Techstarsが米国、オランダ、ノルウェーの軍や国防省と共同で商業宇宙産業向けアクセラレーターをローンチ

Techstarsは、宇宙開発に特化したStarburstプログラムの第一段階に続いて、米空軍、オランダ国防省、ノルウェー国防省、ノルウェー宇宙センターと共同で、新しいバーチャルアクセラレータープログラムを実施している。これはTechstars Allied Space Acceleratorと呼ばれ、商業宇宙産業におけるスタートアップ支援に特化している。

他のTechstarsのプログラムと違って、このプログラムでは企業は13週間のプログラム期間中に、物理的なハブを中心にする必要がない。ほとんどが遠隔地で実施され、プログラムの政府機関のスポンサーを1週間に3回訪問し、バーチャルな指導とガイダンスで補われる。

Techstarsはすでに、Techstars Air Force Acceleratorを通じて米空軍と協力した経験があり、この新しいプログラムによって起業組織や、国際的なパートナーと協力する機会を得ることができる。このような産業界との協力は、商業宇宙産業が国境や国際協力に対してどのように活動するかという点に関して、より明確で広く受け入れられたルールを確立するのに役立つだろう。

この最初のプログラムは2020年6月から9月まで実施され、米国時間11月13日から申し込みが始まり、新規申し込みの締め切りは2020年3月3日までとなっている。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

同じ処方箋なのに高価なレンズ交換を強いられていたアメリカのコンタクトレンズユーザーをネットが救う

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Simple Contactsは、元Techstarsの社員起業家で3DプリントサービスのSolsを創ったJoel Wishが始めたスタートアップで、コンタクトレンズのリフィルを安上がりにすることが目的だ。

Wishはコンタクトレンズの常用者なので、同じ処方箋なのにリフィルに1万ドルも取られるのが、我慢ならなかった。

そこでWishは、Techstarsにもいたことのあるベテラン起業家としての意地をかけて、Simple Contactsを創業した。コンタクトレンズ常用者の約80%は、同じ処方箋をもらうだけのために、眼科医を訪れる。

その無用な通院にかかる時間や費用は、かなりのものだ。しかもそんなの、今ではモバイルアプリで十分ではないか。そう考えたWishは、ネット上のコンタクトレンズコンサルタントサービスSimple Contactsを立ち上げた。コンタクトレンズ常用者の負担を取り除くとともに、有料サービスとして売上も期待できるだろう。

ユーザーはモバイルデバイス上で標準の眼科検査を受け、本物の眼科医がそれを証明して新しい処方箋を出す。それからすぐに、新しいコンタクトを注文できる。

そしてそれが、ユーザーの玄関に到着する。

このアプリは、ニューヨーク、カリフォルニアなど20の州で使える。同社はこのほど、200万ドルのシード資金を獲得した。

同社のシードラウンドはAutonomous Venturesがリード(そのファンドはTikhon Bernstraumから)し、Justin Kan(TwitchとJustin.tvのファウンダー)らが参加した。しかもそれだけでなく、救急ネットワークCityMDを創ったRichard Parkなど、多くの医師が出資した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Elloが$5.5Mを調達、公益法人として登記し、広告なし+データを売らないを義務化

先月になって突然急に大ブレイクした、広告のないソーシャルネットワークEllo.coが550万ドルのベンチャー資金を調達し、また、同社は今後も(買収された場合でも)広告およびユーザデータを売ることを収入源にしない、という法的制約を自らに課した。

すなわち同社は(会社登記料の安い)デラウェア州でPublic Benefit Corporation(公益法人)としての登記を行った。合衆国の法律では、公益法人の投資者はそれに対して、広告を表示したり、データを売ったり、またこれらの条件に違反するであろう買い手に会社を売ることを要求できない。

ElloのCEO Paul Budnitzによると、彼は今のインターネットが“巨大なビルボード”になってしまっていることに対する批判としてElloを作った。Elloには偽名(芸名など)でアカウントを作ってもよいが、市民としての一般常識に反した会員は破門される。

残念ながら、本誌のSarah Buhrも書いているように(以下に部分引用)、同社は早すぎた成功の犠牲者かもしれない:

[注: Elloへの参加は既存ユーザからの招待のみ。]

ベータだから完璧を期待すべきではないが、このところの招待ユーザ数の急増を見ると、ほとんど一般公開になったのと等しい。これだけの急拡大は、むしろ悲劇だ。提供している機能はなかなかクールだが、どれもまだ完成度が低い。

これだけユーザ数が増えると、検索機能が重要だが、ElloのUIは出来が悪くて、それがなかなか見つからない。やっと見つけても、その検索機能は使い物にならない。たくさんの人を紹介してくれるのだが、“なぜこの人たちを?”という文脈が全然分からない。友だちを(Elloの登録名)で探しても、見つからない。

Alexaのトラフィック統計(概略だが一応の参考にはなる)を見ても、Elloのトラフィックは9月の急増期に比べると落ち込んでいる。

でも9月には1時間に40000という、ものすごい数の招待リクエストだったから、投資家たち(Foundry Group、Techstars Bullet Time Ventures、FreshTracks Capital)もElloを無視できなくなった。

広告のないことが今や法的義務になってしまった同社は、個人化機能などのちょっとしたサービスを有料にすることで売上を得たい、としている。AppleのApp Storeを真似たそのためのオンラインストアを作るそうだ。

Elloに投資しているSeth Levineはブログの記事で、広告を載せないしユーザデータを売らないことを義務化したElloを、今後VCたちがどこまで支援するか、そのあたりが不安だ、と述べている。

それに対し、Budnitzはこう答えている:

弊社はサードパーティの広告やユーザデータの販売に依存しないビジネスを構築していく。Elloの今後のプロダクトや機能の中には、ユーザが喜んでお金を払うものがある、と弊社は信じている。それらの単価は小さくても、数百万の人びとから成るユーザの大きなエコシステムが弊社を支援し、今後の投資を誘いうる経済モデルを提供するだろう。

なお、Elloに投資する投資家は、以下のような、綱領文書(ミッションステートメント)に署名しなければならない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))