睡眠追跡アプリのSleep Cycle、「いびき検出」をAndroid版に追加

睡眠トラッキングアプリのSleep Cycleは、いびきをかくユーザーが睡眠中の騒音を追跡する機能をAndroid版アプリに追加した。

Sleep Cycle は、ユーザーが自分の睡眠の質を知り、気持ちの良い状態で目を覚ますのを助けるよくできたアプリだ。枕センサーを使って同じようなことをするアプリがほかにあるが、Sleep Cycleはスマートフォンのセンサーだけを使ってデータを収集し、同等の機能を備えている。

アプリのダッシュボードにいびきデータが表示される

基本的にこのアプリは、音の測定データとベッドに置かれた端末の加速度計データを組み合わせ、いびきと絶え間ない動きや寝返りとの関係を分析して「スリープスコア」を決定する。

いびきをかいていることを本人が気づいていなくても、機能を有効にしておくとアプリが教えてくれる。何分間いびきをかいたかを知るだけでなく、実際の音を聞くこともできる。

新機能はアプリのAndroidバージョンで今すぐ利用可能。

アップデート:この機能はiOS版では従来から利用できる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

睡眠モニターSenseの発売元、Helloが閉鎖へ――ホームアシスタントの普及で苦境に

ベッドの枕元において睡眠をモニターする小型デバイス、Senseの開発元のスタートアップ、Helloが運営を停止する。 Helloの公式ブログによれば同社は売却先を探していたが、見つけることができなかったようだ。このニュースはAxiosが最初に報じた,。同社は社員のほとんどをレイオフし、残余財産の買い手を探していたという。

われわれが得た情報によれば、Axiosの記事はFitbitと売却について交渉したが不調に終わったという点も含めて正確だ。別の情報源によれば、Helloのエンジニアの大部分は別の睡眠トラッカーのスタートアップ、Casperに参加するという。元HelloのエンジニアはサンフランシスコのCasperのR&D部門に加わる。Casperはマットレス、シーツ、枕など睡眠関連のグッズを広範囲に開発、販売している。それに大中小、3サイズの犬用ベッドも売っている。

Helloは2015年にはTemasekをリーダーとしたラウンドで4000万ドルの資金を調達していた。会社評価額は2億5000万ドルから3億ドルだったと見られる。Helloは当初の製品をKickstarterに登録し、240万ドルを調達した。昨年は音声認識機能を備えた新製品を開発し、149ドルで販売していた。

Helloの製品は小型でどこにでも置ける。小さな睡眠モニターを枕にセットするだけでわずらわしいリストバンドなどを装着する必要なしに睡眠の質を改善できるというのがキャッチフレーズだった。睡眠モニターはヘルス関連製品の中でも大きな部分を占めるようになっていた。【略】

Sense app on smartphone

わずらわしい手間なしに睡眠の質を改善することを目的としたHelloだったが、iOS 10にベッドタイム機能が組み込まれたことや、Alexaなどの音声認識機能が普及するようになると存立の危機に直面することになった。Amazon Echo(それにGoogle Home、HomePod)のようなホームアシスタントは睡眠の質の改善を売りにしているわけではないが、Alexaならたとえば「明日の午前7時になったら照明をゆっくり点けるように。私が目が覚めたのを確認すること」などと命じるのは簡単だ。

またハードウェアの販売というのは単に睡眠モニターのアプリを売るのとはまったく異なるビジネスだ。昨年8月、HelloはSenseをBest BuyとTargetで販売すると発表した。こうなると一スタートアップであるHelloはサプライチェーン管理やロジスティクスという複雑な問題に直面しなければならい。同時に来店した顧客がSenseを実際に買ってくれるようにするマーケティングも重要になる。同社は昨年9月元DoorDashの幹部をCMO(最高マーケティング責任者)にスカウトしている。

私はHelloのCEO、ジェームズ・プラウドに質問を送ったがまだ回答がない。ピーター・ティールは若者の起業のための資金援助を行うThiel Fellowshipプログラムを実施しているが、プラウドは初期のティール・フェローの一人だ。われわれはCasperにもコメントを求めているがこちらも回答がない。

画像: Hello

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

起こすタイミングを判断して、快適な睡眠を提供してくれるAura

CES 2014ではWithingsも家庭用健康管理ガジェットの最新版を発表する。名前をAuraというそうだ。外見はなんとなく潜水艦の潜望鏡のような感じ。しかしナイトスタンドとして利用でき、またマットレスの下に敷くセンサーパッドと繋いで利用するようになっている。睡眠状況を記録して、そして休息がもっとも深くなるようにスケジュールして、インテリジェントに睡眠および起床のタイミングを管理してくれるものだ。

目覚ましとして行う動作自体についてみれば、Philipsなどから提供されているプロダクトと同じようなものに見えるかもしれない。但しAuraには誘眠モード動作があり、これはすなわち光と音を組み合わせてメラトニンの分泌を促す。科学的な音声処理を行うことで実現しているものだとのこと。夜には利用者をリラックスさせ、そして朝になれば気持よく目覚めさせてくれる。異なるタイプのLEDライトを用い、誘眠デバイスとしても、そして目覚まし時計としても利用できるようになっているわけだ。

Auraとセンサーの間はケーブルで結び、これにより給電しつつセンサーからのデータ収集を行う。実はWithings自体もPulseというポケットにいれて利用する脈拍監視用グッズを提供しているのだが、そうしたセンサーと比べて遥かに細かいデータを集めることができる。枕の下や低反発マットの下からも、きちんとデータを検知してくれる。また1台で同じベッドに眠る2人のデータを管理することができるようになっている。身体の動きなどだけではなく、呼吸サイクルや心拍数などのデータを見て、睡眠の状態やクオリティなどを判断するようになっている。Auraアラームもこうしたデータを活用するもので、ちょうど良い時間に利用者を起こしてくれるようになっている。時間のみを見て強引に起こそうとする通常の目覚まし時計とは一線を画すものといえよう。

このプロダクトは、Withingsのこれまでのプロダクトとも組み合わせて活用することができるようになっている。データはスマートフォン用のアプリケーションを通じて詳細に分析することができる。Auraは2014年春に発売開始予定で、センサーパッド、アラームおよびライトを内蔵したナイトスタンドがセットとなって299ドルとなっている。たとえばPhilipsの目覚ましライトなどは99ドル程度で、そうしたものに比べると遥かに高価なものとはなっている。しかしWithingsは、ソフィスティケートされた仕方で、データ分析を行ってその結果を利用して目覚ましを実行してくれるのだ。あらゆる健康状況を数値化するということに興味を持つ人にとっては、絶対に手に入れたいガジェットではなかろうか。あるいは逆に、そうしたことに興味のない人にとっては高すぎて興味を持てないというものなのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H