シェアリング電動スクーターのBirdが同業Scootを買収

Birdは電動スクーターとモペットのスタートアップScootを買収する。2社が買収について協議しているとしたTechCrunchの最近の報道を認めた。

「ScootをBirdエコシステムに迎え入れることに興奮している。車での移動をマイクロモビリティに代えるというミッションをさらに展開するためにScootのチームとともに働くことを楽しみにしている」とBirdの創業者でCEOのTravis VanderZanden(トラビス・バンダーザンデン)氏は発表文で述べた。「手を携えることで、我々はライダーの日々の暮らしやサービスを展開する地域社会にさらに影響を及ぼすことができる」。

買収に先立ち、Scootは4700万ドルの資金調達で企業価値は約7100万ドルとされた。Scootは2011年に電動モペットで事業を開始し、以来電動の自転車とスクーターも展開してきた。

BirdとScootは買収条件を明らかにしていないが、WSJは買収額は約2500万ドルで、現金と株式で支払われると報道している。

「ユーザーがスマホでアクセスする最初の電動の乗り物のサービスを立ち上げて以来、我々は『皆に電動の乗り物を』というミッションを追求してきた。そしてシェアする電動モビリティは市民にとって便利で楽しく、手頃な交通手段だということを地域社会に示してきた」と、Scootの創業者で会長のMichael Keating氏は発表文で語った。「Birdと一緒になることによってミッションに変更はないが、そのスケールや提供する乗り物はライダーと地域社会にとってさらに良いものになる」。

この買収は、Birdがようやくサンフランシスコでシェアリングの電動スクーターを展開することを意味する。加えて、月極めのレンタルサービスを提供することにもなる。Scootは新オーナーのもとでサービスを続けるために別の承認を得ることになる、とThe Informationは報道している。

この点について、サンフランシスコ市交通局から返事があり次第アップデートする。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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