ドコモから重量1キロ以下の5G対応モバイルPC「ThinkPad X1 Nano」登場、月額1100円から維持可能

月額1100円から維持可能、ドコモから5G対応モバイルPC「ThinkPad X1 Nano」登場

NTTドコモ(以下、ドコモ)が5G対応PCとして「ThinkPad X1 Nano」を2021年10月6日に発売します。販路はドコモオンラインショップ、全国のドコモショップ、家電量販店。

本製品はTiger Lakeこと第11世代インテル Core i7(またはCore i5)を搭載した13インチのモバイルノート。ドコモに先んじてレノボが2020年12月08日に発売しましたが、今回、新たにキャリア版が追加された格好です。

特徴は何といっても1キログラムを切る軽さです。構成によって若干変わりますが、実測で905グラム(公称の最低値は907グラム)となっており、モバイル性を重視した1台となっています。もちろん打ちやすさで定評のキーボード(US・JIS配列を選択可能)に加え、トラックポイントとトラックパッド、それにドルビー・ビジョン対応のスピーカーを搭載しているなど、テレワーカーに適した製品といえます。

描画性能とAI処理能力が向上したハイエンド仕様で、メモリは8GB or 16GB、ストレージ(SSD)は256GB or 512GB or 1TBから選択できます。本体サイズは292.8×207.7×16.75ミリ。内蔵バッテリーはType-Cケーブルと65W出力のACアダプターを用いて充電できます。月額1100円から維持可能、ドコモから5G対応モバイルPC「ThinkPad X1 Nano」登場月額1100円から維持可能、ドコモから5G対応モバイルPC「ThinkPad X1 Nano」登場月額1100円から維持可能、ドコモから5G対応モバイルPC「ThinkPad X1 Nano」登場月額1100円から維持可能、ドコモから5G対応モバイルPC「ThinkPad X1 Nano」登場月額1100円から維持可能、ドコモから5G対応モバイルPC「ThinkPad X1 Nano」登場月額1100円から維持可能、ドコモから5G対応モバイルPC「ThinkPad X1 Nano」登場月額1100円から維持可能、ドコモから5G対応モバイルPC「ThinkPad X1 Nano」登場

製品概要の詳細は既出の速報やレビューをご覧ください。

【関連記事】ThinkPad X1 Nano レビュー テレワークの使用感をM1 MacBookと比較

ドコモ版 ThinkPad X1 Nano の注意点

ドコモ版は5G対応かつnano SIM(eSIMは非搭載)を1枚挿せます。回線契約なしで購入でき、端末の返却を前提とした割引きプログラム「いつでもかえどきプログラム」を適用することも可能です。

本製品で契約可能な料金プランは5Gギガホ、5Gギガライト、データプラス、ahamo。なお、ドコモによれば、ギガプランの契約があれば月額1100円から維持できるとのことです。また、サポートに関しては、レノボが用意する保守・サポートを受けることが可能ですが、ドコモの「ケータイ保障サービス」への加入はできません。

(Source:NTTドコモEngadget日本版より転載)

ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

大手PCメーカーのレノボが、16インチの高級ノートPC『ThinkPad X1 Extreme Gen4』ワールドワイド向けモデルを発表しました。発売は2021年8月、EU圏での価格は2099ユーロ(単純換算で約27万7000円)からとなります。

ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

従来のX1 Extremeは、15.5インチの大画面を搭載しながら薄型で重量も2kgを切る(1.7kgから。本世代は1.82kg)など、ある程度の可搬性も備える点が特徴。薄型かつ高級なThinkPad X1シリーズの中でも、大画面かつ高速モデルとして位置づけられます。

本体の大きさを活かし、強力(TDP値の大きな)CPUとNVIDIA製の単体GPUを搭載していることから「ゲーミングノート級の性能を備えた薄型ThinkPad」としても知られています。

ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

今回のGen4(第4世代)の特徴は、(先んじて発表されたX1 CarbonやYogaと同様に)画面アスペクト比が16:10へと変更された点。さらに4辺ナローベゼル化も進められており、外観の印象が大きくアップデートされています。もちろん、縦方向のピクセル数増加のメリットも大きなところ。

さらに大きな特徴は、搭載GPU。NVIDIA製のGeForce RTX 3080 Laptop(いわゆるモバイル版)/ビデオメモリ16GBまでを搭載可能となりました。なお下位でも、RTX 3050 Ti Laptopからと強力です。

現行モデル(第3世代、日本向け仕様)ではGeForce GTX 1650Ti Max-Q/4GB構成だったため、大幅な強化となります。GPUパワーを必要とするユーザーにとっては非常に大きなポイントでしょう。

合わせてCPUも、Tiger Lake-HことTDP 45W版の第11世代Core iへと刷新。最上位構成ではCore i9も搭載可能です。

ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

底面パネルを外した状態。およそ半分が冷却機構によって占められています

そしてこれだけの強力なGPUとCPUを搭載可能でありながら、厚さは17.7mm、重量は1.81kgと、第3世代とほぼ変わらない水準に留め置かれている点もポイント。

薄型ノートPCで強力なGPU……となると、やはりポイントとなるのが冷却技術。今世代では、従来世代より搭載されたデュアルファンを強化し、さらにヒートパイプとベイパーチャンバーを組み合わせた大型ヒートスプレッダーによる熱拡散や、キーボード面からの(排水機構を保ちながらの)積極的な吸気といった新技術も導入。

「高性能ゆえに発熱が大きなRTX 3080もオーバーヒートなしで動作可能」とアピールします。

ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

事前説明会では冷却機構部を取り外す様子も。これだけの冷却パーツが一体となっているのがポイントです

ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

画面のアスペクト比の次に外観上の特徴ともなるのが、スピーカー。キーボード左右への移動により聞きやすくなりました

さらに他の基本性能も、これに見合った強力な仕様です。

ディスプレイパネルはアスペクト比の変更により、サイズが16インチに(現行では16:9で15.5インチ)。最上位構成は、解像度3840×2400、最大輝度600nit、ドルビービジョンHDR対応、10ビットRGB(30ビット)カラー対応と強力。さらにオプションで出荷時のカラーキャリブレーション(色較正)も選択可能です。

また下位仕様でも、2560×1600解像度に最大輝度400nitと、こちらもかなり贅沢な仕様。

またフロントカメラも、他のThinkPad 2021年モデルで評価の高いフルHD解像度仕様へとパワーアップ。暗所でのノイズなども低減されています。

RAMはDDR4-3200を最大64GBまで、ストレージは最大2TB(1TB×2)のPCI Express 4.0接続SSDと、こちらも強力。また見逃せない特徴として、事前説明会では、RAMはDIMMでの搭載、SSDはM.2スロット経由での搭載である点が紹介されました。つまり汎用部品でのアップグレードが可能な仕様です。

さらにモバイル通信の面も強化。オプションにて5Gモデム搭載が可能となりました。

ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

電源ボタンはキーボード面右上に。一見しただけでは指紋センサー搭載とわからないデザインです

合わせて使い勝手の面でも、ThinkPadの2021年仕様が取り入れられたものとなっています。例えば指紋センサーはX1 Carbonなどと同じく、電源ボタン兼用仕様に。ワンタッチで電源オンからログインまでが行えるようになりました。

さらにスピーカーは位置がキーボード左右の「一等地」へと移動し、さらに現行モデルより容積を20%拡大し、音質を改善。ドルビーアトモスにも対応します。

  1. ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

    US配列キーボードは、X1 Carbonなどと同様なタイプ。ヘビーユーザー注目の[End]と[Insert]は独立仕様です(X1 NanoやTitaniumのように兼用ではありません)

 

合わせてタッチパッドは横幅115mmまで拡大し、より細かな操作が行えるようになりました。もちろんキーボードはTrackPoint(スティック型ポインティングデバイス)付きです。

バッテリー容量は90Whと、第3世代(80Wh)より拡大。公称バッテリー駆動時間は最大10時間と、GPUの高性能化などもあってか控えめですが、処理能力と本体重量とのバランスを考えると非常に優秀と呼べそうです。

主な仕様は、

  • 本体サイズ:約359.5×253.8×17.7mm(幅×奥行×厚さ)
  • 本体重量:約1.82kg
  • ディスプレイ(例):16インチ/16:10、3840×2400、リフレッシュレート60Hz(最大輝度600nit、ドルビービジョンHDR対応)
  • CPU:インテル製第11世代Core i/TDP 45W(Tiger Lake-H、最上位ではCore i9 vPro)
  • GPU(例):NVIDIA GeForce RTX 3080(16GB/GDDR6)
  • RAM:最大64GB/DDR4-3200(SO-DIMM×2基)
  • ストレージ:最大2TB SSD(NVMe/PCI Express 4.0 x4、本体側はM.2スロット×2基)
  • バッテリー駆動時間:最大10時間
  • バッテリー容量:90Wh
  • USB端子:Thunderbolt 4兼USB Type-C×2、USB Type-A(10Gbps)×2
  • 映像端子:HDMI 2.1(フルサイズ)
  • 拡張端子:フルサイズSDカードスロット、3.5mmヘッドセットジャック(入力、出力)
  • Wi-Fi:Wi-Fi 6E(インテル製)
  • モバイル通信:5Gモデム(オプション)
  • 生体認証機能:指紋認証(電源ボタン兼用センサー)
  • 標準搭載OS:Windows 10 Pro 64bit版
  • ACアダプタ:専用端子(角形)
ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

左側面側の端子。背面側より専用電源(おなじみの角形)、Thunderbolt 4×2、フルサイズHDMI 2.1、3.5mmヘッドセットの順です

ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

右側面の端子は、奥側よりケジントンロック、USB Type-A×2、フルサイズSDカードスロットとなります

といったところ。なお気になるのはACアダプタの大きさですが、今回は公開されていません。

ThinkPadがNVIDIA「RTX 3080」モバイル版採用、16:10画面の「X1 Extreme Gen4」が海外発表

外装はおなじみのカーボンファイバー。上位モデルではカーボンファイバー柄トップカバーも選択可能です

このようにThinkPad X1 Extreme Gen4は、現行モデルまでの長所を受け継ぎつつも、搭載GPUの上限を大幅に強化し、名実ともに「AAA級ゲームにも耐えられる」性能を備えたThinkPadと呼べる存在となったノートPC。

16:10画面の採用をはじめとする使い勝手の強化と合わせて、現行世代以上にクリエイター向けにもアピールできる製品と呼べそうです。

(Source:レノボ ニュースリリース(英語版)Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:NVIDIA(企業)ガジェット(用語)Thinkpad(製品・メーカー)Lenovo / レノボ(企業)

Ryzen Pro 4000採用で32GBメモリー搭載可能、13.3型「ThinkPad X13 Gen 1(AMD)」

Ryzen Pro 4000採用で32GBメモリー搭載可能、13.3型「ThinkPad X13 Gen 1(AMD)」

携帯性もパフォーマンスも妥協しないというコンセプトで人気があるレノボ・ジャパンの「ThinkPad X」シリーズ。そのラインナップにAMD製CPU「Ryzen Pro 4000」シリーズを搭載した「ThinkPad X13 Gen 1(AMD)」が加わった。13.3インチの液晶ディスプレイを搭載しながら質量が約1.28kgに抑えられており、自宅でのテレワークはもちろん、出先にも気軽に持ち運んで使用できる。今回は、その実機を試用できたので、使用感や実力を紹介していこう。

レノボ・ジャパンの13.3型ノート「ThinkPad X13 Gen 1(AMD)」

レノボ・ジャパンの13.3型ノート「ThinkPad X13 Gen 1(AMD)」

ThinkPadシリーズの伝統的なデザインを踏襲

ThinkPad X13 Gen 1(AMD)は、13.3インチの液晶ディスプレイを搭載したクラムシェル型のノートPCだ。マットブラックを基調にしたシンプルな筐体や天板にあしらわれた斜めのロゴ、赤いアクセントカラーなど、パッと見で「ThinkPad」と分かる伝統的なデザインを踏襲している。

本体サイズは幅311.9mm、奥行き217.2mm、高さ16.9mmで質量は約1.28kg(質量は構成により異なる)。13.3インチのノートPCとしては比較的コンパクトなほうだ。天面も底面もフラットで凹凸(おうとつ)が少ないため、細身のバッグにもスムーズに収納できるのがありがたい。

ThinkPadといえば頑強さも特徴のひとつだが、ThinkPad X13 Gen 1(AMD)も12項目の米軍調達基準に準拠した品質テストをクリアしており、過酷な環境でも安心して使用することが可能だ。

天板の左上にはThinkPadのロゴが配置されている。「i」のドットが赤く光るのも従来通り

天板の左上にはThinkPadのロゴが配置されている。「i」のドットが赤く光るのも従来通り

フットプリントは幅311.9mm、奥行き217.2mmと比較的コンパクト

フットプリントは幅311.9mm、奥行き217.2mmと比較的コンパクト

底面も凹凸の少ないフラットなデザインになっている

底面も凹凸の少ないフラットなデザインになっている

ThinkPad X13 Gen 1(AMD)のディスプレイは4種類が用意されており、予算や用途に合わせて選択可能だ。

ThinkPad X13 Gen 1(AMD)のディスプレイは4種類が用意されており、予算や用途に合わせて選択可能

このうち、ThinkPad Privacy Guardは視野角を狭めて覗き見を防ぐ機能。電車のホームや座席、カフェなど、人の目が気になる環境で使用する機会が多い場合に役に立つ。

今回はPrivacy Guardもタッチパネルも搭載していないノーマルなフルHD液晶ディスプレイを採用したモデルを試したが、色再現性や階調表現力はかなり高い。IPS方式のパネルということもあって視野角が広く、斜めから見ても色や明るさの変化が少ないのも好印象だった。

ちなみに液晶ディスプレイは180度まで開くことができ、打ち合わせなどで相手に画面を見せながら説明したいときなどに便利だ。

試用機は、IPS方式のフルHD液晶ディスプレイを搭載していた。発色がよく、一般的なノートPCの液晶だとくすみがちな原色の赤や青、緑もあざやかに再現された

試用機は、IPS方式のフルHD液晶ディスプレイを搭載していた。発色がよく、一般的なノートPCの液晶だとくすみがちな原色の赤や青、緑もあざやかに再現された

液晶ディスプレイは180度まで開くことができる。視野角が広いため、開ききった状態でも画面が見やすい

液晶ディスプレイは180度まで開くことができる。視野角が広いため、開ききった状態でも画面が見やすい

ThinkPadならでは、タイピングしやすいキーボード

キーボードはキーピッチが約19mmで、モバイルノートPCとしてはキーストロークも深め。また、キーの下辺がゆるいカーブになっていて押さえやすいなど、タイピングのしやすさを考慮した作りになっている。キーは高級感はあまりないものの打鍵音が小さめで、静かな場所でも作業しやすく感じた。

キーボードは標準的な配列でキーピッチ、キーストロークともに余裕があってタイピングしやすい

キーボードは標準的な配列でキーピッチ、キーストロークともに余裕があってタイピングしやすい

キーボードの中心付近に赤いTrackPointが搭載されているのもThinkPadならでは。個人的にはあまり使用しないのだが、文章を書いている途中でカーソルを移動する場合など、手の位置をあまり動かしたくないときには重宝する。

キーボードの中央に赤いTrackPointが、その手前にクリックボタンが搭載されている

キーボードの中央に赤いTrackPointが、その手前にクリックボタンが搭載されている

タッチパッドはクリックボタン一体型で指の滑りがよく、カーソルの移動やジェスチャーがスムーズ。その右横のパームレストには指紋認証センサーも搭載可能。試用機は指紋認証センサーも搭載していたが、指を当てるだけでパスワード入力なしにログインできるのはやはり便利だ。

タッチパッドはクリックボタン一体型。操作スペースはそれほど大きくないが、ジェスチャーはやりやすい

タッチパッドはクリックボタン一体型。操作スペースはそれほど大きくないが、ジェスチャーはやりやすい

オーダー時のカスタマイズでは、指紋認証センサーを選択することも可能。タッチパッド右横に搭載される

オーダー時のカスタマイズでは、指紋認証センサーを選択することも可能。タッチパッド右横に搭載される

USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen1、HDMIとインターフェースは充実

ビジネス向けノートPCということもあり、インターフェースは充実している。本体左側面にはUSB 3.1 Gen2 Type-C×2、イーサネット拡張コネクター、USB 3.1 Gen1、HDMI、マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャックが、本体右側面にはUSB 3.1 Gen1ポートが搭載されている。イーサネット拡張コネクターには、オプションのThinkPad イーサネット拡張ケーブルをつなぐことで有線LANを利用することが可能だ。

本体左側面にはUSB 3.1 Gen2 Type-C×2、イーサネット拡張コネクター、USB 3.1 Gen1、HDMI、マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャックが搭載されている

本体左側面にはUSB 3.1 Gen2 Type-C×2、イーサネット拡張コネクター、USB 3.1 Gen1、HDMI、マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャックが搭載されている

本体右側面にはUSB 3.1 Gen1ポートが搭載されている

本体右側面にはUSB 3.1 Gen1ポートが搭載されている

イーサネット拡張コネクターにはオプションのThinkPad イーサネット拡張ケーブルをつないで有線LANを使用することができる

イーサネット拡張コネクターにはオプションのThinkPad イーサネット拡張ケーブルをつないで有線LANを使用することができる

また、本体背面にはmicroSDメディアカードリーダーも内蔵されている。トレイに装着するタイプで抜き差しがめんどうなので、スマホとデータをやり取りする用途にはあまり向かないが、セカンドストレージ代わりに使うには便利そうだ。

本体背面にはmicroSDメディアカードリーダーを搭載

本体背面にはmicroSDメディアカードリーダーを搭載

microSDメディアカードリーダーはトレイ式。少々脱着がめんどうなので、頻繁にカードを抜き差しするような用途にはあまり向かない

microSDメディアカードリーダーはトレイ式。少々脱着がめんどうなので、頻繁にカードを抜き差しするような用途にはあまり向かない

なお、カスタマイズでワイヤレスWANを選んだ場合はここにSIMカードも装着できる(2020年11月21日時点、直販サイトでは「WWANは現在販売休止中です」となり選択できない)。

このほか、ディスプレイの上部には720pで撮影できるウェブカメラも搭載している。カメラには、レンズ部分を物理的に隠して撮影できなくするThinkShutterも装備されており、盗撮などの心配が少ないのはうれしいポイントだ。

ディスプレイ上部のウェブカメラ。物理的なシャッターを備えており、盗撮などの被害を防ぐことができる。直販サイトでは、カメラなしや、IRカメラ付きも選択できる

ディスプレイ上部のウェブカメラ。物理的なシャッターを備えており、盗撮などの被害を防ぐことができる。直販サイトでは、カメラなしや、IRカメラ付きも選択できる

Ryzen Pro 4000シリーズの実力は?

ThinkPad X13 Gen 1(AMD)は、プロセッサーにAMDのRyzen Pro 4000シリーズを採用しているのが大きな特徴になっている。直販サイトでは、AMD Ryzen 7 PRO 4750U、AMD Ryzen 5 PRO 4650U、AMD Ryzen 3 PRO 4450Uの3種類から選択することが可能だ。

今回の試用機には、そのうちミドルモデルのAMD Ryzen 5 PRO 4650Uが搭載されていた。そのほか、主な仕様は次の通り。

試用機の主なスペック

  • プロセッサー:AMD Ryzen 5 PRO 4650U (6コア12スレッド/最大4.0GHz)
  • グラフィックス:AMD Radeon グラフィックス(CPU内蔵)
  • メモリー:8GB(PC4-25600 DDR4 SDRAM)
  • ストレージ:256GB SSD(M.2、PCIe-NVMe)

Ryzen Pro 4000シリーズは7nmプロセスのZen 2コアを採用しており、前世代に比べてマルチスレッド性能が大幅にアップしている。また、インテル製CPUに比べてCPU内蔵グラフィックス機能のパフォーマンスが高いのも特徴だ。

実際、CPU性能やPCの総合力をチェックするベンチマークテストでは、普段使いはもちろんのこと、負荷の高いクリエイティブ系アプリも十分快適に利用できる結果になった。グラフィックス系のベンチマークも好スコアで、軽~中程度の重さのゲームなら十分快適にプレイすることが可能だ。

CINEBENCH R20では、マルチコアが2386pts、シングルコアが454ptsという結果に。マルチスレッド性能が非常に高いことが分かる

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PCの総合力をテストするPCMARK 10では、基本性能を示すEssentials、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivity、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationのいずれもが快適さの目安となる3000を上回った

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グラフィックス性能を測る3DMARKでは、ゲーミングPC向けのDirectX 12ベンチマークテスト「Time Spy」が960、同DirectX 11テストの「Fire Strike」が2676、統合型グラフィックス向けDirectX 12テストの「Night Raid」が11054、ミッドレンジPC向けテストの「Sky Diver」が9849という結果に。インテルUHDグラフィックスに比べると倍近いパフォーマンスになっている

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ストレージの性能をCrystalDiskMarkでチェックしてみたところ、PCIe接続のSSDを採用しているだけあって、シーケンシャルリード(1MiB Q8T1)が3500MB/s超と高速。実際、OSの起動やアプリの起動なども非常にスムーズだった。

SSDは4レーンのPCIe 3.0で接続されており、シーケンシャルリードが3500MB/s超と非常に高速

SSDは4レーンのPCIe 3.0で接続されており、シーケンシャルリードが3500MB/s超と非常に高速

バッテリー駆動時間は最大13.9時間(公称、JEITA2.0)となっているが、バッテリーベンチマークソフト「BBench」での計測では7時間42分という結果になった(電源モードは「より良いバッテリー」に、明るさは40%に設定し、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」にチェックを入れて満充電状態から自動休止するまでの時間を計測)。

公称値にはおよばなかったものの、これだけ動作するなら、電源につながず使う場合も比較的安心して作業に集中できそうだ。

付属のACアダプターは45W出力のもの。比較的コンパクトで本体と一緒に持ち歩いてもあまり邪魔にはならない

付属のACアダプターは45W出力のもの。比較的コンパクトで本体と一緒に持ち歩いてもあまり邪魔にはならない

コストパフォーマンスに優れるビジネスモバイルノートPC

ThinkPadらしい質実剛健なボディにAMD Ryzen Pro 4000シリーズを搭載し、携帯性とパフォーマンスを両立させたThinkPad X13 Gen 1(AMD)。直販サイトでは最小構成のスタンダードモデルが10万1838円(税込、通常販売価格18万3810円にeクーポン適用後の価格)となっており、コストパフォーマンスの高さも大きな魅力になっている。

キーボードやインターフェース、液晶ディスプレイなど、細部の作りも丁寧なので、実用性重視で長く使いたいというユーザーにはオススメしやすい。高品質なビジネスノートPCを探している人や、テレワークを機に買い替えを考えている人には、ぜひ注目してほしい製品だ。

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