電動キックボードシェアのBirdが買収したScootの技術系従業員を一部解雇

The San Francisco Chronicleが最初に報じたところによると、電動キックボードのシェアリングサービスを展開しているBird(バード)は24人未満の従業員をレイオフしたという。レイオフの対象となるのは、今年初めにBirdが2500万ドル(約27億円)で買収したScoot(スクート)の従業員だ。Birdによると、レイオフの対象となったのは技術系の従業員だったという。

「BirdとScootの統合は、サンフランシスコの居住者と旅行者に最高の品質かつ信頼性の高いシェア・マイクロモビリティ・ビークルとサービスへのアクセスを提供するという、我々の以前または将来の取り組みに影響を与えたり、変更したりするものではない」と、Birdの広報担当者はTechCrunchに語っている。「Scootのチームはサンタモニカの本社に配置される予定だが、サンフランシスコにも運用とメンテナンスのチームや地域ごとの役割のためのオフィスを残す」。

Scootは現在、4社のうちの1社としてサンフランシスコでの電動キックボードとモペットの運営を認められており、またサンティアゴとバルセロナでも他の車種を運用している。

今回のラウンドはBirdにとって今年2回目のレイオフとなる。3月には、Birdは従業員の4〜5%をレイオフした。このレイオフはBirdの年次業績評価プロセスの一環であり、影響を受けたのは米国の従業員だけだった。

昨年10月、BirdはCDPQとSequoia CapitalがリードしたシリーズDラウンドで2億7500万ドル(約300億円)を調達し、投資前の評価額は25億ドル(約2700億円)だった。また同月、BirdのCEOであるTravis VanderZanden(トラビス・ヴァンダーザンデン)氏はTechCrunch Disrupt San Franciscoにて、Scootブランドを存続させたいと語った。

「(Scootは)特に都市部で強力なブランドなので、存続させたい考えている」と、ヴァンダーザンデン氏は語る。「サンフランシスコでは、間違いなく続くだろう。そしてブランドにとって何が最も適しているのかを、他の都市でも探るつもりだ」。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Bird傘下のScootが新しい電動モペッドを展開

Bird傘下のScootが、Scoot Mopedを発表した。一見すると、6月に発表されたBirdの2人乗り自転車、Cruiser(クルーザー)に似ている。Cruiserは市場によって電動アシストかペグのみの2種類がある。

Scoot Mopedは1人乗りだが、ScootによればScoot MopedのデザインとエンジニアリングはBirdのクルーザーをベースにしているという。

Birdのクルーザー

Scoot Mopedはまずパイロットプログラムとしてロサンゼルスで提供を開始する。今年中にはほかの都市にも展開する計画だ。利用者は18歳以上で、ヘルメットを着用する必要がある。ヘルメットはレンタルのモペッドに付属する。

Scootは、2012年から米国サンフランシスコで、2018年5月からはスペイン・バルセロナで一般的な電動モペッドのサービスを運営している。サンフランシスコでは最大時速30マイル(約48km)、バルセロナでは最大時速60マイル(約96km)で運転できる。一方、新しいモペッドは最高時速20マイル(約32km)に制限される。

Birdは6月にScootをおよそ2500万ドル(約27億円)で買収した。それ以降、Birdの評価額は25億ドル(約2700億円)となり、さらに2億7500万ドル(約298億円)を調達した。

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(翻訳:Kaori Koyama)

シェアリング電動スクーターのBirdが同業Scootを買収

Birdは電動スクーターとモペットのスタートアップScootを買収する。2社が買収について協議しているとしたTechCrunchの最近の報道を認めた。

「ScootをBirdエコシステムに迎え入れることに興奮している。車での移動をマイクロモビリティに代えるというミッションをさらに展開するためにScootのチームとともに働くことを楽しみにしている」とBirdの創業者でCEOのTravis VanderZanden(トラビス・バンダーザンデン)氏は発表文で述べた。「手を携えることで、我々はライダーの日々の暮らしやサービスを展開する地域社会にさらに影響を及ぼすことができる」。

買収に先立ち、Scootは4700万ドルの資金調達で企業価値は約7100万ドルとされた。Scootは2011年に電動モペットで事業を開始し、以来電動の自転車とスクーターも展開してきた。

BirdとScootは買収条件を明らかにしていないが、WSJは買収額は約2500万ドルで、現金と株式で支払われると報道している。

「ユーザーがスマホでアクセスする最初の電動の乗り物のサービスを立ち上げて以来、我々は『皆に電動の乗り物を』というミッションを追求してきた。そしてシェアする電動モビリティは市民にとって便利で楽しく、手頃な交通手段だということを地域社会に示してきた」と、Scootの創業者で会長のMichael Keating氏は発表文で語った。「Birdと一緒になることによってミッションに変更はないが、そのスケールや提供する乗り物はライダーと地域社会にとってさらに良いものになる」。

この買収は、Birdがようやくサンフランシスコでシェアリングの電動スクーターを展開することを意味する。加えて、月極めのレンタルサービスを提供することにもなる。Scootは新オーナーのもとでサービスを続けるために別の承認を得ることになる、とThe Informationは報道している。

この点について、サンフランシスコ市交通局から返事があり次第アップデートする。

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(翻訳:Mizoguchi)

Scoot、日産と協同で4輪電動車 Quad をサンフランシスコでレンタル開始

サンフランシスコ拠点の電動スクーター相乗りネットワーク、Scootが、日産と組んで2シーター屋根付4輪車を作った。今日(米国時間10/17)からScootのメンバーは、この愛らしい小さな車がレンタル選択肢に増える。

Scoot Quadと呼ばれるこの全電動自動車は、スマートフォンをワンタッチするとスイッチが入る。現在用意されているのは10台だけだ ― 同ネットワークの持つ400台のちょっと変わったスクーターと比べると取るに足らない数だ。しかし、ScootのVP Mike Waltmanは、まだこれは始まったばかりと私に言った。

Quadは、Scootと日産両社にとって一つの実験だ。「世界中で大都市が超大都市へと成長するにつれ、輸送がどう変わっていくかを理解し、未来の輸送方法がどうなるかを予見する必要がある」とNissan Future Labの幹部、Rachel Nguyenは言った。

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日産は電気自動車市場に詳しい ― LEAFを2010年にサンフランシスコで発売した。日産は現在Scootと協力して、大都市圏の様々な形態の電動交通を評価している。

これはScootユーザーにとっても朗報だ。Waltmanは本誌に、小さな2シーターはしばらく前から要望があったと語った。最近導入されたScoot Cargo ― 積載容量が大きく荷台に食料品等をたくさん積める ― と同じく、Quadも大きな荷物を運べる。他のスクーターと異なり、Quadはもう一人乗客を乗せることもできる。

ただし、この小さなクルマは乗り回すには実に快適だが、スクーターを駐車できる場所にどこでも駐車できるわけではない。同社はサンフランシスコ市内のどの指定駐車場所にでもスクーターを駐車できる認可を得たと言っている。しかし、Quadは当面専用ガレージだ。

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しかし、新たなQuadを見るのと試するのとは全く別の体験だ。Watmanは最近私とTechCrunchカメラクルーをScoot Quadのガレージに招待し、試乗させてくれた。上のビデオをご覧あれ。

ユーザーは、Scoot Networksアプリ ― iOSまたはAndroid端末用に提供 ― を使って近くのScoot Quadを探すことができる。レンタル料金は30分8ドルまたは1日80ドルだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook