LEGO Mindstormsは現在市場に数多く出ているプログラミングができるおもちゃのパイオニアだ。オーストリアのスタートアップRobo WunderkindはMindstorm方式のレゴ的なプログラマブルおもちゃを提供している。このスタートアップは2015年のTechCrunch Disrupt SFでデビューし、アクセラレーター、ベンチャーファンドのSOSV、企業育成のためのオーストリアの国営投資銀行、Austria Wirtschaftsservice Gesellschaft他の投資家からから120万ドル(100万ユーロ)を調達した。
他のプログラマブルおもちゃと比べるとRobo Wunderkindはブロックを組み合わせる方式を採用している。これはレゴ的だが、シンプルなブロックを組み合わせて何かを作る面白さを他のおもちゃは忘れているかもしれない。
Robo Wunderkindの核心となるのは単なるレゴ的ブロックの固まりをスマート化する特別なブロックだ。これには光、近くの物体、自身の移動などを検知する一般的なセンサーの他にWunderkindが開発した独自のセンサーを備えている。このブロックには超小型カメラ、赤外線発光/受信装置、小さいLEDモニターなどを組み込んでプログラムすることができる。
楽しいのはRobo WunderkindはLEGOアダプターが含まれており、独自ブロックの他に各種のLEGOブロックを利用してロボットを組み立てられることだろう。
Wunderkindでは2種類のアプリを販売している。 Robo Liveはロボットをリアルタイムでリモートコントロールする。もうひとつのRobo Codeは新しいユーザー・インターフェイスで子どもたちがロボットをプログラムするのを助ける。
Robo CodeはRobo Wunderkindでいちばんユニークな部分だろう。子どもたちはiPad上で仮想ブロックを組み合わせることで複雑なアルゴリズムを実現できる。これはループや条件分岐といったプログラミングの基礎を教えるのにすばらしい方法だ。
LEGO Mindstormsで作成されるような高度なロボットを作るのは難しいが、ロボティクスの基礎を学ぶにはRobo Wunderkindのほうが入門しやすい。子どもたちの成長に合わせてArduinoやRaspberry
Piに移行するのも容易だ。
Robo Wunderkindは2015年にKickstarterで25万ドルを集めることに成功している(プロジェクトは終了ずみ)。現在スターターキットは250ドルから入手できる。さらに多機能なプロ・キットも近く発売される予定だ。
〔日本版〕Robo WunderkindのSHOPページにはチャットボックス(画面右下隅のアイコン、言語は英語)が用意され、マーケティング担当者がリアルタイム(またはメール)で質問に答える。日本にも配送可能とのこと。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)