上で最も効果的な方法だと認識している。– MarketingSherpaより

B2B企業の68%: ランディングページを使って、今後のコンバージョンに向けた売り上げのリードを集めている。– MarketingSherpaより

マーケッターの48%: 各マーケティングキャンペーンに新たにランディングページを作る。– MarketingSherpaより

1. 必要される情報が多過ぎる

あまりにも多くの情報の入力を求められると、ビジターはうんざりする。ビジターは、求められた情報を入力するよりも、サイトを去りたくなる。

解決策
・関連性があり、必要な情報のみを入力フォームでは取得する。
・フォームを目立つ場所に置き、楽に入力することが出来るように工夫する。

2. 具体的なコールトゥアクションが存在しない

ランディングページの48%は、複数の提案を掲載している — MarketingShelpaより

この状況は、顧客を混乱させてしまう。すると、コンバージョン率は下がる。複数の提案を行うランディングページは、単一の提案を掲載するランディングページと比べて、獲得するリードが266%少ない。

解決策
・ビジターを考慮して、分かりやすく表現する。提案は一つだけ用意する。
・コールトゥアクションを、見つけやすく、分かりやすく、実行しやすくする。

3. テキストが多過ぎる

ページ上のテキストが多過ぎると、混乱を招く。何が提案されているのか、消費者が理解することが出来ない可能性がある。ページの要点が明らかではない場合、ビジターはサイトを去ってしまう。ビジターの注目を掴む時間は、約5秒間のみ。

解決策
・箇条書きを活用する。
・太字を使って、テキストを強調し、注目を得る。
・製品/サービスの特に重要なポイントを強調する。

4. ヘッドラインが注目を掴んでいない、あるいは、ヘッドラインがない

ヘッドラインをテストしているマーケッターは、77%のみ。– MarketingSherpaより

ありきたりのヘッドラインや、退屈なヘッドラインを避ける必要がある。ビジターを迎え、ページの要点を伝えるヘッドラインを用意するべきである。

解決策
・ヘッドラインには、ページの内容を反映させる。
・具体的なヘッドラインを作る。
・メッセージを伝えられる程度の長さは必要だが、ビジターの視界に収めなければならない。

5. ランディングページの読み込みに時間がかかる

消費者の40%は、読み込みに3秒間以上かかるウェブサイトを見捨てる。ウェブサイトのパフォーマンスに不満を持つ買い物客の79%は、同じサイトからの購入を避ける。10万ドル/日を稼ぎ出しているEコマースサイトでは、ページの読み込みが1秒間遅れると、年間で250万ドルの収益を失う可能性がある。

解決策
・ガラクタを処理する。不要なテキストや画像は削除する。
・各種のデバイス(コンピュータ/モバイル)でページの読み込みをテストする。

6. 効果が高い取り組みを特定するテストを行わない

40以上のランディングページを持つ企業は、5ページ以下のページよりも、リードが12倍以上多い。– HubSpotより

マリアン大学では、大幅に異なるランディングページを比較テストした結果、コンバージョン率が264%増加した。1,000ページ以上のランディングページを持つDellでは、ランディングページをウェブページに対してテストすることで、コンバージョン率が最高で300%増加した。

解決策
・幾つかランディングページをテストし、結果を記録する。コンバージョン率を改善しないページには変更を加える必要がある。
・マーケティングのアイデア、ページのレイアウト、表現をテストして、変更がコンバージョン率の増加につながるかどうかを特定することが肝要だ。
・ランディングページの異なるバージョンを幾つか用意して、どのページのクリックスルーが一番多いのか確かめる。
・テストと調整を継続する。

7. サイトが信用できない

どこでもありそうな推薦メッセージが掲載されている。Blue Fountain Mediaは、Verisignのロゴをサイトに加えるだけで、売り上げを42%増加させた。消費者の68%は、スコアの良し悪しが掲載されている場合、レビューを信頼する。四捨五入した数字よりも、そのままの数字の方が、信頼度は高い。より正確であることを示唆するためだ。

解決策
・率直な推薦文を掲載する。
・信頼を示すバッジを掲載する。
・誰でも分かるような言葉で、規約を作成する。

このインフォグラフィックを拡大して見たいなら、ここをクリック

結論

ランディングページを作成したところで、必ずしも売り上げやリードが増えるとは限らない。事実、つまらないヘッドラインを作ったり、コールトゥアクションを誤った場所に掲載してしまうと、収益は減少する。

私は、ランディングページの最適化において、創造性に富むページが、特にコンバージョン率が高いことに気づいた。これは大きな発見だと言えるだろう。例えば、個人のサイトで、地名をコピーに利用したところ、コンバージョン率が30%増加していた。また、ランディングページの上部からロゴを外した結果、さらに18%増加したことも判明した。

他に、ランディングページのコンバージョンを高める方法をご存知だろうか?

サイトにこのインフォグラフィックをエンベッドする(下のコードをコピー & 貼り付け):


この記事は、Quick Sproutに掲載された「7 Landing Page Flaws That Kill Your Conversions (and How to Fix Them)」を翻訳した内容です。

各項目自体は基本的な内容ですが、一緒に紹介されていその際は、こちらのランディングページ作成サービスもご検討ください m(__)m — SEO Japan [G+]

YouTubeのエンゲージメントを374%高くする方法

Facebookのエンゲージメントの話の後は、YouTubeのエンゲージメントのお話を。企業の動画マーケティングが日本でも徐々にさかんになってきましたが(私の関わる会社でもこんなものを・・・)、試行錯誤している企業がまだまだ多い状況ではないでしょうか。今回はカリスママーケッターのニール・パテルがインフォグラフィック形式でYouTubeのエンゲージメント率改善のティップスをまとめてくれた記事をここに紹介します。 — SEO Japan

「ソーシャルサイトと言えば?」と問われたら、Facebook、Twitter、そして、Google+を思い浮かべるものの、YouTubeの名前が挙がることは稀である。

しかし、Alexaによると、YouTubeは、世界で3番目に人気が高いサイトであり、Googleに続いて2番目に人気の高い検索エンジンでもある。そのため、YouTubeを使って、トラフィックと売り上げを増やすことだって出来るはずである。

事実、幾つかシンプルな作業を行うだけで、YouTubeを使って、メリットを得ることが可能である。例えば、EメールにYouTubeの動画を埋め込むと、51%コンバージョ率が高くなる。エンゲージメント(シェア、コメント等の参加を介した交流)を最大限に高めたいなら、動画を4分以内の長さに抑えよう。

そこで、YouTubeのトラフィックとエンゲージメントを最大限に高める方法を紹介するため、インフォグラフィックを私は作成した。このインフォグラフィックには、やるべき事が全て網羅されている。

下の画像をクリックすると、拡大表示することが出来る:

How to Increase Your YouTube Engagement by 374%

YouTubeのエンゲージメントを374%高める方法

YouTubeの動画を使って、コンテンツマーケティングを実施しているなら(あるいは、検討しているなら)、このインフォグラフィックで提供されている情報を役立ててもらいたい。念のために言っておくが、動画作品を楽しんでもらうことが目的ではない。

エンゲージメントとは、コールトゥアクションに従うユーザーを計測する基準である

154% – 目立つサムネイルを持つYouTubeの動画を使うと、女性のクリックが154%多くなる。

96% – EメールにYouTubeの動画を埋め込むと、コールトゥアクションが96%高くなる。

51% – YouTubeの動画をEメールに埋め込むと、購読者:リードのコンバージョン率が51%高くなる。

40% – 動画を最後まで見る行為が、エンゲージメントに定められている場合、1分以上の動画は、エンゲージメントが40%高くなる。

12% – セレブではない人物が登場する動画を見ると、Facebookページへの訪問が12%増える。現実の人間の方が信頼してもらえる。

8/% – デスクトップコンピュータと比べると、モバイルで動画を見た場合、CTRは8%高い。

5% – 土曜日よりも火曜日の方が、YouTube動画の投稿、シェア、リンクは5%多い。

4% – 31-60秒間の動画に比べ、15秒以内の動画は、4%クリックスルー率が高い。

3% – 東部標準時間の午前11時は、午前1時と比べると投稿、シェア、リンクが3%多い。ランチタイムにYouTubeの動画を見る人が多いようだ。

3% – オプトインの動画よりもプレロールの動画の方が、コールトゥアクションが3%多い。実に3倍の差がある。

2% – 面白くない動画と比べ、面白い動画を見た後では、Facebookページの訪問が、2%多い。

2% – インタラクティブなプレロール動画と比べて、通常のプレロール動画では、コールトゥアクションが2%高い。

ベストプラクティス

メタデータを入力する

良質なヘッドライン、および、戦略的に選んだタグと共に、動画の内容を詳しく記述しよう。メタデータは、検索エンジンのユーザーに見つけてもらう上で絶対に欠かせない。

魅力的なサムネイルを選ぶ

通常、サムネイルは、エンゲージメントを最大で154%改善するが、結果は各動画によって大きく異なる。ユーザーが視聴したくなるような、シンプル且つ美しい(あるいは、ショッキング)なものを選ぶと良いだろう。

アノテーションを加える

「ここをクリック」等の動画上のメッセージは、効果が高い。コールトゥアクションを作って、ウェブサイトにアクセスしてもらう、チャンネルを購読してもらう、あるいは、その他の関係構築に関連する行動を起こしてもらおう。

一貫性を保つ

投稿の時間、動画の長さ、制作スタイル、そして、タイトルにおいて一貫性を維持しよう。パターンを確立して、そのパターンを守ってもらいたい。

戦略的なタイミングで投稿する

ニュースやイベントに合わせて動画を投稿しよう。例えば、七面鳥料理の動画を作ったなら、感謝祭の一週間前に投稿すると良い。トピックが視聴者の心の中にあるうちに、動画を見てもらうのだ。

トピックに対して最善の長さの動画を作る

通常、エンゲージメントに関しては、短ければ短いほど良い。しかし、例外もある。例えば、説明する動画においては、30秒よりも、4-5分の方が効果は高い。

視聴者に語りかける

これはあらゆるソーシャルメディアの投稿に有効なルールであり、YouTubeにも当てはまる。早く、そして、親切にコメントに返信しよう。その結果、関係が構築される。そして、関係は、視聴回数、いいね!、シェアにつながる。

このインフォグラフィックを拡大したバージョンを見たい方はここをクリック。

結論

マーケッターなら、YouTubeを活用するべきだ。動画を作る時間がなくても、YouTubeのその他の動画を利用することは可能である。

まだ活用していないなら、YouTubeにアクセスし、チャンネルを作り、動画の制作に取り掛かろう。YouTubeの動画は、トラフィックと売り上げを伸ばす効果があるだけでなく、絶大なブランディング効果も持っている。さらに、Googleで上位にランク付けされるメリットもある。

YouTubeのエンゲージメントを高める方法を他に知っているなら、コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、Quicksproutに掲載された「How to Increase Your YouTube Engagement by 374%」を翻訳した内容です。

374%の根拠は微妙ですが、一気読みで気づきがあるティップスもあったかもしれない記事でした。米国なので、YouTubeの話でしたが、日本ではニコニコ動画も活用のしがいがある動画プラットフォームですよね。最初に紹介した私たちの事例でもYouTubeよりニコニコ動画の方がはるかに高い人気を得ました。映像にコメントが出るとことで、あえて、つっこみ所を用意してコメントを書いてもらい、コメントとセットで動画が面白くなる、という波及効果はニコニコ動画独自のものだなぁ、と今回感じました。意図的に実施することは、結構なチャレンジとは思いますが、動画マーケティングの活用、今後日本でもますます増えていきそうです。 — SEO Japan

Googleのナレッジグラフから検索トラフィックを獲得する方法

知識としては持っていても今いちSEOに活用しきれていないという人は私も含めて多いと思います。今回はナレッジグラフを具体的に検索エンジンからの集客数アップにつなげる方法をカリスママーケッターのニール・パテルが解説してくれたありがたい記事をお届けします。ナレッジグラフの基本的な知識と具体的なSEOへの活用方法がわかる内容です。 — SEO Japan

traffic

Googleが、2012年5月16日に導入したナレッジグラフは、検索コミュニティに大きな衝撃を与えた。当時のレポートは、Googleが、人口知能に進出し、大幅に賢くなったと伝えていた。

ナレッジグラフが導入されてから2年が経過するものの、ナレッジグラフ最適化(Knowledge Graph Optimization: KGO)の重要性を的確に理解しているSEOのエキスパートは、まだまだ少ない。

Googleが「賢くなった」なら、ウェブサイトを運営する側も賢くならなければならない。 ただし、システムを操作するために「賢くなる」のではなく、あくまでも、ユーザーが検索を行い、求める情報を得る仕組みを理解するために、賢くなってもらいたい。

Googleの目標は、ユーザーに最も正確な検索結果を出来るだけ早く提供することだ。マーケッターも同じ目標を持つ必要がある — つまり、ユーザーが求めているものを正確に提供する必要がある。当然、サイトを運営しているなら、自分のサイトが検索結果に表示されることを望む。それなら、ナレッジグラフを意識して、ウェブサイトを最適化する取り組みを行うべきである。

しかし、その前にナレッジグラフとは何かを確認していこう:

ナレッジグラフとは?

ナレッジグラフは、Googleが、問いに答え、情報を直接提供する手段である。

ナレッジグラフを理解する際は、「What is the knowledge graph?」(ナレッジグラフとは)で検索を行うと良い。表示される結果は、ナレッジグラフそのものであり、SERPの上部に表示される。ナレッジグラフでは、大きなフォントが用いられ、グレイの専門のボックスが設けられる。

knowledge graph

もっと具体的に説明していこう。ナレッジグラフ(KG)とは、– Search Engine Landによると — 「人物、場所、物事に関する事実(エンティティ)、そして、このエンティティのつながりを理解する」テクノロジーを指す。

実際のKGを確認すると、仕組みを理解してもらいやすいので、例を挙げていく。

「famous actors」(有名俳優)で検索を行うと、次のGoogleのSERPが返される。上部の写真のカルーセルが、ナレッジグラフの結果である:

knowledge graph actors

「Colorado Rockies」の検索結果では、ナレッジグラフの結果が大きなスペースを占めている:

rockies

「best sandwich shop in San Francisco」(サンフランシスコで一番おいしいサンドイッチ屋)で検索を行うと、カルーセルの結果とマップが表示される。どちらもKGである。

sandwich

個人の人物に関する結果は、クエリの表現に左右される。例えば、「who is the ceo of google」(GoogleのCEOは誰)と入力すると、次の結果が返された:

ceo

しかし、「who is Larry Page」(ラリー・ペイジは誰?)と検索すると、次の結果が表示される:

larry page

ナレッジグラフは、場所、そして、Google+のアカウントを含む様々な要因に応じて、パーソナライズされた結果を提供する。次にGoogleが提供するパーソナライズされた結果の例を挙げる:

ip address

ナレッジグラフの仕組み

複数の興味深いアルゴリズムのテクノロジーが、ナレッジグラフを動かしている。そのうちの幾つか紹介していこう:

  • セマンティック検索 — ナレッジグラフがインプットを理解する上で、原動力として活躍するのが、セマンティック検索である。KGは、様々なデータのポイント — ワードのバリエーション、類義語、コンセプトのマッチング、自然言語、IPの場所、検索のコンテキスト — を考慮して、より具体的な結果を提供する。Googleは、最近のアルゴリズムのアップデートの多くで、セマンティック検索の力を強化してきた。
  • エンティティのインデックスと曖昧性の解消 — ナレッジグラフは、あらゆる事柄 – 名詞、物、エンティティ – を列挙し、他の事柄と結びつける壮大な取り組みである。この「事柄」は「エンティティ」と呼ばれる。そして、エンティティの振り分けを行うプロセスは、エンティティの認証と曖昧性の解消(Entity Recognition and Disambiguation: ERD)と呼ばれる。これから説明していくが、エンティティの力を理解することは、KGOにおいて、重要な鍵を握る。
  • ユーザーの行動 — 個人的に面白いと思ったのは、ナレッジグラフは、ユーザーの行動に大きく左右される点だ。先程紹介したクエリ「what is the knowledge graph」に対して、ナレッジグラフ自体は、Google独自の用語ではあるものの、SERPには、Googleではなく、Wikipediaのページをグラフ化したコンテンツが掲載されている。この事実だけをとっても、Googleが、アルゴリズムを介して、(私の知る限り)Google自身の結果ではなく、Wikipediaの結果を優先していることが分かる。これは、大半のユーザーが、Wikipediaを情報源として利用していることが影響している。CTR、自然なトラフィック、直接的なトラフィックを含む検索トラフィックのパフォーマンスが優れているため、Wikipediaには、ユーザーのクエリに対する最高の答えが含まれていると考えられる。

これでナレッジグラフとは何か、そして、その仕組みを理解してもらえたはずなので、検索トラフィックを増やすために必要な作業を検証していこう。

エンティティのキーワードを使ってコンテンツマーケティングを継続する

基本的なレベルで、キーワードを利用しよう。ナレッジグラフ(KG)は、エンティティの認証および曖昧性の解消を行うシステムとして、キーワードを「エンティティ」と考慮する。KGは、特定のエンティティを認識し、曖昧性を取り除き、データベース内のその他の無数のエンティティに関連付ける。

キーワードを利用しない状態では、ウェブサイト上のページを特定の検索クエリに結びつける作業は難航する。

Schemaマークアップを可能な限りあらゆる場所で利用する

Schemaマークアップは、ナレッジグラフで、自分のサイトのコンテンツをグラフボックス内に表示してもらうための、最も手っ取り早く、それでいて、最も効果的な方法だと言えるだろう。SchemaのマークアップはGoogleの検索結果の36%に表示されることが判明している。従って、Googleが、Schema マークアップを持つページを優先していると推測することが出来る。そのため、出来る限りSchema マークアップを利用してもらいたい。

様々なウェブサイトに対して、マークアップの選択肢が用意されている。ナレッジグラフは、有益な結果を生成する上で、このマークアップに大きく依存しているため、サイトのエンティティにSchemaを利用するべきである。

大勢の方々が、マークアップに、既に慣れ親しんでいるはずだ。以下に映画のマークアップの結果を掲載する:

movies

サイトで利用することが可能なSchemaは他にも数多く存在する。

例えば、レシピをサイトで利用しているなら、Schemaを使って、料理の作り方、料理のタイプ、調理時間、材料を特定すると良いだろう。

recipe

Googleは、入力する全てのSchemaのデータに対して、全てのナレッジグラフのデータを取り上げるわけではないが、確実に一部のSchemaを採用する。また、セマンティック検索とマークアップが、時間の経過とともに、アルゴリズムにとって、より重要になるにつれ、さらに多くのSchemaが返されるようになるだろう。

下の結果で、マークアップがナレッジグラフの結果をどのように提供しているのか、注目してもらいたい。Googleは、マークアップがなくても、結果をマークアップとして読み込んでいる。その上、Googleは、準備時間、カロリー、評価、そして、レビューを特定するマークアップに対して、KGの結果を提供する。

stir fry

上記のマークアップは、ナレッジグラフの結果を生成するマークアップのタイプのほんの一例に過ぎない。その他にもサイトに利用することが可能なSchemaは、数多くある。Schema.orgのサイトに各種のSchemaが紹介されているので、一度、確認してもらいたい。

Google+のページを最適化する

ナレッジグラフは、Google+から直接多くの情報を引き寄せる。そのため、Google+のページを最適化している企業、そして、団体は、KGOにおいてアドバンテージを持っていると言えるだろう。Google+のページを最適化すると、結果的に、ナレッジグラフに対する最適化につながる。

例を挙げて説明しよう。カリフォルニア州のサンホセで、美味しいレストランを探しており、「eatery in san jose」(レストラン サンホセ)で検索を行うと仮定する。すると、表示されたナレッジグラフのカルーセルには、写真、レビュー、ルートが、関連するレストランのGoogle+のページから直接掲載されていることが分かった。

eatery

特定のレストラン、例えば、Flames Eateryをクリックすると、クエリは自動的に変化し(検索フィールドに注目)、SERPにさらに多くのGoogle+のデータが掲載されるようになる。Googleにログインした状態で検索を行うと、Googleのサークルに追加してレストランを「フォロー」することも、レビューを作成することも出来る。

flames

Google+は、レストランの営業時間、メニューを含むその他の重要な情報を用意することが可能であり、検索エンジンのユーザーは、ナレッジグラフの結果でこの表示を入手する。

顧客のレビューを促す

KGの結果の中で、とりわけ多く表示されているのが、レビューである。Googleは、検索、および、地図の検索結果において、グラフを作る際にレビューのテキストを当てにする。そこで、ユーザーのインプットが、Googleマップ内のナレッジグラフのデータに与える影響を確認しておこう:

ruby skye

当然ながら情報が豊富に詰まった詳細なレビューは、有益な結果を提供する。

レビューを要請する方法は、この記事では取り上げるつもりはないが、検索の関連性、さらには、ナレッジグラフの結果にインパクトを与える点を覚えておいてもらいたい。

Freebase MID(sameAs)を利用する

Freebaseは、エンティティのデータベースであり、MID(Machine Identification: 機械ID)を全てのエンティティに割り当てる。ある程度知名度が高いエンティティには、FreebaseでIDが与えられている可能性が高い。

freebase

Googleは、2010年にMetawebを買収し、Freebaseを入手した。Freebaseは、今でもクリエイティブコモンズのライセンスを受けるものの、同団体が作るデータは、Googleのナレッジグラフのデータベースに完全に組み込まれる。従って、ブランドのエンティティをFreebaseと結びつけると、構造化したデータをFreebaseのデータと相互に関連させることが可能になり、エンティティの曖昧性の解消を促進させ、KGの結果を整える上で有効に働く。

この相互的な検証がプラスに働く方法の一つが、sameAsプロパティである。AJ Kohns氏は「エンティティカノニカル」と表現している。itemprop=”sameAs”マークアップを加えると、簡素なナレッジグラフのコンテンツを提供する上で欠かせない、曖昧性の解消を即座に実施することが出来る。

エンティティ(人物、物事、会社等)が、Freebaseのデータベースに含まれていなくても、簡単に追加することが可能である。

schema

Wikipediaを助ける

Wikipediaは、明らかにナレッジグラフの情報源の一つとして認識されている。Wikipediaの正確で、信頼され、尚且つ、有益な情報に貢献することが出来る。ただし、Wikipediaは、SEO/KGOの手段ではなく、ナレッジグラフの情報源である点を忘れないでもらいたい — そして、ウェブサイトを成功に導く要素の一つでもある。

先程も申し上げた通り、KGOはSEOではない。KGOでは、オンラインマーケティングの客観的で、ユーザーの情報を意識した見解が求められる。

Googleを助ける

最後になるが、Googleがナレッジグラフの結果を精査する取り組みを、「not useful」、「useful」、もしくは、「awesome」で評価することで支援する手もある。これは、今回紹介した方法の中で、結果への影響力は最も低いと思われる。ただし、少なくとも挙げておきたかったため、最後に紹介した。

それでは、意見をGoogleに伝える方法を伝授しよう。

ナレッジグラフのボックスの下に、通常、「フィードバック」が用意されている。このフィードバックをクリックすると、結果に関する意見を伝えることが出来る。

cheesesteak

レスポンスを求めるポップアップが現れることもある:

feedback

個人的には、私の意見が、Googleの壮大な取り組みに大した影響を与えることが出来るとは考えていない。しかし、Googleが、検索の能力を改善する上で手を貸すことが出来るなら、助けてあげるのも悪くはないはずだ。

結論

ナレッジグラフに対する最適化は、その場しのぎの解決策でもなければ、巧妙なトリックでもなく、あくまでも、信頼を優先したマーケティングの取り組みである。ユーザーに有益な情報を与え、最善の決定を下してもらうことが、KGOの中核を占めている。

ナレッジグラフの結果に対して、その他に最適化する方法をご存知なら、是非、発表して頂きたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Get Search Traffic from Google’s Knowledge Graph」を翻訳した内容です。

ディテールにこだわりすぎるニール・パテルだけにそこまでやる必要あるのかという網羅ぶりでしたが、結果ナレッジグラフが影響を与える・ナレッジグラフに影響を与える要素が幅広く理解できたのではないでしょうか。とりあえずSCHEMAを押さえたマークアップはSEO的には今後必須になりそうです。日本ではウェブ制作会社へのSEOリタラシーの低さもあってか全体的に導入が遅れ気味のようですが、とりあえずSEOを気にしているサイトであれば今年中に対応しておきたいですね。 — SEO Japan

SEOの健康診断を10分で行う方法

出張が続いて更新を怠っており失礼しました。今日からまた地道に記事投稿を再開させていただきます。ということで、久々の記事はあなたのサイトのSEOの状況を10分でチェックしてみようという日常的にSEOに取り組んでいない方にはピッタリの記事を。 — SEO Japan

seo

SEOに詳しいものの、全体像をつかむことに苦労しているデジタルマーケッターは多い。

そのため、ウェブサイトのSEOを一目で理解する能力は、重要であり、磨きあげていく必要がある。大変だと思うかもしれないが、実は、10分もあれば全体像を把握することが可能である。しかも、高価なツールを利用する必要もない

今回紹介するステップを参考にして、ウェブサイトの健康をチェックし、競合者の取り組みを確認し、SEOを改善する上で必要な作業を発見してもらいたい。

これから、大まかな概要を説明していく。今回は、具体的なSEOの分析方法を取り上げるつもりも、オフサイトSEOを詳しく検証するつもりもない。あくまでも、手っ取り早くサイトの脈を測ることが目標だ。それでは、早速、プロセスを紹介していく:

  • ステップ 1: ドメインオーソリティを調べる。
  • ステップ 2: サイトの読み込み時間を特定する。
  • ステップ 3: サイトマップをチェックする。
  • ステップ 4: robots.txtをチェックする。
  • ステップ 5: メタコンテンツをチェックする。
  • ステップ 6: H タグをチェックする。
  • ステップ 7: オンサイトのコンテンツをチェックする。
  • ステップ 8: キーワードをテストする。

ステップ 1: ドメインオーソリティを調べる

ドメインオーソリティ(DA)は数字、または、得点で表され、サイトに割り当てられる。0点から100点で計測され、100点に近ければ近いほど、オーソリティは高くなる。DAのスコアが高いサイトは、検索結果で優先される。サイトのDAは、年月が経過し、SEOの取り組みが行われ、そして、信頼されているサイトからリンクが張られるにつれ、高くなっていく。DAは、サイトを評価する上で、最も重要な情報だと言っても過言ではない。

Open Site Explorerにアクセスして、サイトのURLを入力し、「search」をクリックするだけで、ドメインオーソリティを知ることが出来る。

open site explorer

左上の数字に注目しよう。この数値が、サイトのドメインオーソリティとなる。

open site explorer da

サイトが、DAのパフォーマンスを把握することが出来るように、表を作っておいた。

DA 評価
1-10 弱い — サイトは生まれてから日が浅く、強さに欠ける。まだまだ成長させていく必要がある。
11-20 及第点 — 良好なレベルには達していないものの、改善を続けている。さらに成長させていこう。
21-30 割と良い — SEOを行っている兆候は見られるものの、改善する余地はまだまだある。
31-40 良い — 大半のスタートアップは、31-40に属する。決して悪い数値ではなく、もうすぐ軌道に乗れそうだ。
41-50 とても良い — 調子が上がってきた。高く評価されており、多くの良質なショッピングサイトが、このカテゴリーに該当する。
51-60 素晴らしい — DAのスコアが後半に達し、軌道に乗った状態だ。良い位置につけていると言えるだろう。
61-70 とても素晴らしい — このレベルのDAは、知名度が高く、多くのリンクを獲得し、当該の分野で大きな権威を持つ優れたサイトを表す。多くの.eduサイトは、このカテゴリーに該当する。
71-80 優秀 — SERPで上位にランク付けされ、当該の分野で大きな影響力を持つ。ちなみにQuick Sproutは73を獲得している。
81-90 とても優秀 — 一流のサイト。目的を達成したと言える。
91-100 並外れて優秀 — Wikipedia、Facebook、New York Times等、お馴染みのサイトが、このレベルのDAを獲得している。恐らく、このレベルに達することは出来ないだろう。ここまで辿り着けるサイトは、ほんの一握りに過ぎない。

 

教訓: DAが低いなら、SEOを強化する必要がある。

Step 2: サイトの読み込み時間を特定する

Googleは、短時間で読み込まれる場合のみ、サイトを上位にランク付けする。遅いサイトは、SEOが十分が行われていない。遅いかどうかを把握する方法を伝授しよう:

Pingdomにアクセスして、URLを入力し、「test now」(今すぐテストする)をクリックする。

Pingdomは、サイトのパフォーマンスと読み込み時間を分析する。次のようなレポートをすぐに得ることが出来る。

pingdom

この数字自体には、あまり意味はない。数字の下のメッセージ 「Your website is faster than 95% of all tested websites」(テストした他のウェブサイトと比べて、95%早い)は、他のサイトとのスピード勝負において、有意な立場にあることを示唆している。再び、改善が必要かどうかを特定しやすいように、次の表を作っておいた。

サイトスピード 評価 対策
0-1 秒 素晴らしい そのままで良い。
2-3 秒 十分に早い サイトのスピードは、最優先課題ではないものの、数ヶ月後にスピードの改善を行うことを薦める。
4 秒以上 遅い スピードの速いホストに切り換える、読み込みを遅らせる要素を取り除く、画像のサイズを最適化する、CDN(Cloudflare等)を利用する、あるいは、その他のスピードを改善する取り組みを行う必要がある。

 

教訓: 遅いサイトには、SEOを改善する余地が残されている。

ステップ 3: サイトマップをチェックする

サイトマップを用意しているだろうか?サイトマップは、当該のサイトが、整理されており、容易にインデックスすることが可能である点をGoogleに伝える。これは、SEOにおいて、プラスに働く。

ただし、ウェブサイトのSEOのスコアを確認しているだけであり、適切なサイトマップの手順をこの段階で気にする必要はない。詳しく知りたい方は、私が作成した講義コースでサイトマップに関する詳しいhow-toガイドに目を通しておこう。

  • サイトを所有しているなら、サイトマップを持っているかどうか、既に分かっているはずだ。
  • 所有していないサイトを調べているなら、URLを入力し、次に、「sitemap.xml」(場合によってはfullsitemap.xmlと入力しなければならないこともある)と入力する。
  • それでもサイトマップが見つからないなら、Googleのクエリ — ウェブサイトのURL、スペース、その次にsitemap.xml(例えば、example.com sitemap.xml)を利用する。
  • これでもサイトマップが見つからないなら、サイトマップを持っていない可能性が高い。サイトマップが実在するなら、SEOの面で良い兆候だと言える。

sitemap

サイトマップは、あまり見た目が良くない。以下にCNN.comのサイトマップを掲載する。

cnn

サイトマップを持っていないなら、この無料プラグインを使って、(WordPressの)サイトに簡単に加えることが可能である。

教訓: サイトマップがない状態では、適切にSEOが行われているとは言えない。

ステップ 4: robots.txtをチェックする

良質なSEOが実施されたサイトには、robots.txtファイルが加えられている。トレーニングコースの一部で、robots.txtを詳しく説明している。ここでは、robots.txtが存在すること、そして、robots.txtがサイトの重要なエリアのインデックスを拒否していないことを確かめてもらいたい。

ブラウザーで[yourdomain]/robots.txtと入力しよう。

例:

wikipedia

大半のサイトはrobots.txtファイルを持っている。皆さんのサイトも持っているはずだ。中には、クローラーと砕けた会話を交わすウェブマスターもいる。

wikipedia robots

ほとんどのrobots.txtファイルは、クローラーがインデックスすることが出来ない場所の一覧で構成されている。

robots.txtが存在し、重要な部分に対するインデックスの拒否が行われていない点を確認してもらいたい。

以下にQuick Sproutのrobots.txtを掲載しておく:

quicksprout robots

教訓: robots.txtがない、もしくは、サイトの重要な場所でコンテンツのクロールを拒否しているなら、SEOの面で問題があることを示唆している。

ステップ 5: メタコンテンツをチェックする

主なメタの要素を用意している点を、次の手順に従って確認してもらいたい:

  • ホームページにアクセスする。
  • ソースコードを見る。Chrome for Macでは、キーボードのショートカット — Command + Option + Uを利用すると良い。ブラウザーによっては、ソースコードを見るには、「開発ツール」や「表示」メニューを利用する。

quicksprout view source

ソースコ-ドで<title> タグを探す。CTRL + Fを押し、次に<title>と入力すると簡単に見つけられる。すると、ページのタイトル(存在する場合)が表示される:

source

ソースコードでmeta description(meta name=”description” content=)を検索する。コードを一行ずつ読んでいくのではなく、CTRL + Fを押すと、容易に求めているアイテムが見つかる。

source description

この2つのメタタグは、重要であり、サイトに用意しておくべきである。メタキーワードに関しては、ランキングの要素から外されたため、含める必要はない。

教訓: メタタグは、SEOにとって重要であり、サイトに用意しておく必要がある。

ステップ 6: H タグをチェックする

正しいメタコンテンツに加え、ヘッダータグ(H タグ)もまた、欠かせないアイテムの一つに挙げられる。少なくとも、H1タグを、理想を言えば、H2タグ、H3タグ、さらには、H4タグも利用してもらいたい。

ソースコードを表示させて、Hタグを検索しよう。

CTRL +Fを使って、H1、H2、H3、H4タグをそれぞれ探すと良い。

headings

教訓: 適切なHタグは、良質なSEOにおける、欠かせない材料である。

Step 7: オンサイトのコンテンツをチェックする

上位にランク付けしてもらうためには、サイトに継続的に、最新のコンテンツを投稿しなければならない。一貫してコンテンツを作成しない状態では、息の長いSEOを実現するのは、容易ではない。

  • 自分でウェブサイトを評価しているなら、アクティブにブログを投稿しているかどうか、既によく分かっているはずだ。
  • 競合者、または、クライアントのウェブサイトを評価しているなら、ブログ、または、コンテンツのソースを容易に見つけることが出来る。サイトのホームページにアクセスして、「ブログ」のリンクまたは「記事」のリンクを探そう。Quick Sprout(私のサイト)では、コンテンツマーケティングを重要視しているため、ブログを目立つように工夫している:

blog

ブログが見つからないなら、もう少し真剣に捜査を行おう。このGoogle 検索 — inurl: …com ブログ — を試してみよう。

crazyegg blog

CrazyEgg.comは、コンバージョンを活性化するためのランディングページであるため、ブログのリンクを用意することは、重要ではない。しかし、CrazyEgg.comが、コンテンツマーケティングを重視しているかどうか、調べてみることにした。

このクエリで検索を行った結果、CrazyEgg.comはブログを運営していることが判明した:

crazyegg blog

新しく、一貫してコンテンツが投稿されているかどうかは、ブログの健康のバロメータとなる。

実際に、Crazy Eggのブログにアクセスすると、最近の記事が投稿されていることが分かる。

crazyegg consistent

さらに詳しく調べると、一貫してコンテンツが投稿されている点も明らかになった。

教訓: 健全なコンテンツマーケティングは、優れたSEOにとって欠かせない要素の一つである。

ステップ 8: キーワードをテストする

最後の評価の対象は、クエリでのパフォーマンスである。

  • まず、出来るだけ良い結果を得るため、Googleからサインアウトする必要がある。
  • ターゲットにしているロングテールのキーワードを検索しよう。最新のGoogleのランキング結果をレポートするサービスが存在するが、今回は、お金をかけずに調べる方法を紹介しているので、従来のメソッドを活用する。Googleで検索を行い、ランキングを確認しよう。

ここでは、例として「hashtags online presence」を検索した。これは私が上位へのランクインを望んでいた実際のロングテールのフレーズである。結果を以下に掲載する:

rankings

自分、もしくは、競合者が狙っているキーワードのリストを作って、一つずつ確認していくことを薦める。

Google SERPの位置 SEOの強さ
1 最高に素晴らしい
2 素晴らしい
3-4 良好
5-10 普通
2ページ目 まあまあ
3ページ目 改善する必要あり

 

教訓: 楽に評価のプロセスを行うため、上の表を使って、GoogleのSERPでのランクを基に、サイトのSEOの強さを特定しよう。

結論

今回は、ウェブサイトのSEOの強度を把握する簡潔で簡素な方法を紹介した。全ての疑問が解決されるわけではないかもしれないが、サイトのパフォーマンスを把握する上で役に立つはずである。

このメソッドの最大のメリットは、コスト、そして、手間をかけることなく、求める情報を得られる点である。特別なツールの使い方を学ぶ必要も、購読料金を支払う必要もない。少しリサーチを行うだけで良い。何度か作業を繰り返していくと、ほぼ反射的にキーボードのショートカットを押し、検索を行い、適切なSEOの要素を確認することが出来るようになる。

にわか仕立ての方法をその他に知っているなら、是非、コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Score Your Website’s SEO in 10 Minutes or Less」を翻訳した内容です。

どれもシンプルながら、どのサイトでも一度は試してみたいポイントを押さえた良い記事だったと思います。普段からSEOに取り組んでいてもこういう客観的評価テストは意外と行っていなかったりするケースも多いと思いますし、定期的にこういうチェックをしてみるのもサイトのSEOの健康状態を確認するためにも良さそうですね。 — SEO Japan

ペンギンアップデート3.0事前対策マニュアル

パンダアップデート4.0が実施され、次はパンダアップデート3.0か?!と恐怖に慄いているSEO業者(汗)の方も多いことでしょう。徹底したコンテンツマーケティングを活用したSEOで歴代のアップデートを切り抜けてきた米国のカリスマウェブマーケッター、ニール・パテルがペンギンアップデート3.0を予測し、その事前対策を考えた記事を。日本の有料リンクSEOを崩壊させたペンギンアップデートですが、Googleがリンクを評価要素として重要視しているのは変わらない現在、あくまで一つの考察ながら意図せぬ順位下落を避けるためにも読んでみる価値はありそうです。 — SEO Japan

penguin 3

Googleによると、ペンギン 2.0は、英語の米国のクエリの2.3%のみに影響を与えたようだ。「2.3%のみ」と言う表現を用いたが、今までのアルゴリズムの導入の中では、3番目に規模が大きいアップデートであった。影響を受けたのはクエリだけではなく、ペンギン 2.0の登場は、多くのサイトのウェブトラフィックにインパクトをもたらしたのであった。中には、トラフィックが90%減少したと報告したウェブマスターもいた。平たく言えば、ビジネスは破壊され、収益を得ることは出来なくなったと言うことだ。

現在、大規模なアップデートが再び投入されようとしている — ペンギン 3.0だ。

ただし、心配する必要はない。今回は、ペンギンの現状に関するニュースを提供し、ペンギンに備える方法を伝授していく。

ペンギンの番号

ペンギンに関する話をしようとすると、混乱を招いてしまうことがある。何匹ペンギンがいるのだろうか、そして、新しいペンギンの番号は何番になるのだろうか?

GoogleとSEO業者の番号を付ける方式が異なるため、混乱を招く一因となっている。ダニー・サリバン氏、そして、同氏率いるSearch Engine Landは、整数を使ってペンギンアップデートに番号を与えている。ペンギン 1、ペンギン 2、ペンギン 3、そして、ペンギン 4と名づけている。

一方、Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、アップデートの規模の大小を表すために、少数を用いている。

どの方式を好むにせよ、ペンギンのアップデートが4回行われていることに変わりはない。そのうちの2つは大きく、残りの2つは規模が小さかった。一方、出番を待つ、5番目となるペンギンアップデートは、大きなアップデートになると言われている

それでは、Googleが用いる、より大勢の人達に受け入られている番号付けの方式を用いて、ペンギンアップデートの歴史を駆け足で振り返っていこう。

ペンギン 1、オリジナルのペンギン — 2012年4月24日

このアルゴリズムの変更は、Google史上最大のアップデートであり、平等な環境を作るために導入された。ペンギン 1は、過剰最適化のサイトを葬る使命を帯びていた。

ペンギン 1.1 — 2012年5月25日

オリジナルのペンギンを初めて更新した1.1は、ほとんど波風を立てなかった。

ペンギン 1.2 — 2012年10月5日

2012年の秋に行われたペンギンのアップデートでは、品質の高いサイトに見返りを与えるための改善が行われた。ペンギン 1.2では、英語のクエリの0.3%が影響を受けた。

ペンギン 2.0 — 2013年5月22日

ペンギン 2.0は、大規模なアップデートであった。多くのクエリ、そして、多くのサイトが影響を受けていた。ペンギン 2.0は、質の低い被リンク、そして、何よりも過剰に最適化されたアンカーテキストを嗅ぎ分ける能力をアップさせた。

ペンギン 2.1 — 2013年10月4日

このアップデートに関しては、それほど重要ではないと指摘するウェブマスターもいる。しかし、2.0が投入された際に、恐らく、身を潜めていたであろう一部のサイトは、ついに見つかってしまった

そして、今、再び、ペンギンが投入されようとしている。ペンギン 3.0になるのだろうか?3.0なら何が起こるのだろうか?

ペンギンの意図

あらゆるアルゴリズムのアップデートは、より関連する検索結果を返し、スパムに対抗することを最終的な目標に掲げている。

ペンギン 2.0も例外ではない。Googleは、ペンギンと言う呼び名が定着するまでは、「ウェブスパムアップデート」と呼んでいた。つまり、ペンギンはウェブスパムを狙っているのだ。しかし、実際に何に照準を当てているのだろうか?

  • スパムな被リンク — ペンギン 2.0の最大のターゲットは、有毒、つまり、スパムな被リンクであった。品質の低いサイトからのあらゆる被リンクがターゲットになった。
  • 完全一致のアンカーテキスト — ページの名前と同じアンカーテキストもターゲットになった。例えば、example.com/cheap-cell-phonesに向かうアンカーテキスト「cheap cell phones」は、ペンギン 2.0の登場により、格下げの対象となった。
  • 最適化されたアンカーテキスト — 同様に、キーワード、とりわけ競争の激しいロングテール、ショート、または、ヘッドタームを持つアンカーテキストは、ペンギン 2.0の攻撃を受けていた。「top cell phones」や「best smartphone」等のショートアンカーは、過剰最適化と見なされた。
  • 有料リンク — ペンギン 1.0と同じように、Googleは、ペンギン 2.0を用いて、有料リンクへの包囲網を狭めようとした。明らかに金銭のやり取りが行われていると見られるリンクは、- 一部の目立たないリンクも含め – ペナルティーを課された。
  • 関係のないリンク — 大半のオーソリティの高いサイトからのリンクは、リンクプロフィールを強化する傾向があるものの、Googleは、被リンクのトピックの関連性を的確に判断するようになった。会計ソフトウェアに関するウェブサイトが、ペットフードサイトからのリンクを受けると、ペンギンの出動を促す可能性がある。

ペンギン 3.0のターゲット

次のメジャーなペンギンアップデートの導入は、ペンギン 2.0のターゲットをより厳しく処罰する可能性が高い。以下に、ペンギン 3.0が焦点を絞ると私が推測するターゲットを挙げていく:

  • 最適化されたアンカーテキスト — ご存知のように、完全一致とキーワードが豊富に詰まったアンカーテキストの時代は幕を閉じようとしている。ペンギン 3.0の支配下では、さらにこの手法に対する警戒レベルが上がる。アンカーテキストの最適化には手を出さない方が良い。勘の良いSEOのエキスパートは、最終的に、アンカーが検索に与える影響は制限されると以前から推測している。共引用と共起へ向かうトレンド、そして、よりソーシャルなウェブの台頭により、単純に被リンクは、今までの影響力を維持することが出来なくなる。この流れについていく上でも、アンカーの最適化は意味がないどころから、明らかに危険である。
  • 品質の低い被リンク — 質の低いサイトからのリンクは、出来れば避けておきたい。正当なサイトに、怪しげなサイトからリンクが送られると、まっとうなサイトが怪しく見えてしまう。サイトに対するリンクを管理する立場にあるなら、オーソリティレベルが同等、または、高いサイトからリンクが寄せられていることを裏づけるべきだ。
  • ゲストブログネットワークからのリンク — Googleは、PostJointやMyBlogGues等のアーティクルネットワークに対する統制を強めている。マット・カッツ氏が、ゲスト投稿ネットワークを仕留めると言ったのは、冗談ではない。Googleは、既に行動を起こしており、今後も統制を強めていくだろう。そして、ペンギン 3.0では、アルゴリズム自体に指令がインプットされるのではないだろうか。

危険かどうかを把握する方法

ペンギン 2.0は、全てのサイトに影響を及ぼしたわけではなく、この点に関しては、ペンギン 3.0も同じはずである。安全を期するには、コンテンツとリンクプロフィールを常に評価するべきである。ペンギン 3.0に襲われるかどうかを特定するために、まずは、ペンギン 2.0の影響を受けたかどうかを把握してもらいたい。

そのためには、Panguinを利用すると良いだろう。

このサイトは、分析データを用いて、アルゴリズムのアップデートと共にタイムラインに掲載する。サイトが、アップデートと同時期にトラフィックを落としているなら、当該のアップデートの影響を受けたと考えられる。また、ペンギン 2.0の影響を受けたものの、何も対策を講じていないなら、ペンギン 3.0の影響を受ける確率は高いと言えるだろう。

このツールにサイトを接続すると、下の画像のグラフと同じようなグラフが表示されるはずである:

tool penalty

右側のアルゴリズムのアップデートを使って、ペンギンアップデートのみを表示しよう。次のサイトは、5月22日のペンギン 2.0、そして、10月のペンギン 2.1の影響を受けているようには見えない。

tool penalty

サイトが、以前のペンギンアップデートの影響を受けたことがあるなら、ペンギン 3.0に狙われる恐れがある。今のうちに対策を講じておいてもらいたい。

対策

ペンギンのターゲット、そして、サイトの危険度を理解したら、実際に行動を起こしてもらいたい。

リンクプロフィールの評価を行うと良いだろう。ペンギン 3.0が導入され、ペナルティーを受けたら、徹底した評価を嫌でも行わなければならなくなる。手動ペナルティーの結果は、延々と続く。したがって、ペナルティーの長期的な影響に苦しむよりも、積極的に行動を起こし、今のうちにリンクプロフィールを評価しておくことを薦める。

それでは、評価を重点的に行うべき分野を簡単に説明してく。

ゲスト投稿ネットワークからのリンクを全て削除する

ゲスト投稿ネットワークを過去に利用したことがあるのなら、出来るだけ早くリンクを削除するべきである。ゲスト投稿ネットワークのアカウント、または、自分で取っておいた記録を用いて、どのサイトからリンクを得たのか特定しよう。

このリンクに対する権限を持っているなら、今すぐに削除してもらいたい。権限を持っていないなら、サイトのオーナーやウェブマスターに連絡を取り、代わりに削除してもらおう。

スパムサイトからのリンクを全て削除する

思っている以上に多くのスパムサイトからリンクが送られてきているかもしれない。簡単な検査を行うだけで、認識していなかった、多数の質の低いサイト、リンクディレクトリ、トピックが異なるサイトが見つかる。このようなサイトからのリンクは、なるべく早く削除するべきである。今後のアルゴリズムのアップデートにおいて、重大なペナルティーの対象になるためだ、

ここでは、厳しい態度で臨んでもらいたい。正当な可能性があるサイトを救うことが目的ではない。スパムの可能性があるサイトを全て削除する必要がある。多くのリンクを削除して失敗する方が、劣悪なリンクを残して失敗するよりも、まだ救われる。優れたリンクはいつでも加えることが出来る。手動のペナルティーを受けてしまうと、被リンクを削除するプロセスで手を緩めたことを、後悔するはずである。

完全一致のアンカーテキストのリンクを全て削除する

続いて、完全一致のアンカーを削除する。URLのアンカーを多数抱えているのではないだろうか。このタイプのリンクは完全一致とはカウントされない。完全一致は、ページのURLではないタイトルが、アンカーテキストと一致する際に発生する。 先程触れた例「example.com/cheap-cell-phonesに向かうcheap cell phones」は、削除するべきリンクの典型的な例である。

最適化したアンカーリンクを全て削除する

次に最適化したアンカーを削除、または、無効化していってもらいたい。過剰に最適化されているアンカーを用いているなら、削除しよう。削除するプロセスを躊躇したくなる気持ちは分かる — 価値を加えている可能性があるリンクを削除しなければならないのだ。しかし、この作業は、Googleに対して、健全なリンクプロフィールを持っている点をアピールする上で、欠かせない取り組みである。

ゲスト投稿リンクをnofollowにする

とりわけ、検索結果を操作するために、ゲスト投稿を介して多くのリンクを構築してきたなら、過去を振り返り、ゲスト投稿した全てのサイトを再び訪れるべきである。当該のサイトに自分のサイトへ向かうリンクをnofollowにしてもらうよう要請しよう。ゲスト投稿した記事でキーワードを詰め込んだアンカーテキストを使っていないことを願う。なぜなら、ペンギン 3.0に襲われる確率が高くなるからだ。

幸いにもアカウントを持っているなら、ログインして、自分でリンクにnofollowを加えることが可能だ。

結論

ペンギン 3.0を回避するための行動は、その他のペナルティーを回避する行動とほとんど変わらない。ただし、ペンギンアップデートの過去のターゲットに関して、守備を固めるために対策を多少調整する必要がある。

危険だとは思っていなくても、上述した作業を行うことで、リンクプロフィールを改善する効果が見込める。ウェブサイトを整理する取り組みが害を及ぼすことはない。無害であり、むしろ、有益である。

ペンギン 3.0に関する考えを聞かせてもらいたい。そもそも、ペンギン 3.0は、本当にやって来るのだろうか?


この記事は、Quicksproutに掲載された「How to Avoid Getting Slaughtered by Penguin 3.0」を翻訳した内容です。

えーと、結論からいうと、SEOのリンク対策は一切やるな!、というお話でした。終了 m(_ _)m

というわけでもないでしょうが、ペンギンアップデートの大打撃に限らず定期的なアルゴリズム調整で発動するペナルティを受ける可能性は常にあるリスクを下げたければ、ここに書かれていることはどれもリスク要素ではありますし、「全て削除」とはいわずとも、過度なリンク対策は控えておいた方が良さそうであるのは間違いありませんね。 — SEO Japan [G+]

あなたのサイトのトラフィックを激増させる15種類のコンテンツ

釣り気味のタイトルで恐縮ですが筆者が米国を代表するウェブマーケッター(流行言葉でいえばグロースハッカー?)のニール・パテルとなればその内容は見逃せません。集客に効果があると思われるコンテンツを分類してその方法と注意点まで紹介してくれた、グロースハックを実践してきた彼ならではの経験に裏打ちされた納得感ある記事です。 — SEO Japan

content types

コンテンツマーケティングは、ブログで記事を投稿するだけではない。 その取り組みは遥かに広範に及ぶ

コンテンツマーケティングを始めたばかりなら、まずは、ブログを立ち上げ、記事を作成していこう。

続いて、ブログがある程度認知され、成果を上げるようになったら、新たなタイプのコンテンツを投入していく。すぐに違いが現れるはずだ — 新たなトラフィックがもたらされ、ターゲットのビジターが訪れ、コンバージョン率は上がり、SEOは改善されていく。

トラフィックを増やす15タイプのコンテンツを紹介する前に、幾つか知っておいてもらいたい点を挙げていく:

  • すべてのタイプを試す必要はない – フィットするコンテンツのタイプは、ブランドのタイプによって、そして、方法によって異なる。あるタイプが合わないと思ったなら、それで構わない。このリストは、絶対に必要な取り組みを並べたものではなく、可能性のあるアイテムを紹介することを意図している。
  • 恐れずに新たなチャレンジを行う – 時間がかかり過ぎる、難し過ぎる、あるいは、絶対にうまくいかないと思い、新しいコンテンツのタイプの利用を控える人達がいる。心配する気持ちは分からないではないが、とにかく試してもらいたい。 例えば、動画から着手したいなら、グリーンスクリーン、編集ソフトウェア、あるいは、プロ級のカメラを買う必要はない。iPhoneとYouTubeのアカウントを利用しよう。小さなことから始め、徐々にスケールアップしていけば良い。
  • 1つ選んで、スケジュールに組み込む – コンテンツマーケティングのスケジュールを組むなら、次回の編集カレンダーに以下のリストから1つか2つ組み入れておこう。計画しないなら、実行もしないだろう。 1つ選んで、今後4週間以内に試してもらいたい。
  • これは完全なリストではない – コンテンツのタイプではなく、アイデアとして検討することを薦める。 コンテンツが採用する形式よりも、アイデアが重要である。まずはアイデアを練り、続いて、採用する形式を検討しよう。コンテンツの種類は無限にある。独自のコンテンツのタイプを編み出すことだって可能だ。

それでは、コンテンツのタイプを15点紹介していく… 続きを読む あなたのサイトのトラフィックを激増させる15種類のコンテンツ

ソーシャルメディアとSEOの短い歴史&輝ける未来

コンテンツマーケティングが新たなSEOという話は良く聞きますが、ソーシャルが新たなSEOというこの記事、ソーシャルメディアが普及し出した頃に良く聞いた話題ではありますが、改めて着目する意味は。 — SEO Japan

social media new seo

2014年の1月、Googleのスパム対策を統括するマット・カッツ氏が、「ソーシャルシグナルは、検索結果のランク付けにインパクトを与えない」と動画の中で明言した。以前から、SEOの関係者は、インパクトを与えると仮定した取り組みを行っていた。本当にソーシャルシグナルが、検索ランキングに影響を与えないなら、今後、何をすればいいのだろうか?

今回の投稿では、ソーシャルシグナルが新たなSEOになる理由を説明していく。しかし、まずは、カッツ氏の発表を考慮して、私達が存在する新たなソーシャル/SEOのテリトリーについて説明していく必要がある。

それでは、ソーシャルメディアとSEOにおける変化を見ていこう。

その前に、ソーシャルシグナルに対するGoogleの矛盾したスタンスを、過去を振り返って簡単に紹介していく。

ソーシャルシグナルに対するGoogleのスタンス

まず、2010年5月、カッツ氏は、検索結果の要素として、アルゴリズムがソーシャルシグナルを利用していないと発言した。

続いて、同年10月、同氏は、アルゴリズムが、実はソーシャルシグナルを検索結果の要素として利用していると述べた。

そして、2014年の1月、カッツ氏は、検索結果における要素として、アルゴリズムは、ソーシャルシグナルを用いていないと告白した。

言うまでもなく、この一貫性のない姿勢によって、検索コミュニティで混乱が生じることになる。ここ数年、SEOの関係者は、カッツ氏本人の発言、つまり、ソーシャルシグナルが、アルゴリズムのランキングの要素だと仮定して、取り組みを行ってきた。

スタッツは、この仮定の正しさを証明しているように見えた。ソーシャルメディアの支持者が多ければ多いほど、SERPのパフォーマンスが良くなると思えるのだ。この証拠を参考にする限り、所謂「ソーシャルシグナル」が、SEOの主力であると考えられた。

しかし、今、ソーシャルシグナルは、格付けの要素ではなくなってしまったのだろうか?

もしそうなら、大勢のSEO関係者とソーシャルメディア担当者は、見当違いをしていたことになる。私達は、フォロワー、ファン、プラス、リツイート、そして、いいね!を増やして、SEOを改善するために、多額の資金と多くの時間を費やしてきた。

しかし、この取り組みは、SEOのメリットをもたらさないようだ。ソーシャルシグナルは、SEOにインパクトを与えない。

カッツ氏の発言を以下にそのまま掲載する:

FacebookのページとTwitterのページは、ウェブインデックスで、その他のページと同じように処理される。そのため、TwitterやFacebookで何かが起きた際に、Googleがクロールすることが出来るなら、検索結果に反映させられる。しかし、私の知る限り「Twitterのフォロワーの多さ、そして、Facebookのいいね!の多さ」を伝える特別な取り組みに関しては、Googleは、現時点では、ウェブ検索のランキングアルゴリズムにおいて、このようなシグナルを採用していない。

とりあえず、カッツ氏が正しいと仮定して話を進めることにする。

何をするべきなのか?

この情報を受けて、私達がするべきことが幾つかある。まずは、するべきではないことから伝えていく。

ソーシャルを無視する

この記事の最大のテーマは、ソーシャルが重要である点を伝えることだ。ソーシャルは新たなSEOだと言っても過言ではない。時間、労力、そして、マーケティングの資金を費やす上で、最も重要な取り組みの一つに数えられる。

私達が愛してやまないこの「シグナル」は、効果がないのかもしれない。「それがどうした?」と私は言いたい。ソーシャルは、宣伝、コンテンツ、配信、バイラル化、そして、シェアにおいて、今も有益なチャンネルであることに変わりはない。Googleが数多く抱えるアルゴリズムのランク付けの要素として登録されていないとしても、検索にとって重要な領域である。

ソーシャルを隅から隅まで把握するべきである。この点に関しては、後程詳しく説明させてもらう。とりあえずは、「頼むから、絶対にソーシャルを軽視するな」と声を大にして伝えておく。

「SEO」の考え方を変えてソーシャル検索エンジンを盛り込む

SEOは、Googleに対する最適化とほぼ同じ意味を持つ。SEOのアドバイス、上位のランキングを獲得するためのヒント、そして、SEOに関する指導を行う際、Googleは何を好むのか、Googleは何をするのか、Googleはどのようにクロールするのか、そして、なぜGoogleはこのような行動を取るのかが、話題の中心となる。

しかし、SEOには、ソーシャルメディアの検索エンジンで起きる検索も含まれることを、理解しなければならない。

検索エンジンはGoogleだけではない。Bingも、Yahoo!も、Askも、そして、AOLも検索エンジンである。 しかし、これらの検索エンジンが処理する検索の量は、Googleと比べると、取るに足らない。

以下に、典型的なトラフィックのソースを表す円グラフを掲載する:

google traffic

この円グラフを見れば、Googleが検索エンジンのトラフィックの大半を占めていることは一目瞭然である。

このグラフには、あまり話題にならない意外な現実が隠れている。

それは、ソーシャルも検索エンジンに該当する点である。

ソーシャルのリファラーは、上の円グラフには盛り込まれていない。なぜなら、ソーシャルの検索ユーザーは、(追跡ツールを用意した)会社のウェブサイトではなく、会社のソーシャルページに到達するためだ。

ソーシャルネットワーク自体が、有効であり、尚且つ、幅広く利用される検索エンジンとしての役目を果たしているため、ソーシャルは新たなSEOだと言える。

これから、大きなソーシャル検索エンジン、そして、その機能を紹介していく。

YouTube

YouTubeは、Googleに続く、世界で2番目に大きい検索エンジンである。Googleは2006年にYouTubeを買収したが、YouTubeは、今でも異なる検索エンジンのアルゴリズムを持つ、異なるサイトとして存在している。 一秒当たり1140回の検索が、YouTubeでは行われている。

YouTubeでは、大量のコンテンツがインデックスされている。毎分100時間に相当する動画がアップロードされ、インターネットユーザーの50%がYouTubeにアクセスし、毎月60億時間もの動画が視聴され、月間ユニークビジターは10億に達していることを考慮すると、YouTubeを無視する方針は適切ではない。

そして、YouTubeは、ソーシャルメディアである。

YouTubeは動画共有サイトであり、共有するアクティビティが存在するため、ソーシャルに該当する。

YouTubeを利用していないなら、検索トラフィックの貴重なソースを見過ごしていることになる。トラフィックがホームページに到達しなくても、ソーシャルメディアでの存在感を強める効果はある。

その結果、多くのコンバージョンが寄せられ、ブランドアウェアネスが高まり、そして、従来のGoogleのSEOでは得られないソーシャルの成長をもたらす可能性がある。

Facebook

Facebookは、高度な検索エンジンである。Facebookの検索エンジンは、Googleの検索エンジンと大きく異なる目的を持つ。Facebookは、コンテンツ、そして、個人および会社のアイデンティティの設定をインデックスするためだ。

Facebookの人物検索機能では、検索の設定を調整して、知り合いの可能性のあるユーザーを探すことが出来る:

facebook search

これはユーザーの人間関係を直接活用するため、重要な検索情報の源になる:

facebook people

また、具体的に絞り込むことが出来るため、自分が求めている結果を正確に反映させることが可能だ:

facebook filters

Facebookの検索バーは、あらゆるトピック、団体、個人、あるいは、アイデアで検索を実施することが出来る。毎日、大量の検索が行われており、利用方法を心得ている企業や事業に多くの的が絞られたリードを送り込んでいる。

これは全てGoogleとは関係がない。

Twitter

Twitterも検索エンジンである。そのスケールはとてつもなく大きい

Statisticbrainのレポートによると、2014年1月1日の時点で、Twitterの検索エンジンは、21億クエリ/日を処理していたようだ。これは驚くようなデータではない。検索エンジンのエキスパート達は、数年前からTwitterの検索スタッツに注目していた。

以下に、「google algorithm」をTwitterで検索した際の結果を掲載する。

twitter search

1つ目の結果は広告である。このツイートは考慮しなくても良い。2つ目の結果では、Search Engine Roundtableでバリー・シュワルツ氏が投稿した「Top news story」が表示されている。これは最新のトピックであり、1時間前に投稿されたばかりであった。

この類の検索には、個人的に魅力を感じる。なぜなら、最新の結果を得ることが出来るためだ。さらに、絞り込みをかけることも可能だ:

twitter filter

それでも結果に満足できない場合は、「高度な検索」機能を用いる手もある。

twitter advanced search

これは、通常、Googleの結果には反映されないレベルの検索である。

それでも、検索エンジンが違うだけであり、検索エンジンを意識した最適化には変わりはない。また、毎日21億回の検索が行われているため、多くのトラフィックを獲得するポテンシャルを秘めている。

当然ながら、Twitterの検索で返される結果はTwitterのみである。Twitterの検索結果で上位にランクインするためには、次の取り組みを実施しなければならない:

  • ホットなトピックをツイートで取り上げる。
  • ハッシュタグを使ってツイートを投稿する。
  • 定期的にツイートを投稿する。

Google+

Google+は、新たなソーシャルSEOにとって、恐らく、最高峰に位置するソーシャルネットワークだと言えるだろう。既にGoogle+は、既存のサークルのネットワークに属する人物、企業、団体、そして、グループに関して、パーソナライズされた検索結果を提供している。

google contacts

パーソナライズされた結果に加えて、Googleのオーサーシップランキングも浸透している。Googleのオーサーシップは、Google+のネットワークを介して、ソーシャルと結びつきがあり、結果のランク付けと結果のクリックスルー率に既に大きな影響を与えている。

google results

Google+は、検索への影響力を高め続け、「ソーシャルは新たなSEO」と言う指摘を裏付けていくのではないだろうか。

Googleはソーシャルページをクロール & インデックスする

つまり、フォロワーの人数は、アルゴリズムにとっては重要ではないのかもしれない。それでも、ソーシャルページのコンテンツは、インデックスされる。と言うことは、ソーシャルネットワークのページは、Googleに重要視されていることになる。

動画の中で、マット・カッツ氏は次のように発言していた:

FacebookのページとTwitterのページは、ウェブインデックスで、その他のページと同じように処理される。そのため、TwitterやFacebookで何かが起きた際に、Googleがクロールすることが出来るなら、検索結果に反映させられる。

若干、曖昧な表現である。「何かが起きた際に」と言うフレーズでは、何が起きるのか、そして、ソーシャルネットワーク上のどのようなページがインデックスされるのか分からない。

このレスポンスを基にして、私はカッツ氏の発言を次のように解釈した — 「Googleは一部のソーシャルページをクロールし、その結果の一部のみを返している」

自分自身で行った調査では、Googleは実際に個人のFacebookのページ、Twitterのアカウント、そして、LinkedInのページを検索結果に返していることが分かっている。 Facebookの場合、ページの特定のセクションを公開する設定にしている場合のみ、ユーザーのアカウントはSERPに表示される。

また、GoogleのSERPに関して言えば、会社のソーシャルページを用意することで、メリットが生まれる点も調査で明らかになった。強固で最適化されたソーシャルアカウントを持っている企業は、GoogleのSERPにソーシャルメディアのアカウントが掲載されることで、より大きな検索のメリットを得られる。

例えば、World Wildlife Fundの場合、クエリ「World Wildlife Fund」と「Wildlife Fund」で検索を行うと、Facebookのアカウントが1ページ目に掲載される。

google results

Googleで「Quicksprout」を検索すると、このサイトのFacebookのアカウントとTwitterのアカウントがSERPの2番目と3番目に表示される。

google results quicksprout

これも毛色は異なるものの、SEOの一種である。

まとめ

SEOにおけるソーシャルメディアの役目を説明するカッツ氏の動画は、未来の検索結果には、ソーシャルの結果がより緊密に統合されるようになる可能性があると示唆している。ウェブは、どう考えても、極めてソーシャルな場所である。

ソーシャルネットワークのフォロワーの規模は関係ないのかもしれない。しかし、検索に関しては、ソーシャル世界の存在感は、とても重要度が高い。

アルゴリズムは、巧みなSEOの手法を駆使して、操作し、騙し、丸め込むことが出来るほど、単純でもなければ、精彩を欠いているわけでもない。今こそ、ソーシャルウェブの大きなインパクトを理解する必要がある。

ウェブは、データだけでなく、人物、組織、グループ、大義、アイデア、そして、人材によって構成されている。Appleによって音声検索(Siri)の普及が進み、そして、Googleがハミングバードアップデートを導入したことで、検索のスタイルおよびシンタックスでさえ、人間味、または、会話の要素(日本語)を持つようになった。

ソーシャルを軸とした新しいSEOの時代に向けて、ソーシャルネットワークで、活発に行動を続けることが肝要だ。ソーシャルに注意を払い、管理し、改善し、強化し、そして、この有益なリソースにつながる状態を維持するべきである。

ソーシャルメディアのSEOにおける役割について、皆さんの意見を聞かせてもらえると嬉しい。


この記事は、Quick Spourtに掲載された「Why Social Is the New SEO」を翻訳した内容です。

ソーシャルとSEO(Google)の短い歴史も踏まえた上で示唆に富んだ良い記事でした。ソーシャルメディア上の情報発信が結果ウェブページからのリンクも増えることにつながり、インターネット上でのプレゼンスを高めていくことになりますし、ソーシャルが今後のSEOに重要なのは間違いなく。さらに情報発信といえばコンテンツが大事になってくるわけで。ソーシャル、コンテンツ、共に今後のSEOと切っても切れない関係です。 — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせてトラフィックを増やす7つの方法

出張明けのSEO Japan記事第一弾は、SEOとコンテンツマーケティングを組み合わせてトラフィックを激増させようという時代のトレンド真っ只中の記事をQuick Sproutから。カリスママーケッターが自ら実証してきたその極意とは? — SEO Japan

peanut butter jelly

コンテンツマーケティングとSEOは、ごはんと梅干のような関係だ。別々に食べても十分に美味しい…

しかし、一緒に食べたらどうなるだろうか? お互いの良さを引き出すはずだ。だからこそ、オニギリの具の中で、梅干しは圧倒的な支持を受けているのだ。一緒に食べると、最高のハーモニーが口の中に広がっていく。

ごはんと梅干のコンビは最強であり、何度も何度も、口の中に運ぶことになる。

質の高い検索トラフィックを増やそうとしているなら、コンテンツマーケティングとSEOの取り組みを組み合わせる必要がある。別々のキャンペーンとして実装しているようでは、組み合わせて実装する場合と比べて、増加することが出来るトラフィックの量は限られてしまう。

また、大企業の場合は、コンテンツマーケティングとSEOが一つの部門で取り扱われるように、組織を改編しなければいけなくなる。

それでは、コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせる7つの賢い戦略を紹介していく:

作戦その1: Wikipediaでもリンクを張りたくなるぐらいのコンテンツを作成する

Wikipediaはインターネットで最大規模の情報源である。Googleでは、ほとんどの用語で上位にランク付けされており、ウェブで最も人気の高いサイトの一つに数えられる。「Comedy Central」によるマーケティングのプレゼンテーションを見るまでは、私はWikipediaの実力をよく理解していなかった。

Wikipediaは、どれぐらいのトラフィックを生成しているのだろうか?10万人/月を超えるビジターをもたらす。実に衝撃的なデータである。

さらに、Comedy Centralは、Wikipediaからリンクを張られたページには、その他のサイトからリンクがもたらされる傾向があることも把握していた。

それでは、どうすればWikipediaからリンクを獲得することが出来るのだろうか?一番手っ取り早いのは、Wikipediaの被リンク構築を介する方法だ。

Wikipediaはリンク切れを把握しており、これは代わりのページを探すきっかけとなる。

Googleでこのタイプのリンクを発見する方法を伝授しよう:

site:wikipedia.org キーワードを挿入 “リンク切れ”

wikipedia dead link search

次に、検索結果をクリックして、ページで「リンク切れ」を探す。

wikipedia dead link

その後URLをArchive.orgに貼り付けて、同じようなページを自分のサイトで作る — ビジネスに関連しており、ビジターがコンテンツに価値を見出すことが前提。

同じようなページを作ったら、Wikipediaのエントリに戻り、右上の「編集」ボタンをクリックする。

edit wikipedia dead link

編集を行う際は、最初にユーザーアカウントを作り、その他の記事を編集する必要がある。Wikipediaは、ユーザーに自分のサイトへのリンクを追加するだけではなく、その他の記事も編集し、コミュニティに価値を継続的に提供してもらいたいと考えている。

最後に、とっておきの上級者向けのテクニックを教えよう。まず、リンク切れのURLをコピーして、Ahrefsに貼り付けて、リンク切れのページにリンクを張っている全てのサイトを把握する。その後、各サイトに接触し、リンク切れの記事を自分のサイトの記事に置き換えてもらうよう交渉することが出来る。

broken dead link building

この戦略を最大限まで活用したいなら、キーワード、そして、ビジターの視点において、関連性の高いページを作成することに力を入れるべきである。被リンク構築では、貪欲になってしまいがちだが、リンクを幾つか増やすために、大量の関連性の低いページを作る行為だけは絶対に避けてもらいたい。

作戦その2: キーワードのデータに基づいてコンテンツを作成する

キーワードのためにブログの記事を作成するべきではない。ビジターが読みたい記事、そして、ターゲットにしたいキーワードを基に記事を作成するべきである。

検索データの大半が「not provided」でも問題はない。3つのGoogle Analyticsのレポートで提供されているデータを使って、トラフィックをもたらすキーワードを把握することが出来る。

3 google analytics report

ターゲットにするキーワードの一覧を作ったら、このキーワードに関するコンテンツを作成していく — トピックがビジターにメリットを与えることが前提。

実際に自分が運営するサイト「Quick Sprout」で私はこの戦略を実施したことがある。Analyticsでは、Instagramに関連するキーワードが、常連のユーザーを生み出すと言うデータが出ていたため、Instagramのマーケティングに関するブログの記事を作成した。

この記事を投稿してから30日以内に、Instagram関連のキーワードで上位にランクインするようになり、全体的なトラフィックにおいては、マンスリービジターが12万増加した。

instagram traffic

このモデルで大量のトラフィックを獲得する際には、Google Trendsを使って、コンテンツのトピックとなるキーワードを相互参照する取り組みが鍵を握る。 私自身、トレンドになり、サイトと関連するトピックのみを取り上げるようにしている。下火になっているトピックを取り上げても、得られるトラフィックは減少していくだけである。

instagram traffic trend

このような結果を必ず得られるわけではないが、この戦略を丹念に利用していれば、いずれ報われるはずだ。

ただし、この戦略を利用する際に、キーワードを詰め込む行為は避ける必要がある。ランキングに悪い影響が出る恐れがあるためだ。

作戦その3: 大量生産を狙う前に質の高い記事を作る

Googleが生まれたばかりの頃、どんなコンテンツを投稿しても、大勢のビジターを獲得することが可能であった。最終的に、Googleは賢くなり、アルゴリズムは、質の高いコンテンツを上位に格付けし、質の低いコンテンツを沈めることが出来るようになった。

そのため、深く掘り下げた質の高いコンテンツの作成に力を入れるべきである。なぜなら、Googleの検索結果ページの1ページ目に掲載されるコンテンツは、平均で2000ワードを超えるからだ。

word count

事実、Mozは、被リンクが多ければ多いほど、通常は、高くランク付けされるため、分析を行い、被リンク数とワード数との間の相関関係を調査している。

word count moz

以下の図表には、ワード数ごとに、記事に寄せられるリンクの本数が記されている:

link count moz

ご覧のように、ワードの数と被リンクの本数には、明確な相関関係が存在する。このように、上位へのランク付けに貢献するため、詳細な記事を作成する方針を検討してもらいたい。

また、詳細なコンテンツを作成することで、GoogleのIn-depth Articles機能を介して、トラフィックが増える効果も見込める。事実、このサイト(Quicksprout)は、In-depth Articlesを活用して、検索エンジン経由のトラフィックを13.5%増やすことに成功している。

平均で2183ワードの記事に対しては、検索トラフィックが増加し、1000ワード以下の記事には、変化は見られなかった。

質の高い詳細な記事を書くことが出来るようになったら、量を増やすことに狙いを定めよう。それまでは、深く掘り下げた記事を書くことに力を入れるべきである。

作戦その4: FAQを考慮する

QualarooSurvey Monkeyを使えば、訪問者が顧客にコンバートしない理由が明らかになる。以下のような問いを投げ掛けるだけでよい:

  • このページで他にどんな情報があったら良いと思いますか?
  • 製品の購入を見送る理由は何ですか?
  • 製品やサービスに関して、気になることはありますか?

このような問いを尋ねることで、コンバートを妨げる障害を把握することが可能になる。さらに、サポートチームに要請、もしくは、サポートに寄せられたeメールをチェックして、その他の障害を明らかにする手もある。

ビジターが抱える懸念や疑問をリストアップしたら、当該の問いに答えるFAQセクションを作成する取り組みを検討してもらいたい。すると、製品に関するロングテールの用語で、上位にランク付けされるようになる。

大量のトラフィックが転がり込んでくるわけではないものの、得られるトラフィックは、非常に関連性が高く、コンバートする可能性が高い。Crazy Eggのサポートセクションでも同じ手法を利用したところ、ビジターが4108名/月増加した。そのうち、82名が顧客へとコンバートした。

作戦その5: 業界のブログを狙ってゲスト投稿を行う

リンクが多ければ多いほど、ランキングは高くなる。コンテンツマーケティングチームに関連する業界のブログをターゲットにさせることで、適切なトラフィックをもたらす適切なリンクを構築することが可能になる。

私はマーケティングをテーマに掲げる49サイトのブログで、61回ゲスト投稿を行った。 ゲストとして投稿した記事の中で、関連性がある際は、Quick Spourt(自分のサイト)の内部のページにリンクを張った。ただし、アンカーテキストにキーワードを詰め込まないように注意してきた。すると、リファラーのトラフィックが増えるだけでなく、検索トラフィックも増加する効果が見られた。

この取り組みをスタートさせてから3ヶ月も経たないうちに、リンクを張った記事の検索トラフィックが22.7%増加した。

適切なトラフィックを増やしたいなら、以下の取り組みを検討してもらいたい:

  • 関連するサイトのみでゲスト投稿を行う。
  • 自分のサイトにリンクを張って、検索エンジンを操作する試みには手を染めない。読者にとってメリットがある時のみ、リンク張る。
  • キーワードリッチなアンカーテキストの利用を避ける。

上記の取り組みに加えて、Googleのガイドラインの範囲内でゲスト投稿を行う方法を説明する動画を見てもらいたい。この動画を見たら、次に、ゲスト投稿の機会を得るためにブロガーに接触する方法に関する動画を確認しよう。

作戦その6: 間接的なコンバージョンに力を入れる

SEOの取り組みを、コンバートしやすいキーワードでトラフィックを得る試みのみに集中させると、得られるトラフィックを自ら制限することになる。理想的な顧客候補のビジターが、ブログを通して問題を解決することが出来るように手を貸すと、すぐにはコンバートしないものの、ブログのトピックに関連するランダムな検索用語からトラフィックを得られるようになる。

例えば、KISSmetrics(私が運営するサイト)では、1000万ドル以上の年間収益を上げるインターネットマーケッターを理想的な顧客としてターゲットに定めている。KISSmetricsでは、分析製品を製品しているものの、ビジターの方々は、SEOやソーシャルメディアマーケティング等のその他の製品にも時間と資金を費やす傾向が見られる。 これは、KISSmetricsブログでは、「競合者のソーシャルメディアのフォロワーを盗む方法」等のトピックをビジターに伝授しているためだ。

その結果、毎月、Googleから新たに34万9335名のビジターを獲得することに成功している。

kissmetrics blog traffic

ビジターの大半はマーケッターであり、通常、すぐにはコンバートしない。通常、3回訪問すると、KISSmetricsの製品を試す決断を下す。なぜなら、このブログのコンテンツを気に入っているためだ。毎月のリードの49 – 72%は、このようにして生まれている。

他のサイトでも同じような現象が起きているようだ。Mozもトラフィックの多くをブログのコンテンツから得ており、間接的に製品の購入へとコンバートさせている。

作戦その7: 相互リンクを忘れずに行う

サイトにコンテンツを加えるだけでは不十分である。コンテンツを相互にリンクしなければならない。TechCrunch、Mashable、そして、Gawker Media等のブログのコンサルタントを務めていた頃、オンページの課題を解決することで、検索トラフィックを増やすことに私は成功した。

相互リンクが行われているページが、最も大きな問題であった。大量のページを持っているなら(やがて持つことになる)、全てのページが確実にインデックスされるようなサイトアーキテクチャを作ることは不可能である。だからこそ、ページを相互にリンクさせる必要があるのだ。

私はMashableでこの取り組みを実施し、内部ページを相互にリンクさせた。今でもMashableは、この手法を利用しており、「Twitter」等の用語でGoogleの1ページ目に掲載される原動力となっている。

twitter rank

ページを相互リンクしておけば、誰でも同じような成果を得られる。ただし、アンカーテキストにキーワードを詰め込むと、ダメージをもたらすことがあるので注意してもらいたい。Mashableが、Twitterのページに対して、「ここをクリック」等のテキストを使わずに、アンカーテキスト「Twitter」のみを使ってリンクを張っていたら、現在ほど高い位置にランクインすることは出来なかったかもしれない。

結論

優れたコンテンツマーケッターは、SEOのエキスパートとは異なるスキルを持っている。しかし、一緒に実施することは可能である。事実、コンテンツマーケティングの取り組みとSEOの取り組みを組み合わせると、より早いペースで良質な検索トラフィックを集めることが可能になる。

今回紹介した手法の中で、個人的に特に気に入っているのは、FAQを活用する方法である。割と容易な作業であり、どんな会社も用いることが出来る。また、プログラミングの知識がなくても構わない。このWordPress FAQプラグインを使えば、楽に作ることが可能である。

コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせる方法を他に知っているなら、是非、紹介してもらいたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「7 Smart Ways to Combine Content Marketing with SEO for More Qualified Search Traffic」を翻訳した内容です。

作戦1のニッチながら効果がありそうな手法、誰もがいわれてみれば分かるけど実際にやる人はほとんどいない、でも効果はありそな手法に筆者のオタク度、でなく凄さを感じましたね。残りの内容は定番といえば定番ですが、コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせるということ、特に目新しいことでもないですし、本来やるべきことをきちんとできるかという話です。

しかし最初の「おにぎりと梅干」の組み合わせ、アメリカ人がこんなことを?と思いましたが、原文はピーナツバターとゼリーでした。ピーナツバターとイチゴの赤いゼリーが入ったサンドイッチ、アメリカに長年いた私が最後まで理解できなかった食べ物の一つだったので翻訳者の日本人にも腹落ちする改訳はグッドジョブでした。こういう細かなユーザーへの気遣いがコンテンツマーケティング x SEOには大事? — SEO Japan [G+]

ロングテールSEOで売上を劇的に増やすための3ステップ

一時期、バズワードとしてもてはやされた「ロングテール」、今日その可能性を最大限に活用したSEOに取り組めているサイトはどれ位あるでしょうか?天才マーケッター、ニール・パテルが改めて問うロングテールSEOの価値と具体的活用方法。 — SEO Japan

SEOは、ウェブサイトにトラフィックをもたらすことが全てではない。それは、実際にあなたの売上を増やすために使用することもできる。考えてみるのだ:あなたが検索エンジンを使う主な理由は何だろうか?

調査をするため、ではないだろうか?

例えば、もしあなたが私の会社のサービス、Crazy Eggを購入することに興味を持っているなら、他の人がどう思っているかを見るために、“Crazy Eggレビュー”でGoogle検索をするかもしれない。レビューが肯定的な場合、あなたがさらにいくつかの売上を手にする可能性は高くなるだろう。

Crazy Eggのレビューが良いことが理由で、私たちは、“Crazy Eggレビュー”でGoogleの1ページ目にランクしているサイトから過去12か月間で19,380ドルの収入を生み出すことができた。

その一方で、私は、ひどいレビューが原因で廃業しなければならなかった自己金融企業を知っている。誰かが“レビュー”という言葉と共にその会社の名前で検索をした際に、検索エンジンがあまりに多くの否定的なレビューを表示したため、彼らの月の利益は1月の318,288ドルから6月には141,509ドルにまで落ちた。その時点で、彼らは毎月の収入よりも支出の方が多かったために、廃業しなければならなかったのだ。

今やあなたはロングテールSEOの価値を理解しているが、どのようにしてロングテール検索を介して収益を増やすことができるのだろうか? あなたがしなければならないことは、以下の3つのステップに従うことだ:

ステップ1: キーワード調査

見込み客があなたの製品を購入することに興味がある時、どんなキーワードで検索するのだろうか?明らかなものは:

  • [あなたの会社名] alternatives(代替品)
  • [あなたの会社名] review(レビュー)
  • [あなたの会社名] competitors(競合他社)
  • [あなたの会社名] discounts(割引)

人々が検索しているものを知ることができる一つの方法は、Googleサジェストのデータを見ることだ。あなたは、自分の社名をGoogleの検索ボックス内に入力するだけでいい。以下のような一連の結果を手にするはずだ:

Googleサジェストの唯一の問題は、提示するキーワードの数に限界があることだ。幸運にも、Suggesterと呼ばれるツールがあり、Googleサジェストが提示しないその他のキーワード全てを教えてくれる。

人々があなたの会社に関して検索している用語の完全なリストを手に入れたなら、どのキーワードがニーズに合っているのかを把握することができる。

例えば、私が“Crazyegg”という言葉をSubbesterで実行した時には、人々がCrazyegg competitors、Crazyegg coupons、Crazy Egg Clicktale、Crazy Egg case studiesと入力していることを教えてくれた。

見込み客が検索しているキーワードの完全なリストを手に入れた今、次のステップは戦略を築くことだ。

ステップ2: 戦略を築く

あなたには主に2つの選択肢がある…一つは、それぞれのロングテールキーワードに焦点を合わせたランディングページを自分のサイト上に作ることだ。二つ目は、上記キーワードに焦点を合わせてあなたの製品に関するランディングページを他の人のサイト上に作ってもらうことだ。

では、自分のサイト上にランディングページを作ることから始めよう。もしあなたがコンテンツマネージメントシステムを持っているのなら、これはそれほど難しいことではないはずだ。もしそのようなシステムを持っていないのなら、Unbounceを使うといいかもしれない。そこには何百ものテンプレートがあるので、あなたはコンテンツを追加するだけでいい。

もうひとつのソリューションは、WordPressのようなCMSを使うことだ。実際に私たちはこれをCrazy Eggで使用している。私たちは、どのようなクエリで見込み客が検索していたかを知るためにステップ1を使用し、そのクエリは主に製品に関連していることが分かった。

ステップ1のスクリーンショットを見ると分かるように、人々はCrazy Egg WordPressやCrazy Egg Code のようなフレーズで検索していた。そのため、私たちは、WordPressを使ったサポートセクションを作り、見込み客の検索パターンを踏まえて、彼らが持っているかもしれない疑問に回答した。

さて、もしあなたが、他の人にあなたのロングテールキーワードに関連するページを彼らのサイト上で作ってもらいたいのなら、あなたが利用できるいくつかの戦略が存在する:

  1. ブロガーに製品もしくはサービスを無料で提供する – 彼らから見返りを何も期待しないこと。しかし、もしあなたが優れた製品もしくはサービスを持っているのなら、彼らがそれについて書く可能性はとても高い。もし彼らがそれについて書く場合は、あなたが検索エンジンを操作していることがないように、リンクをnofollowにするように必ず彼らに知らせること。この戦略は、“レビュー”に関連したキーワードに対する結果をコントロールするのに役立つはずだ。
  2. 販売促進オファーを実施するRetail Me NotCoupons.comのようなサイトにクーポンや割引コードを追加することによって、クーポンに関係する用語で他のサイトを上位にすることができる。
  3. 援助プログラムを作る – 大学生を助けるためにお金を与える必要はない。あなたは彼らに自分の製品やサービスを無料で提供することができる。Microsoftは、自社のBizSparkプログラムを介してスタートアップに対してこれを多く実施している。TreeHouseはトレーニングコースを用いてこれを実施し、TechCrunchのようなブロガーにそれについて書いてもらうことができた。この戦略は、あなたの会社について友好と肯定的な噂を作るのに役立つ。

もしあなたがランディングページを作ることができないのなら、クリック報酬型キャンペーンを実施することも可能だ。ROIがプラスになるため、私たちはCrazy Eggでこれをやっている。例えば、“Google Egg review”でGoogle検索をすると、あなたはクリック報酬型広告を目にする可能性が高い。

ステップ3: コンバージョンのために最適化する

ランディングページ上のコンテンツは、コンバージョンのために最適化される必要がある。人々にあなたから購入するように言う行動喚起ボタンを入れるだけでは十分ではない。あなたのコンテンツは、人々があなたから購入することを奨励するのを手助けする方法で書かれる必要がある。

これをする最も簡単な方法は、あなた自身が検索者と同じ立場に身を置くことだ。もし誰かがあなたの競合相手のリストを検索した場合は、理想的には、なぜあなたのソリューションが競合相手のものよりも優れているのかを詳しく説明する表が載ったあなたのサイトにランディングさせたい。

Clickyは自らの比較ページ上でこれを上手くやっている:

比較表は、なぜあなたの製品が他者のものよりも優れているのかを素早く示すことができる。

もう一つの素晴らしい例は、Demo Duckだ。“Demo Duck case study”とGoogle検索すると、この会社のサービスから顧客が獲得する結果について詳細を記したDemo Duckのサイトページを目にすることになる。

見て分かるように、彼らのケーススタディのページはCrazy Eggが彼らのサービスから獲得した結果を詳細に述べている。それは、Crazy Eggがどれくらい多くのお金を稼いだのかさえも教えてくれる。これは、すべきことの完璧な例だが、彼らは2つの重要なことを見落としていた…それが何だか分かるだろうか? クライアントからのテスティモニアルがないのだ。それによって読者が結果を信じることを難しくしている。また、人々にサインアップすることを促すための行動喚起ボタンもない。つまりそれは、このケーススタディを読んだ後、次に何をすべきなのか分からないということを意味する。

ロングテールSEOに関して、ランディングページのコンバージョンを最適化するための最高の方法は、ユーザーが検索していた回答を提供し、彼らにサインアップや購入をせがむ行動喚起ボタンを追加することだ。

結論

ロングテールSEOから売り上げを増やすことに取り組んでいる時には、検索エンジンからできるだけ多くのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるべきではない。その代わりに、コンバージョンをもたらすことが分かっているキーワードからのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるのだ。

上に挙げた事例の全てを見ると、トラフィック全体を増やすためにランダムなロングテール用語で上位表示されることを試みているサイトはない。代わりに、彼らはコンバートの高いページにおけるロングテール施策に焦点を合わせているのだ。これらの種類のキーワードで検索をするビジターは多くいないかもしれないが、それらは非常によくコンバートするのだ。私はそれらが40%という高い数字でコンバートするのを目にしてきた。

他に売上を増やすためにどのようにロングテールSEOを使用することができるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Increase Your Sales Through Long Tail SEO」を翻訳した内容です。

まず、最初のロングテールSEOの図が妙に懐かしかったのは私だけではないでしょう?!私の会社でも運営しているメディアやECサイトで相当のトラフィックをロングテールに頼っていますが、単純にトラフィックがあるだけで満足していては不十分ということを改めて思い知らされた記事でした。筆者がいうように「検索エンジンからできるだけ多くのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるべきではない。その代わりに、コンバージョンをもたらすことが分かっているキーワードからのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるのだ。」ことこそが、最も重要なことはわかっているつもりでも、つい前者のトラフィック獲得が上手くいっていると、それで成功した気になって後者の努力を怠っているケースも意外とあるのではと思います。エンティティ検索対応のマークアップ、レスポンシブWEBデザイン等やるべきことは多い今日のウェブサイトですが、ロングテールSEOの分析を一度徹底的に行ってみると新たな収益源拡大の可能性が眠っているかもしれません。 — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティングを成功に導く10の小さな取り組み

コンテンツマーケティング関連記事第二弾はカリスママーケッター、ニール・パテルによる、さり気ないのに有益すぎるティップス集を。釣りタイトルに惑わされて読まない(そういう人いますよね)ままだと勿体ない充実の内容。 — SEO Japan

content marketing

何がコンテンツマーケティングキャンペーンを成功に導くのかご存知だろうか?意外なものが、結果を大きく左右する。もちろん、品質の高い、詳細なコンテンツは重要である。しかし、成功を保証するわけではない。

それでは、何が鍵を握っているのだろうか?

数多くの小さな取り組みである。その中には、楽に実行に移すことが出来るものもある。覚悟を決めて、時間を割いて、以下の単純な手法を実施するだけで良い。

それでは、コンテンツマーケティングの目標を達成するための10点の取り組みを挙げていく:

手法 #1: Twitterのプロフィール間で相互にプロモーションを行う

Twitterは、コンテンツマーケティングの取り組みで大きな役割を担っている。まずは、下の表で、過去30日の間に、Quick Sprout(私が運営するサイト)がTwitterから得たトラフィックをチェックしてもらいたい:

twitter traffic

Twitterが、トラフィックの大半を占めるほどのレベルに達するわけではないが、コンテンツをインフルエンサーに発見してもらえる効果はある。そして、インフルエンサーは、コンテンツをリツイートし、さらに、ブログで読者とシェアするようになる。

それでは、どうすればTwitterのトラフィックを最大限まで増やすことが出来るのだろうか?簡単なものだと、例えば、社内で、別のスタッフのTwitterのプロフィールと自分のプロフィールの間でプロモーションを行う手がある。恐らく、個人のプロフィールと会社用のプロフィールを持っているのではないだろうか?少なくとも、スタッフのうち数名はTwitterのプロフィールを持っているはずである。

経歴欄を介して、プロモーションを実施する:

twitter bio

ご覧のように、私はCrazy EggとKISSmetrics(どちらも私が運営するウェブサイト)のTwitterのプロフィールに@記号を使って、経歴欄からリンクを張っている。さらに、共同創設者のTwitterのプロフィールにもリンクを張っている。

twitter bio hiten

共同創設者、そして、その他にも数名のスタッフが同じことを実施している。

チーム内の全員にTwitterのプロフィールを宣伝してもらうと、すぐにフォロワーを増やすことが出来る。こうすることで、最新のブログの記事をツイートで告知すると、より多くのトラフィックが寄せられるようになる。

手法 #2: クリックされるキーワードをヘッドラインで用いる

コンテンツマーケティングの最も重要なポイントは、コンテンツの質だと考えてる人達は多い。この考え方は、ある程度、的を射ているが、ヘッドラインが面白くないなら、誰にもコンテンツを読んでもらえない。

ヘッドラインによって、ビジターが数百人になるのか、あるいは、数千人になるのかが決まる。

以下のワードは、多くのクリックを獲得する傾向が見られるため、幾つかヘッドラインで利用してもらいたい。

  1. How to(方法)
  2. [リストに関連する数字]
  3. 無料
  4. You(あなた、君、皆さん)
  5. アドバイス
  6. ブログの記事
  7. なぜ
  8. 最高
  9. すごい

上のキーワードは注目を集める効果があり、タイトルタグでも利用すると、自然のリスティングからのクリックスルー率が改善されるはずだ。

もっと詳しく知りたいなら、Copybloggerのヘッドラインの公式を参考にしてもらいたい。基本的には、上のキーワードを1つか2つ利用するだけで良い。

手法 #3: Facebook Connectを使ってEメールを集める

かつて、RSSフィードから多くのトラフィックが寄せられていたが、RSSフィードが使われなくなると、大半のブロガーはEメールアドレスを集める方針に戻した。なぜなら、Eメールをチェックする行為は、絶対に消えないからだ。

早くEメールリストを拡大したいなら、Facebook Connectを使うべきだ。Facebook Connectは、Facebookにログインしているユーザーが、ボタン一つでブログを購読することが出来るツールである。名前、そして、Eメールアドレスすら入力する必要がない。

facebook connect

Aweberを使って、ボタンを1回クリックするだけで、このタイプのオプトインフォームを作ることが可能である。

Facebook ConnectをEメールのオプトインに用いた前回のA/Bテストでは、コンバージョン率が24.1%増加していた。

つまり、Facebook Connectを利用すると、新しいブログの記事を投稿する度に、24%多くのビジターにEメールを送信することになる。

手法 #4: ブログの記事を疑問で締める

ブログで記事を投稿しても、コメントが1本も寄せられないことにうんざりしているだろうか?私は、この敗北感を嫌と言うほど味わったことがある。そこで、読者に参加してもらうため、様々な手法を試すようになった。

コメントの本数を増やす効果が最も高った手法が、何だったか想像することが出来るだろうか?当たり前に思えるかもしれないが、それは、ブログの記事の終わりで、質問を投げ掛ける手法であった。

時間を割いて、記事を最後まで誰かが読んだなら、その読者は没頭していたことになる。つまり、没頭しているなら、記事の最後の質問に対して、コメントを介して、質問に答えてくれる可能性は高い。

Quick Sproutで私が実施した実験の結果を紹介しよう:

  • ブログの記事の最後に質問を加えると、平均で18%コメントが増えた。
  • ブログの記事の最後で「パンダアップデートから、どのようにしてペナルティを回避しますか?」等の高度な質問を投げ掛けた場合、「トラフィックを増やすために、他にどんな取り組みを実施することが出来ますか?」等の一般的な質問を投げ掛けた場合と比べ、投稿されるコメントは11%少なかった。

実際にブログでテストする必要はあるが、ブログの記事を一般的な質問で終わらせる努力をしてもらいたい。

手法 #5: ざっと目を通せるようにする

Quick Sproutの記事には、全て小見出しが盛り込まれていることに気づいた方はいるだろうか?通常、本文内に2つか3つ小見出しを使い、最後に見出し「Conclusion」(結論)を用いている。

この記事では、小見出しは、手法 #1、手法 #2等が該当する。小見出しを利用すると、コンテンツを飛ばし読みすることが可能になり、各記事の重要なポイントを学びやすくなる。

昔は小見出しを使っていなかったが、小見出しを利用すると、ブログの記事に対するサイトの滞在時間が増えることが判明した。この手法を用いる以前の各記事の平均滞在時間は、2分41秒であった。しかし、現在、平均滞在時間は、3分26秒まで伸びている。

また、テストを通して、小見出しが、コンテンツの長さよりも、サイトの滞在時間に大きな影響を与えることにも気づいた。ブログの記事の長さを1000ワードから1500ワード以上、さらには、2000ワード以上に増やしたところ、平均のサイト滞在時間は、ほとんど増えなかった。しかし、小見出しを加えることで、没頭する読者が増加した。サイトに滞在する時間が長くなると、ブログの記事を実際に読んでいる可能性は高いと言えるだろう。

コンテンツに目を通すビジターの人数を増やしたいなら、小見出しの利用を検討してもらいたい。

手法 #6: ブログでイラストを描く

先日、Digital Telepathyのデザイナーと話をしている時、特別にイラストを描くと、トラフィックが大幅に増えると言う意見が出た。Super Fast Businessを運営するジェームズ・シュラムコ氏は、まさにこの傾向を実感しており、全ての記事にオリジナルのイラストを掲載している。

custom image

私のように絵心がないなら、Fiverrを利用して、$5でオリジナルのイラストを作ってもらおう。

カスタムメイドのイラストを使うと、トラフィックを、3倍とまではいかなくても、2倍増やすことが出来ると主張する人もいる。私自身は、そこまで大きな変化は実感していないものの、イラストを使ったところ、トラフィックは、14%から26%増加した。

ちなみに、私はストック写真の画像を利用しているが、トラフィックが増加するようなことはない。

手法 #7: コンテンツを数回シェアする

トーマス・タングズ氏は、ブログで同じコンテンツを数回ツイートすると、トラフィックが増えるかどうかを試していた。フォロワーの大半は、ツイートを見ていないのではないかと感じたことが、この実験を行ったきっかけであったようだ。

twitter retweets

実験の結果、同じコンテンツをツイートする度に、前回のツイートのリツイートの75%に該当する数のリツイートが行われることが判明した。要するに、ブログの記事を3回ツイートしたところ、約131%多くのリツイートを獲得することに成功したのだ。

ツイッターのトラフィックを増やしたいなら、ツイートを送信する時刻を決めるべきである。なぜなら、投稿する時間は、読者の人数に大きな影響を与えるためだ。

twitter timing

上の画像を見れば分かるように、ビジビリティを高めたいなら、8時から17時の間にツイートを送信すると良いだろう。また、金曜日は、特に効果が高いようだ。

手法 #8: 数字を重視する

コンテンツマーケティングは、直接的なコンバージョンではなく、間接的なコンバージョンをもたらす。KISSmetricsのリードの多くは、コンテンツマーケティングを経由している。月によって差はあるものの、少なくとも、リードの50%は、コンテンツマーケティングの取り組みによって生まれている。

コンテンツマーケティングを行った結果、トラフィックが増えることに気づくのではないだろうか?自然な検索であれ、リファラーであれ、ソーシャルネットワークであれ、もしくは、Eメール経由であれ、トラフィックは増加するはずだ。しかし、限りある時間の中で、どの取り組みに最も力を入れる必要があるのか、把握しておきたいところだ。

assisted conversions

Google Analyticsのアカウントで、「コンバージョン」、「マルチチャンネル」、「アシストコンバージョン」の順にクリックしていこう。コンバージョンのトラッキングを設定していることが前提だが、収益のチャンネルを分類する、上の画像のような表が表示されるはずだ。

この表を基に、どの取り組みに力を入れるべきか判断することが出来る。例えば、私は自然のトラフィックとリファラーのトラフィックを増やすことに力を入れている。なぜなら、この2つのチャンネルは、とりわけ見込みがあるからだ。直接的なトラフィックは、コントロールすることが難しいため、私なら焦点を絞る対象には選ばない。

アシストコンバージョンを確認すると、コンバージョンをもたらしているチャンネルにとって、有効なコンテンツを作ることに力を注げるようになる。例えば、ソーシャルメディアのチャンネルに働きかけるなら、TwitterやFacebookを使ったマーケティングに関する記事を増やす。しかし、自然なトラフィックを増やすことに私は力を入れたいため、How-To記事等、検索で長期間に渡って上位を維持する、時間を問わないコンテンツの作成に力を注いでいる。

手法 #9: コンテンツカレンダーを利用する

コンテンツマーケティングにおいて、私が犯したミスの中で最も痛かったのは、一貫性に欠けていたことだ。怠けて、ブログの記事の投稿のペースが落ちると、トラフィックは21%減少した

それでは、どうすれば一貫性を保つことが出来るのだろうか?編集カレンダープラグインを利用すると良い。

calendar

編集カレンダーを利用すると、記事が配信される日、そして、ギャップや重複が存在する日を容易に見つけることが出来る。このツールは、ブログの投稿を考慮して作られているものの、コンテンツカレンダーとして利用することも可能である。

コンテンツマーケティングの取り組みが軌道に乗り始めたら、Kapostにアップグレードすることも出来る(マーケティングチームのメンバーが増えることが前提だが)。しかし、しばらくは、無料なので、編集カレンダープラグインを利用することを薦める。

手法 #10: うまくいった作品を再現する

人気の高いコンテンツのアイデアが、なかなか浮かばずに苦労しているだろうか?これ以上、苦しむ必要はない。競合するサイトを5つ選び、URLをQuick Sproutの分析ツールに入力しよう。

レポートが読み込まれたら、「social media analysis」タブをクリックしてもらいたい。

social media results

このツールは、ソーシャルメディアの観点から、競合者が作成した人気の高いブログの記事を発見する。さらに、このリストを具体的なソーシャルのチャンネルで並び替え、人気を集めているタイトルを知ることが出来る。

続いて、(競合者を露骨にコピーすることがないように)当該の記事に捻りを加えて、自分のブログで作成していく。

こうすることで、シェアされないコンテンツではなく、ソーシャルシェアを多く獲得するコンテンツを作ることが可能になる。

結論

コンテンツマーケティングで重要なのはコンテンツだけではない。コンテンツのレイアウトやツイートを送信するタイミング等、ちょっとした調整を行うと、より多くのトラフィックを得られるようになる。

これは、マーケッターの多くが、忘れてしまった基本中の基本だと言えるだろう。コンテンツを作るために時間を割くつもりなら、コンテンツから出来るだけ多くのトラフィックを獲得する取り組みも行うべきである。

コンテンツマーケティングの取り組みで、より多くのトラフィックを得る方法を他に知っていたら、コメント欄で発表してもらえないだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Low Hanging Fruit of Content Marketing: 10 Quick Changes That Will Bring Big Results」を翻訳した内容です。

同じような記事を連発しているといえばしているニール・パテルなんですが、どれも納得するしかない内容なのは流石です。ワードプレスの編集カレンダープラグインは知りませんでした。時間がある時は1日も3本以上アップする日もあれば忙しい時は1週間投稿0のSEO Japanとしては活用すべきな感じですが。。。なんとなく投稿頻度に自分の現状が出ている気がしてこれはこれでいいかな、と思ったりもしているマーケティング無視な私でした。投稿がないと、書かないと!という気になるのも事実なんですけどね。 — SEO Japan [G+]

支払いページのコンバージョンを改善する7つの原則

LPOに力を入れているSEO Japanですが、最近LPO関連の記事が少なかった、ということで、今回は天才ウェブマーケッター、ニール・パテル大先生による支払ページのコンバージョン改善方法を7点伝授。 — SEO Japan

checkout page

売り上げにつながらないなら、どんなにトラフィックが多くても、あるいは、どんなにサイトが格好よくても意味はない。売り上げの数は、事業のパフォーマンスに影響を与える。

そこで今回は、支払いページのコンバージョンを改善する方法を伝授する。このページは、ファネルの一つの領域に過ぎないが、重要度はとても高い。

それでは、業界に関わらず、支払いページに必要とされる7つのアイテムを挙げていく:

適度な量のフォームの入力欄

入力する欄が少なければ少ないほど、コンバージョン率は高くなる、と言う指摘は定番である。しかし、支払いページに関しては、72%の確率でこの指摘は誤っていることを私は見出した。

考えてもらいたい…クレジットカードの番号、有効期限、そして、CSC(セキュリティコード)のみが求められているなら、怪しげな行為が行われていると疑いたくなるのではないだろうか?

cc fields

クレジットカードの情報を入力する前に、名前、eメールアドレス、住所、郵便番号の入力を求められる方が、安心感を持つはずである。

そのため、入力欄を極限まで少なくした、大幅に簡素化された支払いページを作る前に、特に請求先住所等の欄を加えて、テストしてもらいたい。

入力欄を加えていくと、顧客の信頼感が増していくことに気づくだろう。その結果、支払いのプロセスを完了する人は増加する。しかし、残念なことに、入力欄に情報を入力する人が増えても、必ずしも、売り上げが増えるとは限らない。欄が増加すると、情報を入力する際にビジターが入力を誤る確率も高くなり、その結果、クレジットカードが拒否されるケースが増えてしまう。

それでは、どのように対応すればいいのだろうか? 入力ミスの問題に対しては、追加の入力欄を維持し、支払いプロセッサにアクセスして、「住所の確認」等の確認ボックスのチェックマークを外す方法が最も効果的である。

authorize credit cards

こうすることで、誰かが小さな入力ミスをしても、請求は成立する。

ビジターの考え方を変える

支払いを行ってもらう最も単純な方法は、何もリスクがない点を分かってもらうことだ。「返金保証」や「無料トライアル版」のバッジを掲載することで、リスクの認識をやわらげる手もある。しかし、この手法は、必ず成果が上がるとは限らない。

unleash your thin

上の画像を見て、Unleash Your Thinが、とても賢い取り組みを行っていることに気づくだろうか?このサイトは心理を利用して、買う気持ちにさせている。製品のメリットだけでなく、満足することが出来なかった場合でも、リスクがない点を伝えるテキストを用意しているのだ。また、チェックボックスがあると、買う前に製品を「認めている」ような気分にさせる効果がある。

Unleash Your Thinが利用している戦略は、ダイレクトメール業界特有の戦略であり、このアプローチは、宣伝用のハガキで採用されている。支払いページで試すことを薦める。コンバージョンにプラスの影響を与える可能性があるからだ。この手法を実際に採用した私の友人は、16%も売り上げを増やしていた

信頼の要素をファンネル全体に表示する

TRUSTeやVeriSign Secured等のバッジを掲載すると、コンバージョン率が増加することは、既にご存知なのではないだろうか。しかし、支払いページのみにこのバッジを掲載している状態では、コンバージョンは変化しないことは、あまり知られていない。

security

サイトを初めて訪問した際に安全だと感じないなら、支払いページまでクリックしてアクセスする前に、サイトを去る。

セキュリティのバッジをファンネル全体に掲載することで、この問題を解決することが出来る。つまり、フロントエンドのページから、支払いページに至るまで、バッジを掲載することで、支払いページのみにセキュリティバッジを貼った場合よりも、コンバージョン率が高くなる可能性があるのだ

私自身、支払いページのみにセキュリティバッジを掲載してみたが、大した変化は見られなかった。一方、サイト全体に加えたところ、コンバージョン率に目に見える変化が生じた。ただし、この手法を利用する前に、幾つか知っておいてもらいたいことがある:

  1. セキュリティバッジがコンバージョン率を10%以上改善するケースはごく稀である。
  2. TRUSTeやVeriSignのバッジを購入する余裕がなくても、資金を投じることなく自分で一般的なバッジを作ると、同じようにコンバージョンを改善する効果が見込める。
  3. この手法は、融資や健康等、スパムが多い業界で特に効果が高い。

よくある質問

何をしたところで、ビジターの多くは、支払いページに到達すると、疑念を持つ。そのため、ビジター全員をコンバートすすることは不可能である。しかし、疑念を晴らすことが出来れば、コンバージョン率は高くなる

支払いページでQualarooを用いると、次のような質問をビジターに投げ掛けることが出来るようになる:

このページで他にどのような情報を提供すれば、安心してお買い物をして頂けますか?

すると、購入を完了することに懸念を持つ人達から、多くのレスポンスが寄せられるはずだ。このフィードバックを使って、答え付きのよくある質問のリストを作り、支払いページで提供してもらいたい。

faq

この手法を支払いページで利用する際は、FAQのセクションをページの上の方、もしくは、下の方に掲載し、テストしてもらいたい。なぜなら、配置によって、コンバージョン率に差が生じる可能性があるためだ。

ステップは1つよりも2つの方が良い

ビジターが踏むステップを減らした方が、コンバージョン率は高くなる…こんなデタラメを言い始めたのは誰だろうか?以前私が綴ったフープ理論に関する記事に目を通してもらえば、2段階の支払いプロセスに見られるように、ビジターに少しずつ決断を下してもらう方が、通常は、コンバージョン率は上がる。

顧客の名前とeメールアドレスを1ページ目で要請し、クレジットカードの情報を2ページ目で要請することで、この法則を活用することが可能である。

two step check out

通常、この手法は、コンバージョン率を10%高める。Crazy Egg(私が運営するサイト)では、大きな効果があり、また、ティモシー・サイクス氏のサイトでテストを実行したところ、コンバージョン率は12%改善された。

この手法がうまくいくのは、既に名前とeメールアドレスを提供しているため、その他の情報も提供しても構わない、と言う心理が働くためだ。また、支払いのプロセスを完了しなかった場合、eメールを送信して、サイトに戻ってもらう試みを行うことが出来る。クーポンを使って誘うことも、あるいは、リマーケティングキャンペーンを策定して、注目を勝ち取る手もある。

ライブチャットでビジターを支援する

ライブチャットを試したとしても、大半の企業は、コンバージョン率を上げることは出来ない。それには、次の2つの理由がある:

  1. 24時間チャットの対応係を用意していないため、質問に答えてもらえない。
  2. サイトの全てのページに掲載するため、ビジターの気を散らしてしまう。

ライブチャットをテストしたいなら、24時間対応しなければならない。24時間スタッフを常住させることが出来ないなら、Chatter Lime等のサービスを使ってみよう。各チャットのリクエストに対応してもらえるようになる。

livechat

さらに、支払いページのみでライブチャットを提供するテストを行ってもらいたい。支払いページは、最も多くの疑問と懸念をビジターにもたらすページだからだ。また、ホームページで提供すると、ビジターは、製品を購入してもらうためのマーケティングのコピーを読む行為よりも、質問を入力する行為にエネルギーを使ってしまう。

ソーシャルプルーフ

企業のロゴ、あるいは、現在/過去の顧客の推薦文を加えると、顧客候補に対して、良質な製品やサービスを提供していることを再確認してもらえる。あまり重要ではないように思えるかもしれないが、ウェブ上には、無数のガラクタのような製品が存在し…しかも、消費者は購入している

その結果、消費者は、オンラインショッピングに失敗し、後悔することになる。ソーシャルプルーフ(社会的証明)を支払いページに掲載すると、支払いページのプロセスを完了する買い物客は増加する。

logos proof

製品を購入している会社のロゴを利用するつもりなら、様々な規模の会社のロゴを掲載するべきである…こうすることで、あらゆる規模の顧客を対象にすることが可能になる

また、証言広告を利用するなら、このブログの記事で挙げられているステップに従ってもらいたい。個人のフルネーム、場所、または、写真のない証言広告は、コンバージョンにマイナスの影響をもたらす可能性がある。そのため、この手法を用いるなら、適切に利用してもらいたい。

まとめ

上述した原則に従えば、支払いページのコンバージョン率が上がるはずだ。しかし、あらゆるコンバージョンの最適化の取り組みに言えることだが、A/B テストを実施する必要がある。

なぜなら、ある会社にとって効果的な手法が、たとえ同じ業界であったとしても…別の会社の役に立つとは限らないからだ。

最後に、支払いページのコンバージョンの最適化に関する意見を聞かせてもらいたい。コンバージョン率の改善に役立つその他の手法をご存知なら、紹介してもらいたい。


この記事は、QuickSproutに掲載された「The 7 Things Every (Great) Checkout Page Needs」を翻訳した内容です。

どれもよくある改善ティップスに出てくる内容とは一味違う、具体性がありチャレンジする価値がある項目ばかりでしたね。やっぱり目の付け所が違うニール・パテルでした。もちろんどの策もきちんとテストして効果検証をすることが重要です。自社で賄いきれない場合はDLPOなんてツールもありますよ(棒読みPR)。 — SEO Japan [G+]

あなたのサイトの検索ランキングが落ちた理由と7つの解決策

度重なる、そして継続的なGoogleのアルゴリズム更新にふと気が付くと検索エンジン経由のランキング、そしてトラフィックが大幅に変化していた、なんてことが普通にある時代になってきました。その時その時の順位に一喜一憂しすぎても仕方ないということもありますし、あなたのサイトのプロフィールがたまたまその時のアルゴリズムに嫌われた(もしくは好かれた)なんてこともあるでしょうし、放っておけば次回の更新で自然と直ることもあるかもしれません。とははいえ、何かサイト側の問題がないか確かめてみたくなるのが、何か改善できる施策があれば行ってみたくなるのがウェブマスターのSEO魂。ということで、Quick Sproutからあなたのサイトの検索ランキングが落ちた理由と7つの解決策を。 — SEO Japan

drop rankings

毎日のように頻繁に投げ掛けられる質問がある:

ランキングが落ちています。どうすればいいですか?

SEOは、ロングテールを重視する方針に切り換えているため、ランキングの追跡には、私は懐疑的な立場を取っている。そもそも、検索のトラフィックが、四半期ごとに増えているなら、ランキングを気にする必要はない。

しかし、ランキングの追跡にこだわり、ランキングを維持することを望む方々のために、特定のキーワードでランキングが落ち始めていることに気づいた時に、実施することが出来る7つの取り組みを紹介していく。

ソリューション #1: 内部リンク構築

ここ最近、内部リンク(サイト内のページ間でリンクを張る)の利用を忘れてしまう誤りをよく目にする。また、内部リンクを利用していても、キーワードリッチなアンカーテキストを用いているサイトが多いが、この方針は薦められない

冒頭で、フレーズ「検索はロングテールを重視する方針に切り換えている」から、Quick Sproutのロングテールに関する記事にリンクを張っている。これは、内部リンク構築のお手本である。

こうすることで、ロングテールのSEO関連のキーワードで上位にランクインさせる効果が見込める。内部リンクを活用する際は、キーワードを詰め込んだアンカーテキストを回避することが重要である。そのため、私なら、アンカーテキスト「ロングテール SEO」を使って、ロングテールのSEOに関する記事に繰り返しリンクを張る行為は控える。

キーワードリッチではないアンカーテキストを採用する戦略は、効果がとても高く、実際に、Mashableは、内部リンク構築の取り組みのおかげで、ワード「YouTube」でグーグルのSERPの1ページ目にランクインしている。

mashable youtube

ただし、内部リンクを加え始めた瞬間に成果が現れるわけではないので、注意してもらいたい。 通常は、内部リンクの効果が現れ始めるのは、3ヶ月後である。また、単純に過去のウェブページや投稿から大量に内部リンクを無理やり構築するべきではない。あくまでも徐々に実施し、また、新しいページにもリンクを張っていく必要がある。

ソリューション #2: サイトのスピードを上げる

2010年、グーグルは、サイトのランキングを決定する際に、サイトのスピードを考慮していることを明らかにしたグーグルがサイトが読み込まれるスピードを気にする理由を考えてもらいたい。 読み込みに時間がかかるウェブサイトを上位にランク付けすると、そのサイトをクリックしたユーザーはストレスを抱える。その結果、ユーザーがグーグルを利用する機会は減り…最終的にグーグルの収益が少なくなる

それでは、サイトのスピードを改善するには、何をすればいいのだろうか?ここでは、技術的なタスクを次々と挙げていくわけではないので、安心して頂きたい。その代わりに、シンプル且つお金のかからないソリューションを紹介する。

pagespeed google

それは、Page Speedだ。このサービスに登録し、技術を必要としないステップに従うだけで良い。ウェブサイトの読み込みの時間が短縮されるはずだ。

ソリューション #3: リンクを構築する。ただし、ランキングが落ちたページは対象ではない

ランキングが落ちると、最初にどんな対策が脳裏に浮かぶだろうか?もっとリンクを増やす必要がある、と思うのではないだろうか?

ランキングが落ちたウェブページに対して、大量のリンクを急激なペースで構築してしまう人は多い。グーグルは賢く、不自然なペースでリンクが増えていれば、すぐに気づく。そのため、ランキングが落ちたページに過剰な量のリンクを向けると、ランキングはさらに落ちてしまう。

しかし、その他の内部のページにリンクを張り、キーワードリッチなアンカーテキストを避けると、ランキングが安定するだけでなく、上がる可能性もある。この戦略は、サイト全体のオーソリティを高める効果があり、その結果、全てのキーワードにおいてランキングが高くなる。

リンク構築に関するアイデアを求めているなら、このガイドをチェックすると良いだろう。必要な知識をすべて得られるはずだ。

ソリューション #4: ウェブページを更新する

この戦略は、今回するソリューションの中で最もシンプルであり、尚且つ、最も効果が高い。

グーグルは、新鮮ではない、古いページよりも、新しいページを上位にランク付けすることを望む。そのため、更新したコンテンツや画像をウェブページに加えると、UXの改善につながる。

すると、サイトに滞在する時間が長くなり、サイトにリンクを張る確率、さらには、ソーシャルウェブでコンテンツをシェアする確率は高くなる。

Instagramのフォロワーを増やす方法を紹介する私のブログの記事が、良い例だ。ピーク時、この記事は、グーグルから1ヶ月間で12万1550名のビジターを獲得していた。

instagram google rankings

しかし、この記事で提供していたアドバイスは、古くなり、ランキングは落ち、最終的に、ビジターは1万4952名まで減った。

このコンテンツをアップデートしたところ、再び、この記事を読み、Facebookでシェアしてもらえるようになった。90日以内に、トラフィックは月間6万2885名まで回復した。ピーク時と比べると、それでもまだ少ないが、継続してトラフィックは増えており、3-6ヶ月後には、ピーク時のトラフィックに戻るだろう。

ソリューション #5: クリックスルー率を改善する

グーグルのウェブマスターツールのアカウントにログインすると、グーグルがクリックスルー率を記録していることに気づくはずだ。

click through google rankings

ランキングを高くすることで、検索トラフィックを増やすことが出来る。また、クリックスルー率を改善することで、同じ効果が望める。検索エンジンが、ランキングに対して、クリックスルー率が非常に低いことに気づくと、リスティングがあまり適切ではないことを意味するため、ランキングを落とされてしまう。

この問題に対処するため、タイトルタグとメタディスクリプションを最適化(日本語)するべきである。以下のキーワードをメタタグ内で利用すると、クリックが増える効果がある:

  1. How to
  2. [リストに関連する数字]
  3. 無料
  4. あなた
  5. アドバイス
  6. ブログの記事
  7. なぜ
  8. ベスト
  9. テクニック
  10. すごい

あるには、グーグルのオーサーシップを介して、クリックスルー率を高くする手もある。

google authorship

顔写真を検索リスティングの隣に加えると、その他の多くのリスティングよりも目立ち、クリックスルー率を150%アップさせることが出来るかもしれない。オーサーシップを活用する際は、次の4つのステップに従うだけで良い:

  1. プロフィール写真に顔が明瞭に映った写真を使う。
  2. コンテンツの各ページに自分の名前が記載された署名欄を用意する(例 著者: スティーブン・レヴィ)。
  3. 署名欄の名前がグーグル+のプロフィール上の名前と一致していることを確認する。
  4. コンテンツと同じドメインのEメールアドレスを認証する(例 stevenlevy@wired.com)。

ソリューション #6: デザインを最適化する

モバイルおよびタブレットデバイスは、ラップトップやデスクトップよりも遥かに早いペースで増加している。ウェブサイトが、全てのデバイスのタイプと互換性が取れている状態だと、ランキングを高く保つことが出来る確率は高まる。

検索エンジンのユーザーの大部分が、携帯電話を利用しているなら、モバイルフレンドリーではないサイトを継続して上位にランクインさせるのは、グーグルにとっては、適切な方針とは言えない。

グーグルアナリティクスを介して、ウェブサイトを訪問する際に用いられているデバイスのタイプを確認することが出来る — 携帯電話、タブレット、ラップトップ、そして、デスクトップコンプータ。

ビジターが利用しているモバイルデバイスのタイプを特定したいなら、グーグルアナリティクスにログインして、「ユーザー」、「モバイル」、「デバイス」の順にクリックしていく。

analytics devices

良質なモバイルUXを提供するためには、まずは、サイトが早く読み込まれる点を確認するべきである。なぜなら、誰もがスピーディーなネット環境を持っているとは限らないためだ。その際は、先程紹介した、グーグルのPage Speedを使うと良い。

次に、ウェブサイトのデザインをレスポンシブにすることで、モバイル、または、タブレットで優れたUXを提供することが出来る。こうすることで、スクリーンのサイズに関わらず、デザインが自動的に適応するようになる。

Quick Sproutは、レスポンシブデザインの良い例だ。iPhoneやタブレットからこのサイトを開くと、次のようにサイトが表示されるはずだ:

responsive design

レスポンシブデザインを作りたいなら、このチュートリアルを参考にしよう。

ソリューション #7: ソーシャルシェアを増やす

最近、ソーシャルシェアがランキングに影響を与えるか否かに関する議論がヒートアップしている。答えがどちらであれ、ソーシャルシェアが増えると、トラフィックは増える。そして、ウェブサイトにアクセスするビジターが増えると、自然にリンクを張ってもらえる確率は高くなる。そして、リンクが増えると、ランキングは高くなる

そのため、もっとソーシャルシェアを獲得するべきである。

ウェブページのソーシャルシェアを増やす効果のある、シンプルな7つの方法が存在する:

  1. ウェブページにソーシャルシェアボタンを掲載する。Sharebarのようなブログで利用しているプラグインと同じように、有益なコンテンツを含むページにはソーシャルボタンを加えておくと良い。
  2. ブログを運営しているなら、読者にTwitterやFacebookを介して、特定のウェブページをシェアして欲しいと頼むことが出来る。お願い攻勢は、効果が高い。;-)
  3. 影響力の強いソーシャルメディアユーザーを知っているなら、お願いして、ウェブページをシェアしてもらうことが出来る。
  4. Triberrを使ったことがないなら、チェックしてみてもらいたい。
  5. Twitter 広告を購入して、有料でシェアを増やす手もある。
  6. Facebook広告を介して、フェイスブックのシェアおよびいいね!を増やすことも出来る。
  7. eブックの贈呈と引き換えに、ソーシャルシェアを求める。

まとめ

SEOはロングテール戦略に移っているため、ランキングの追跡が有効な方針だとは、私には思えない。しかし、ランキングをチェックして、継続的に改善していきたいなら — とりわけ、ランキングが落ち始めているなら — 上述した手法を活用すると良いだろう。

全ての手法を組み合わせて利用すると、最高の成果が得られるが、それでも、すぐにランキングが戻るわけではない。通常は、実際に成果が現れるまでには、上の手法を実施し始めてから2、3ヶ月を要する。

ランキングが落ち始めたら、皆さんなら、どのような対策を講じるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Why Your Search Rankings Are Dropping (and 7 Ways to Fix It)」を翻訳した内容です。

検索ランキングが落ちたかどうか以前に、どれも本来中長期的なSEOの中で取り組む作業でしたね。リスト記事のレベルを超えて有益な内容でした。気になる個所があれば、あなたのサイトでも是非取り組んでみては?冒頭に出てきた「検索のトラフィックが、四半期ごとに増えているなら、ランキングを気にする必要はない。」を最も参考にのんびりSEOに取り組みたいところですが、そうもいえないのが格闘するウェブマスターの日々。 — SEO Japan [G+]

初心者向けインフォグラフィックの作り方講座

コンテンツマーケティングが日本でブームになる以前からコンテンツマーケティングのツールとしてインフォグラフィックをPRしてきたSEO Japan。今回は同じくインフォグラフィックを駆使して自身のサイトやサービスを効果的に宣伝してきたカリスママーケッターのニール・パテルによるインフォグラフィックの作り方講座を紹介します。 — SEO Japan

あなたはすでに、インフォグラフィックが効果的であることを知っている。問題は、“どうすれば人気が出るものを作ることができるのか?”、だ。もしあなたが私と同じなら、恐らくデザインの知識はない。でも心配することはない、そんなことがあなたを思いとどまらせるはずはない

私が初めてインフォグラフィックの作成を始めた時には、インフォグラフィックの作成に優れたColumn Fiveのような企業を雇っていた。しかしながら、そのコストはスタートアップにとっては少し高すぎた。そこで次第に私は、そのプロセス全体を最初から最後まで学ばなければならなくなったのだ。

ここでは、人気のインフォグラフィックを作るために、あなたが従うべきステップを紹介する:

ステップ1: データソースを見つける

インフォグラフィック生成における最も重要な要素は、データソースだ。グラフィックがどんなに美しかろうと関係ない。グラフィック内のデータが最悪だったなら、それは上手くいかないのだ。

それでは、どのようにして優れたデータソースを見つけるのだろう?最も簡単な方法は、自分の分野に関連する全てのブログを見て、ブログ内にデータを有するものを探すことだ。そこから、ツイート数やlike数によって投稿をふるい分ける。最も多くデータを含み、最も人気のある投稿が、インフォグラフィックとして上手くいくものである傾向がある。

もしデータ豊富な人気記事を見つけることができないのなら、自分自身のアイディアを考え出して自分でデータソースを見つけなければならない。もちろん、oDesk等でフリーランサーを雇って助けてもらうこともできるが、彼らが優れた仕事をしない可能性は十分にある。

もしくは、あなた自身が、調査を介してデータを作り出すか、あなたのためにデータを作り出してくれるプロのブロガーを数百ドルで雇う必要もあるかもしれない。そういったブロガーはProbloggerに求人投稿をすることによって見つけることができる。

ステップ2: デザイナーを見つける

優れたインフォグラフィックの外見がどんなものであるかについては皆それぞれの意見を持っている。では、全ての人を満足させることができるデザイナーをどうやって見つけるのか?残念ながら、全ての人を満足させることはできないが、大部分の人を満足させることはできる。

デザイナーに関して言えることは、彼らの最大の批判者は他のデザイナーであるということだ。だから、もしもあなたが他のデザイナーが好むデザイナーを見つけることができれば、安心して任せられる。

DribbbleBehanceのようなデザイン投稿サイトを介せば、“インフォグラフィック”という言葉で検索をして、インフォグラフィックを作成する方法を知っているデザイナーを見つけることができる。そして、誰が一番多くのlikeやお気に入りやコメントを持っているかを確認するのだ。そういったデザイナーは、他のデザイナーに尊敬されている可能性が高いからだ。

リストを手に入れたなら、彼らに連絡を取り、インフォグラフィックの作成にいくらかかるのか尋ねる。ほとんどの人は定額料金を設定しておらず、時給50ドル~85ドルを設定しているだろう。それは大金のように思えるかもしれないが、一般的に彼らは5~7時間でグラフィックを作ることができるため、あなたは、1つのグラフィックに対して250ドル~595ドル位を支払うだけだ。

ステップ3: ワイヤーフレームを作成する

インフォグラフィックを作る前に、データをストーリーへと展開する必要がある。各データは、次のデータへと流れ込まなければならない。そして、グラフィックに含める主要データは6つだけにすべきだ。さもなければ、データ豊富になりすぎてしまう。

私が発見したことは、グラフィックに6つの主要データが入っている時には、5つもしくは7つの主要データを持つインフォグラフィックに比べてより多くのツイートを獲得する傾向があるということだ。

データを展開したならば、理解しやすいビジュアル形式でそのデータを提示する方法を考えるためにデザイナーと協力する必要がある。グラフを使用するにしろ、絵や視覚的事例を使用するにしろ、データは本当に理解しやすいものでなければならない。もしそうでなければ、インフォグラフィックを作成する意味がないのだ。

全てが整ったなら、デザイナーに以下のような条件を出すのだ:

  1. インフォグラフィックは縦方向である必要がある – 横方向にデザインされたインフォグラフィック100件と縦方向にデザインされたインフォグラフィック100件を分析したところ、縦方向のインフォグラフィックが28.9%多くツイートされ、41.7%多く他のウェブサイトに埋め込まれる可能性が高いことが判明した。考えてみれば、それは理にかなったことだ…大部分のウェブサイトは、横方向ではなく縦方向にデザインされているのだ。だから、ほとんどの人は縦方向のインフォグラフィックを埋め込むことを好む。
  2. 補色を使用する – 補色を使用したグラフィックは、たくさんのランダムな色を使用したものに比べて、14.1%多くのツイートと10.6%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
  3. 大きなフォントを使用する – これは常識のように思えるかもしれないが、多くのデザイナーはフォントサイズを小さくすることによってグラフィック内にたくさんの情報を詰め込もうとする。大きなフォントを使用したグラフィックは、38.5%多くのツイートと54%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
  4. カスタマイズしたイラストを使用する – デザイナーがデータを説明するために、簡単なグラフや図ではなくてイラストを使用する時、そのインフォグラフィックは52.5%多くのツイートと72.8%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
  5. 3Dにする – これをしなければならないわけではないが、このグラフィックこのグラフィックのように、もし3Dでイラストを作ることができれば、ウェブ上で共有される可能性はより高くなる。唯一の問題は、3Dインフォグラフィックを生産するには4000ドル近くかかるということだ。通常一つのインフォグラフィックが生み出すビジターとリンクの数を考えると、それは少し高すぎる。一方で、それをアウトソースする代わりに自分のデザイナーに3Dインフォグラフィックを作る方法を学ばせることもできる。
  6. 自分のロゴを含める – インフォグラフィックは、あなたの会社をブランディングするのにもとても役に立つ。サードパーティのソースからデータを入手した場合には、グラフィックの下部にそのURLを必ず配置すること。

ステップ4: 見出しを考え出す

あなたのデータやインフォグラフィックがどんなに素晴らしくても、そのインフォグラフィックのタイトルが最悪だったなら、誰もそれを読まない。あなたのインフォグラフィックのタイトルを考え出すことは私にはできないが、何が最も効果的であるかを教えることはできる。

Nathan Safranが、最近、人々が最もクリックする見出しを分析したブログを書いた。

上の画像を見ると分かるように、36%の人が数字をベースにした見出しを好んでいる。これの良い例が、“検索エンジン経由のトラフィックを上げるための15の方法”だ。21%の人が、“なぜあなたは検索エンジン経由のトラフィックを上げるべきなのか”のような読者に呼びかける見出しを好んでいる。そして、17%の人が“検索エンジン経由のトラフィックを増やす方法”のようなハウツー見出しを好んでいる。

このデータに基づいて、あなたは自分のインフォグラフィックのために数字をベースにした見出しか、読者に呼びかける見出しを作るのが理想的だ。

性別によって結果を分析した時さえも、人々が数字をベースにした見出しを好むことは明白だ:

これがあなたが見出しを考え出すのに役立つといいのだが、もしまだ苦労しているのなら、このブログ記事に書かれている秘訣その1に従おう

ステップ5: プロモーション

インフォグラフィックを宣伝する前に、人々が自らのウェブサイトで簡単にインフォグラフィックを共有できるように埋め込みコードを作ること。もしもあなたがWordPressを使っているのなら、埋め込みコードジェネレーターのプラグインを使用することができる。

埋め込みコードを入手したなら、自分のインフォグラフィックに関連したトピックについて書いているブログ全てのリストを作るべきだ。リストを手にしたら、以下の簡単なテンプレートを使用してそれぞれのブログにメールを送ろう:

件名: [インフォグラフィックの名前を挿入]インフォグラフィック

こんにちは、[相手の名前を挿入]さん、

あなたの[ブログ名を挿入]は順調に進んでいることと思います。私は、あなたのブログを見て、私たちが作ったばかりの[あなたのインフォグラフィックのトピックを挿入]に関するインフォグラフィックに興味があるかもしれないと思いました。お時間のある時にご覧になって、ご意見をお聞かせください。

[URLを挿入]

簡単にコピー&ペイストができるように、埋め込みコードがインフォグラフィックの下に配置されています。(もしも読者に共有したい場合はそちらをご利用ください。)

お時間ありがとうございました!興味を持っていただけたら幸いです。

[あなたの名前を挿入]

上のテンプレートは退屈に思えるかもしれないが、メールを送った人のおよそ8%があなたのインフォグラフィックを埋め込むはずだ。最低8%を獲得できないのなら、それはあなたのインフォグラフィックが優れていないか、あなたがメールを送っているサイトがHuffington Postのように大きすぎるかのどちらかだ。理想的には、PageRankが6もしくはそれ以下のブログをターゲットにするべきだ。そういったブログは、動きの遅い会社に対し、一個人によって運営されている可能性が高いからだ。

テンプレートに加えて、以下のディレクトリにインフォグラフィックを登録することもできる:

最後に、あなたはTwitter上の検索機能を使用して、自分のインフォグラフィックに関連したトピックについてツイートをしているユーザーを探し、あなたのインフォグラフィックを彼らのオーディエンスに対してツイートしてもらうようにダイレクトメッセージを送るべきだ。これらのユーザーの大部分はあなたのダイレクトメッセージを無視することになるが、5%の人はそれを自分のオーディエンスにツイートするだろう。もしあなたが5%の人にツイートをさせることができなければ、それはあなたのインフォグラフィックが優れていないか、あなたがダイレクトメッセージを送信している相手が10,000人以上のフォロワーを持っているかのどちらかだ。フォロワーが10,000人以下の人にダイレクトメッセージを送っている限りは、問題ないだろう。

結論

上記のステップに従うことによって、あなたは優秀なインフォグラフィックを作ることができるはずだ。そして、もしあなたが口コミで広まらないインフォグラフィックをいくつか作ったとしても、それについて心配することはない。自分が何をしているか分かっている場合にさえ、それが上手くいくには通常何回かの挑戦を必要とするものなのだ。

自分のオーディエンスから学ぶこと。なぜなら、彼らは特定のトピックに関するインフォグラフィックを好むかもしれないからだ。あなたがこれをする限りは、それぞれのインフォグラフィックへのトラフィックとバックリンクを生み出すことができるはずだ。

人気のインフォグラフィックを作るために必要なアドバイスは他に何があるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Create a Popular Infographic」を翻訳した内容です。

日本ではイマイチ普及が進んでいないインフォグラフィック。そもそもコンテンツマーケティングの活用自体がまだまだの状況ですから、今後コンテンツマーケティングの普及に伴い、インフォグラフィックのニーズも上がっていくのかもしれませんね。記事に書かれている内容は、そもそも日本ではウェブ系のインフォグラフィックの経験値があるデザイナーはほとんどいませんから、クラウドソーシングで品質を保てるかは相当疑問ではあります。後はデザイン以上のディレクションが大事でしょうね。

また記事にもありますが、インフォグラフィックは単発のコンテンツとして考えるとコストが高すぎる場合が多いので、コンテンツマーケティング全体の取り組みのバリエーションとして予算を一定枠割いて定期的に発表していくのが中長期的に効果的なのではとも感じます。

SEO Japan運営元のアイオイクスでもグルメネタから東京オリンピック、最近は動画まで様々なインフォグラフィックを絶賛制作中ですので(気づいてみれば100作品以上の実績!)、自社で対応するのは大変という方は是非 m(_ _)m — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティングの天才がこっそり教える30の秘訣

「コンテンツマーケティングの天才」、中々恐れ多くていえる言葉じゃないですが、それがカリスマウェブマーケッター(これもそうか)のニール・パテルともなれば読んでみたくなるというもの。数々のウェブサイトとオンラインビジネスをコンテンツマーケティングを駆使して成功に導いてきた彼が語る、コンテンツマーケティングを成功させるための30のアドバイスを一気に紹介。 — SEO Japan

time to share

誰しも一度は経験したことがあるはずだ…

完璧なコンテンツを作成し、「投稿」ボタンを押す。そして、トラフィックが寄せられるのをじっと待つ。この行為の唯一の問題点は、トラフィックが「寄せられる」ことはない点である。

ご存知のように、読んでもらう、シェアしてもらう、そして、話題に上げてもらう取り組みは、コンテンツマーケティングにおける最大の難所である。この行為は、大半のブログが失敗する主な理由の一つでもある。

つまり、コンテンツマーケティングの「マーケティング」の部分に苦戦を強いられるのだ。しかし、このパターンを抜け出すことは不可能ではない。

それでは、コンテンツを読んでもらい、シェアしてもらい、そして、話題に上げてもらう30通りの方法を伝授しよう:

コンテンツを読んでもらう

雑誌を読んでいる状況を想像してもらいたい。記事を読むかどうか、どのように決断しているだろうか?

写真、タイトル、記事の長さ、あるいは、著者で判断しているのだろうか?読者を記事に引き込むのは、タイトルである。どれだけ記事の内容が素晴らしくても、タイトルがひどいと、誰にも読んでもらえない。

それでは、読者を引き寄せタイトルを作る方法を10点紹介する:

  1. メリットは何? - 知らない知識を学ぶことが出来る記事を読みたいと思うはずである。そのため、タイトルを使って、記事で何を学ぶことが出来るのか伝えるべきだ。
  2. 分かりきったことを繰り返す – 「How To」や「まとめ」の記事は人気が高い。使い古された感があっても、堂々と利用しよう。
  3. スタッツは意見よりも正確 – 要点を裏付けるデータを持っているなら、タイトル内で活用するべきだ。
  4. 検索エンジンよりも人を優先する – タイトルが退屈になり、味気のないものになってしまうなら、検索エンジンを意識して、タイトルにキーワードを加える行為は、妥当とは言えない。検索エンジンよりも、人を優先して、タイトルを作ってもらいたい。
  5. 緊迫感を作り出す – 行動を起こす期間を限定することで、読んでもらえる可能性は高くなる。
  6. だらしなさを活用する – ダラダラすることを望む人は多いため、この特徴をタイトルで活用する。例えば、「だらしない人のための…」でタイトルを始める手がある。
  7. 感情に訴えかける – 私達は人間であり、タイトル内で感情を刺激すると、読者の注目を集めることが出来る。
  8. 過ちを活用する – 誰でも過ちをおかす。そのため、自分、または、他人の過ちから得られる教訓をタイトルで示すと、大勢のオーディエンスを勝ち取ることが出来る可能性がある。何を隠そう、私のサイト、Quick Sproutで最も人気が高い記事は、「私をほぼ破産に追い込んだ事業での手痛いミス」(日本語)である。
  9. 好奇心を掻き立てる – 人間はもともと好奇心旺盛な生き物であり、タイトルを質問形式にすると、クリックし、中身を読んでもらえるようになる。
  10. 二重攻撃 – 上の要素を幾つか選び、一つのタイトルで組み合わせて利用すると、二重の効果が生まれる。例えば、「How-To: 3つの簡単なステップでSEOのトラフィックを増やす」等が考えられる。

今回紹介したヒントを基に、コンテンツを読みたくなるようなタイトルを作ってもらえると嬉しい。それでも、なかなか良いタイトルが思い浮かばないなら、タイトルの公式のテンプレート(日本語)を参考にするか、あるいは、このツールを利用すると良いだろう。

コンテンツを読んでもらえる方法は説明したので、これから、シェアしてもらう方法を伝えていく。

コンテンツをシェアしてもらう方法

ツイッターやフェイスブック等のソーシャルサイトを好きでも、あるいは、嫌いでも、利用する以外に選択肢はない。ソーシャルメディアは、大勢のウェブユーザーがアクセスする目的地であり、このサイトの活用を怠ると、月に数千人のビジターを見逃してしまう。

それでは、ソーシャルウェブでコンテンツをシェアしてもらう10通りの方法を伝授していこう:

  1. サイト上に掲載するアイコンの数を少な目にする – 最も楽な方法は、ソーシャルボタンを記事の中に掲載する方式だ。Sharebar等のプラグインを使って、この取り組みを容易に実施することが出来るが、読者にあまりにも多くの選択肢を与えてしまうと、どのボタンもクリックしてもらえなくなる。そこで、2つ、もしくは、3つに選択肢の数を抑えるべきである。
  2. ネットワークにはそれぞれ特徴がある – すべてのソーシャルサイトでコンテンツを宣伝して欲しいと頼む行為は、避けるべきだ。読者が実際に利用していることが分かっているサイトを選ぶ必要がある。大方、ツイッターとフェイスブックが挙げられる。
  3. ソーシャルメディアのアカウントをパワーアップする – ソーシャルメディアのトラフィックを大量に得ているブログは、通常、強力なソーシャルメディアのアカウントを用意している。ツイッターのアカウントをビルドアップする取り組みに力を入れ、また、より多くのファンを獲得するため、フェイスブック広告の利用を検討してもらいたい。
  4. コンテンツブロッカーを活用する – コンテンツを読む前にシェアを強制する手法の利用を検討したことはあるだろうか?この記事で、コンテンツブロッカー戦略の効果を説明しているので、参考にしてもらいたい。また、WP Lead Magnetを介して、同じ取り組みを実施することが出来る。
  5. リツイートを要請する – ツイートの中に、「リツイートして下さい」と言う文を盛り込むと、リツイートしてもらえる確率は4倍高くなる。大したことはないように思えるが、効果は絶大である。
  6. ネットワークを作るTiberr等のサービスを使って、ソーシャルメディアで大勢の人達にコンテンツシェアしてもらうことが出来る。
  7. 読者に助けを求める – ブログの記事の最後で、好きなソーシャルネットワークで記事をシェアして欲しいと伝える。ただし、頼む頻度が多過ぎると効果が薄くなるので注意してもらいたい。私のサイトの場合、この戦略をブログの記事の結びで使うと、平均で、38%ソーシャルシェアが増加する。
  8. コンテストを実施するContest Domination等のシンプルなソフトウェアを用いて、コンテストを開催し、広告に資金を投じることなく、フェイスブックのファンの人数をすぐに増やすことが出来る。
  9. 忘れずに参加する – 見返りを与えることなく、成果を得ることな出来ない。ソーシャルウェブで成功を収めるためには、まずは参加し、その後、サイトを宣伝する必要がある。自分の製品やサービスとは関係のないツイートやフェイスブックのアップデートを定期的に投稿するべきである。
  10. eメールアドレスを集める – ブログを訪問してもらう度に、eメールアドレスを教えてもらう代わりに、無料でeブックを提供する提案を行ってみよう。その後、新しいコンテンツを投稿する際に、集めたeメールアドレスのリストにメールを送信していく。この戦略はとても効果が高く、Quick Sproutの10月のトラフィックの21%は、eメール経由であった。また、eメールの購読者は、非購読者と比べると、ソーシャルウェブでコンテンツをシェアしてくれる確率が3.9倍高い

これで、コンテンツをシェアしてもらう方法を説明したので、続いて、コンテンツをバイラル化する秘訣を伝授する。

パーティーでコンテンツを話題に上げてもらう方法

パーティーで自分のコンテンツに関する会話が交わされているなら、バイラル化を成功させたことになる。簡単なことではないが、不可能ではない。

何がバイラル化現象を起こすのだろうか?マーケティング戦略がバイラル化をもたらすのではない。実際のコンテンツがバイラル化の源である。並外れて素晴らしいコンテンツを作ることで、話題に上げてもらえる確率は高くなる。

それでは、以下に、ずば抜けた優れた作品を作る10通りの方法を挙げていく:

  1. 量より質 – 長く、詳細な記事、例えば、4万ワードで構成されるガイドは、短いブログの記事よりも多くのトラフィックをもたらすことを私は身をもって学んだ。Quick Sproutの上級者向けのシリーズ記事は、30万回以上訪問を受けている。
  2. インフォグラフィックもバイラル化する傾向が見られる – 複雑なデータを、視覚的なイメージを通じて、分かりやすく説明することが出来れば、コンテンツは取り上げてもらえる。今週、別のブログ、KISSmetricsでは、この取り組みのおかげで250万回の訪問を獲得した。
  3. ストーリーテリングは効果が高い – 前回参加したパーティーのことを思い出してもらいたい。誰かが何らかのストーリーを伝えていたはずである。ブログの記事を小話に変えることが出来れば、話題に取り上げてもらえる確率は高くなる。
  4. 眠らせない – 学校で小論文を提出しなければならなかった時代のことを思い出してもらいたい。小論文の作成は面白くないため、覚えているのではないだろうか…しかし、その内容は忘れているはずだ。なぜなら、読んでいると眠くなるほど、小論文の内容が退屈だからだ。会話を交わすように、ブログの記事を作成するべきである。「私」と「あなた」を記事の中で用いると良い。会話のような雰囲気を醸し出す効果があるためだ。
  5. 賛否両論を呼ぶ – 賛否両論を呼ぶトピックは、山火事のような勢いで広まっていく。私の友達は、男性が女性よりも優れている理由をブログで取り上げていた。友達は、冗談のつもりでこの記事を投稿していた。男性が女性よりも実際に優れていると思っていたわけではなかったが、このトピックは、話題になり、トーク番組で特集されていた。この番組のおかげで大量のトラフィックがサイトに殺到し、サーバーはダウンした。
  6. オリジナリティを出す – 簡単そうに思えるが、実は最も難しい取り組みの一つに数えられる。今まで一度も取り上げられたことがないトピックで、独自のコンテンツを作成するのは、難易度が非常に高い。しかし、斬新な名作を生み出すことが出来れば、バイラル化する確率は高くなる。
  7. トレンドに乗る – トレンドになっているトピックを取り上げることで、楽に大勢のビジターをサイトに導くことが出来る。グーグルトレンドをチェックしていれば、ホットなトピックを見つけることが出来るはずだ。トレンドになってから30分以内に記事を書くことが出来れば、多くのトラフィックがサイトにもたらされるだろう。
  8. 笑いの力は絶大 – ユーチューブの人気の高い動画は、笑いを誘う動画ばかりである。文句なしに面白く、だからこそ、シェアしてもらえるのだ。しかし、バイラル化を導くために、わざわざブログとは関係のないコメディー動画を作成する必要はない。代わりに、The Oatmealと同じようなコンセプトを用いると良いだろう。 The Oatmealは、同サイトの読者の関心を引くトピックに関するコミックやアニメを作成している。
  9. 心を揺さぶる感情を利用する – ネガティブなコンテンツよりも、ポジティブなコンテンツの方が、多くのビジターを獲得する傾向がある。また、怒り、不安、恐怖、喜び、そして、熱意等の感情を活用するコンテンツは、「心を揺さぶる」感情を呼び起こさないコンテンツよりも、バイラル化する可能性が高い。
  10. タイミングは重要 – 都合の悪い時間、または、日に「投稿」ボタンをクリックすると、コンテンツを読んでもらえない。この表を参考にすれば、最適な日、そして、時刻にコンテンツを投稿し、より多くのトラフィックを獲得する確率を高めることが出来る。

コンテンツをパーティーで取り上げてもらうのは容易ではないが、不可能ではない。一生懸命努力し、継続的に調整を行っていれば、ウェブトラフィックを最大限に増やすことは出来る。

結論

上述した手法の多くを採用したとしても、一度に大勢のビジターがサイトに押しかけてくる可能性は低い。しかし、三ヶ月も経過すれば、トラフィックが大幅に伸びている点に気づくはずだ。

コンテンツマーケティングは、短期的な投資ではない。見返りを得られるようになるまで、半年から1年はかかるだろう。時間と労力を注ぐ覚悟が出来ているかどうかが、問われることになる。

コンテンツを読んでもらい、シェアしてもらい、そして、パーティーで取り上げてもらう方法を他にご存知なら、是非、発表してもらいたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「30 Tips For Creating Content that Gets Read, Shared and Talked About at Parties」を翻訳した内容です。

スミマセン、実は「コンテンツマーケティングの天才」というタイトルはニール・パテルに敬意を表した私が勝手につけ加えました m(_ _)m それに匹敵する内容だったと思いますが、いかがでしょうか? — SEO Japan [G+]

20の超有名ブログから学んだ11点のコンテンツマーケティング術

天才ウェブマーケッター、ニール・パテルに王道ながらも究極のコンテンツマーケティングを学ぶ記事。アドバイスはどれもリアルな経験に裏打ちされた具体的で説得力ある内容です。 — SEO Japan

content lessons

マーケティングのキャリアを始めた頃、(テクノラティのデータによると)トップ100に入っている20サイトのブログを私は担当させてもらった。私の仕事は、ブログのトラフィックを増やすことであり…大きな成果を残すことに成功した

例えば、テッククランチのトラフィックを30%増やしゴーカーメディアの月間ユニークビジターの人数を500万人増やすことに成功した。

偉業だと思うかもしれないが、実は私は大したことをしたわけではない。オンページの要素を幾つか調整し、ソーシャルメディアを活用し、クロスリンクを使って、クライアントの検索エンジン経由のトラフィックを増やしただけだ。

本当の偉業は、一部のブログの取るに足らない月間ページビューを、1億以上に増やしたことだ。数年間に渡り、私はこのようなサイトの戦略を見て、調べて、そして、学ぶことが出来た。

その結果、得た教訓をこれから紹介していく:

タイミングがすべて

成功を収めたブログは、例外なく、最新のニュースを報じることで、人気を集めていた…ただし、ニュースなら何でもいいわけではなく、メジャーな報道機関が報じるようなニュースでなければならない。当該のブログは、メジャーなニュースを求めていた。なぜなら、メジャーなニュースを検索する人は多く、トラフィックを得るポテンシャルが高いためだ。

人気を集めたサイトは、グーグルトレンド等のサイトをモニタリングして、メジャーなニュースを見つけていた。グーグルトレンドは、人気の高いトピックを全てリストアップしており、トラフィックを得やすい環境にある。.

この戦略を過去に活用していたサイトの一つが、Mahaloだ。Mahaloは、グーグルトレンドのトピックを記事で取り上げることで、サイトを立ち上げた際に、トラフィックを増やしていった。

mahalo alexa

Mahaloは、最近、この戦略を利用していない。そのため、上の表を見れば分かるように、トラフィックが落ちている。しかし、ご覧の通り、以前はとても効果は高かった。

質よりも量を重視

個人的には、大量のコンテンツを作成するよりも、質の高いコンテンツを作成する方針を好む。しかし、前者の戦略は、月に500-1000万のユニークビジターを求めているサイトには向かない。

私が担当した20のサイトは、全て、量を優先し、その次に質を考慮していた。ガラクタのようなコンテンツがブログに投稿されないように注意を払っていたものの、例えば1日に4本の記事を作成する等、量に関するノルマを設けていた。

この20サイトのブログの分析データにアクセスすると、1日に投稿する記事の本数と獲得するトラフィックの間には、明らかな相関関係が見られた。より多くのコンテンツを投稿するサイトは、より人気が高い傾向が見られた。

トラフィックの源となったのは、ソーシャルメディアではなく、グーグルであった。1日に4本以上のコンテンツを投稿するサイトにおいては、トラフィック全体の55%が検索エンジンを経由していた。

growth graph

上の表には、2本の線が引かれている。1本目の線は、毎週コンテンツを投稿していくと、コアのユーザーによる全体的なトラフィックが、8%のペースで増加している点を示している。

2本目の線は、トラフィックを急激に増加させた人気の高いコンテンツを表す。このブログは頻繁にコンテンツを投稿しているため、トラフィックの急激な増加をもたらす確率を高め、その結果、成長率が8%から10%に伸びたのであった。

影響力がブログの人気を左右する

人気の高いブログを運営するオーナーの多くは、ネットワーク作りを真剣に行っている。ブログの存在が、ネットワーク作りに貢献したことは事実だが、ブログの人気が高まる前に、既にコネクションを多く持っていた。

このコネクションが、最新のニュースを報じ、さらに、ソーシャルメディアのトラフィックを獲得する上で、良い影響を与えていた。友達にツイートを投稿してもらったり、フェイスブックでコンテンツをシェアしてもらったりすることで、ブロガー達は、コネクションを活用して、出来るだけ多くのトラフィックを獲得する取り組みを行っていた。

人気の高いブログを作りたいなら、ネットワーク作りに取り組むべきである。影響力の強い知り合いが増えれば、それだけ得られるトラフィックは多くなる。

影響力のあるライターを雇う

私が関わったブログには、一人で運営しているブログは一つもなかった。1人のライターでは、ここまで人気を集めることは、単純に不可能である。1日に10本、もしくは、4本であっても、質の高い記事を作成することは出来ない。

そのため、より多くのコンテンツを投稿するため、ライターを雇わなければならない。ライターを採用する際は、ライティングの能力を評価するだけでなく、影響力にも注目してもらいたい。

ブログの人気が高ければ高いほど、より有名なライターを雇う傾向が見られる。私が初めて運営したブログ(Pronet Advertising)では、MG シーグラー氏を雇った。ならぜなら、同氏はディグのユーザーとして一流であり、トラフィックの増加に貢献してくれると考えたためだ。

テッククランチも、その後、MG シーグラー氏を雇った。同氏のソーシャルメディアでの影響力はとても高く、トラフィックの面でプラスに働くためだ。そのため、シーグラー氏は、テクノロジー分野のライターとして、ウェブで絶大な人気を誇っている。

直感ではなくデータに従う

偶然、または、運が良いために、ブログの人気が高まるケースは稀である。大方、ポピュラーなブログは、データを使って、トラフィックを増やす方法を編み出している。

賑わっているブログが注目する主なスタッツの一つが、オーサー(作者)のスタッツである。それぞれのオーサーのトラフィックの平均、コメントの本数、そして、シェア数/本を分析している。

オーサーのレベルで調べることで、多くのトラフィックをもたらすライターを特定しやすくなる。その後、平均値を用いて、記事1本あたりのトラフィックが多いライターを探し出す。ライターによって投稿の頻度は異なり、また、1本当たりのトラフィックが多いライターには、頻度を増やしてもらいたいため、このデータはとても重要である。

さらに、雇用するべきライターを特定する上でも役に立つ。トラフィックをもたらさないライターに報酬を支払う事態だけでは避けたいはずである。

タイトルが一番大事

一部のエディターは、記事全体の編集にかける時間と同じぐらいの時間をヘッドラインの作成に費やしている。タイトルの質が低いと、コンテンツを読んでもらえなくなる。だからこそ、エディターは記事のタイトルに細心の注意を払っているのだ。

大勢の読者にコンテンツを見てもらいたいなら、他人のコンテンツを直し、ユーザーと検索エンジンの双方にとって魅力的なタイトルを作ることが出来る、優秀なエディターを採用したいところだ。

これは簡単な作業ではなく、また、訓練を受けて身につくようなスキルでもない。そこで、創造力に溢れる編集者を探す必要がある。創造力に磨きをかける取り組みを訓練するのは非常に難しいため、既にやるべきことを分かっている人材を採用してもらいたい。

雑誌の世界では、一般的に、大勢の優秀なエディターが活躍している。

自分でコンテンツを作らなくても、見返りを得られる

ブログが、軌道に乗ると、他の人のコンテンツを使って、成長を維持することが可能になる。Entrepreneur Magazineは、トラフィックを増やすためにこの戦略を用いている — このサイトは、現在、KISSmetricsのブログのコンテンツを配信している

Quick Sprout(私が運営するブログ)の記事を何本か再投稿したいとBusiness Insiderに頼まれた際、私はこのメリットの存在に初めて気がついた。Business Insiderは、リンクを張ると約束していたので、私はこの要請を快諾した。

Quick Sproutの記事が何本か投稿されると、Quick Sproutよりも多くのトラフィックを、Business Insiderが獲得していることに私は気づいた。この記事を確認してほしい。Quick Sproutのページビューは、6315回だったが、Business Insiderのページビューは21,211回に達していた。

また、Business Insiderは、Quick Sproutの記事を採用した際、記事を複数のページに分けていた。そこまで効果が高いとは私は思わないが、ビジター1人当たりのページビューを増やす効果はあり、その結果、広告収益の増加に貢献していたようだ。

火に油を注ぐ

ブログを立ち上げたばかりの頃は、一番辛い時期である。そのため、AOL等の会社は、ブログを作る代わりに、買収している。ブログを始めたばかりの段階では、どこからトラフィックを獲得しなけれならない。さもなければ、人気者になることは出来ない。

Mashable等、私が関わったブログの幾つかは、他のブログにコメントを投稿することで、成長を活性化していた。連絡先を活用して、ブログをさらに成長させたブログもある。例えば、Guy Kawasakiは、ブログを立ち上げた際に、eメールリストに掲載されているアドレスに向けて、eメール攻勢をかけていた。

現在のマーケットでは、ゼロからブログを作り上げるのは難しい。そこで、フェイスブックで広告を出すことで、知名度を上げる確率を高める手が考えられる。有料のフェイスブック広告から、ランディングページに送り込み、無料でeブックを提供する代わりに、eメールアドレスを教えてもらおう。

その後、ブログの記事を投稿する度に、リストに掲載されているアドレスにeメールを送信し、読んでもらうのだ。

買収してトラフィックを増やす

トラフィックをある程度獲得し、グーグルで高いオーソリティを確立したら、他のブログを買って、成長を活性化することも出来る。GigaOMは、数年前にThe Apple Blogを買って、アップル関連のトラフィックを大幅に増やすことに成功した。

GigaOMは、自分達で作ったブログと買ったブログを1つのドメイン名、gigaom.comに集め、グーグルにオーソリティとして認めてもらい、最終的に、全体的なトラフィックを増やしていた。

買収と言っても、高額な買い物になるとは限らない。5万 – 10万人のビジターを持つブログなら、5桁、または、それ以下の金額で買うことが出来る。このようなブログの大半は、1銭も収益を上げていないため、10,000ドル(約100万円)を提示すると、興味を持ってもらえる。

Gym Junkiesを私が30,000ドルで購入した際、このブログは17万の月間ユニークビジターを抱えていた。このサイトが、毎年30,000ドルの収益を上げていたことを考慮すると、悪くはない取引だと言えるだろう…つまり、1年間で得られる収益と同額の金額で、私はこのブログを買ったのだ。

品質はトラフィックを保証するものではないが、ロイヤリティを築く効果はある

素晴らしいコンテンツを作ったとしても、必ずトラフィックを増やすことが出来るわけではない。大量の質の低いコンテンツを作った方が、トラフィックが増える可能性は高い。

しかし、長い目で見ると、安っぽいコンテンツは、読者をがっかりさせてしまい、その結果、長期的なトラフィックにマイナスの影響をもたらす。 確かに、差し当たり、急激にトラフィックは増えるかもしれない。しかし、ユーザーが直帰する光景を検索エンジンが継続して目にするようになると、誰もコンテンツをツイートしてもらえなくなると、あるいは、誰もリンクを張ってもらえなくなると、トラフィックは、急激に落ちる。

直接的なトラフィックだけでなく、検索エンジンの視点で、戦略を考える必要がある。グーグルは、インデックスしたページの数、リンクを張っているサイトの数、さらには、ソーシャルシェアの数にも注目している。このようなスタッツが良ければ、グーグルは見返りとして、上位にランク付けする。 一方、成績が良くない場合は、ランキングを落とされてしまう。

人気のあるブログのように、長期的なブログの戦略を策定したいなら、質の高いコンテンツの作成に力を入れる必要がある。品質は、継続的にソーシャルサイトでコンテンツをシェアしてくれる、忠誠心の高い読者をサイトに導く。そして、このタイプの読者は、口コミ宣伝率を高くしてくれる。その結果、直接的なトラフィック、そして、リファラーのトラフィックは共にアップする。

積極性はユーザーを怒らせる可能性があるものの、成長を妨げることはない

成長戦略において、積極的にアプローチした場合、コンテンツの質が高ければ、読者は許してくれる。Quick Sproutで私は実際にアグレッシブな戦略を実施したことがあるが、継続的に成長を実現している。複数のポップアップから、コンテンツブロッカーに至るまで、ありとあらゆる手法を私は試した。積極的な手法を用いると、必ず数名の読者が腹を立てるものの、トラフィックは継続的に右肩上がりに増えていった。

Upworthyは、積極的な戦略を採用したブログのお手本的な存在である。このブログは、ポップアップを用いて、フェイスブックで友達になる、もしくは、いいね!をクリックする行為を促しているものの、並外れた人気を持っている。

upworthy popup

アグレッシブになれ、と言っているわけではないが、データを見る限り、直帰率を高くすることも、全体的なトラフィックの減少をもたらすこともない。この記事によると、Upworthyは、ウェブ史上、最速のペースで成長しており、非常にアグレッシブな姿勢を貫いている。

Mixergyにも注目してもらいたい: このブログは、eメールアドレスを提供しなければ、コンテンツを読むことが出来ない仕組みを採用している。

結論

既に人気の高いブログを最適化して、さらに人気を高める取り組みは、簡単だ — 実際に私はトップ 100に入る20サイトのブログでこの取り組みを行い、たった、数ヶ月間で、さらに成長させることに成功した

一方、ゼロからブログを始めて、大勢のビジターを獲得するまで成長させるのは、非常に難しい。 しかし、今回紹介した人気のあるブログが利用している戦略に従えば、すぐにトラフィックは増えていくはずだ。

その他にも、大手のブログから学べる戦略はあるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 Content Marketing Lessons Learned from 20 of the Top 100 Blogs」を翻訳した内容です。

どのアドバイスも一見当たり前にも聞こえますが、自分のブログできちんと考えた上で戦略的に実施できているかとなると、意外とそうでも無いことが大半だったりしないでしょうか?米国の超人気ブログでさえ、彼が書いたアドバイスをコンサルティングしたことで、トラフィックが飛躍的に上がっているわけですしね。もちろん最終的にはコンテンツの質ありきではあるのでしょうが、その質を最大限活かすためのコンテンツマーケティング術がさらなる違いを産み出すのかも。 — SEO Japan [G+]

ブログの月間訪問数を短期間で10万件に増やす具体的方法

ニッチながら様々なオンラインビジネスを成功させているニール・パテル、その原動力が彼が運営する複数の人気ウェブマーケティング系ブログ。今回はそんなカリスママーケッターが語るブログのアクセス増加方について。よくある同種の記事とは違い、具体的かつ示唆に富んだアドバイスは本物を感じさせます。 — SEO Japan

私はトップ 100に入るブログのうち20のブログでマーケティングを実行(日本語)した実績を持つ。また、自分のビジネスのために作った3つのブログは、最低でも月に10万回の訪問を獲得している。

このブログ、Quick Sproutに関しては、月間訪問数が10万に達するまで4年と9ヶ月を要した:

quicksprout blog traffic

KISSmetricsでは、10万に達するまでに、1年と10ヶ月間かかった:

kissmetrics blog traffic

そして、Crazy Eggでは、月間訪問数が10万回に届くまで、1年と6ヶ月間を要した:

crazyegg blog traffic

上のグラフを見れば分かるように、10万人に到達するまでにかかった時間は、短縮されている。4年と9ヶ月間から、最終的に1年と6ヶ月間で、この偉業を達成することが可能になった。

この功績に関しては、運はまったく関係ない。実は私は公式を見出しており、この公式は毎回結果を出す。例えば、今日この公式を再び活用したら、1年間以内に同じような結果を出すことが出来るはずだ。

今回は、10万回/月の訪問をブログで達成するために、私が利用している公式を伝授する:

多ければ多いほど良い

Quick Sproutに関しては、1週間に1本ではなく、1週間に2本記事を投稿すると、若干トラフィックの量が増えることに気づいた。 KISSmetricsでは、1週間に5本記事を投稿するまで、トラフィックが大きく増加することはなかった。しかし、KISSmetricsに関しては、週に2本から、一気に週に5本に増やしていた。

そのため、KISSmetricsは、Quick Sproutよりも遥かに成長するペースが速くなった。さらに、最近では、5本/週ではなく、6本投稿するテストを行っている。

1週間に5本の記事を投稿した際は、月間の訪問数は42万2885回であった。

kissmetrics september blog traffic

1週間に6本の記事を投稿してみたところ、トラフィックは、50万1573回にアップした。.

kissmetrics october blog traffic

毎週投稿する記事の本数を1本増やすことで、ブログのトラフィックを18.6%増加させることに成功した。ちなみに、一流の20サイトのブログ(すべてトップ 100入りを果たす)のマーケティングを担当した際、毎日3本の記事を投稿すると(21本/週)、容易に100万回/週を達成することが判明している。

頻繁に投稿する際は、コンテンツの品質を保つことが重要である。 質の低いブログの記事を大量に投稿したところで、トラフィックに大きな変化は起きない。

インフォグラフィック

インフォグラフィックを利用すると、容易にトラフィックを増やすことが出来る。Mashable等のブログで、この手法は抜群の効果を発揮していた。また、KISSmetricsでも急激なトラフィックの増加をもたらしていた。

47点のインフォグラフィックから、2年間で、2,512,596回の訪問、そして、3741サイトからの41,142本の被リンクを獲得した。

2010年8月のトラフィックを報告するページのスクリーンショットに目を通してもらいたい:

kissmetrics august blog traffic

次に2010年9月のトラフィックを確認してもらいたい:

kissmetrics september blog traffic

インフォグラフィックのおかげで、訪問数が5万6,380から、14万6,197に増えていた。この戦略は、とても効果が高かったため、毎週インフォグラフィックを作って、トラフィックの底上げを行った。現在、インフォグラフィックを配信していなくても、過去の作品から、月に5万回の訪問が寄せられる。

この戦略を真似したいなら、このブログの記事にある手順に従うと良い。人気の高いインフォグラフィックを作成する上で必要な知識を全て得ることが出来るはずだ。

人と検索エンジンを考慮してタイトルを作る

私の3つのブログは、検索エンジンから多くのトラフィックを獲得している。理由が知りたい方も多いのではないだろうか?勝因は、人と検索エンジンの双方にとって、魅力的なタイトルを作ったことだ。

crazyegg search blog traffic

まずは、Crazy Eggブログを見てもらいたい。先月、検索エンジンから12万7,373回の訪問を獲得した。これは、グーグルと人のためにタイトルを作った結果である。

この戦略では、短期においては、あまり大きなトラフィックを得られるわけではないものの、半年以内に、検索エンジンのトラフィックが増えていくようになる。この時点から、四半期ごとに継続してトラフィックが増加する。

トレンドになっているトピックを取り上げる

最も多くのトラフィックが寄せられるのは、当該の分野のメジャーな出来事を取り上げた日であった。

例えば、Quick Sproutでは、パンダやペンギン等のグーグルのアップデートを取り上げると、トラフィックが急激に増加していた。ハミングバードをKISSmetricsで取り上げた日でも、同じような現象が起きていた。

アップルのマーケティングを同社のイベントの前後にブログで取り上げた際も、やはり、トラフィックが急激に増加していた。

このタイプのトラフィックの良いところは、イベントが終わった後、急激に増加する以前のトラフィックよりも、若干トラフィックが増えている点である。

トレンドになっているトピックを取り上げたいなら、グーグルトレンドを使って、ホットなトピックを特定すると良いだろう。ただし、何でも取り上げれば良いわけではない。自分の分野と関連していることが大前提である。グーグルトレンドで、少し検索を行えば、検索量の増えているトピックと減っているトピックを把握することが出来る。

会話のようなトーンで記事を綴る

Quick Sproutでは、1本の記事に176本のコメントが寄せられていることをご存知だろうか?砕けたトーンで記事を作成していることが、その理由だ。

「トップコメント投稿者」等のテクニックを使えば、コメント数を増やすことは可能だが、ブログの記事を小論文ではなく、会話のように綴ることで、自然により多くの読者からコメントが寄せられるようになる。

また、次の手法を使って、同じような効果をブログにもたらすことが可能である:

  • コンテンツで「皆さん」と「私」を利用する。
  • ブログの記事全体で、質問を投げ掛ける。
  • 誰でも理解することが可能なコンテンツを作る…要するに、5年生に伝えるつもりで書く
  • 段落を短く保ち、余計な情報は省略する。

コメントは読者の忠誠心を高める上で心強い味方となる。ブログで頻繁にコメントを投稿している読者は、コンテンツを読んでいる何よりの証拠であり、ソーシャルウェブでシェアしてもらえる可能性は高い。

一人ではなく、複数のライターが記事を投稿している場合、コメントとエンゲージメント(参加を介した交流)は減る。読者が、一人のライターとつながりを形成する機会が少なくなるためだ。 Crazy EggとKISSmetricsを見れば一目瞭然だ。この2つのブログは、複数のライターを抱えており、その多くは、会話のようなトーンを用いていない。その結果、Quick Sproutと比べて、遥かにコメントの本数が少ない。

私の友達のブログ(私のブログのデザインを模倣している…お望みなら皆さんも真似して頂いて結構)は、月間の訪問数は2000回のみだが、一部の記事は13本のコメントを獲得している。これは、会話のように記事を綴っているためだ。

フェイスブックのコメントを使って、エンゲージメントとソーシャルトラフィックを増やそうとしているなら、考え直すべきだ。私が担当した人気の高いブログは、フェイスブックよりも、グーグルから多くのトラフィックを得ていた。フェイスブックのコメントのテキストはインデックスしてもらえないため、検索トラフィックは少なくなる。

提案とオプトインでeメールアドレスを集める

私が作ったブログには、ある共通する傾向が見られる…eメールが、大きなトラフィックの源になっている点だ。

11月、eメールは、Quick Sproutでは、トラフィック全体の18%、KISSmetricsでは6%、そして、Crazy Eggでは4%を占めていた。

割合としては少なく思えるかもしれないが、それには妥当な理由が2つある:

  1. 3つのブログは大量のトラフィックを獲得しており、ビジターの人数においては、数%であっても、大きな違いをもたらす。
  2. Quick Sproutを除く2つのブログでは、eメールの収集に失敗している。KISSmetricsとCrazyをQuick Sprout並に最適化していたら、大幅にeメール経由のトラフィックの割合は増えていたはずだ。

ブログでより多くのeメールアドレスを集めたいなら、この記事で描かれている2つのステップに従うと良い。この記事には、必要な知識が全て掲載されている。また、単純にWP Lead Magnetプラグインをダウンロードする手もある。これは、Quick Sproutで私が使った戦略であり、素晴らしい成果を上げた。

eメールリストを入手したら、新しい記事を投稿する度に、ブラストを送信するべきである。なぜなら、トラフィックを増やし、より多くのコメントを集め、そして、何よりも、ソーシャルシェアを生み出すからだ。事実、eメールの購読者は、ブログの通常のビジターよりも、コンテンツをシェアする可能性が3.9倍高い

コンテンツマーケティングは必ずしも運任せのゲームではない

ブログの最も重要な要素はタイトルである。どれだけ内容が素晴らしくても、タイトルが三流なら、記事を読んでくれる人は少なくなる。

大方、コンテンツマーケティングは、– 大勢の人達に読んでもらえるか、誰にも相手にされないかの — イチかバチかの賭けである…と考えられているが、必ずしも運任せにする必要はない。

Social Crawlytics等のツールを使って、競合するブログで人気を集めているコンテンツのタイプを把握することが出来る。例えば、マーケティングに関するブログを運営しており、Quick Sproutで人気の高いコンテンツを確認したいなら、www.quicksprout.comと入力すれば、次のような表が表示される:

social crawlytics

続いて、ソーシャルサイト、または、合計でソートすることが出来る。事実上、人気の高いブログの記事とタイトルが全て表示されるはずだ。トップ 5の記事を見ると、advanced guide to seocontent marketinggrowth hackingが入っていることが分かる。 つまり、高度なガイドを作成し、マーケティング関連のトピックに対して、私と同じようなタイトルを使えば、多くのトラフィックを得ることが出来る。

結果を出すトピックとタイトルを探し出す作業に加え、この記事で紹介した公式を使えば、魅力的なタイトルを作り出すことが出来るだろう。この記事では、意見を使って、切迫感を醸し出す方法、または、タイトル内で好奇心を喚起する方法を伝授している。

ソーシャルメディアのプロフィールを構築する

また、私が運営している3つのブログからは、ソーシャルメディアサイトからも多くのトラフィックを獲得している特徴が見られる。過去30日間のデータを紹介していく:

  • KISSmetricsは、ソーシャルサイトから3万6,862回の訪問を受けた。
  • Crazy Eggは、ソーシャルサイトから5,976回の訪問を受けた。
  • Quick Sproutは、ソーシャルサイトから2万5,350回の訪問を受けた。

どのようにして、このような成果を実現したのだろうか?ソーシャルプロフィールを構築しているためだ。以下の戦略に従えば、同じようにソーシャルプロフィールを作ることが可能だ:

ソーシャルプロフィールを構築する際は、忍耐力が必要になる。通常、ソーシャルメディアからブログへ一貫してトラフィックが寄せられるまでには、6ヶ月間を要する。

メジャーなソーシャルメディアサイトに力を入れるだけでなく、当該の分野の小規模なソーシャルメディアを活用することも検討してもらいたい。例えば、InboundGrowth Hackersは、マーケティング分野に特化したソーシャルメディアである。平均で、InboundとGrowth Hackersは、私のサイトにそれぞれ、400回、1700回の訪問を導いている。莫大な数ではないものの、確実にトラフィックを増やしてくれている。

提携

Crazy Eggブログを立ち上げてから数ヶ月以内に、月間の訪問数は3万回を突破していた。その方法を伝授しよう

SEOでも、ソーシャルメディアでもない。提携を介して、この功績を実現したのだ。私が最初に提携先として選んだのはSmashing Magazineであった。なぜなら、Crazy Eggは、同サイトのRSSフィードに組み込まれており、1ヶ月間に22181回の訪問を獲得していた。

smashing magazine network

この提携にかかったコストは$0であった。Smashing Magazineのネットワークに含まれている点を示すバッジをブログに掲載しただけだ。

私が参加したネットワークは、Smashing Magazineだけではない。それ以前に、9rulesのネットワークに参加したこともある。様々なブログネットワークが存在する。自分のブログが該当する業界のネットワークを探せばよい。

ただし、ブログネットワークだけで、満足するべきではない。自分のブログにトラフィックをもたらすことを交換条件に、コンテンツを別のブログとシェアする手もある。Business Insiderは、この記事等、Quick Sproutの記事を配信している。Business Insiderに対して、記事の中で私のブログに向かうリンクを掲載して欲しいと頼むと、快く受け入れてもらえた。

Business Insider等の人気の高いブログは、コンテンツを探している。求めているコンテンツを提供すれば、サイトにリンクを張り、大勢のビジターを送り込むことに反対するはずはない。

提携を結ぶには、同業界の人気の高いブログに継続的に接触する以外、他に手はない。大半のブログはコンテンツを受け入れてくれない、もしくは、ネットワークに参加させてくれないだろう。しかし、10サイトのブログにコンタクトを取れば、少なくともそのうちの1つは、「OK」と答えるはずだ。

まとめ

Quick Sproutを、10万回/月間訪問に到達させるまでには、数年間を要した。しかし、もっと短い期間で同じ結果を出すことは出来る。 Quick Sproutを始めた頃、フェイスブックやツイッターは、今ほど人気が高くなかった。

また、当時と比べると、現在では、活用することが可能なサイトや提携の機会は多く、以前よりも、良質なブログの記事を求めている人達もまた多い。

是非、試してみてもらいたい。上述した手順を踏めば、すぐに10万回/月間訪問数を突破することが出来るかもしれない。

その他に、同じ偉業を達成する上で貢献した戦略をご存知なら、コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Grow Your Blog to 100,000 Visits a Month Within 1.5 Years」を翻訳した内容です。

リアルな数字を元に具体的なアドバイスを丁寧に解説してくれた記事でした。私もブログ運営者としてどれも納得の内容です。この10万件という数字、特定業界やB2B向けにターゲティングされたブログとしては日米共にそれなりの数字なのではと思います。ちなみにSEO Japan、元々のサイト開設は2002年ですが、2011年に更新を再開してから10万到達までは半年程度でした。とはいえそこからユーザー数はさほど伸びず、月間の訪問者数は10万~15万を行き来する感じです。 — SEO Japan [G+]