CEOのSafra CatzがTrumpの政権移行チームに加わり、次期大統領を賛美する言葉を述べたあと、Oracleの上級社員George A. Polisnerは、自らの意思で同社を退職した。
本誌TechCrunchも先週報じたように、TrumpはニューヨークのTrump Towerで、テクノロジー業界のリーダーたちと彼の子どもたちによるミーティングを召集した。
そのミーティングに先立ちCatzは声明文を公開し、その中で次のように述べた:
“次期大統領には、私たちが彼と共にあり、できるかぎりを尽くして彼を助ける用意がある、と伝えたい。もしも彼が税法を改正し、規制を減らし、より良い貿易協定を結ぶことができるなら、アメリカのテクノロジー産業は、これまでになく、強い競争力を持つことができるだろう”。
ミーティングのあと、CatzはTrumpの政権移行チームへの参加の招待を受諾した。
エンタープライズテクノロジー技術のベテランで、進歩的な政治思想の持ち主でもあるPolisnerは、これまでOracleでさまざまな職責を担当してきた。とくに1993年以降は、Oracleの製品開発や、クレーム対応、会社の事業の管理、そしていちばん最近では、クラウドサービスの管理を任されていた。
彼は退職を昨日会社に告げ、書簡をLinkedInに送ってそのことを公開した。その中で彼は、Trumpを次の点で批判している: 社会保険や医療保険制度の解体を計画; 戦死者遺族の冷遇; 有色人種やムスリムや移民に対する恐怖と憎悪と暴力の煽動; など。
“私は次期大統領Trumpと考えを共にできないし、会社にとどまって彼を何らかの形で助けることもできない。というよりも、彼の政策が憲法違反と犯罪性と道徳的不正の瀬戸際にあるかぎりは、あらゆる合法的方法を駆使して彼に反対したい。
したがって私は、かつては偉大だった会社を退職する必要がある”。
Polisnerはまた、TrumpとCatzの彼の政権移行チームへの参加に対し、公然と抗議したいと考えている他のOracle社員のために、NotWhoWeAre.us(今の私たちは本当の私たちではない)と名付けた署名運動を立ち上げた。