NFT(非代替性トークン)のエコシステムは爆発的な勢いを見せており、その勢いに乗るべく準備をしていたスタートアップ企業が多くの資金を得ている。
ここ数週間で数千万ドル(数十億円)も売り上げているNFTアートプラットフォームのSuperRareは、投資家から数百万ドル(数億円)を調達した。900万ドル(約10億円)のシリーズAラウンドは、Velvet Sea Venturesと1confirmationがリードした。このラウンドに参加した他の投資家はCollaborative Fund、Shrug Capital、Third Kind、SamsungNext、Ashton Kutcher(アシュトン・カッチャー)氏、Guy Oseary’s Sound Ventures、Mark Cuban(マーク・キューバン)氏、Marc Benioff(マーク・ベニオフ)氏、Naval Ravikant(ネイバル・ラヴィカント)氏、Chamath Palihapitiya(チャマス・パリハピティヤ)氏などだ。
資金調達の発表では、チームは暗号アートシーンを 「世界的な現象」 と呼んだ。
SuperRareは2018年にアートプラットフォームを立ち上げて以来、販売するアートをより綿密にキュレーションするクローズドなアーリーアクセスプラットフォームを維持することで、差別化を図ってきた。プラットフォーム上のすべての作品は、すべてがシングルエディションかつ一点のみの販売となる。来年には、チームは同サイトを大々的に立ち上げる予定だとしている。同社はこのプラットフォームでのアート販売に対して3%の取引手数料を得る他、さらに一次販売に対しては15%のギャラリー手数料を得ている。プラットフォームの特徴は、クリエイターが作品の価値を高めることで、2次販売時に10%の手数料を得ることができることだ。
NFTによるアート作品の販売はここ数週間で急増しているが、SuperRareが運営するEthereum(イーサリアム)のメインネットにはスケーラビリティの問題があるため、主流になるにはまだ多くの構造的問題がある。多くの企業がスピードを向上させ、エネルギー使用量と取引手数料を削減するレイヤーツーのインフラを構築している。米国時間3月30日、ConsenSysはPalmというプラットフォームをローンチし、アーティストのDamien Hirst(ダミアン・ハースト)氏をプラットフォームの最初のアーティストとして起用した。
ブロックチェーンのスタートアップは長い仮想通貨の冬を経て、スタートアップへの投資を急増させNFTへの熱意を高め、ビットコイン価格の高騰の中で復讐するように戻ってきている。また30日にはNBAトップショットのメーカーであるDapper Labsが、3億500万ドル(約340億円)のベンチャー資金を調達したことを発表した。
カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:SuperRare、NFT、アート
画像クレジット:SuperRare
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(文:Lucas Matney、翻訳:塚本直樹 / Twitter)