MicrosoftがSurface 2を100ドル値下げ、厄介払いか?

Microsoftが同社のハイブリッドタブレットSurface 2を100ドル値下げし、この消費者製品の価格がわずか349ドルになった。

ただしこの価格には、Surfaceタブレットを使うために必須と考えられているキーボードアタッチメントが含まれない。LTE対応でストレージの大きい上級機も、同じく値下げされる。

昨年Surfaceタブレットに対して行われた同様の値下げと、同じタイミングだ、という見方もある。

Surface 2は昨年発売されてからほぼ1年になる。同時期にSurface Pro 2も発売され、それはその後リプレースされた。Microsoftはこの夏の初めに、Surface 2同様Windows RTを搭載したSurface Miniを発売する予定だったが、土壇場で中止となった。Windows RTは今後の一部の製品でWindows Phoneに統合されるだろう。それがどんなコードになるのかは、よく分からないが。

今度のSurface 2は、残された数少ないWindows RT機の一つだが、値下げされてもリプレースはない。

これまでの経緯を見ると、状況はほぼ明らかだ。Microsoftはどうやら、厄介払いをしたいのだ。Ars TechnicaのPeter Brightも同意見で: “Surface 2がいつの間にか消えても、驚かないね。今後Microsoftは、Surface 2などをベースに、もっと用途や目的性の明確な製品を出さないと、だめだろうね”、と言っている。

Surface 2が出たときは、先代よりずっと良くなってるから、売れそうだと感じた。でも結局、Surface 2は、大衆の心に火をつけることができなかった。だから今回の、ゆっくりとした退場も、意外ではない。

しかしSurfaceプロジェクトそのものは、短命に終ることはないだろう。Surface 2の製品企画そのものが、そのコンポ用オペレーティングシステム同様、健康体でなかったのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


速報:MicrosoftがSurface 2とSurface Pro 2を発表―2は全面改良、Proはバッテリー駆動時間中心

今日(米国時間9/23)、Microsoftはタブレットの新製品2種類、Surface 2とSurface Pro 2、それに付属する新しいアクセサリー多数を発表した。なにしろ大量の情報なので順次紹介していきたい。

私は先週ワシントン州レッドモンドのMicrosoft本社でSurface開発チームから新しいハードウェアについて説明を受けることができた。 Surface担当副社長のPanosPanay、プロダクト・ゼネラル・マネージャーのBrian Hallにインタビューすることもできたので別記事で報告したい。

Surface 2

Surface 2はSurface RTの第2世代で、基本的に初代の特徴をそのまま受け継いでいる。ARMベースのタブレットで、分離可能なキーボードが付属し、依然として専用OSのWindows 8.1が搭載されている。

ハードウェアは全面的に改良された。バッテリー駆動時間は25%アップ。CPUはNVIDIA Tegra 4で速度、画像処理ともパフォーマンスが向上した。裏面のキックスタンドに浅い角度で固定できる第2のノッチが加わり、膝の上に置いて使用するのが大いに楽になった。筐体は銀色のマグネシウム合金となり頑丈で指紋がつきにくい。その他、フロントカメラの感度がアップしたのは暗い場所でSkypeのビデオチャットをするユーザーには便利だろう。価格は449ドルからとRTの499ドルから下がった。

日常の用途にはOfficeとWindows Storeにあるアプリだけで足りると考えるユーザーには非常にお買い得なデバイスだろう。ARMベースのWindows 8.1が今回のハードウェア・スペックのアップグレードに見合ったパフォーマンスを発揮できるかどうかに注目だ。

Surface Pro 2

Surface 2の改良が全面的であるのに対してSurface Pro 2はバッテリー駆動時間の延長に焦点を絞ったアップデートとなっている。外観はほとんど前世代と変わっていないが、バッテリー駆動時間は平均60%のアップ、利用ケースによっては2倍にもなっているということだ。

ただしCPUはIntelのHaswell世代のチップになった。低消費電力のDDR RAMを最大8MBまで搭載できる。SSDは最大500GB搭載。またSurface 2と同様、キックスタンドも改良された。

その他サイズ、重量に変化はない。最低価格も899からと変わらず(RAM、SSDの拡大に応じて最高価格は上昇している)。

無料のオマケ

MicrosoftはSurfaceに2つのデジタル的なオマケをつけてきた。購入者にはSkyDriveの200GBの2年間のストレージが無料で提供される。 また国際通話を含むSkypeのサービスが1年間無料で提供される。

100GBのSkyDriveのストレージ1年分の料金は50ドル。つまりSkyDriveのオマケは計算上200ドルの価値があるわけだ。ただし現在のところ200GBのプランは一般に販売されていない。これによってMicrosoftほどのリソースをもたないBoxのようなライバルは打撃を受けそうだ。

新しいタッチカバー

旧版のタッチカバーは優れたデザインにもかかわらず、いまいち思うように反応してくれないところがあった。新しいタッチカバーはセンサーの数を14倍に増やし、ファームウェアもアップグレードしたという。

たしかに新しいタッチカバーの使用感は大きく改善された。私自身はメカニカルキーボードと取り替えようとは思わないが、飛行機の中でSurfaceを頻繁に利用するユーザーには朗報かもしれない。.

新タッチカバー薄く、軽くなったうえにバックライトもついた。またファームウェアのアップデートでいくつかのジェスチャーがサポートされた。

欠点は高価格だ。1台119ドルで旧モデルと同額。

【中略】

パワーカバー

第3のカバーとして登場したのがこのパワーカバーだ。キーボードとしての機能はタイプpカバーと同一だが、厚みがある。実は大容量のバッテリーを内蔵しているのだ。

旧型のSurface Proにタイプカバーを装着した場合に比べてSurface Pro 2に完全充電したPower Coverを装着した場合、バッテリー駆動時間が2.5倍になるという。パワーカバーはSurface Pro 2のバッテリー駆動時間を60%増大させるそうだ。これも長時間のフライトには便利だろう。価格はまだ明らかにされていないが150ドルから200くらいのようだ。

新型のタイプカバー

従来からあるタイプカバーも今回改良された。キータッチ音が静かになり、バックライトがつき、色もマゼンタ、ブルーが追加された。これまでタッチカバーには多くのカラーバリエーションがあったが、タイプカバーにはビジネスライクな黒しかなかった。

ドック

だいぶ前からリーク情報が流れていたが、Surfaceのドックについても一言触れておこう。USB 3.0、USB 2.0、ethernet、Mini Displayの各ポートにオーディオジャックが2つ装備されている。4つのUSBポートをすべて使った場合でも電源はフルパワーで供給できるという。

その他

タッチカバー、タイプカバーをワイヤレスで使用するためのアダプターが用意される。

またMicrosoftはTouch Mouse Surface Editionという新タイプのマウスを開発したという。内容については私もまだ知らない。何か判明すれば報告したい。

こういったところがSurfaceのアップデートに関する速報だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+